お弁当の華、デザート!
お弁当。お仕事や学校に、毎日のようにもって行く方も多いのではないでしょうか。他にも特別な日、例えば運動会やピクニック、遠足と、お弁当を用意する機会はたくさんあります。お弁当の中に、一口分でもデザートがあればうれしいですが、更にひんやりと冷えていれば、美味しさとうれしさは更にアップです!運動会やピクニック、遠足など体を動かして汗をかくようなときにはぜひ取り入れたい、保冷材代わりになるようなひんやりデザート・おやつの簡単・人気レシピだけではなく、保冷・日持ち効果アップになる詰め方もご紹介しますよ!
「安心安全」なお弁当の「詰め方」ご紹介
お弁当箱の中に冷凍デザートをいれるのはNG!
「凍らせた一口ゼリーを、保冷材代わりにお弁当箱に一緒に入れておく」・・・ありがちですが、実はNGです!なぜかと言うと、冷凍したものが解ける過程で、外気温との温度差で表面に水滴がつき、雑菌が繁殖する温床となってしまうからです。更に、一口サイズでは早ければほんの10分ほどで溶けてしまい、保冷材にもなりません。暑い時期ならではの配慮が、食中毒を引き起こす原因となってしまうのです。
冷凍デザートは、メインとは別の容器に入れよう
お弁当の保冷材代わりにできるような、冷凍させたデザートは、少々かさ張ってもメインのお弁当箱とは別の容器に入れましょう。安全性は高まりますし、味や風味も移らないので美味しさが保てます。小さなタッパーから、しっかりロックして汁漏れしないタイプの容器まで様々あるので、ぜひ活用しましょう。
やっぱり保冷材も忘れずに
保冷材は忘れずに利用して、安全性を高めましょう。お勤めの方ならば、職場の冷蔵庫を使えることもありますが、やはり大部分の場合お弁当袋を常温にさらしておくことになります。野外にでる遠足やピクニック、運動会ではなおさら暑い環境に置かれます。
保冷効果が高い詰め方は「お弁当箱の上」
冷凍デザート・保冷材の詰め方によって保冷効果が違います。保冷効果が一番高い詰め方は、「お弁当箱の上に詰める」です!なぜなら、冷気は上から下へ流れるからです。上にある冷凍デザート・保冷材が、下にあるお弁当を冷やしてくれるのです!詰め方一つで効果が違うので、ぜひ実践してみてくださいね。
夏も活用しよう!「スープジャー」
冬のお弁当作りに大活躍したスープジャー、夏はしまいこむ・・・だなんてもったいない。ひんやり、冷たいものを持ち歩くのにはぴったりなんです!冷やしたお汁粉、ゼリー、パフェ、果てはアイスクリームまで!お弁当自体の保冷代わりには使えませんが、デザート・おやつの幅が、簡単に、ぐんと広がります。運動会や遠足、ピクニックといったスペシャルなときにぜひ活用しましょう。
お弁当の簡単人気デザートレシピ①:生のフルーツ・果物を冷凍
お弁当のデザートやおやつの定番ともいえる、冷凍フルーツ・果物は彩りも美しく、簡単で、ビタミンも取れる優れものです。ビタミンCには疲労回復の効果があるので、体をしっかり動かす運動会や遠足、ピクニックにはぜひ摂りたい食べ物ですね。フルーツには、生のまま冷凍できるものと、できないものがあるのはご存知ですか?
