どんなとこ?西湖自由キャンプ場
富士五湖の西湖や、西湖自由キャンプ場が、どんなところだから人々を惹きつけているのか、青木ヶ原樹海並みに気になります。
富士五湖の西湖
西湖は山梨県に所在する富士五湖の1つ。富士山の周囲の富士箱根伊豆国立公園の、特別地域の中に位置しています。湖の面積は富士五湖でも4番手の2.1平方kmながら、水深は71メートルと2番めの深さを見せます。透明度の高い水をたたえて、周囲を緑の山に囲まれた景観はお見事です。
西湖自由キャンプ場の立地
西湖自由キャンプ場は、一昔前から西湖の北岸の砂浜に開設されています。ここは県道21号線の沿線であり、幾つかのホテルやキャンプ場が集積している、西湖のリゾート地の一角です。砂浜、湖面、山並み、富士山に囲まれ、自然に溶け込むことのできる場所です。
西湖自由キャンプ場のアクセス
中央自動車道で
山梨県の中央自動車道で、河口湖インターに向かいます。そこから近くの河口湖ヘ向かい、県道710号、21号(湖北ビューライン)を西へ。西湖の湖畔を少し走れば、西湖自由キャンプ場です。富士吉田インターから現地までは30分程度です。
東名高速道路で
静岡県の御殿場インターを出たら、国道138号と富士五湖道路を北へ走って、河口湖方面へと向かいます。河口湖に着いたら、県道710号と湖北ビューラインを、西の西湖へと走ります。
電車とバスで
富士吉田市、富士急大月線の富士山駅から西湖に向けて、富士急山梨バスの、西湖民宿線が出ています。バスに乗り込み、西湖自由キャンプ場のそばの観岳園キャンプ場バス停で下車、そこから徒歩3分で到着です。
西湖自由キャンプ場の予約と料金
営業期間
毎年春の3月1日から、年末の12月中旬まで営業しています。営業期間中、西湖自由キャンプ場の定休日はありません。現地事務所での受付時間は、朝の8時から夕方18時までです。
予約方法
西湖自由キャンプ場では、ウェブの予約はできません。あくまでも電話予約のみ受け付けています。予約時には希望する月日、代表者の氏名、参加人数、宿泊か日帰りかなどなど、基本的な情報を伝えてください。
宿泊の利用料金
まず受付にて、入場料1,000円を支払います。宿泊する場合は、1人あたり1,000円です。2歳までの幼児は無料です。また、宿泊のあとのデイキャンプ追加は、500円が必要です。最初からデイキャンプのみの場合は、1人700円の料金です。
西湖自由キャンプ場のサイト
西湖の湖畔に広がる西湖自由キャンプ場は、完全なオートサイトです。おすすめなサイトにはどんな特徴があるのかも、確認してください。
水辺のオートサイト
西湖を眺める砂浜や草地の上に、区画されたオートサイトが広がります。中央にある貸しボートを堺にして、西側と東側のエリアに分かれています。湖に近いほうは砂浜の上で、県道に近い方は樹々の生えた草地の上です。
西側エリアの特徴
管理棟や炊事棟、トイレのある建物が近く、県道から入ってすぐの場所です。そのため、西湖自由キャンプ場を訪れる多くの人が、西側エリアを選んでいます。砂浜も木々の間の草地も広く、余裕を持ってキャンプが出来ます。
東側エリアの特徴
管理棟などから若干離れています。ここも砂浜と森の中の草地でのキャンプが出来ますが、東側に川が流れています。人が少ないので、より静かに過ごしたい人にもおすすめできます。
キャンプ禁止区域1・貸しボートの敷地
西湖自由キャンプ場では、明確にキャンプ禁止な場所も指定されています。まず1つは、丸美貸しボートのエリアです。東西のキャンプエリアに挟まれた、ボートが置かれている場所なので、すぐに分かります。
