検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

話題のテンポドロップの仕組みや意外と簡単な自作方法!プレゼントにも!

テンポドロップは若い女性を中心にインテリアとして人気が高まっているオブジェです。天気によって変化するガラス瓶の中の結晶はいったい何が入っているのでしょう。その仕組みや見方とともに、プレゼントにも最適なテンポドロップの作り方もご紹介します。
更新: 2021年1月12日
佐藤3
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

この記事で紹介しているアイテム

AS ONE 塩化アンモニウム 特級

日本製 ハーバリウム 円錐ガラス瓶

テンポドロップの仕組みと作り方を知りたい!

美しいインテリア

おしゃれなインテリアショップなどでも見かけるガラス瓶の中に結晶が見えるオブジェ。テンポドロップなどと呼ばれていて女性を中心にその美しさ、見ていて飽きのこない楽しさに、自宅のインテリアやプレゼント用にと買い求める人も多いです。

今日はこのテンポドロップの仕組みや見方、使い方や作り方をご紹介します。

テンポドロップとは

テンポドロップとは昔のヨーロッパで作られた「天気管」をインテリアとして復活させたおしゃれなオブジェクトです。

インテリアオブジェとして人気

テンポドロップの仕組みとはガラス瓶の中に入れられた化学薬品。見方がわからなくても、ガラスの中で色々形の変化を見せるオブジェとして楽しむことができます。毎日眺めているとその変化の違いに気づくでしょう。部屋のインテリアとして飾って楽しむオブジェです。

幻想的な美しさ

時にはおだやかな形に、時には激しく刺々しく。色々と変化していくガラス瓶の中のオブジェ・テンポドロップ。汚れを知らない雪のような白い結晶は、幻想的な美しさを感じさせてくれます。

テンポドロップ?ストームグラスと同じ?

呼び名の違いだけ

テンポドロップは売られている店によって呼び名が違うことがあります。ストームグラスなどと呼ばれることもあります。この2つのオブジェは名前が違うだけで、中身の結晶には違いがありません。一般的にティアドロップ型のものをテンポドロップ、違う形瓶に入ったものをストームグラスと呼ぶようです。

テンポドロップのはじまりと仕組み

新しいアイテムのようで、実は古くからあったテンポドロップ(ストームグラス)。そのはじまりと、結晶のできる仕組みを利用した天気予報をご紹介します。

はじまりは19世紀ヨーロッパ

テンポドロップの歴史は実は結構古いものです。仕組みが考えられたはじまりはヨーロッパ。19世紀頃から使われ始めたといわれています。漁師や航海士などが海の天気を知るためにテンポドロップを使ったのがはじまりです。

テンポドロップの仕組みと天気予報

テンポドロップの仕組みは環境によって薬品が化学反応をするもの。刻々と中の結晶が変化していき、見るたびに色んな顔を見せてくれます。その変化の仕組みは天気の違いです。

しかも、今の天気ではなく少し先の天気が予報ができるというスグレモノです。見て楽しむだけでなく、その仕組によってこの先の天気までわかってしまうなんて実用的でもあるんですね。

結晶の形で半日先くらいまでの天気予報ができる

テンポドロップが予想できる天気の変化はだいたい6時間後~12時間先の予想といわれています。今は穏やかに晴れている天気だけれど、テンポドロップが雨の予想をしているから洗濯物は入れてから外出なんて使い方でできます。

テンポドロップの天気による変化・晴れ

実は天気と結晶の形はハッキリとは解明されていないんです。こんな天気の時にはこんな結晶になることが多いですよ。という程度です。あなたの部屋にテンポドロップを置いたら、これとはまた違う反応を示すかも?テンポドロップ日記をつけてみるのも楽しそうですね。

結晶による天気の見方:晴れ


テンポドロップの見方のうち、晴れ予報は中の結晶が沈殿し液体が澄んでいくことでできます。真夏のカラッと晴れた時などは、中の結晶がまったくなくただの透明度の高い液体だけになっている・・・なんてこともあるそうです。結晶の量に比例してこれからの気温がわかるというわけです。

テンポドロップの天気による変化・雨

結晶による天気の見方:雨

一方雨が近く湿度があがってくると中の結晶ができはじめます。下に沈殿している結晶がモコモコと大きくなったり、その上に小さな結晶が浮遊していたりするのは雨の予報になります。

テンポドロップの天気による変化・台風など

結晶による天気の見方:台風

気温が下がり湿度が高い天気は、テンポドロップの中の結晶も満開に。台風の時期などに見られる結晶の変化の様子です。

結晶による天気の見方:冬

冬など気温が低いときはテンポドロップが全体に濁ってきて真っ白に近い状態になります。透明なものも美しいですが、真っ白なものもまた素敵です。雪の季節にぴったりな冬らしい変化ですね。

