検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

トリックサビキ仕掛けの釣り方とは?必要な道具と釣り方のコツを解説!

漁港や堤防に行くと、赤いバケツにコマセを盛ってサビキで釣りをしている人を見かけたことがあると思います。それがよく釣れるトリックサビキ仕掛けなのですが、その釣り方の特徴やトリックサビキ釣りのちょっとしたコツを簡単に解説しています。
更新: 2021年12月14日
KERA
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

この記事で紹介しているアイテム

トリックサビキとは?

トリックサビキの特徴

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

トリックサビキは7本から10本の針が取り付けられている仕掛けです。ピンと張ったトリックサビキ仕掛けをコマセの中にくぐらせて一瞬で餌を付けていきます。

針の一本一本にアミエビを絡ませてから仕掛けを水中に投入する釣りです。おもにコマセ(アミエビ)をエサにして釣る魚がターゲットになります。

一般的なサビキとの違い

一般的なサビキはコマセかごを付けて、海中に漂ったコマセの中に疑似餌を紛れ込ませて魚を釣ります。一方、トリックサビキの針は擬餌針ではなく普通の針です。

トリックサビキ釣りではコマセかごを使用しないので使用するコマセの量も少なくて済みます。エサが付きやすいように枝針のハリスが短いのも特徴です。

トリックサビキはよく釣れる

一つ一つの針にオキアミを手で付ける必要がなく、一瞬でアミエビを付けられる手返しの良さが魅力の釣りです。疑似餌のサビキよりも非常によく釣れて家族連れに人気です。

防波堤釣りでは、何かしら釣ることができる優れた仕掛けです。

トリックサビキ釣り:対象魚

堤防や漁港から岸の近くに生息する魚や回遊魚を釣ることができます。アジ、イワシ、サッパ、サバ、カイワリ、ウミタナゴ、サヨリ、カワハギ、コノシロ、メジナ、メバル、ボラなどが主な対象魚です。

トリックサビキトラブラー

これらの対象魚の中でトラブルを起こす魚はサッパです。サッパは針に喰いつくと上に向かって泳ぐ習性があるのでトリックサビキを絡ませることでよく知られています。

すこし重いオモリを使用するとそのトラブルを軽減できます。大型のボラも釣り上げる時に暴れて、近くのハリスを切ってしまうのでトリックサビキ釣りでは嫌がられる魚です。

トリックサビキ釣り:必要な道具

スピードエサ付け器

トリックサビキ釣りに欠かせない道具がスピードエサ付け器です。トリックサビキ釣り専用に開発された道具です。バケツとセットになっているタイプが使い勝手がよくおすすめです。

その理由は地面から高い位置で餌がつけやすいこと、どんな場所にも置けること、本体のバケツにストックコマセを入れておけるのでコマセの補充がしやすいことなどです。一石二鳥でトリックサビキ釣りでは重宝する道具です。

サビキスコップ

コマセをスピードエサ付け器に盛る時に使う道具です。手を汚さずにサビキを押し出せるのがこのスコップの特徴です。トリックサビキ釣りではコマセかごを使用しないので特に専用のスコップを買わなくても大きめのスプーンでも十分です。

