釣り餌「オキアミ」とは?その種類やエビとの違い、釣れる魚まで解説!のイメージ

釣り餌「オキアミ」とは?その種類やエビとの違い、釣れる魚まで解説!

釣りを楽しんでいる人にとって定番の餌のオキアミをご紹介します。普段は何気なく使っているオキアミの生態を知れば、釣果に違いが出てくるでしょう。釣り餌でしかあまり知らないオキアミも、実は人間の栄養源として研究されるほどのすごい力を持っているのです。

2020年06月07日更新

がんちゃん
がんちゃん
海のエサ釣りとアジングのライトゲームのテクニック向上を目指しています。私が得た知識と経験を記事にして、読者に役に立つ情報を執筆しています。年間にたくさんの地方遠征からエリアに関係なく使える知識をお伝えします。ホームグラウンドは、千葉県の房総半島です。
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目次

  1. 「オキアミ」とは?
  2. 「オキアミ」の生態
  3. 「オキアミ」の種類
  4. 「オキアミ」とエビの違いとは?
  5. 釣り餌で使う「オキアミ」の種類
  6. 「オキアミ」をなぜ釣り餌に使うのか
  7. 「オキアミ」は人間も食べられる?
  8. 人間が食べる「オキアミ」料理①
  9. 人間が食べる「オキアミ」料理②
  10. 「オキアミ」で釣れる魚①
  11. 「オキアミ」で釣れる魚②
  12. 「オキアミ」で釣れる魚③
  13. 「オキアミ」で釣れる魚④
  14. 「オキアミ」は投げ釣りでは使えない?
  15. まとめ

「オキアミ」とは?

節足動物門甲殻綱オキアミ目の総称

世界中の海で、11属85種が確認されており、日本に近い海の中には、9属45種類が確認されるほど、多くのオキアミが生息しています。現在生息しているオキアミの量が2億トンと言われており、毎日大量に捕獲しても資源が尽きることはないと言われるほど大量に海中に生息しています。近年でも新種の発見が続いているので、正確な生態数は把握されていません。

海中を浮遊して生活します

エビの形をした甲殻類で、主にヒゲクジラや魚類の天然餌料になるプランクトンです。南極海を含めた世界中の海に生息しており、重要なタンパク源を含んでいるので、海洋生物の餌として食べられています。海水面から数千メートルの深海までが生息範囲で、広範囲の海中で生きる生態があります。

「オキアミ」の生態

プランクトンの一種です

海中で孵化したオキアミの幼生は、ノープリウスと呼ばれるプランクトンです。メタノープリウスと呼ばれる時期になると、背甲と呼ばれる殻を身にまといます。その後、お腹の部分が成長するカリプトピス期、レンズがハチの巣状に集合した目が柄を持って突き出すフルキリア期を経て、大人のオキアミになる複雑な成長をする生態をしています。

日周鉛直運動

幼生は海の表層で生活して、成長に従って段々と生活範囲が深い所へ向かって行く生態があります。成長したオキアミは、日周鉛直運動という一日単位で、水深の深い所と浅い所を移動する生態を持っています。朝マズメ、夕マズメで魚が釣れやすい現象は、この日周鉛直運動が影響していると考えられています。

餌はプランクトン

オキアミは餌としてプランクトンを食べる生態があります。動物プランクトンを食べたり、植物プランクトンを食べる種類に分けられると言われていますが、まだはっきりとした食べる餌のプランクトンは研究中です。

「オキアミ」の種類

南極オキアミ

体がエビに似ていますが、エビの仲間ではありません。南極海に巨大な群れを作って生息している種類のオキアミです。体長は最大で6cm、重さが2グラムに成長します。食べる餌は、主に微小な植物プランクトンを餌にしていますが、カイアシ類や短脚類などの小型の動物プランクトンも食べることが確認されています。南極海の生態系のキーストーン種になっており、ヒゲクジラや鳥類の重要な餌になっています。人間にも栄養源として活用する研究が進んでいる今注目されるオキアミです。