キャンプ禁止区域2・建物の近く
西湖自由キャンプ場に隣接する、よその建物のそばは、キャンプ禁止区域です。あまり近くにテントを張らないよう気をつけてください。
キャンプ禁止区域3・湖面の近く
西湖の湖面の近くは、キャンプ禁止エリアに指定されています。水際から、間隔を開けなければいけないとのことです。これは湖で誤って転んで溺れる危険から逃れたり、湖の汚染防止の観点からも大切です。
西湖自由キャンプ場の附属施設
西湖自由キャンプ場では、キャンプのときにどんな施設が使えるのかも、事前に確認しておきましょう。
管理棟は受付と喫茶店と売店を兼ねる
現地に到着したとき、まず訪れるのが管理棟です。県道の入口から入ると、奥に見えている建物です。ここはキャンプの利用申請するほか、喫茶店としても使えたり、キャンプ用品やお土産品も入手ができます。表には自動販売機も置かれているので、飲み物の入手も叶います。
管理棟の裏手の炊事場とトイレ
バーベキューにも必須な炊事場は、管理棟裏手のほうにあります。ここには最低限の、水を使える蛇口が並んでいます。また、ここは施設内で唯一のトイレの場所です。
西湖自由キャンプ場の楽しさ①
周囲の景色に魅入る
西湖自由キャンプ場から見える風景は、ほとんど人の手が入ってない、自然そのままの自然づくし。だから西湖の風景に魅入ってみれば、都会の疲れもすっかり癒やされている自分に気がつくことでしょう。
西湖周囲の山
綺麗で穏やかな水を讃える西湖。その南側の山は足和田山と紅葉台です。その向こう側に富士山が見えるはずですが、ほとんどの場所で富士山は見えず、場所によってチラリと頭をのぞかせているだけです。背後にそびえる山は十二ヶ岳と、鬼がいそうな鬼ヶ岳です。
眼前の青木ヶ原樹海
西の方に視線をずらすと、西湖の向こうで、何やら平地に樹木がぎっしりと詰まっている場所が見られます。ここが一旦立ち入ったらもう出られないとか、方位磁石が狂うとか、幽霊がいるとか色んな意味で有名な、青木ヶ原樹海です。
西湖自由キャンプ場の楽しさ②
ペットも一緒に行ける
犬でも猫でもタヌキでも、自宅にペットをキャンプ場に連れていきたいですね。西湖自由キャンプ場も同伴することは可能です。他のキャンパーに迷惑のかからないよう配慮することが大前提となるため、ペット同伴のルールや吠えないなどのしつけがしっかりとができれば、ペット含めて過ごせすことができます。
ペットは繋いで
西湖自由キャンプ場に限らず、どこのキャンプ場でも同じですが、ペットは手綱で繋いでおかなければいけません。猫の場合でも同様に、首輪やハーネスを使用するようにしましょう。
西湖自由キャンプ場の楽しさ③
ゴムボートやカヌーを持ち込める
せっかく綺麗な西湖が目の前にあるのだから、水遊びを考えたくなります。西湖自由キャンプ場では、自宅のゴムボート、カヌー、スタンドアップパドルボードを持ち込むことも自由なのです。
西湖の湖面の見どころ
西湖は東西に3.3キロ、南北に1.1キロの距離があります。富士五湖の中では小規模といっても、実際ボートで漕いでみれば、あまりに広く感じられます。南西側の青木ヶ原樹海に近づけば、かつてこの場所に流れ込んだ富士山の溶岩の様子も見られます。
西湖自由キャンプ場の楽しさ④
バーベキューをとことんやる
キャンプといえば、もうバーベキューしか頭にない人も多いわけですが、西湖自由キャンプ場でも最大の楽しみになります。山々と湖面を眺めつつのお食事は、普段は味わえない魅惑の時間を演出してくれます。