生のまま冷凍できるフルーツ・果物
バナナ、いちご、マンゴー、メロン、ぶどう、柿、キウイ、ブルーベリーなどのベリー類、みかん、グレープフルーツ、オレンジなどです。共通するのは、糖度が高く、味わいが濃いということです。
生のまま冷凍できるフルーツ・果物の下ごしらえ
バナナ、マンゴー、柿、キウイなど:皮をむき、食べやすい大きさに切っておく。
いちご:よく洗い、ヘタを取り除いておく。
ぶどう:よく洗い、房から取り外す。好みで皮を向いておく。湯むきするとやりやすい。
グレープフルーツ、オレンジ:皮を剥き、一房ずつ離し、薄皮もむいておく。
生のまま冷凍できないフルーツ・果物
すいか、梨、りんご、びわなど。
いずれも、シャリシャリとした食感で、水分が多く、味わいが淡いフルーツ・果物です。
フルーツを冷凍するときのコツ
フルーツを冷凍するコツは、「一切れ一切れ、離した状態でキレイに並べ、冷凍すること」です。ジップロックなどに生の果物をどさっとまとめて入れて、そのまま冷凍してしまうと、いざお弁当用に使いたいときには固まり状になってしまい、解凍に時間がかかったり、全部解凍するはめになったり、一つ一つがぼろぼろになって形を残さない状態になってしまいます。冷凍するときの詰め方に少し手間をかけるで、冷凍フルーツは美味しく、見目も美しくなるんですよ。
お弁当の簡単人気デザートレシピ②:冷凍食品のフルーツ・果物も活用!
最近ではコンビニでも冷凍食品のフルーツ・果物を販売していて、便利ですね!お弁当にデザートを・・・と思ったら、簡単に追加できます。しかもブルーベリーやマンゴーなど、生ではなかなか入手しにくいものがいつでも購入できますね。
お弁当の簡単人気デザートレシピ③:缶詰のフルーツ・果物も冷凍できる!
缶詰のフルーツ・果物も冷凍に利用できます。冷凍するときは、生のフルーツ・果物を冷凍するときと同様に、塊にならないよう、一個一個離して冷凍しましょう。おすすめは、パイナップルです!詰め方にこだわるならば、あえて一口サイズに切らず、そのままの形(ドーナツ状の輪切り)で入れてみるのも面白いですよ!
お弁当の簡単人気デザートレシピ④:冷凍食品スイーツ/たい焼き、今川焼き
こちらはとっても簡単!冷凍食品のスイーツである、たい焼きと今川焼きを凍ったまま入れておくだけ!ボリュームもあっておなかいっぱいになる定番のおやつです。あんこだけではなく、カスタードクリームも選べるところがうれしいですね。手づかみで食べられるので、運動会や遠足、ピクニックのような機会には食べやすく、便利です。
お弁当の簡単人気デザートレシピ⑤:プチトマトのはちみつ漬け
家庭菜園でプチトマトを作っているご家庭も多いのではないでしょうか。一度にたくさんとれたときなどに作っておくと美味しい、プチトマトのはちみつ漬けはお弁当のデザートにもぴったりです!小さくて、やわらかくて食べやすく、栄養満点、シロップはまさに甘露といった味わいです。家庭で作ったプチトマトなら、話も弾みますね。作り方もとっても簡単ですよ。
プチトマトのはちみつ漬けのレシピ
【材料】
・プチトマト:適宜
・はちみつ:適宜
・保存容器、またはジップロックなどのビニール袋(袋だと、使用するはちみつが少なくてすむ)
・バジル(好みで)
【作り方】
1・プチトマトを湯むきする。沸騰したお湯にプチトマトを入れ、10秒程度したら取り出して冷たい水に入れる。急激に冷やすことで、皮が縮み、むきやすくなる。
2・皮をむいたプチトマトを保存容器やビニール袋に入れ、ひたひたにかぶるくらいはちみつを入れる。バジルを入れる場合はここで入れる。
3・一晩程度まつ。
以上です!