テンポドロップの作り方1:材料

テンポドロップはインテリアショップなどで買うこともできますが、自分で作ることも可能です。自分で作ったテンポドロップをプレゼントしたら贈られた相手の方も喜ばれるのではないでしょうか。テンポドロップの作り方をご紹介します。

用意するもの

テンポドロップ作りの材料は、精製水、無水エタノール、しょうのう、塩化アンモニウム、硝酸カリウムです。この他忘れてならないものが入れ物、ガラス瓶です。これは完全に密封できるものを用意しましょう。

インテリアとしての見た目の決め手でもある大切なガラス容器です。この他作り方では混ぜる用のガラス容器を2つ別に用意します。

買えるところ・価格の目安

AS ONE 塩化アンモニウム 特級

薬品はドラッグストアやネットの通販サイトなどで購入可能です。かかる費用は無水エタノール500mlで1,000円程度、精製水500mlで100円程度、塩化アンモニウムは上記参照、硝酸カリウムの価格は500gで1,200円~1,500円程度、しょうのうは250gで800円程度となっています。

テンポドロップの作り方2:混ぜる

薬剤を2つのグループに分けてそれぞれ別のガラス容器で混ぜ合わせていく作業です。薬品を合わせるのにしっかり分量を図りましょう。

液体1を作る

飾る用のガラス瓶の他に混ぜるためのガラス製容器が必要です。混ぜ合わせる分量は精製水を70mlに対して硝酸カリウムと塩化アンモニウム5gを入れます。液体が完全に透明になるまでよーくかき混ぜます。これを液体1としましょう。

液体2を作る

液体1のほかにもうひとつ別のガラス容器で残りの無水エタノールとしょうのうを混ぜ合わせます。分量は無水エタノール100mlとしょうのう20gです。こちらも透明になるまでよーく混ぜて液体2とします。

テンポドロップの作り方3:湯せん

ガラス瓶の中でそれぞれ混ぜ合わせた薬品をひとつにする作業です。ガラス容器を多く使う上、湯せんで温度を上げていくので今まで以上に容器の扱いには気をつけて。くれぐれも火を使う上でのやけどの心配や、ガラスが割れて怪我をしてしまうなどの事故には注意が必要です。

液体1と2を合わせる


ここでの作り方は、別々に混ぜ合わせた薬品をひとつにする作業です。液体1と2どちらでも良いので、ひとつのガラス容器に合わせてしまいます。この2つ液体が入ったガラス容器を湯せんして混ぜ合わせます。

このとき、ガラス容器のフタは軽くゆるめておくことがポイントです。中の空気の膨張によるガラスの割れを防ぎます。これをフタを密封したまま湯せんしてしまうと、割れてしまうこともありますので取扱いには注意しましょう。

テンポドロップの作り方4:ガラス瓶に詰める

テンポドロップ作りもいよいよ大詰め。最後の作業です。美しいインテリアオブジェを自分で作った!という達成感とその感動を味わうまであと少しです。

飾り用のガラス瓶に移して冷ます

テンポドロップ最後の作り方の行程となります。液体1と2を混ぜて湯せんしたものを、飾り用に用意したガラス瓶に移し替えます。このとき中身は熱くても大丈夫です。

ガラス瓶同士がぶつかって割れないように注意してください。中身の液体が白濁している場合もあるでしょうが、液体の温度が下がることにより次第に透明に、テンポドロップらしくなってきますので安心してください。

テンポドロップの作り方5:ガラス瓶の選び方

テンポドロップはそれを入れるガラス瓶によって雰囲気が変わってきます。テンポドロップとして使用するガラス瓶に向いているものとそうでないものもあります。

縦長のガラス瓶がおすすめ

縦長だから結晶の観察がしやすいのが試験管型の縦長ガラス容器の魅力です。中に入れる薬液の量も、底が膨らんでいるティアドロップ型よりも同じ大きさなら少なくて済むのもよいですね。雑貨屋などで手に入りやすいガラス容器です。

市販品に多いティアドロップ型

テンポドロップといえば、このティアドロップ型でしょう。市販品の中でこのような形のガラス瓶を探すのは少し大変だけど見た目の美しさはダントツですね。もし手に入ったら一度は作ってみたい形のテンポドロップです。

日本製 ハーバリウム 円錐ガラス瓶

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

密封できるもの

テンポドロップを作るガラス瓶。形も大切ですが、なにより「密封できる」というのが選び方のポイントです。まずはフタがしっかりしていて密封できるものを探し、その中からお気に入りの形を探すようにしましょう。

