New Acoustic Campが熱い
New Acoustic Camp(ニュー・アコースティック・キャンプ)、通称「ニューアコ」という音楽フェスをご存知でしょうか。「大自然の中で、そしてキャンプを楽しみながら音楽も思い切り楽しむことができたら」なんて考えることがありますよね。それをまさに体現した1年に1度行われている音楽フェスです。2010年に初イベントを開催して以来、徐々に参加人数を増やしていき、今では数ある音楽フェスを代表する人気の音楽フェスとなりました。
ニューアコとは
ニューアコは、大自然の中でキャンプサイトや設置されている宿泊施設を利用して、昼間から夜まで楽しめる音楽フェスで、2日間にわたり行われるキャンプフェスとしては国内最大級のイベントです。初回は2010年に山梨県南都留郡道志村にある「道志の森キャンプ場」で開催されました。2012年からは会場を「水上高原リゾート200」へ変え、例年9月に行われています。
主催者はBRAHMANのTOSHI-LOW
ニューアコはまだ歴史の浅い音楽フェスですが、主催者であるNew Acoustic Camp実行委員会(N.A.C)の中心人物はあのBRAHMANのボーカルであるTOSHI-LOWさんです。スタッフから「音楽フェスをやりたい」と言われたTOSHI-LOWさんは、どの音楽フェスも楽しみ方が同じだと思って当初は反対していたそうです。そこで「来た人が自分の責任で行動を決められるようなフェスだったらやりたい」という発想から、自然の中で生きていく術をキャンプを通じることで学ぶべればという思いから始めることになりました。
TOSHI-LOWさんはOAUとしてニューアコに参加
ニューアコの主催者でもあるTOSHI-LOWさんは、この音楽フェスにはBRAHMANとしてではなく、自身がギター&ボーカルを務めているアコースティックバンドであるOVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND(オーヴァーグラウンド・アコースティック・アンダーグラウンド)で参加しています。BRAHMANの音楽性とは違う新たな一面を見せてくれます。
「わらう、うたう、たべる、ねっころがる。」
そうしたことから、ニューアコのコンセプトは「わらう、うたう、たべる、ねっころがる。」となっています。それを体現するかのように、ステージへ張り付いてぴょんぴょん跳ねたりするのはもちろんのこと、芝生に寝転がりながら音楽を楽しんだり、ワークショップで遊んだり楽しみ方は色々です。
ニューアコへのアクセス
ニューアコへの自家用車など車でのアクセス方法は、関越自動車道水上インターチェンジを降り、国道291号を北へ進みます。そして右手に水上温泉郷を眺めながら道なりにずっと進んでいきます。すると大穴という名前の交差点が見えてきますので、そこを右に曲がり県道63号(奥利根ゆけむり街道)に入ります。さらに道なりに進みます。利根川を右手に走っていくと、栗沢という交差点がありますので、場外駐車場は右、場内駐車場は左へと進んでいきます。それぞれ藤原湖を横目に見ながら道なりに走ると駐車場に到着します。
ニューアコのチケットの種類
ニューアコには、会場に訪れる色々な人たちが、自分たちそれぞれの楽しみ方で過ごせるように数種類のチケットが用意されています。その種類はオーソドックスな楽しみ方できるオートキャンプサイトやファミリーサポートサイトなどから、ステージ近くで宿泊できるチケットや近くの宿泊施設を利用できるチケットなどフェスをさまざまな角度から楽しむことができるチケットが存在します。
オーソドックスなオートキャンプサイトチケット
オートキャンプサイトを楽しめるチケットには、前夜祭が楽しめる場内駐車場+入場券セット、車と一緒にキャンプサイトまで行けるオートキャンプ券+入場券セットがあります。
ニューアコの中心にあるPermil Village
