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釣って食べたい「ギンポ」とは?その生態から釣り方・食べ方をご紹介!

ギンポという魚をご存知でしょうか?穴釣りやぶっこみ釣りをしているとたまに釣れてしまう魚ですが、実はこの魚メチャクチャ美味しいんです。天ぷらにおいてはこの魚の右に出る魚はいないといわれるほどです。今回はそんなギンポについてまとめてみました。
更新: 2022年3月24日
duksyuuki
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ギンポってどんな魚?

ギンポとは?

穴釣りや投げ釣りをしているとたまにドジョウのような 魚が釣れることがあります。それはギンポと呼ばれる地域によっては高級魚扱いされる魚です。海ドジョウやカミソリなどと呼ばれることもあります。

ギンポはスズキ目に属する海水魚でニシキギンポ科ニシキギンポ属の一種です。 見た目とは裏腹に 料理にするととても美味しいと言われており、天ぷら屋では古くから最高の食材のひとつとして名を連ねてい

ギンポの生態

全長約20 CM で細長いドジョウのような魚です。日本列島では北海道南部から高知県や長崎県辺りにかけて比較的浅瀬に生息しています。特徴として穴の中に住む習性がありますが自分で穴を掘ったり開けたりすることはできません。

なのでいわばや珊瑚の隙間、時には空き缶の中などに潜んでいたりします。 堤防などで釣りをしていると比較的よく釣れることもあり、 釣れると驚かれる魚でもあります。

ギンポを釣る仕掛け

ギンポ釣りには短い竿

ギンポはテトラの穴釣りなどでよく釣れることがあります。もしギンポを釣ってみたいのであれば、テトラポットで穴釣りをしてみると良いかと思います。

穴釣り用の竿も販売されており、1 M から1 m 50ぐらいの竿がテトラロッドとして釣具店で売っていると思います。テトラの穴釣りでは小回りが何よりも重要視されるので、できるだけ短い竿を用意していきましょう。成魚でもそこまで大きくなる魚ではないので、短い竿でも十分引き抜けるかと思います。

ギンポ釣りの餌

ギンポ釣りの餌は鯖の切り身が使用されることが多いです。ギンポは肉食魚なので、また死んだ魚の肉も食べるので鯖の切り身を使います。サバの切り身は他にも根魚や穴子、太刀魚釣りにも使われ、さまざまな魚に好まれる釣り餌にもなります。

普通に青虫や石ゴカイでも釣れるので、投げ釣りなどで他の魚を狙っている間に、青虫 や石ゴカイでテトラの穴釣りを楽しんでも良いかと思います。
 

ギンポの釣り方

仕掛けを投入して待つ

ギンポがいそうなテトラの穴を見つけたら、仕掛けを投入して餌にかかるのを待ちます。仕掛けは市販されているブラクリ仕掛けが根がかりしにくくて良いかと思います。

竿を手に持ってじっと待っていても良いですが、鈴などをつけて竿テトラの隙間などに挟んでおくと魚が釣れたら教えてくれるのでとても楽です。その際に気をつけてほしいのは、穴釣りでは大きな根魚がかかることがあり、竿を手から離した状態だと竿が引きずり込まれてしまうことがあるので注意してください。
 


テトラ帯での釣りは気をつけよう

テトラ帯での穴釣りは十分気をつけてください。足を滑らせて怪我をしたり、大きく深いテトラ帯では穴に落ちて行方不明になる方も毎年います。テトラの中でも足場の良いところをキープして、できればすべりにくい釣り用のスパイクシューズなどを履いていくと良いかと思います。

また魚がかかって焦って引き上げようとすると足を滑らしたり転倒の恐れがあるので、ゆっくり落ち着いて釣りを楽しむようにしてください

ギンポの捌き方

ギンポは鮮度が命

ギンポは死んで時間が経過するにつれて味が落ちて言ってしまう魚です。できればいかしたまま持ち帰ることができれば良いのですが、なかなか難しいかと思います。しかしギンポは比較的生命力の強い魚で、クーラーボックスに入れておけばそんなにすぐに死んでしまう魚ではありません。

そして持ち帰って最初にやってほしいのは、大量の氷を入れた氷水でギンポ締め氷締めしてほしいです。これは調理しやすくするのと、もしギンポが生きていたらさばいてる途中で暴れだしてしまうので仮死状態にする意味も含めています。

意外と調理は簡単

氷締めしたギンポを塩もみして表面のぬめりをとります。塩もみしたら表面を洗って塩とぬめりを洗い落とします。 次に頭を切り落としたら、腹に切り込みを入れて内臓取り出します。

包丁で切りにくい場合はキッチンバサミなどを使用しても良いです。骨に包丁を当てて切り込みを入れるようにして三枚におろします。 うなぎなどもそうですが、包丁よりも逆に小さな果物ナイフやカッターナイフの方が捌きやすかったりします。
 

料理・ギンポの天ぷら

ギンポを味わおう!旬なおすすめレシピ①

ギンポの食べ方の中で一番人気が高く有名なのがこの天ぷらです。ギンポは見た目から敬遠されがちですが、その身はふっくらしていて臭みもなく、とても美味しい魚なのです。

江戸前料理ではこのギンポの天ぷらは高級食材として取り扱われており、天ぷらの中で一番美味しいのはこのギンポの天ぷらだというお客さんもたくさんいます。 ギンポはなかなか定置網にかかったりする魚ではないので、 なかなか安定して仕入れのある魚ではないことも高級食材と呼ばれる理由の一つです。
 

調理方法

三枚におろしたギンポの水気をしっかり拭き取ります。卵、小麦粉、冷たい水で衣液を作っておきます。切り身に小麦粉を叩いて衣液につけた後、180°ぐらいに熱した油の中に入れてあげます。