コマセブロック


トリックサビキ釣りではコマセといわれるアミエビを使用します。アミエビの形がしっかりしていると針への絡みや刺さりがよく、釣果につながります。

アミエビだけをブロックにして冷凍にされているコマセブロックをトリックサビキ釣りでは使用します。

トリックサビキ釣り:準備

スピードエサ付け器の準備

トリックサビキ釣りに欠かせない道具がスピードエサ付け器です。その中に十分解凍されているコマセを敷き詰めておきます。スピードエサ付け器は堤防の際に置きます。

そうすることで立ち位置を変えずにスムーズな釣りが可能になります。また、最後に下に散らばったコマセに水をかけて海に流しやすくもなります。

仕掛けのセット

トリックサビキの両端にはスナップサルカンが取り付けられています。一方を道糸に取り付け、もう一方にオモリを取り付けます。

仕掛けが巻きつけられている板にどちらがオモリスナップで、どちらが道糸スナップか書いてあります。その通りに取り付けましょう。

トリックサビキ釣り:釣り方

トリックサビキ釣りのスタイル

トリックサビキ釣りの際、仕掛けを持つときはいつでも一番下の重りを持ちます。右利きの人であれば右手で竿を持ち左手でトリックサビキのオモリをつかむイメージです。

餌を付ける時も、魚を釣り上げた時も必ずオモリを持つことによってスムーズで安全な釣り方ができます。

トリックサビキに餌を付ける

右手で竿を立てて、左手で重りをつかんだ時に少しオモリを引っ張ると竿にテンションが掛かる程度の持ち方がベストです。トリックサビキをピンと張った状態でスピードエサ付け器にトリックサビキを通していきます。

オモリのすぐ上にある針から初めて、ゆっくり手前に引きながら一番上の針までトリックサビキ全体をコマセに通せばあっという間にすべての針にアミエビが絡みます。

仕掛けを投入する

トリックサビキに付いているアミエビのほとんどは針に刺さっているというより絡んでいる程度なので、仕掛けをゆっくり着水させ、ゆっくりタナまで落としていく必要があります。

衝撃を与えるとアミエビがあっという間に針から取れてしまうので注意が必要です。

当たりを待つ

トリックサビキをタナまで落とし込んだら、そのまま待つだけです。コマセかごを使う従来のサビキを使った釣り方と違い、特にしゃくりや誘いは必要ありません。

針に絡んだアミエビに魚が魚を誘ってくれます。

魚が釣れた時

魚が釣れたら素早く引き揚げます。ふつうは魚が一匹掛かって暴れた段階で、ほかのすべての針からアミエビが取れてしまいます。

そのためトリックサビキ釣りでは追わせ喰いをさせて、2匹目3匹目という釣り方はなかなかできません。

魚を取り込む方法


魚を海面から引き抜いたら空中で魚をキャッチしようとすると他の針が手に引っ掛かり危険です。そのため重りをキャッチするのがおすすめです。

その後、竿と仕掛けを地面において魚を取り外すのが一番安全で仕掛けが絡まない釣り方です。

トリックサビキ釣り:種類

改良トリック7/マルフジ

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
部rたんどマルフジ

マルフジの改良トリック7はダブルフックになっていてアミエビをしっかり絡められるように設計されています。初心者でも餌を付けやすいおすすめの仕掛けです。

トリックエース/マルフジ

出典:Amazon
出典:Amazon
ブランドマルフジ

トリックエースもダブルフックになっていて、餌付けのしやすさとアジの口の弱さをカバーした仕掛けです。

トリックサビキ釣り:タックル

基本タックルは磯竿です。へら竿を使う釣り人もいます。トリックサビキは投げる釣りに向いていないので、岸から探れる範囲は竿の長さで決まります。

岸から少しでも遠くに仕掛けを投入したい場合は長い竿がおすすめです。リールは2000番のリールで十分です。

トリックサビキ釣りのコツ①:アミエビの付け方

アミエビの上手な解凍方法

小さなアミエビは弱くてやわらかいため、解凍段階でたたきつぶしたり混ぜたりすると粉々になってしまい、トリックサビキで使えなくなってしまいます。

そのためアミエビの冷凍コマセブロックを購入したら、袋から出さずに水を入れたバケツに数時間漬けて解凍するのがおすすめです。そうるとアミエビ一つ一つの形が崩れずに針に刺さりやすくなります。

上手に針に引っ掛ける方法

アミエビを上手に針に引っ掛けるには、仕掛けをゆっくりとアミエビにくぐらせることです。早いとせっかく絡んだアミエビが他のアミエビに当たってちぎれて取れてしまいます。