ニューアコの中心に位置する「村」として構えている「Permil Village」。この「Permil Village」に宿泊できるPermil Villageキャンプ券+入場券セットがあります。
持ち物を減らすならファミリーサポートがおすすめ
持ち物を減らしたいという方におすすめなのが、コールマンファミリーサポート券と2日通し入場券がセットになっているチケットです。このコールマンファミリーサポートはキャンプ道具が揃っているサイトなので、キャンプ道具などの持ち物を持参する必要がありません。そのため、電車で参加する人には持ち物について悩む事がなくなりますので、非常に人気があります。そのほかにも2日通し券とシャトルバスや場外駐車場との組み合わせなど色々です。
みなかみ町のホテルや温泉旅館付きチケット
ニューアコには宿泊施設付き入場券が販売されていますので、キャンプでの宿泊が不安な人や夜は静かに眠りたい人におすすめです。室内で宿泊できるので持ち物や服装もそこまで気にせずにフェスに参加できるので気軽に楽しめる事ができます。
子連れなら「水上高原ホテル200」
宿泊施設の中でもニューアコ会場から歩いて5分ほどの「水上高原ホテル200」が子連れには利用しやすい施設ではないでしょうか。山の天気は変わりやすいので突然の雨などで濡れてしまったり、泥だらけになってしまう場合もあるかと思います。水上高原ホテル200であれば距離も近いので服装などの持ち物も安心しておいておけます。また、温泉が完備していますし何といっても民宿などと違い子供向けの施設も備わっていますから安心して宿泊することができるのではないでしょうか。
ニューアコを1日だけ楽しみたければワンデイプラン
予定が1日しかとれなくてもワンデイプランチケットがあるので、宿泊をしないので持ち物も少なくて済みます。持ち物が無いからこそ音楽ステージを思い切り楽しんだり、キャンプサイトの雰囲気を味わったりできます。
なんとニューアコ専用電車まで
なんとニューアコには貸し切り列車が用意されているチケットがあります。山手線内からみなかみ駅までの専用列車を降りれば専用バスで会場まで直行できるので、重たい持ち物もあまり気にする必要がありません。さらに特別キャンプエリアでの宿泊セットとなり、メインステージから近い場所となっています。
ニューアコのチケット入手は困難
多くの音楽フェスと同じように、ニューアコのチケットも非常に入手困難となっています。音楽だけではなくキャンプを楽しむ部分もあるので子供連れでキャンプサイトに宿泊するファミリーも少なくなく、そういった意味では他の音楽フェスよりもより入手が困難となっているようです。
ニューアコが行われるみなかみ町はどんな場所
さて、ニューアコの舞台となっている群馬県みなかみ町ですが、いったいどういう場所なのでしょうか。
群馬県の北部にある地域
群馬県内の北部の山間部に位置するみなかみ町は群馬県内で最も広い面積を持つ地域です。また、矢木沢ダムや奈良俣ダムなど関東圏内の水瓶として多くのダムが点在する自然豊かな地域でもあります。
夏でも涼しいみなかみ町
みなかみ町は関東地方では唯一となる日本海側と同じ冬型の気候を持つ地域として知られています。そのため、冬には多くの雪が降り積もることでも有名です。また、8月の平均気温が約22度と比較的涼しいことでも有名です。そのため多くのキャンプ地があります。
国内でも有数のスキーリゾート
群馬県の北部に位置しているみなかみ町は、冬になると多くの雪が降り積もります。そのため、東京圏からのスキー客が訪れるスキーリゾートとなっています。関越自動車道を利用すると車で練馬インターから2時間弱でみなかみインターチェンジに付きますので、週末などにも気軽に訪れる事ができるスキーリゾートとなります。
温泉大国群馬でも有数の温泉街