バジルを入れると大人向けの風味になりますよ。水分が多いので、完成した後は3~4日で食べきりましょう。冷凍する場合は、完成したものを小分けにしてから冷凍します。
お弁当の簡単人気デザートレシピ⑥:冷凍ゼリー
冷凍ゼリーはひんやりして、のどごしもよく、汗をかく運動会や遠足、ピクニックにぴったりですね。半解凍だと、シャリシャリした食感も楽しめます。ゼリーにも、冷凍に向いているものと向いていないものがあります。それは、使用している材料に秘密があります。
冷凍にむいているゼリー
凝固材に「アガー(カラギーナンとも)」という材料を用いているものが、ゼリーの冷凍に向いています。市販のゼリーには使われていることが多く、夏場でも溶けないゼリーを流通させることができるようになりました。一口ゼリーやこんにゃくゼリーがその代表です。アガーを用いたゼリーは、冷凍後解凍しても食感が変わらず、ぷるぷるとした美味しさを楽しめて、お弁当に向いています。
冷凍に向いていないゼリー
(1)ゼラチン・寒天
冷凍に向いていないゼリー、それは材料に「ゼラチン」「寒天」を使ったものです。解凍すると、離水といって水分と、パサパサになったゼラチンや寒天が分離してしまうのです。ただし、半解凍の状態であればシャーベットのような食感を楽しめますので、半解凍のタイミングを見計らって食べられるようなら美味しくいただけますよ。
(2)生のフルーツ・果物
生のフルーツ・果物が入っているゼリーも、やはり離水の元となり解凍したときに美味しく食べることができなくなってしまいます。しかし、フルーツ・果物をシロップで煮るなどして加熱・加糖したものは解凍しても美味しくいただけます。
お弁当の簡単人気デザートレシピ⑦:フルーツコンポート
「フルーツのコンポートなんて難しそう・・・」いえいえ、そんなことは無いんです!コンポートとは、フルーツをシロップなどで煮た保存食・・・つまり、缶詰のフルーツもコンポートの一種なのです。前述したとおり、缶詰のフルーツが冷凍に向いているように、コンポートも冷凍に向いています。お弁当のスペシャルなデザートに、手作りのコンポートを作ってみませんか?意外と簡単で、アレンジもできますよ!
フルーツのコンポート 材料 フルーツ1k グラニュー糖 300g〜(30%) 水500g(50%) ワインなど500g(50%) 1フルーツは適度にした処理する。 トマトや桃など→皮を剥く チェリー→種をとる 2鍋にグラニュー糖と水分を入れ火にかける。グラニュー糖が溶けたらフルーツを入れて、弱火にし、20分〜煮る。 3鍋のまま一晩冷ましたら、フルーツだけ取り出す。保存瓶などに入れる。 4鍋のシロップを煮立たせ、弱火にし、煮詰める。2/3くらいの量まで。 5フルーツの入った瓶にシロップを入れて蓋をする。その粗熱をとり、冷蔵庫で冷やしてから食べる。
お弁当の簡単人気デザートレシピ⑧:スイートパンプキン
甘いかぼちゃはおやつにぴったり。砂糖やバターを加えてマッシュして、スイートパンプキンにしてしまいましょう。ねっとりと、濃厚なスイートパンプキンは、甘党さんも大満足のお味です。緑黄色野菜のパワーを、おやつからも取り入れることができますよ。かぼちゃはサツマイモよりも水気が多いので調理も簡単です。冷凍しておけるので、いつでもおいしく食べられます。
スイートパンプキンのレシピ
【材料】
・かぼちゃ:1/2個
・砂糖:大さじ3
・バター:30g
・牛乳、または生クリーム:大さじ1
・シナモン:好みで
【作り方】
1・カボチャは種とワタを取り除く。3cm角くらいに切る(煮物用くらいの大きさ)。加熱してやわらかくする。電子レンジの場合は、軽く水を振ってラップをかけ5分加熱する。足りなければ2分ほど追加して様子をみる。鍋で蒸す場合は20分程度加熱する。
2・熱いうちに、好みで皮を取る。(取らなくてもよい)
3・熱いうちに、分量の砂糖とバターを加え、マッシャー、ブレンダー、フードプロセッサーなどでつぶす。
4・牛乳、または生クリームを少しずつ加え、よく混ぜる。熱いうちは柔らかすぎると思っても、冷めると固くなる。
5・好みで裏ごしをする。
以上です。家にある材料でできちゃうので、作りやすいですよ!
