ガーデニング7月の注意点!
高温
近年熱の温度が上がってきているため、夏に花を咲かせる植物でも、夏の暑さに参ってしまうことがあります。半日陰に移動したり、遮光ネットを利用したり、高温で弱る植物をいたわりましょう。
水の管理
夏場は植物も良く水を欲しがります。ただ、暑い日差しの中で水やりをすると、葉に付いた水滴がレンズのようになって葉が火傷したり、高温で蒸れたりするので、水やりは朝夕の涼しい時間帯に行ってください。
多肥に注意
夏といえば人間でも食欲が落ちたりするものです。植物も暑い季節は株の勢いが止まって、肥料を欲しがらないタイプのものもあります。そういった植物は、夏場に肥料を与えると根が肥料焼けしてかえって株が弱るので、夏に花を逆さる植物でも、肥料の与え方には注意が必要です。
7月に咲く花①ホウセンカ
ホウセンカの花言葉
「私に触れないで」、「短気」
成熟した実は、軽く触れただけではじけて種を飛ばすことが花言葉の由来です。
ホウセンカの育て方
用土
やや湿った場所を好むので、水もちのよい土を用います。一般的な花の培養土でかまいません。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜたものを使用します。
植える環境
日当たりの良い場所を好みますが、真夏の強い日差しに当たると葉焼けします。ある程度耐陰性があるので、半日陰でもよく育ちます。
水やり:やや多湿を好むので、夏場に水切れさせないように注意しましょう。真夏は朝夕二回は必要と思ってください。
水やり
やや多湿を好むので、夏場に水切れさせないように注意しましょう。真夏は朝夕二回は必要と思ってください。
肥料の与え方・時期
培養土を使う場合は、元肥として入っている分だけで、特に追肥しなくても大丈夫です。
育て方の注意点
昔は小学生の理科の授業で育てる花といえばホウセンカでした。春に種を蒔いて7月頃に開花するので、ガーデニングでは季節を告げる花としても人気がありました。近年は、近縁種のインパチェンスの方が人気があるようです。
根が直根性で、植え替えを嫌います。春に種を蒔いたら、育成の良いものを残して間引きます。葉がよく茂るので、株間は20センチ以上あけましょう。ポットに種を蒔いた場合でも、本葉が2~4枚程度のうちに植え替え、その後の植え替えは控えます。
7月に咲く花②アサガオ
アサガオの花言葉
「はかない恋」、「固い絆」、「愛情」
朝に咲いた花が昼にはしぼんでしまう様子を恋のはかなさにたとえたといわれます。また、ツルが絡みつく様子から、固い絆をイメージしたともいわれます。
アサガオの育て方
用土
腐植質で水はけの良い土を好みます。市販の培養土でかまいません。
植える環境
日当たりの良い場所を好みますが、できれば真夏の西日は避けましょう。
水やり
開花の時期まではやや控えめに。開花する時期になったら朝夕たっぷりと。
肥料の与え方・時期
植え付け後、開花の時期までは、10日に1回程度、窒素分の少ない液肥を与えると育成がよくなります。開花する時期になったら肥料はひかえます。
育て方の注意点
小学生の夏休みといえば、また、夏のガーデニングの入門編といえばというようなポピュラーな植物です。季節の風物詩として、朝顔市が開催されるように、園芸品種も多く、愛好家も多いです。本葉が8~10枚程度になったら、ツルの先端を切り取ります。そうすることで脇芽が伸びて、花数が増えます。これを開花期間中何度か行うと、たくさん茂って見栄え良く花が咲きます。
7月に咲く花③ヒマワリ
ヒマワリの花言葉
「私はあなただけを見つめる」、「愛慕」、「崇拝」
花が太陽を追って動くことに由来します。
ヒマワリの育て方
用土
荒れ地でも育ちますが、本来は腐植質に富んだ肥沃な土を好む植物です。鉢植えの場合は市販の培養土でかまいません。
植える環境
とにかく日当たりが重要です。日当たりと温度が充分なら、だいたいどんな土質でも育ちます。
水やり
葉が大きく水分の蒸散が多いため、真夏は朝夕2回の水やりが必要です。
肥料の与え方・時期
元肥として鶏糞や堆肥を多めにすきこんでおくと、茎も根も太くなり、支柱がなくても倒れません。