群馬県には草津温泉、伊香保温泉、四万温泉など数多くの温泉街が存在しています。みなかみ町には、そうした有数の名高い温泉地と並んで高い人気を誇る「水上温泉」があります。大小多くの温泉宿が連なる温泉街には今でも多くの観光客でにぎわっています。最近ではみなかみ町の豊かな自然を生かし、スキーやラフティングなどのアウトドアスポーツと併合した温泉リゾートとして注目を浴びています。
ニューアコ会場の水上高原リゾート200とは
ニューアコの会場となる水上高原リゾート200は水上高原スキーリゾートと併設されているリゾート施設です。みなかみ町のスキーエリアでも一番の奥に位置している水上高原リゾート200ではゴルフやスキーなどのスポーツを楽しむことができます。また、ホテルや温泉までもが備えられている大型のリゾート施設となっています。ニューアコが行われていない時でもみなかみ町の魅力を存分に楽しめるそんな場所です。
キャンプフェスの種類
キャンプフェスにはニューアコのように音楽を楽しむフェスのほかに、メーカーが主催するキャンプ初心者向けの講習会付きフェスや魚釣りのフェスそして絵画などが飾られるフェスなど実に様々です。自分の楽しみ方にあったフェスを探すのも楽しいかもしれませんね。
楽しみ方1:自然の中で聞く音楽
ニューアコの一番の楽しみ方といえばみなかみ町の大自然の中でアコースティックな音楽が楽しめることです。参加アーティストもニューアコのコンセプトに合わせたアレンジや楽器などで演奏しますので、ここでしか楽しむことが出来ないステージを感じることができます。
例年3ステージから4ステージに分かれて演奏されているので、好きなステージへいって騒ぐのも良いですし、芝生に寝ころびながらお酒を飲むなんていうのも楽しいです。中には子供たちと遊びながら遠くから聞こえる音楽を楽しむ人たちもいるなど本当にそれぞれの楽しみ方でフェスを感じているようです。
楽しみ方2:種類豊富な屋台
音楽フェスには付き物の屋台です。ニューアコでもさまざまな屋台が出展されていて、音楽以外で訪れる人たちを楽しませています。地元の有名店からキャンプ場ならではの屋台まで種類もさまざまとありますので、飽きることがありません。
楽しみ方3:子連れに優しい施設がたくさん
ニューアコの特徴の1つに、会場内にファミリーが多いことがあげられます。子連れで参加したくなる音楽フェスというところでしょうか。
子供用トイレが完備
それもそのはずです。例年、子供の遊ぶ場所がたくさん用意されています。さらには他のフェスではあまらい見かけることが無い「子供用トイレ」が設置されているのです。ここまで配慮されている音楽フェスはなかなかないのではないでしょうか。また、イスが容易されている授乳専用テントスペースやオムツ替えスペース、そしてキッズスペースにはおもちゃも準備されていて子供にやさしい施設がたくさんあります。
子供に合わせた食べ物も充実
さらに子連れでフェスに参加する、意外に食事で困ってしま事があります。しかし、ニューアコでは子供の食べやすい料理を提供してくれる屋台が多く出店されていますので、食事に不安を感じることもありません。
ニューアコはステージやテントサイトへの宿泊以外でも親子で楽しめるイベントがたくさん用意されているのです。
楽しみ方その4:ワークショップも楽しめる
ニューアコはステージの演奏だけではなく、ワークショップの多さでも目を見張るものがあります。例年数多くのワークショップが出展していて子供たちを楽しませています。
フリスビーを作ったりフェイスペインティングを行ったりギターを弾いたりと、子供だけで楽しめるワークショップもあり、一般的な音楽フェスのようにステージに張り付いて音楽を楽しむだけではない楽しみ方を提供してくれています。
楽しみ方その5:誰でも参加できる名物イベント
