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モウセンゴケの育て方!上手な増やし方や枯らさない管理方法を解説!

今回は食虫植物として人気のある、モウセンゴケの育て方をご紹介します。モウセンゴケは食虫植物らしい粘液を出す姿が人気の植物で、環境の管理だけしっかりすれば、初心者の方でも育てることができます。育て方を呼んで、ぜひモウセンゴケの栽培を楽しんでくださいね。
2020年8月27日
yuki
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モウセンゴケとは

粘液を出して虫を捕まえる食虫植物

モウセンゴケは、葉の表面の先から粘液を出し、張り付いた虫を補食・消化吸収する食虫植物です。名前はモウセンゴケですが、花も咲き種をつけるため、コケの種類ではありません。緑の葉と粘液を出す先端部分のピンク色のコントラストが綺麗で、食虫植物好きの方に人気があります。虫をとる姿も生きていることを感じられて面白いですよ。

モウセンゴケは自宅でも育てられる植物なので、まだ食虫植物を育てた事が無い方も、ぜひ栽培してみてくださいね。手に入れて水やりや用土作りに慣れたら、ぜひ増やし方や植え替え方法を参考にしてチャレンジしてみてください。

モウセンゴケの基本情報

まずはモウセンゴケの基本情報をご紹介します。すでに育てているかたも、意外と知らなかったモウセンゴケの特徴やいわれがあるかもしれませんよ。基本を知ってもっとモウセンゴケに近づきましょう!

1.学名・和名

モウセンゴケの学名は「Drosera rotundifolia」で、モウセンゴケ科モウセンゴケ属の多年草です。英名では「Sundew」といい、これは太陽の露という意味で、葉の先端から分泌されている粘液の雫が日の光できらきらと輝いているところからきています。また和名の「毛氈苔(モウセンゴケ)」は、一面に育つとまるで毛氈(フェルト)を敷いているように見えることからこの名前がつきました。どれも葉の先の粘毛の特徴をよくとらえた名前ですね。

2.原産地

モウセンゴケは、世界中の湿地帯や亜寒帯・亜熱帯で見られる、広く分布している植物です。特に北半球などの暑すぎない地域に多く、日本では湿地帯であれば北海道から九州まで自生しています。あなたの住んでいる側の湿地にも生息しているかもしれませんよ。ただし近年では明るい湿地帯が減っていることもあり、様々な県で絶滅危惧類に登録されている植物でもあります。

3.種類と特徴


モウセンゴケには原種から園芸品種まで、さまざまな種類に枝分かれしています。主に有名なのはモウセンゴケ・アフリカナガバノモウセンゴケ・アデレーモウセンゴケなどです。「モウセンゴケ」はこの種の名前の由来になった、もっともメジャーなモウセンゴケです。日本の夏場には少し弱いため、夏の栽培はよく見て上げることが必要です。「アフリカナガバノモウセンゴケ」はモウセンゴケ種の中で最も丈夫な種類で、南アフリカが原産です。冬も少しの霜くらいであれば枯れることなく耐えれます。「アデレーモウセンゴケ」はオーストラリア原産で、モウセンゴケにしては珍しく、日当りが多少悪くても栽培できます。この他にもたくさんの種類があるので、お好みのモウセンゴケを見つけてくださいね。

4.モウセンゴケの花・花言葉

モウセンゴケは粘液に目がいきがちですが、6月過ぎの開花時期になると、直径1cmほどの可愛らしい白い花をつけます。粘液の葉からちょこんと出る花はとても愛らしいですよ。花の色は白以外にピンクや赤、黄色といった種類もあります。そんなモウセンゴケの花言葉はなんと「不誠実」「詐欺」「物思い」「セレナーデ」などで、可愛い花だけにびっくりしてしまいますね。これは虫を甘い匂いで誘い、粘液にくっつけて食べるモウセンゴケの性質からきたものです。

食虫植物・モウセンゴケの育て方 1.日当り

涼しく日当りが良い所を好む

モウセンゴケは基本的に日光を好むため、直射日光の当たる場所が栽培に向いています。地植えであれば日陰になりにくい、開けた場所で育ててあげましょう。また周りの雑草や、隣に植えている植物の葉もかぶらないようにしてあげましょう。ただし暑さには弱いため、夏場は注意が必要で、モウセンゴケの栽培の少し難しいポイントです。夏でも風通しの良い場所、暑過ぎで枯れることのないように手入れしてあげましょう。

室内の置き場

モウセンゴケを鉢植えなどで室内で育てる場合は、なるべく日当りの良い窓の近くで育てるようにしましょう。カーテンもなるべく光を通すものにし、日中はよく光合成させると元気になります。風通しも良いようにしてあげましょう。もし日中の仕事などで外出の多い方は、部屋を陽射しを遮るカーテンなどで暗い状態が続くことのないようにしてくださいね。

食虫植物・モウセンゴケの育て方 2.水やり

たっぷりの水やりをしよう

モウセンゴケは湿地帯に多く生息するように、とても水やりが大好きな植物です。土が乾いてきたらすぐにたっぷりの水やりをしてあげましょう。また水やりが好きというよりは湿った環境が好きで普段から水が必要なので、受け皿に水をためておく栽培が向いています。冬になると地面から出た部分が枯れる休眠状態になりますが、その時も根は生きているので、水やりをし、受け皿は水を溜めたままにしてください。春になると新しい芽がでますよ。

食虫植物・モウセンゴケの育て方 3.用土・肥料

用土


モウセンゴケの用土は、一般的な花用の用土ではなく、保水性と通気性に優れたものを使用しましょう。そのため市販の用土ではなく、オリジナルの用土が良いでしょう。底には日向土を1/4ほど使用し、植え付け部分にはミズゴケを使用します。最初は細かくしたミズゴケを隙間のないようにつめてくださいね。コケが水分を溜め込んでいてくれるので、モウセンゴケによく適しています。またヤシガラなど繊維質のものを混ぜても、通気性が良くなりおすすめです。