育て方の注意点
夏といえばヒマワリ!というほど、季節を象徴する植物です。根が直根性なので、植え替えると育成が悪くなります。種を蒔いて本葉が開いたら、元気なものを残して間引きます。よく日の当たる場所に植え付けて水切れに注意すれば、特に難しい管理をしなくてもよく育ちます。
7月に咲く花④ランタナ
ランタナの花言葉
「心変わり」、「合意」、「協力」、「厳格」
小さな花が半球状に集まって咲ますが、咲きすすむにつれて外側から色が変わっていくのが由来とされています。
ランタナの育て方
用土
水はけがよければ土質を選ばずだいたいどんな土でも育ちます。
植える環境
日当たりが良い方が花の付がよくなりますが、半日陰でもよく育ちます。
水やり
地植えの場合は雨水のみで大丈夫です。鉢植えの場合は土が乾いたらたっぷりと与えます。
肥料の与え方・時期
地植えの場合は春と秋に緩効性の固形肥料を与える程度にとどめます。鉢植えの場合は開花の時期に液肥を与えておくと花数が増えます。
育て方の注意点
地植えすると冬に地上部を枯らしても春になると芽吹いてきます。株が充実していれば、常緑のまま越冬することもあります。とても頑健な植物でガーデニング初心者の方にもオススメですが、野生化すると厄介なので、あちこち植えないように注意してください。開花期間が長く、季節問わず咲いているところもあります。
7月に咲く花⑤サルビア
サルビアの花言葉
「尊敬」、「知恵」、「良い家庭」、「家族愛」
抗菌作用のあるハーブの『セージ』は、このサルビアの仲間です。セージは「sage(賢人)」と同じ言葉であることからこの花言葉がついたといわれます。
サルビアの育て方
用土
水はけ、水持ちの良い土を好みます。市販の培養土でかまいません。
植える環境
日当たりと水はけがよく、それでいてあまり乾燥しない場所を好みます。
水やり
水切れに弱いため、地植えの場合でも用土が乾燥したら水やりをしてください。
肥料の与え方・時期
春から秋は育成が旺盛なため、月に一回程度緩効性の固形肥料を与えます。地植えでも鉢植えでも、追肥しないと花数が減ってきますので、肥料は欠かさないようにしましょう。
育て方の注意点
セージといえば、抗菌作用のある代表的なハーブですが、和名はヤクヨウサルビアといって、サルビアの近縁種です。ガーデニングをされない方でも名前くらいは聞いたことのある植物かと思います。寒さに弱いため、日本では1年草扱いです。育成温度は15~25度程度なので、春と秋にはよく花を付けますが、夏場は育成が緩慢になります。肥料分は、窒素よりもリン酸成分の多いものを使用すると花数が増えます。
7月に咲く花⑥ゼニアオイ
ゼニアオイの花言葉
「初恋」、「恩恵」、「温和」、「温厚」、「母性愛」
ゼニアオイの花言葉の由来はよくわかっていませんが、身近な植物として親しみやすく、温かいイメージの花言葉が多いようです。
ゼニアオイの育て方
用土
水はけと水持ちの良い土を好みます。酸性土壌を嫌うので、植え付ける前に苦土石灰を混ぜ込んでおくとよいでしょう。
植える環境
日当たりと水はけの良い場所に植えると、ものぐさガーデニングの強い味方として毎年開花して季節を告げてくれます。
水やり
地植えの場合は根付いてしまえば雨水だけで大丈夫です。鉢植えの場合は用土が乾いたらたっぷりと与えましょう。
肥料の与え方・時期
植える前に元肥として堆肥や腐葉土などの有機質を混ぜ込んでおきましょう。その後は5~8月の開花の時期に、緩効性の固形肥料を与えます。
育て方の注意点
ゼニアオイよりもハーブティのマロウといえばお分かりになる方もいるかもしれません。花を乾燥させてお茶にすると、かき氷のブルーハワイのような鮮やかな青になります。そこにレモンを絞ると、今度は鮮やかなピンク色に変わります。多年草で、冬に地上部を枯らしますが、梅雨前後の季節に毎年花を咲かせます。1メートルくらい立ち上がりますが、あまり多肥にすると徒長して倒れやすくなるので注意が必要です。また、直根性のため移植を嫌いますので、植える場所は最初によく考えましょう。