テンポドロップをインテリアに~飾り方

インテリアオブジェとして

テンポドロップが流行っている理由のひとつに、インテリアとしての魅力があります。部屋に置いておくだけで見るたびに変化するので飽きがこない。自分用だけでなくちょっとおしゃれなプレゼントにも良いですね。プレゼントとしての自作テンポドロップの種類も後ほどご紹介します。

ガラスが割れたら

中にはテンポドロップのガラスが割れたという人もいるようです。中身が薬剤という仕組み上薬液のにおいは気になるもののようです。割れないためには、できるだけ他のものと干渉しないような場所がおすすめ。物があたったりペットのいたずらで割れることのないような場所に置くことが大切です。

割れたテンポドロップの処理方法

テンポドロップが割れてしまった場合。気づかず放置すると液体が固まって白い固形になることも。中の塩化アンモニウム、硝酸カリウムは水で溶けるので水拭きで落とすことができます。

ただししょうのうにおいては水では溶けないので後が残るでしょう。しょうのうを取り去るにはアルコールで拭くこと。ただし、しょうのうが付いた場所によってはアルコールが使えない場合もあるので注意が必要です。テンポドロップが割れたらなるべく早く拭き取ってください。

テンポドロップのインテリア~置き場所

テンポドロップのガラス瓶が割れる対策としても置き場所のお話をしましたが、それ以外にもテンポドロップの置き場所として向いている場所、注意すべき場所があります。

変化が起こりやすい場所は


オブジェとして楽しむなら、やはり中身の変化が多いのが理想ですね。その仕組み上、置き場所によって中の結晶の変化が起こりやすくなります。おすすめなのが玄関です。玄関はドアの開け締めによって温度差が起こりやすい場所です。お客様を迎える玄関を飾るオブジェとしてもテンポドロップはおすすめです。

気温差が激しい場所

玄関以外に気温差が激しい場所に洗面所があります。洗面所といえばたいがいのご家庭は隣に浴室があるでしょう。浴室といえばお風呂のお湯。その熱気によってドアの開け締めで洗面所内の温度差が発生します。

浴室の中に置いても良いのですが、浴室でもしガラスが割れてしまったときのことを考えると少々あぶないのであまりおすすめは出来ません。そのかわりにその隣の洗面所に置くことをおすすめします。

置いてはいけない場所

ガラスオブジェとして窓際にテンポドロップを置きたいと思う人も多いでしょう。太陽の光りを受けてキラキラと輝くガラスはきれいですね。でも、中身が薬品なので太陽光が直接あたるような窓際はタブーとされています。

火災の原因となることも考えられるだけでなく、カーテンが当たって転倒、ガラスが割れる危険性も増します。窓際にテンポドロップを置くことは避けましょう。

テンポドロップのインテリアをプレゼントに

その見方によって天気の変化がわかるだけでなく、中の結晶がきれいでインテリアとしても人気のテンポドロップ。市販品は箱もかわいくてプレゼントに使う人も少なくありません。自作のテンポドロップをプレゼントにする場合は、ガラス容器を変えることで相手の好みのデザインにすることが可能です。

プレゼントの仕方①ロマンチック

香水瓶のようなガラス瓶の中のテンポドロップ。女性へのプレゼントならこんなロマンチックなガラス瓶でもありですよね。

プレゼントの仕方②ネックレス

テンポドロップのネックレスはSNSでも話題になっています。ガラスオブジェが割れてしまったら大変なので、実際使う機会は限られてきそうですが儚いものは美しい。お部屋に飾っておくだけでも嬉しいプレゼントになるでしょう。

プレゼントの仕方③スイーツな瓶

キャンディが入っていそうな瓶やヨーグルト瓶みたいなものなど、スイーツなイメージの瓶にテンポドロップを入れて贈るのもちょっと目先が変わって喜ばれそうです。四角いガラス瓶なら男性用のプレゼントにも。

まとめ

気温や湿度。天気の変化によって結晶の姿を変えるテンポドロップ。その見方や作り方などご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。テンポドロップも最初は見方が難しいこともあるようですが、特に結晶が大きくなったり、ほとんどなくなって透明な液体に近くなったりする日を体験すると、その見方の違いもわかってくるようです。

結晶の形も日によって変化がありますよ。ご自宅に置いて毎日観察してみてはいかがでしょうか。入れる瓶によって色んな相手へのプレゼントにも。自分用にお友達用に、自作してみるのも楽しいですね。

DIYが気になる人はこちらをチェック!

テンポドロップ以外にも自分で作れるいろんなDIYをご紹介しています。気になる人はぜひこちらもチェックしてみてくださいね。