スピードエサ付け器に仕掛けを通すときはとにかくゆっくりです。

アミエビを高く盛る

スピードエサ付け器に一度仕掛けを通すと仕掛けの細い通り道ができてしまいます。そこを何度も何度も通してもアミエビはうまく針に刺さりません。

そのため、仕掛けを海に投入して当たりを待っている時などに、スピードエサ付け器のアミエビを仕掛けの通り道に寄せ直します。高く盛るのがおすすめです。

アミエビを取り換える

いくら寄せてもアミエビが針に刺さらなくなったら、アミエビは粉々になっているためです。そういう時はアミエビ取り換えて、新しく形がしっかりしているアミエビを盛ってみましょう。

エサは引きながら付ける

コマセを付ける際にトリックサビキの針がスピードエサ付け器のヘリに引っ掛かることが時々あります。スピードエサ付け器は堤防の際に置く場合、押しながらエサを付けているときにひっかかると、スピードエサ付け器が海に落ちてしまうことがあります。

押しながらの場合、自分の身も海方向に乗り出すことになるので危険です。そのため、餌を付ける時には手前に引きながら付けるのが安全でおすすめです。

トリックサビキ釣りのコツ②:仕掛の落とし方

そっと着水させる


針に絡まったアミエビが一番取れやすい瞬間は仕掛けを着水させる時です。竿を立ててオモリを離せば仕掛けが振り子のように大きく揺れるのを防ぐことできます。

竿先の真下にオモリからスーッと入れていきます。3秒くらいかけて仕掛け全体を水の中に入れていくイメージでトリックサビキを海に投入していいきます。

ラインを送る時の注意

仕掛け全体が水中に入ったら、リールを緩めて魚が釣れるタナまで仕掛けを落とします。リールのストッパーを開いたり、ラインを送り出したりするときにも振動が出ないようにそっと行うのがコツです。

リールのハンドルを逆回転させてゆっくり落としていく釣り人もいます。

トリックサビキ釣りのコツ③:自分だけ釣れない時

タナを確かめる

周りではアジやイワシが釣れているのに自分だけ釣れないということがたまにあります。そういう場合は周りの人が釣っているタナをよく見て真似すると釣れます。

回遊魚の場合は魚が回ってくるポイントを見定めることもカギとなります。

針を小さくしてみる

アジやイワシはさほど警戒心が強くないので針の大きさで左右されることはない魚です。ところが、メバルやメジナは警戒心が強いので、もし自分だけ釣れないのであれば針のサイズを小さくしてみることがおすすめです。

針の大きさは号数で表されます。号数が小さいほうが小さいサイズの針です。針の大きさが違う数種類のトリックサビキを用意しておくと便利です。

トリックサビキ釣りのコツ④:釣果を上げる

トリックサビキで釣果を上げるコツは手返しをよくすることです。アジなどの群れが回ってきた時には仕掛けが海に入っている時間を長くするのがコツです。そうすることによって魚を自分の目の前にとどめておくことができます。

コマセを撒き続ける

トリックサビキ釣りは基本的にコマセかごを使用しませんが、それでも実は針に絡んだアミエビがいろいろなタイミングで海中でほどけることによって効率よく少しづつ餌を撒いけています。

それで、釣れた魚が針から外れたら素早く餌を付けてもう一度仕掛けを海に入れましょう。それから、魚をバケツに入れたりアミエビを盛り直したりします。

メゴチバサミのような魚をつかむ道具も手返しをよくしてくれます。
 

絡まった仕掛けは即変える

せっかく群れが回ってきているのに仕掛けが絡んでしまったということが起きます。サビキ仕掛けは針がたくさんついているので絡まりやすく、絡まるとほどくのに時間がかかります。

群れが回ってきているときに仕掛けが絡まったら迷わず新しいものに交換しましょう。釣れなくなってからゆっくりほどくのがおすすめです。

まとめ

トリックサビキは堤防や漁港で無くてはならない仕掛けになっています。準備する道具もスピードエサ付き器とコマセだけなので安価な釣りです。とくによく釣れることから家族連れに人気があり、その独特の釣り方自体が子供たちに人気です。

針に絡んだアミエビが取れないように慎重に仕掛けを送り込むことにさえ慣れれば簡単で楽しい釣りです。是非堤防でトリックサビキを使ってみてはいかがでしょうか。