これぞニューアコ!というイベントが誰でも参加できるみんなで緩く楽しむイベントです。みなかみ町のヒンヤリとした朝の空にみんなでフリスビーを投げる「BIG THROW」と呼ばれるイベントや、ニューアコ1日目の夜には、たっぷりと昼間のステージを楽しんだそのテンションのまま繰り広げられる「フォークダンス」。そして2日目の朝にはステージ近くを会場にラジオ体操を行うなど、自然を満喫しながら盛り上げるイベントが待っています。
テントサイトなどで宿泊する参加者でも、日帰りで楽しんだ参加者でも全員で体中で自然を感じる。それがニューアコの醍醐味と言えるのではないでしょうか。
子連れに人気な「BIG THROW」
特に子供と楽しめると人気なのが、フリスビーを一斉に空に向かって投げる「BIG THROW」です。カウントダウンに合わせて大空に投げ出されるカラフルなフリスビーは投げるだけではなく、見ているだけでもワクワクさせてくれます。そして、1度とならず2度3度と近くにあるフリスビーをまた投げるのだけなのですが、どこからか笑顔がこぼれてしまいます。そして、最後には自分のフリスビーを探しに歩くので、家族だけではなく参加者たちが会話を楽しむことができるのです。
ニューアコにおすすめの服装
ニューアコの服装ですが、一般の音楽フェスへ行くような軽めの服装では少し不安です。みなかみ町の9月という季節は昼間はそこそこ気温が上がるの長袖などの服装は少し暑く感じます。ところが、夜は平地に比べると思いのほか冷え込みますので、平地での服装のような薄手の服装ですと夜は寒く感じます。また明け方の冷え込みも強いので、脱いだり着たりが手軽にできる服装が良いでしょう。
キャンプ場にはアブやブヨなどの指されると少し厄介な虫もいます。そうしたことから、ニューアコへ行く時の服装は長袖と長ズボンがおすすめです。半袖などの服装でいると、自宅に帰るころには大変なことになっているかもしれませんよ。
服装だけに気を付けるだけではなく、虫にさされた時の応急処置ができる道具なども持ち物として持っていきましょう。また、体を動かすと意外に汗をかくものです。着替えの服装を持っていくとさらに良いでしょう。
自然を感じることを忘れないで
ニューアコは音楽フェスとして開催されていますが、趣旨の一つに「自然の中で生きていく術をキャンプを通じることで学ぶ」というものがあります。そのため、食べ物を提供する屋台などは確かに多く設置されているものの、会場の広さや規模に対しては少なめとなっています。
ですので、テントサイトなどで宿泊する場合は持ち物として宿泊分の食糧を確保してくることが基本という考え方です。そして、足りなかったりした部分を屋台で補うといった使い方を望んでいるようです。
騒ぐだけではダメ
ニューアコの会場にはゴミ箱がほとんど用意されていません。これもニューアコの考え方で、ゴミは自分の持ち物としてきちんと持ち帰るという趣旨があります。以前、地元FMラジオ局に出演した主催者の一人であるTOSHI-LOWさんは「自分の行動に責任を持ってほしい」と話していました。それは、テントサイト内のゴミを持ち帰ったり、音楽を聴いてバカ騒ぎするだけではない何かを感じ取ってほしいとの願いがあるようです。
ニューアコで新たなキャンプへ
ニューアコは他の多くの音楽フェスとは違い、自然の中でゆっくりとした各々の時間を過ごすフェスとなっています。また、オートキャンプ場を備えていますので、フェスで一番やっかいな「荷物を運ぶ」というところにも優しい運営です。例年、手軽にキャンプを楽しめるコールマンキャンパーズサポートのチケットは人気ですし、それ以外のチケットも販売と同時に売り切れてしまいます。
ニューアコは音楽フェスを楽しむのではなく、キャンプ場に遊びにいったところに心地よい音楽がある。といった感覚で楽しむ人も多いのではないでしょうか。ステージで思い切り楽しむのも、芝生に寝転がるのも、子供と遊ぶのも、一日中寝て過ごすのも、そんな全てのことが自由にできるニューアコ。「わらう、うたう、たべる、ねっころがる」を体感できるニューアコに一度足を運んでみませんか。