アミエビ

サクラエビ科の一種に分類されるエビの一種です。日本の海にもたくさん生息しており、毎年3万から5万トンの水揚げがあります。生きているアミエビは透明な体ですが、死ぬとピンク色に変化します。内湾の河口付近に群れで生息しており、魚や鳥類の餌になっています。アミエビの繁殖期は5月から10月で、メスは一度に5000個近い卵を産卵するので、非常に繁殖力のある生態をしています。

アキアミ

サクラエビ科に分類されるエビの一種です。オキアミとはエビ科なので生態系が違いますが、プランクトンとして内湾に生息し、魚が鳥類の餌になっている点に違いはありません。日本の海にもたくさん生息しており、釣り餌だけでなく、人間の食用としても利用されています。引き網漁で漁獲され、最盛期を迎える秋に多く獲られます。流通する時には、アミエビとして商品名に書かれる場合が多い種類のエビなので、身近なオキアミの種類の1つです。

「オキアミ」とエビの違いとは?

体の作りの違いで判断します

パッと見ただけではエビと種類の違いはわかりません。エビと種類の違いを判断する材料は、頭胸甲が胸節全体を覆っている。胸脚の基部に樹枝状のエラが裸出している。尾節の末端部分に小刀状の副棘がある。難しいのでざっくり紹介しましたが、以上の生態の特徴からエビとの違いがはっきりと判断できます。

卵をお腹に抱きません

エビは卵を産むと、お腹に抱えて孵化するまで卵を守りますが、アキアミは、受精卵を海中に放出してしまうので、エビとの生態の違いがわかります。オキアミは海水の表層付近で産卵し、海底に沈みながら成長して、水深数千メートルあたりで孵化します。

釣り餌で使う「オキアミ」の種類

冷凍「オキアミ」

海釣りの定番の餌でお馴染みです。釣りをしたことがある方なら誰もが使ったことがある餌の一つです。オキアミは3cm~5cmの大きさがバラバラなので、エサに使う時には、S・L・LLなどの洋服と同じサイズ表記で使い分けられます。

「ボイルオキアミ」

冷凍オキアミでもボイルしてから冷凍され販売されている種類の餌があります。ボイルされているので、オキアミの身は白っぽい体が特徴です。ボイルする利点は、身が硬くなるので、針から取れにくくなるので餌持ちがよくなります。

生の「オキアミ」

生のオキアミは、釣具店の冷蔵庫で売られています。生と言っても不凍液に漬けられ加工されたオキアミです。身が締まっているので餌持ちがよく、時間が経ってもオキアミの身の色に変化が少ない種類の餌です。解凍する必要がないので、釣り場に到着してすぐに使えます。

チューブに入った「オキアミ」

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サビキ釣りや遠投カゴ釣りにつかえるコマセです。コマセはキツイ臭いがあることが特徴ですが、チューブタイプを使えば、コマセカゴに絞って入れられるので手が汚れる心配がありません。また、餌メーカー独自の集魚効果がある成分を配合しているので、魚を寄せる効果が高くなっています。

疑似餌

ルアーフィッシングでは、オキアミの形状を取り入れた製品がたくさん販売されていますが、餌釣りに最適なオキアミの疑似餌が販売されています。大きさやカラーバリエーションが用意されており、光を蓄える蓄光タイプや紫外線に反応する蛍ムラタイプが用意されているので、イナダやイサキの回遊魚やカツオ・ブリの大型回遊魚にも対応しています。餌持ちがよいので餌を付け替える手間がなくなる便利な疑似餌です。

「オキアミ」をなぜ釣り餌に使うのか

餌としては歴史が浅い

日本では1970年代に海釣りの撒き餌で使われるようになり、海釣りのテクニックに大革命を起こしました。それまで撒き餌や付け餌には、モエビが使用されており、たくさん獲れず高価だったために、磯釣りは現在よりも高価な種類の遊びでした。

南極オキアミが登場!