お弁当用に冷凍するときは、ラップを使って一口サイズに丸め、一個一個がくっつかないようにしてならべて冷凍しておくと、使いやすいですよ。詰め方を工夫して、市販の一口サイズのタルトに詰めてしまえば、つまみやすく、ボリュームアップしたおやつの完成です。スイートパンプキンを一度作ってしまえば、パイにもケーキにも変幻自在の万能素材になりますよ。
お弁当の簡単人気デザートレシピ⑨:あんこ&練乳
あんこは冷凍できるのです。良く店頭にあるような缶詰やレトルトのあんこや小豆の水煮は400gくらい入っていて、おやつに使うにしても一度で食べ切れませんが、小分けにして冷凍してしまえばお弁当の簡単おやつの出来上がりです。
あんこはラップを使って一口サイズに丸め、一個一個離して冷凍すると使いやすいです。水気の多い小豆の水煮の場合は煮詰めて水分を飛ばすか、シリコンカップなど小分け容器によそい、そのまま冷凍しましょう。仕上げに練乳をかけておけば更に味わいアップですよ。あま~いあんこ&練乳は、運動会や遠足、ピクニックで疲労した体を回復させるのにぴったりです。
お弁当の簡単人気デザートレシピ⑩:大福
市販の大福も冷凍できます!周りのねっとりした求肥、そしてひんやりしたあんこ・・・和菓子好きさんにはたまらないおやつです。ただし、いちご大福のような生の果物が入っている大福は、自然解凍時に果物の水分がでてビシャビシャになりがちで向いていません。あんこのみの大福や、栗の甘露煮のような加熱・加糖してある具の入っている大福のほうが向いています。
お弁当の簡単人気デザートレシピ⑪:簡単フローズンヨーグルト
お弁当のデザートに、簡単なフローズンヨーグルトはいかがですか?いたって簡単、ヨーグルトを凍らせるだけなんです。500ml入っている大きなヨーグルトを小分けにして冷凍させてもいいですし、四個パックなど、もともと小分けになっているものの封を切らずにそのまま冷凍すれば更に簡単です。プレーンのヨーグルトもいいですが、糖分が高いほうが冷凍/解凍したときに美味しくいただけるので、ジャムを加えたり、フルーツ入りのものを選ぶと一層冷凍向きになります。
ただし、材料に寒天など、他の材料が入っていないものをえらんでくださいね。解凍時の食感が変わってしまいます。
お弁当の簡単人気デザートレシピ⑫:アイスクリーム
デザートにアイスクリーム!テンションはMAXです!スープジャーにアイスクリームをいれておけば、昼食時には周囲がほどよくやわらかくなる程度です。アイスクリーム単独でいただいてももちろん美味しいのですが、ここまでご紹介したような、フルーツやあんこ、練乳と組み合わせれば最高です!運動会やピクニック、遠足といった特別なときには、デザートにも力を入れてスペシャルパフェをその場で作ってみてはいかがですか?
お弁当の簡単人気デザートレシピ⑬:アイスクリームのパフェ
【材料】
・プラスチックのコップなど、人数分
・冷凍フルーツ、冷凍あんこ、冷凍スイートパンプキンなど、好みのスイーツ
・スープジャーに入れたアイスクリーム
【レシピ】
1・コップなどの容器に、好きなスイーツを入れる
2・最後にアイスクリームを乗せる
以上です!更に、スイーツ(ポッキーなどのお菓子含む)やナッツをトッピングしても楽しめますよ。思いがけないリッチで楽しいおやつタイムの出現です。
お弁当の簡単人気デザートレシピ⑭:アイスクリームフロート
【材料】
・好みの飲み物(メロンソーダやコーラ、コーヒー、紅茶など)
・アイスクリーム
【作り方】
1・コップに好みの飲み物を注ぐ
2・アイスクリームをトッピングする
以上です!透明なプラコップでいただくと、清涼感アップです。運動会や遠足、ピクニックのように、たくさん体を動かして喉が渇くような時にはうれしいですね。お弁当のデザートにアイスクリームフロートだなんて、きっと注目の的です!
おわりに
日持ちにもなる簡単・人気のデザートレシピをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
詰め方一つで保冷効果・お弁当の安全性が上がる方法も、簡単なので実践しやすいですね。お弁当のデザート・おやつはそれだけでもうれしいものです。冷凍して、お弁当箱に詰めるだけ・・・更に取り合わせやよそい方でずいぶんと華やかになりますよ。お子様だけではなく、大人も甘くてひんやりとしたデザートは大好きですからね!
遠足やピクニック、運動会といった特別な日のご馳走に、思い出にのこるデザートをぜひ添えてみましょう!