7月に咲く花⑦ニチニチソウ
ニチニチソウの花言葉
「楽しい思い出」
様々な花色があり、暑い季節を楽しげに彩ることからイメージされたといわれています。
ニチニチソウの育て方
用土
あまり土質にこだわらない植物ですが、水はけの良い土の方が育成がよくなります。
植える環境
日当たりと風通しの良い場所を好みます。葉が茂ると株の内側が蒸れやすくなるので、できるだけ風通しの良い場所を選びましょう。
水やり
地植えの場合はほぼ雨水だけで大丈夫ですが、鉢植えの場合は用土が乾いたらたっぷりと与えてください。
肥料の与え方・時期
多肥にするとかえって育成が悪くなるので、肥料はなるべく少なめにしましょう。
育て方の注意点
ニチニチソウが開花する季節になると、ガーデニングも楽しい時期になります。毎日花を咲かせることから日日草という名前が付いたというくらい、日々開花します。花は数日で落ちるので、花ガラをこまめに取り除かないと、腐って病気の原因になります。花が終わったら花の下一節くらいで切り戻すと、脇芽が出てよく茂ります。
7月に咲く花⑧ネジバナ
ネジバナの花言葉
「思慕」
万葉集の歌「しばつきの みうらさきなる ねつこぐさ あひみずあらば あれこいひめやも」にちなむとされています。これに出てくるねつこぐさ(根都古草)がネジバナを指すといわれています。
ネジバナの育て方
用土
水はけと通気性の良い土を好みます。人によっては鹿沼土や水苔単用、赤玉土と山砂の混合などいろいろですが、市販の山野草用の培養土でかまいません。
植える環境
川原の土手などで自生するくらいなので、日当たりの良い場所を好みます。一年中よく日の当たる場所に植えるとよいでしょう。
水やり
水切れを嫌います。雨が降らない日は水をやりましょう。
肥料の与え方・時期
与えなくてもよく育ちます。与えすぎると株ばかり大きくなって花が咲かないこともあります。与えるときは開花前の4~5月頃か、寒くなる前の10月頃に少量与えます。
育て方の注意点
ガーデニングをされている方の中には、ネジバナは雑草扱いというかたもいるかもしれません。芝生などからひょっこり顔を出して、6~7月頃に花茎にピンク色の小さな花を螺旋階段のように咲かせる可愛らしい植物です。日本に自生する野生の蘭なので、根に蘭菌が共生しています。植え付けや植え替えの際は、なるべく根の周りの土を落とさないように注意しましょう。
7月に咲く花⑨ノウゼンカズラ
ノウゼンカズラの花言葉
「名声」、「名誉」
英名のトランペットヴァインから、勝者を祝福するファンファーレをイメージしたといわれます。
ノウゼンカズラの育て方
用土
水はけがよければ、特に土質にはこだわりません。
植える環境
日当たりの良いところを好みます。日当たりが悪いと、開花前に蕾が落ちることがあります。
水やり
植え付け直後にたっぷりと水をやっておけば、あとは雨水のみでも大丈夫です。
肥料の与え方・時期
地植えの場合、植え付ける前に堆肥などを混ぜ込んでおき、後は春に芽が動き出す前に追肥を少量施すと花の付がよくなります。
育て方の注意点
ガーデニングで楽しむというより、庭に植えたら茂りすぎて手に負えなくなるというほどの頑健な植物です。ツル性でよく茂り、日の当たるところによく花を付けます。咲いた花がボトボト落ちてくるので、それを季節の風物詩的に楽しめるくらいの心の余裕がある方にはオススメです。育成が旺盛なので、鉢植えには向きません。4月頃に花芽が分化するので、剪定を行う場合は、3月までに行いましょう。
7月に咲く花⑩ホタルブクロ
ホタルブクロの花言葉
「忠実」、「正義」
花の形が協会の釣鐘に似ていることからこの花言葉がついたといわれます。
ホタルブクロの育て方
用土
水はけの良い土なら特に土質は選びません。
植える環境
日当たりの良い場所か明るい日陰でもよく育ちます。
水やり
鉢植えの場合は土が乾いたらたっぷりと、地植えの場合は雨水のみで大丈夫です。
肥料の与え方・時期
4月5月、8月9月に緩効性の固形肥料を少量与える程度で大丈夫です。
育て方の注意点