昭和50年ごろに南極で獲られたオキアミが流通するようになりました。非常に安く手に入り、冷たい海で生きる栄養価が高い生態から、釣り餌として評価され釣り餌の代表格になりました。

日本産オキアミもあります

宮城県では毎年数万トンの漁獲量があります。釣り餌として利用されるのはもちろんですが、オキアミは栄養が豊富なので、家畜の飼料や養殖魚の餌にも利用されています。

「オキアミ」は人間も食べられる?

現在注目される栄養食品

クジラの大きな体を支える重要な栄養源のオキアミは、体を赤く染める色素のアスタキサンチンを含んでいます。アスタキサンチンは、抗酸化力があり、ビタミンCの100倍、ビタミンEの1000倍あると言われています。このことから、動脈硬化・ストレスの軽減、目や脳などの体の機能を高めると言われていることから、オキアミを食材にすることが非常に優れると言われ研究が進んでいます。

クリルオイルが大注目されています

オキアミから抽出される脂質成分がクリルオイルです。クリルオイルには、リン脂質結合型オメガ3脂質酸を含んでいます。魚にも人間にも有効な成分が豊富に含まれており、体に吸収しやすい特徴があるので、世界中でサプリメントで利用され、現在注目の成分です。

人間が食べる「オキアミ」料理①

キムチ

韓国料理といえばキムチを挙げる人が多いと思います。本場韓国のキムチは、発酵させるためにオキアミの塩辛を入れることが多いです。キムチの材料の唐辛子は、脂肪燃焼効果のあるカプサイシンと呼ばれる辛み成分を含んでおり、代謝を高めますが、オキアミを加えるとさらに代謝の効果が高まると言われており、キムチ好きの間では、オキアミが含まれたキムチを好んで食べる人が多いです。

人間が食べる「オキアミ」料理②

塩辛

キムチを漬ける時に重要な材料がオキアミの塩辛です。オキアミを漬けると、たんぱく質が分解されてアミノ酸に変化し、旨み成分に変化します。日本で獲れたオキアミを使用した塩辛もたくさん売られています。オキアミの塩辛は、そのままでは塩辛いので、調味料として利用されます。オキアミの塩辛は、豚肉と相性がよいので、一緒に炒めるとコクが出て美味しく食べられます。また、鍋の出汁や野菜の煮込み料理、お茶漬けにも合うので、様々なレシピに使える万能な調味料です。

「オキアミ」で釣れる魚①

アジ・イワシなどの小型青物

オキアミを使って簡単に釣れる魚です。プランクトンを好んで食べるので、餌を認識したアジやイワシは海中で狂喜乱舞しながらオキアミを食べる様子が見られます。

釣れる仕掛け

アジやイワシの小型の青物には、サビキ釣りが最適な釣り方です。冷凍のオキアミを解凍して、コマセ袋に入れるだけで簡単に釣れるので、初心者でも釣りが楽しめます。チューブタイプのオキアミを使用すれば、手が汚れたり、臭いも気にならないので、女性や子供におすすめです。

「オキアミ」で釣れる魚②

メジナ

日本各地の海に生息する魚で、甲殻類や海藻を食べる雑食性の魚です。専門的に狙って釣りを楽しむ人が多い特徴があります。付け餌と撒き餌でオキアミを使います。

釣れる仕掛け

メジナ釣りでは、飛ばしウキを使ったウキフカセ仕掛けが有名です。針に付け餌でオキアミを使いますが、ただ付けるだけでは釣れません。オキアミの尻尾を切り取り、尻尾側からハリを刺し込み、お腹から針の先端をだします。オキアミの体が真っすぐになるように刺すことが釣れるコツです。仕掛けを海に投入したら、そこへメジナを寄せるコマセのオキアミを撒きましょう。