あげすぎても身が固くなってしまうのでさっと揚げるぐらいでちょうど良いです。油からあげたら熱々のうちに塩屋めんつゆなどで召し上がってください。きっとその美味しさにびっくりするかと思います。
 


ギンポを味わおう!旬なおすすめレシピ②

料理・ギンポのフライ

白身魚で人気のフライですが、ギンポのフライもとても美味しく食べられます。食べ方はいろいろありますが ギンポは基本的に 揚げ物と相性がとても良いようです。

ふっくらとしたその身はサクサクの衣ととてもマッチして、また肉厚のため他の白身魚より食べ応えがあり ものすごく美味しいです。また魚のフライはタルタルソースなどと 相性が抜群でどの食べ方でもあいます。
 

調理方法

三枚におろしたギンポに塩をかけて10分ほど置いておきます。塩によって 出てきた水分をキッチンペーパーで拭き取ります。塩コショウで下味をつけた後、小麦粉を軽くまぶした後溶き卵とパン粉をつけて5分ほど置いておきます。

揚げ油を180度まで熱したら ギンポを入れたら3分ほど揚げてこんがりときつね色の焦げ目がついたら完成です。玉ねぎのみじん切りとゆで卵のみじん切り、塩、胡椒、 レモン汁、マヨネーズと会えたらタルタルソースの完成です。お好みでつけて召し上がってください。
 

ギンポを味わおう!旬なおすすめレシピ③

料理・ギンポの煮付け

アナゴの様にふっくらしたその身は煮付けにしてもとてもおいしいです。臭みもあまりないギンポなので煮ても魚特有のにおいもでてきません。

その生態から根魚と同じように、あまり市場に出回らない隠れたおいしいの魚の代表格でもあるギンポ。天ぷらなどがおいしいことでは有名なのですが、あまりギンポの煮付けは聞いたことがないと思います。クセの無い魚で、煮汁を十分に吸収し白身魚の中でもその食感と美味しさはトップクラスのモノをもっています。

調理方法

下処理は上の捌き方で記載した通りです。三枚におろした後食べやすい大きさに切り分けます。小さい個体ならそのまま煮ても大丈夫です。この食べ方は皮もおいしく食べるために、体のヌメリを徹底して洗い落す必要があります。なので下処理が大事なレシピです。

酒、みりん、醤油と刻んだショウガ、ネギをいれてギンポと一緒に煮立ちます。煮立ったら落としぶたをして15分ほど火にかけたら完成です。砂糖はお好みで使用してかまいません。あっさりめにしたければそのままでよいです。

ギンポを味わおう!旬なおすすめレシピ④

料理・ギンポの刺身

たぶんほとんどの方が食べたことないのではないでしょうか。その見た目から釣れても料理されることはほとんどなく、ましてや刺身にしようなんて誰も思わないかと思います。一度食べてみてください。その身は非常に弾力があり、旬のギンポであれば脂ものっています。

ぷりぷりの食感にほのかに甘みが感じられるその白身はとても上品な味わいで、フグなどに少し似ているかもしれません。弾力があるため薄造りにして食べることが多いので、余計にそう感じるのかもしれないです。


調理方法

ギンポを刺身で食べるには下処理を完璧に行う必要があります。そこで使用するのがミョウバンです。ぬめりが強い魚はミョウバンを使う事でしっかりとヌメリを落とすことができます。3%の食塩水に1%ほどミョウバンを加えて体表を洗うとしっかりヌメリがとれるのです。

ヌメリをとったあとに頭と内臓などを取り除きます。あとは三枚におろして薄切りにして完成です。尾びれ側が小骨が入っていない為、刺身にするのにおすすめです。頭側も小骨を取り除けば大丈夫です。旬なギンポを美味しく食べる食べ方です。

ギンポを味わおう!旬なおすすめレシピ⑤

料理・ギンポの蒲焼き

見た目がウナギににているのと同じで、かば焼きに調理した味ももうなぎによく似ています。この食べ方もふっくらしていてとても美味しいです。旬であれば焼いている時に脂が身からにじみ出て来て、食欲をかりたてる音で焼けていきます。レシピも簡単で初心者でも簡単に料理できます。材料もご家庭にある調味料で全て賄えるかと思います。

調理方法

レシピはまずヌメリをよくとったギンポを背開きにして骨抜きをしてください。家庭のフライパンでの食べ方で説明します。片栗粉をギンポにまぶし、フライパンで皮の方から焼いていきましょう。

別の鍋で酒、みりん、砂糖、醤油を沸騰させておきます。とろみが着いてきたらギンポを鍋に入れて味付けします。くぐらせる程度で大丈夫です。煮詰めてしまうと煮付けっぽくなってしまいます。お皿に乗せたら完成です。

ギンポのまとめ

釣ったら鮮度を保って持ち帰ろう

ギンポは比較的いろんな仕掛けで釣れる魚で時には外道扱いされる魚です。見た目はたしかにグロテスクですが、その味は絶品です。グロテスクな物ほどおいしいといわれる言葉の意味がきっとわかると思います。

ぜひ釣れた場合に持ち帰って食べて下さい。活きたまま持ち帰れれば一番よいですが、氷の入ったクーラーボックスならしばらく活きています。いろいろな仕掛けで試してみて下さい。

仕掛けも簡単なので初心者もおすすめ

穴釣りなどは足場が危険ですが、投げ釣りやぶっこみ釣りでもギンポは釣れます。ぜひ一度チャレンジしてみてださい。狙って釣ろうとすると釣れず、他の魚狙っている時によく釣れたりする魚でもあります。

気楽に幅広い魚種をターゲットにして、何が釣れるか楽しむことも釣りの醍醐味です。天気の良い日には釣竿をもってぜひ海へ行ってみましょう。