ホタルブクロといえば、野草のイメージですが、ホタルブクロの花を見ると今年もこの季節が来たなぁと感じます。ガーデニングで扱うことはあまりない植物かもしれませんが、鉢植えでも毎年開花して季節を告げてくれる植物です。多湿を嫌うので、地植えする場合は土を持った上に植えるとよいでしょう。
7月に咲く花⑪センニチコウ
センニチコウの花言葉
「不死」、「不朽」、「色あせぬ愛」、「永遠の恋」
「夏から秋にかけて色あせず、千日花が咲き続ける」のが名前の由来で、それにちなんだ花言葉になっています。
センニチコウの育て方
用土
水はけの良い土を好みます。地植えする場合でも、水はけが悪そうな川砂などをすき込んでおきましょう。
植える環境
日当たりが良いほどたくさん咲く植物です。日当たりのよくないとあからさまに花数が少なくなります。
水やり
やや乾燥した状態の方が調子がいいです。常に土が湿っていないようにしましょう。
肥料の与え方・時期
植え付ける際に元肥として緩効性の固形肥料を混ぜ込んでおき、開花の時期に花色が悪くなってきたらリン酸主体の液体肥料を与えましょう。
育て方の注意点
日当たりで花数が変わります。開花の季節になったら、日当たりの良い場所なら次々花が咲きます。切り戻しを行って脇芽を増やすと、ボリュームが出てガーデニングの主力選手として活躍してくれます。開花期間が長いので、肥料切れに注意しましょう。
7月に咲く花⑫カラー
カラーの花言葉
「華麗なる美」、「乙女のしとやかさ」、「清浄」
花の名前が、ギリシャ語の「カロス(美しい)」にちなんでつけられたため、この花言葉になったといわれます。
カラーの育て方
用土
カラーには湿地性と畑地性の二種類があり、どちらもあまり肥沃な土地は好みません。畑地性の方は、湿地性よりも水はけの良い土を好むので、用土に川砂などをすき込んでおきましょう。
植える環境
日当たりと風通しの良い場所を好みます。湿地性の方が大きくなるので、畑地性のものより広いスペースを必要とします。
水やり
春から開花の時期にかけてはよく水を吸い上げるので、畑地性は用土が乾いたらたっぷりと、湿地性のものは腰水で育てるとよいでしょう。
肥料の与え方・時期
多肥を嫌います。肥料を与える場合は、春に少量の薄めた液肥を与える程度に留めます。
育て方の注意点
畑地性と湿地性がありますが、畑地性の方はガーデニング初心者の方にはやや扱いが難しいかもしれません。湿地性も畑地性も、水の管理以外はほぼ同じ育て方です。湿地性の方が剛健で、寒さや暑さにも強いです。球根が凍らなければそのまま越冬できます。畑地性は、やや寒さに弱いため、冬に地上部が枯れたら球根を掘り返してえっとさせる方が無難です。
7月に咲く花⑬ハイビスカス
ハイビスカスの花言葉
「繊細な美」、「新しい恋」
ハイビスカスの花は、開花して一日でしぼんでしまいますが、次々と新しい花を咲かせることからにちなんだとされています。
ハイビスカスの育て方
用土
水はけの良い土を好みます。赤玉土に腐葉土を3~4割くらい混ぜ込んだものが良いでしょう。
植える環境
ハイビスカスといえば夏の日差しです。春から秋は日当たりの良い場所に置き、冬は室内に取り込みます。一年中ほとんど霜のない地域なら、屋外での越冬も可能です。
水やり
開花の季節はよく水を吸い上げるので、水切れに注意しましょう。用土が乾いたらたっぷりと与えてください。
肥料の与え方・時期
春と秋に緩効性の固形肥料を与え、花の咲く季節は、1週間から10日に一回程度、液肥を与えると花の付きがよくなります。
育て方の注意点
ハイビスカスといえば、季節を象徴する夏の花です。日当たりの良いところに置くと、とにかくよく花が咲くので、ガーデニング初心者の方にも人気です。花の季節は株も体力を使うので、こまめに液肥を与えてください。ガーデニングにあまり興味のない方でも、日々花が咲くと嬉しいものです。
まとめ
7月といえば、前半は梅雨、後半は真夏の暑さです。春に比べると花も色鮮やかなものが多く、ガーデニングが楽しい季節です。植物の種類によっては、暑さや日差しが苦手なものもあるので、それぞれの植物の特性をよく調べがうえでガーデニングを楽しみましょう。