「オキアミ」で釣れる魚③

クロダイ

クロダイ釣りは、釣り物の中で一番人気があると言っても過言でないほど多くの人が楽しむ釣りの一つです。釣り方も多くあり、ウキフカセ釣りやダンゴ釣りなど、オキアミを使用した釣りが盛んです。クロダイは、エビやカニを好んで食べる生態なので、釣り餌にオキアミを使うのは最適です。

釣れる仕掛け

付け餌に使うオキアミは、尻尾を切り取り、体が真っすぐになるように針に取り付けます。ウキフカセ釣りでは、撒き餌としてもオキアミを撒きます。ダンゴ釣りでは、針に付けたオキアミを、オキアミで作ったダンゴの中に入れて、そのまま海中へ投入します。コマセで使うオキアミの使用方法の違いがある釣り方です。ダンゴ釣りは、和歌山県で開発された釣り方で、全国的に人気が広まっている釣り方なので、ぜひ挑戦してください。

「オキアミ」で釣れる魚④

マダイ

回遊魚は、大きく口を開けて海水と一緒に餌を飲み込んで、エラから海水だけを出して食べる生態の特徴を持ちますが、マダイは、餌に飛びつくように食いつき、反転する行動をします。マダイは視覚と嗅覚が優れているので、大きなオキアミを餌に使うことが釣果につながります。

釣れる仕掛け

海中でオキアミを目立たせるために可能な限り大きなオキアミを使うことが釣果を出すポイントです。2匹のオキアミを1つの針に付ける種類の技も使うと釣果に違いが出る場合があるので、アタリがない時に試すとよいでしょう。魚を寄せるコマセも、一度にたくさん撒かずに、少しの量をコマメに撒くとよいでしょう。ほかの魚とオキアミの使い方に違いが出る釣り方をマスターしましょう。

「オキアミ」は投げ釣りでは使えない?

餌の付け方を工夫しましょう

オキアミを投げ釣りで使う釣り方に馴染みがありませんが、十分に釣れる餌です。ちょい投げ釣りでキスやハゼが釣れます。オキアミは、針に付けて投げると身が千切れて台無しになってしまいますが、針の付け方に工夫すれば投げ釣りで釣果を出せます。

遠投する投げ釣りで使う場合

出典: https://marukyu.com

付け餌で使うオキアミを遠投すると、確実に針だけ飛んで行ってしまいますが、販売されているオキアミで投げ釣りの遠投が可能になる餌が販売されています。パッケージに「スーパーハード」と記載されているオキアミを使えば、投げ釣りの衝撃にも耐えられる強度を持っています。

ちょい投げで使う場合

付け餌で使うオキアミでも、針の付け方で投げ釣りに耐えられる強度を出す方法があります。それは「背がけ」と呼ばれる付け方です。付け餌の釣り方では、尻尾をちぎり取り、オキアミの体を真っすぐにしてお腹側から針先を出しましたが、背がけの付け方は、背中側から刺して針先を出します。頭に近い背中部分の身が硬い所から針先を出すのがポイントです。投げ釣りだけでなく、ウキ釣りにも使える技なので知っておくと釣果に違いが出ます。

投げ釣りに使いやすい「オキアミ」

投げ釣りで使う餌として印象の薄いオキアミですが、十分に使える餌であることが理解できたと思います。アオイソメの投げ釣りとは違い、優しく投げるように心掛けると千切れて飛んでいく心配がありません。また、針とオキアミの大きさのバランスに注意して、使う針の大きさと同じオキアミを準備しましょう。頭に近い身から針先が出る大きさが投げ釣りで使いやすいです。

まとめ

釣り餌で使う機会の多いオキアミについてご紹介しました。普段は何気なく使っている釣り餌ですが、なぜ釣り餌として最適なのかを理解して頂けたと思います。次回に釣り餌で使う時には、オキアミの生態を意識して釣りをすると今までとは違いが出る釣りの楽しみを味わえます。

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