直火には注意
他のキャンプ場では、地面で焚き木をする直火が禁止されている場所が多くなっています。それは環境を汚してはいけないという配慮が最大の理由です。準備の段階でバーベキューコンロもちゃんと持ち込んでください。バーベキューが終了した後の、お掃除するのも忘れないようにしましょうね。
西湖自由キャンプ場の楽しさ⑤
吊り下げを極める
キャンプ場ではポールにハンガーやフックを使いこなした自作道具を使い、物を吊り下げてこそ、キャンプを極められるのはご存知ですか。西湖自由キャンプ場でもハンガーやフックやポールを使って、自作などの吊り下げる道具にこだわるのが、おすすめな過ごし方です。
ハンモックを吊り下げる
キャンプで吊り下げるといえば、ハンモックは忘れてはならないアイテム。ハンモックには、金属ポールや現地の木にロープを結んで吊り下げるタイプや、持ち込みのフレームに吊り下げるタイプなどがあります。ゆらゆら揺れる心地よさは、西湖のほとりで味わうべきです。
タープの下にハンモック
ハンモックは、タープの屋根を取り付けた下に、吊り下げることもおすすめできます。これは西湖で雨や日差しが気になるときに、試してみたい方法です。タープのポールやロープに当たらないよう、配置にはこだわってください。
ランタンハンガーおすすめ
ランタンハンガーは、西湖自由キャンプ場のサイトで簡単に物を吊り下げられる、おすすめの道具です。使い方は金属のポール等を地面に突き刺し、そこにランタンハンガーを引っ掛けるだけ。ランタン、おたま、トング等、ハンガーには色んなものが吊り下げられるようになります。
西湖自由キャンプ場で、ポールに掛けるランタンハンガーは、道具の数だけ、個数を揃えておくのが無難です。その分だけポールも頑丈なものを選んでください。もちろんランタンハンガーについては自作ができます。
ランタンハンガーの自作
市販ランタンハンガーが手元に無くとも、ランタンハンガー自作の方法はあります。ポールか木の枝を3本組み合わせ、三脚(トライポッド)を適当に自作します。ポールは無くても、地面にに落ちてる枝でも自作可能だったりします。中央にフックを取り付ければ、ランタンハンガーは完成します。
フッククリップに吊り下げる
キャンプ用品を幾つもフックに吊り下げたいなら、自作以外にはフッククリップも注目です。これはポールを立て、フッククリップを挟むだけで、お手軽なフックになります。ポールじゃなくても、木の枝も使えます。もう西湖自由キャンプ場で、フックに悩まされる日常はなくなりそうです。
ハンガーやフックを重視する理由
キャンプの時は、常に道具置き場に悩まされます。製品でも自作でも、一先ずハンガーやフックがあればとても重宝です。西湖の身近なの木の枝、ポール、色んな所にフックを取り付けるだけで、物を引っ掛ける場所が獲得されるからです。西湖で自作のハンガーやフック、重用してみてください。
西湖自由キャンプ場の楽しさ⑥
西湖で釣り
西湖自由キャンプ場にたどり着くと、どうしても目が行ってしまうのが、お隣の貸しボート屋「丸美」。ここは幾つものボートが置かれていますが、民宿も経営しています。キャンプついでに西湖で釣果を上げてみれば、西湖で過ごす日はサイコーな気分です。
西湖で釣れる魚
西湖バス( 'ω')アザッス
— とも( ¨̮⋆)crf250m (@bk_sk_boom) March 11, 2018
数ヶ月ぶりの釣りでした!
