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屋久島「梢回廊キャノッピ」で「樹上」を歩く体験!キャノピーウォークとは?

屋久島と聞けば、世界自然遺産、太古の縄文杉、苔の白谷雲水峡などなど、魅力満載の場所ですが、ご存じでしたか?露出した樹木の根が、多くの観光者によって踏まれていることを。 そこで、「根を踏まない自然の楽しみ方」はと造られたのが、樹上を歩くキャノピーウォークです。
2020年8月27日
梢回廊キャノッピ
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モッチョム岳の麓に空中回廊

モッチョム岳の頂に、ほら、アゲハチョウが飛ぶ。
 

奇峰モッチョム岳がそびえる屋久島の真南。そばには雄大な風景を見せつける千尋之滝があります。「梢回廊キャノッピ」はその裾野、標高150mの照葉樹林帯に位置し、一言で表すと「樹木と樹木を空中木道でつなぎ、全長300mを歩いて自然を楽しむ」ことを皆様に提供しています。施設名キャノッピは、CANOPY(樹冠の連なり)から造語されました。

・ユニークな樹木の楽しみ方

年中緑の照葉樹林。その梢部分へとさしかかる回廊。
 

今までの概念では当然、木々が生える地面を歩いて例えば、森林浴をしたでしょう。ここは違います。全長300m全てが「空中」です。それも3セクションに分けられ、最初は樹木の低い部分(目線高さ5m位)を楽しみ、次に中ほどの幹部分(目線高さ10m位)を観て、最後は梢部分を通過するというものです。

・究極の自然保護

モッチョム岳を仰ぎ見るテラスから 非日常体験の空中回廊、始まりです。
 

何しろ人類は未だ二足歩行に頼り、空中を自力で移動できません。ならば、空中体験をしてもらうことで、根が踏まれない自然の楽しみ方を提供しよう。体験後は自然に対する思いやりがきっとかわっているはずです。

カメラ類はストラップを付けて落とさないように。
 

工夫された仕上がり

木道の所々には特徴ある樹上空間をゆったりと感じ取るテラスが設置され、四季折々の移り変わりを楽しんでいただけます。

吊り橋

最初のセクションは目線5m位の高さ。猿のブラキエーションも体験できる心地よい揺れ。
 

最初のセクションには、かつて屋久島の山中にあった吊り橋が再現されています。10m前後が3本で、目線の高さ5mですが、構造上の素朴感がなんともいえず、誰言うと無く「猿も揺れる景色を見ている、たぶん。」この区間には揺れないバイパスも設置されています。

キャニオンデッキ

屋久島の川は、沢の表現に近い。山に近づくと「渓谷」。だから キャニオンデッキ(^o^)
 

2番目のセクションに、屋久島の低地らしい沢(シダ、岩満載)をのぞき込むデッキが新設されました。山頂から海への水循環が身近に感じられるようにとの願いがあります。


ギャップテラス

森の中に空が覗く。
 

最後のセクションはこのテラスから始まりです。ギャップとは森林内にぽっかりと空が見える空間のこと。森の新陳代謝はここから始まります。でも、年々台風の影響で位置も移動します。

テラスオーシャンビュー

水平線の丸み、空とのコントラスト、風の音。
 

さあ、夢にまで見た梢越しの太平洋。天候加減によっては海の色が変化し、はっきりしたコントラストから、空との境がわからないほどの同色感までさまざま。

樹上体験の特異性

目線の高さが日頃と異なってきますので、見るもの全てが新鮮で、驚きにも歓声が伴い体験後の爽やか感はなんともいえません。フィトンチッド(森林浴成分)が直接身体に作用する高さを歩く効果でしょう。

植物垂直分布を肌で感じる

山を仰ぎ見る。なるほど、高さで緑の色が違う。
 

チェックして下さい。屋久杉が自生するのは標高600m以上の場所。今人気のスポットですね。そこを訪ねて、前後してもかまいませんからキャノッピの空中回廊を体験する。そうすることであの植物垂直分布(連続変化)が、それも肌で感じられるのです。

国内唯一(自負)の施設

夜は星空観察にも使用する、入口テラス。
 

手作り。使用木材は全て島内産、キャノッピ産。ふんだんに盛り込まれたゼロエミッション構想(製材後の端材利用など)。とにかく、真冬に来てもまみどりの照葉樹林体験。

てっぺんの葉を触ろう

樹木のてっぺん。葉は柔らかいのか、堅いのか。
 

梢近くの高さまで来ると杉の葉もとげとげしさが無くなり、握っても痛くありません。なぜでしょう?常緑広葉樹の葉などは地面近くの葉と比べ大きさまで変わってきます。ぜひ触ってなでて Top of tree を体感します。一部、説明看板が備わっています。

季節の女神たちはハピネスプレゼンター

右 サカキカズラの浮遊種子、左 クロマダラソテツシジミ。
 


春。イメージはタンポポの巨大種バージョン。春風に乗り林内を浮遊する種子、数種。夏。梢を舞う瑠璃色のシジミチョウがチラチラ。晴天の空に負けない色使いのいじらしさ。
 

右 サツマニシキ、 左 シラタマカズラ果実。
 

秋。この色に出逢えたら来福の予感。「これ、蛾?ですか」飛翔する姿を是非ご覧あれ。冬。アニメで表現された「こだま」は苔に付する水滴。キャノッピにいるのは瞳まで備わった白玉種子。
 

楽しいイベントコーナー

ファミリーでの体験もおすすめです。家族の全員が主役になって、その会話の弾むことはずむこと。その手助け、いや引き金になる工夫もキャノッピならではのものです。

おねがいフリスビー

3回のチャレンジ(通常)。さあ、ドリームカムトゥルー!!
 