肥料

モウセンゴケは本来痩せた土地に育つ植物なので、園芸用の品種でも肥料は必要ありません。また虫を粘液で捕まえ栄養を採りますが、わざわざ虫もあげなくて大丈夫です。用土に含まれる水分と光合成で、園芸用としては充分な栄養を自分で作り出すことができます。そのためモウセンゴケは環境が合っていれば最初の用土つくりと、水やりさえしっかりすれば元気に育ちます。

食虫植物・モウセンゴケの育て方 4.種まき

湿った環境を用意してあげよう

モウセンゴケを種から育てる場合は、6月〜8月一杯までに行うのが理想的です。種をすぐに土に埋めず、細かくしたミズゴケに撒いて腰水をするなどして、湿った環境をつくりましょう。寒い時期を乗り越えると、次の春に発芽します。寒い環境を越えないと発芽しないため、常に温度の高い室内などではうまく芽が出ない場合があります。土へは発芽後、葉から粘液が出るくらいまで成長したら植え替えましょう。

モウセンゴケから種をとってみよう

既にモウセンゴケを育てている方は、モウセンゴケの増やし方としても自然でおすすめです。モウセンゴケは6月〜7月に開花を迎えた後、種をとることができます。種がとれたら、先ほどご紹介したのと同じように、受け皿に水を張るなどし、湿った空間で発芽させましょう。モウセンゴケを増やして、より栽培を楽しんでくださいね。

食虫植物・モウセンゴケの育て方 5.植え替え方法

丁寧に植え替えしてあげよう

苗でモウセンゴケを購入したり、育ちが良く今までの鉢で小さくなってしまったら、植え替えが必要です。植え替えは新しい鉢に1/4ほどの日向土を入れ、苗をなるべく中央に置き、周りをミズゴケで埋めていきます。この際隙間が空かないように、丁寧にミズゴケを押し込みながらつめていきましょう。また根の部分は深く植えすぎないように調整が必要です。深植すると、せっかく広い鉢に植え替えても根が伸びにくくなり、根腐れの原因になります。植え替えが終わったら、たっぷりの水やりをししばらく新しい環境が合っているかよく観察してくださいね。

食虫植物・モウセンゴケの育て方 6.増やし方

葉ざしで増やそう

モウセンゴケの増やし方は、通常の開花後の種で増やす他に、葉ざしで増やすことができます。葉ざしを使用する増やし方は、傷みのない葉を咲きから10cmほどに切り、水分をよく含ませたミズゴケの上に粘液の面を上にして置きます。明るめの日陰でそのままにし、芽が出てくるのを待ちましょう。このときできた種を使用する増やし方もできますし、種からしっかりと根がでたものは、根ざしでも増やせますよ。ぜひモウセンゴケの増やし方を試してみてくださいね。


ピグミー種の増やし方

モウセンゴケにはその仲間にピグミー種と呼ばれる種類があり、この種類は付け根にムカゴという球根のようなものができます。もし育てているのがピグミー種であれば、このムカゴを茎から取り新たに植えると、根が伸びて増やす事ができます。球根のようなものを自分のモウセンゴケで見つけたら増やしてみてくださいね。

食虫植物・モウセンゴケの育て方 7.枯れる原因

害虫・病気

モウセンゴケは食虫植物なので、基本的に害虫がついて枯れる原因になったということはありません。虫を栄養素にする植物なので、他の植物に比べると虫には強いんですね。たまにではありますがハダニやカイガラムシがつくことはありますので、その際は見つけ次第早めに薬剤などを撒き、枯れるまでに対応しましょう。また病気にもほぼかからないため、モウセンゴケに適した環境であればあまり心配いりません。

冬の寒さに注意

モウセンゴケは暑さに弱いため夏場を特に気をつけがちですが、冬も寒風や凍結、たくさんの霜により枯れることがあります。種類によっても冬の栽培方法は異なりますが、基本的に凍るような寒さには注意し、冬場はなるべく日当りが良く夜冷えすぎないベランダなどに置きましょう。冬になると葉っぱが枯れるので枯れてしまったのかと心配になりますが、冬越えしているだけの場合が多いので、新芽の出る季節までしっかり手入れしてくださいね。

食虫植物・モウセンゴケの育て方 8.粘液が出ない場合

環境を見直そう

栽培しているモウセンゴケに花がつかない、粘液が出ないとなったら心配ですよね。モウセンゴケの特徴ともいえる粘液を出すのは、モウセンゴケが充分に健康な状態の時です。つまり粘液が出ないということは、健康状態があまり良くないともいえます。モウセンゴケが粘液をつけない場合、多くは環境が適していないことがあげられます、湿度が低すぎたり高すぎたりしないか、日当りが充分か、あげる水が合っているかなど、少しずつ環境を変え様子をみてあげましょう。また育てているのがアフリカナガバモウセンゴケであれば、時期的に粘液が出なくなる場合があります。これは古い茎が枯れて新芽が出る合図なので、あわてずにゆっくり待ちましょう。

食虫植物・モウセンゴケの育て方まとめ

モウセンゴケの育て方まとめはいかがでしたか?モウセンゴケはきらきら輝く粘液の食虫植物らしい姿と鮮やかな姿が魅力で、園芸植物としても人気です。これから初めてモウセンゴケを育てる方も、すでに育てていて種類を増やそうと考えている方も、モウセンゴケに適した環境で栽培を楽しんでください。