40後半かな
まだまだ寒いですが釣りますよー!笑#西湖 #バス釣り pic.twitter.com/xzGuzDNYYO
西湖では3月1日から年末の12月30日までが、釣りの解禁シーズンとなっています。湖に船で乗り出せば、ヒメマスやサクラマス、ワカサギといった美味しいどころ、釣りごたえありのブラックバスやヘラブナなども年中釣ることができます。
ボートの利用方法
船釣りを希望するなら、民宿丸美に電話かFAXで予約を入れてください。その時に日時、氏名、参加人数などを伝えます。同時に使うボートの種類など聞かれますので、サイトを見てどんな種類のボートを使うか、考えておいてください。
湖畔の短時間ハイキング
西湖は自然の宝庫なので、せっかくだから西湖自由キャンプ場の近くで、ちょっとしたハイキングも楽しんでみたくなります。西湖の湖畔のハイキングの、おすすめ短時間コースはこちらです。
十二ヶ岳コース
西湖北側の、標高1,683メートルの十二ヶ岳山頂を目指すハイキングコースです。登山口は西湖自由キャンプ場の北側にあります。全長2キロほどで、出発地から山頂までの標高差は783メートルです。
登山初心者でも上り1時間半もあれば山頂までたどり着けます。山頂からは、西湖自由キャンプ場とはまるで異なる、西湖と富士山の絶景を拝めます。
青木ヶ原遊歩道
未開で危険な原生林で、霊魂漂う神秘的イメージの青木ヶ原樹海ですが、実はハイキングの人気コースがあります。青木ヶ原樹海では野鳥のさえずりを聞きながら、溶岩や洞窟、原生林の植物の風景が楽しめます。
短時間コースを歩くなら、西湖いやしの里根場の無料駐車場から出発、青木ヶ原遊歩道を歩いて1.6キロ崎の西湖コウモリ穴を目指すか、それとも2キロ先の龍宮洞穴を目指すコースです。
ついでに見るべき西湖の名所
西湖いやしの里根場
西湖の西のほとりで人の失せた茅葺屋根の根場(ねんば)集落をそのまま生かし、2006年に体験型のレジャー施設としてオープンしました。いやしの里根場の茅葺き住宅では、陶芸やガラス工芸などの体験をしたり、展示を観賞したり、手作りほうとうや焼きそば、甘味などのお食事も楽しめます。
西湖コウモリ穴
国指定天然記念物にも指定される、青木ヶ原樹海の貴重な溶岩洞窟です。西湖自由キャンプ場の対岸にあります。洞窟は溶岩で出来ており、総延長は350メートル。コウモリ穴と言うように、ヒンヤリした洞窟内はコウモリの棲み家です。内部に入れば、まるで冒険家の気分です。
ついでに寄りたい近くのカフェ
西湖自由キャンプ場では自炊が楽しみです。しかし翌日の朝食や帰り際に、ちょっとカフェやレストランに寄って帰るのもおすすめな過ごし方です。
マロウ
西湖自由キャンプ場のご近所、福住オートキャンプ場に隣接している隠れ家カフェです。県道21号からやや十二ヶ岳方面に入っていくと、山を背景にしたウッドデッキのある白い建物。マロウのおすすめは、丸3日も煮込んで作られるカレー。ビーフ、チキン、野菜の3種があります。
HANASHINOBU
表にはテーブルテントが並び、主屋はログハウス風な、おしゃれな洋食レストラン、花しのぶ。ここは県道21号線沿いで、ちょうど西湖自由キャンプ場の入口に接しています。犬も入れる店内で、絶対に頼むべきおすすめは、名物のオムレツハヤシライスです。
ついでに行きたい西湖の温泉
シャワーがないのが欠点な、西湖自由キャンプ場です。しかしすぐお隣に、日帰り温泉施設があるので、お風呂がなくて悶絶することはありません。
富士西湖温泉いずみの湯
日帰りで利用できる富士西湖温泉いずみの湯は、キャンプ疲れを癒やすのにおすすめです。西湖唯一の天然温泉として、HAMAYOUリゾートが2002年に設立しました。地下1,500メートルから湧き上がる湯は、大露天風呂あり、大浴場黒潮風呂ありで、地元山梨名物のほうとう等、お食事も味わえます。
もう行くしか無い西湖自由キャンプ場
西湖のほとりの西湖自由キャンプ場が一体どんな場所かご理解いただけましたか?近年は贅を尽くし、あらゆる設備が充実したキャンプ場が増えるなか、昔と変わらぬシンプルさ、縛りのない自由さが、最大のおすすめというわけです。西湖自由キャンプ場、もう行ってみるしかなさそうです。
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