受付時に手渡される杉枝のチップ(大きい願い用、中、小、計3枚)は、コース途中に設定された「おねがいフリスビー」用のもの。離れた枝にぶら下がる標的めがけ、願い込めて投げ入れます。見事入ったときの歓声は、それはそれは大きいものです。

ギガホーン

こだまするほど叫ぶのです。その願いを。
 

フリスビーが3回ともカップイン出来ない人用に、メガより大きいギガホーンが用意され、奇峰モッチョム岳に向かい大声で願いを叫ぶテラスは、「ウェディングテラス」と呼ばれ、結婚式も可能です(現在募集中)。最近は、熟年カップルの「愛!再確認」としても叫ばれています。

落書きテスリ

各国語で、落書き。請留言!(中国語だと)
 

今年2018年4月にコース移設された新出口には、思い思いのメッセージが書き残せる手すりがデザインされました。来島された様々な理由や想い出のキーワードがカラーペンで賑やかです。

構想30年・運営13年目

空の青さに負けない、ブルー。
 

①インパクトある施設運営で観光客の目を「里」にも向けてもらい、混み合う有名参観地の森林環境保全になるか。
②登山道周辺の根の踏みつけが減り、森林環境が長持ちするか。
③一極集中が和らぎ、分散化観光が増え、観光客にとって島全体の理解が進か。
④観光客自身に「自然への負荷とは」を考えてもらう提案となるか。
①何より将来にわたり屋久島特有の森林環境が残り、子々孫々にも自然からの恵みが享受されるか。

体験適応年齢、体験料金(税込み)、安全対策

■ 大人\1000 大学生\900 中高生\700 小学生\500
■ 最高齢→男女とも、90歳。最後まで手すりがあって、山より歩きやすかったとの評をいただきました。どうぞお元気で。
  幼児の体験は?→小学校1年生からの体験参加が基本です。また、基準は身長120センチ以上、安全具のカラビナ操作が自分で行えること。弟が年長さんですか?受付時にお申し出下さい。
■ カラビナ付き安全ベルトを装着していただきます。コースロープにカラビナを掛け、引っかかるたびに自分で取り外し、また次に掛けるスタイルです。写真撮影時やフリスビーポイントで安心感が増します。
■ 高所恐怖症ですか?背丈の低い木々の葉が木道そばに繁茂していますのでさほど高さが気になりません。といっても、わざと高さが強調されている場所や吊り橋では揺れますので、恐怖症を克服するつもりになると前に進めますね。
 


まだある「梢回廊キャノッピ」のプログラム

通常の常設メニュープログラムやシーズンプログラム。子供会や自然愛好グループ向けのオーダーメイドプログラムなど、世界自然遺産のモッチョム岳頂上を仰ぎ見ながら、緑に囲まれたなかでの開催です。
 

キャノピーロープ

森を 飛ぶ。
 

空中回廊の歩行を更に進めた浮遊移動。最近ではジップラインとも呼ばれています。滑空する鳥や飛翔する蝶の目線体験。体験すれば次のことが理屈抜きで理解されます。鳥やトンボたちは林床を痛めていない→いいやつだ。自然の一部、風景じゃん。
 

ナイトツアー

発行キノコ。露光40秒
 

地面を踏まない施設ですから、自ずと自然状態の林床(森の地面)が保たれます。そこにシイノキがあって適度な湿気が保たれていれば、そう、発光キノコが生育するのです。観察に適する期間は5月~10月初め。夜空の星を眺め、真の闇に光るキノコを探す。南の島のひと晩に、こんなシーンがあってもいいものですよ。

控えめですがおしゃれなスペシャルブース

太平洋眺め、お茶しませんか。
 

・ツリーハウス  幾多の台風にも耐え、仕掛け満載の樹上家屋。
・足ツボウォーク 登山疲れやその準備に、歩くだけでOK。
・オリジナルお土産販売 目をひく屋久島産貝類、オリジナル押し花作品。
・季節の果物試販売 ポンカン・タンカン・フトモモ・シマバナナ・バンジロウ
・駐車場12台(無料)、大型バス2台可

まとめ 「キャノッピ」へ、ご来園お待ちしています。

「ノッピ」君です。ゲストのお出迎えが本職。時折、コース見張り役。
 

最後までスクロール!ありがとうございます。屋久島に来島されたら、ゼヒ、足をお運び下さい。
いつもと違った目線体験。自然を楽しむスタンス、広げてみましょう!

梢回廊キャノッピ
梢回廊キャノッピ公式サイト