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「アオブダイ」とは?釣り方と食べ方を解説!食中毒には注意?

アオブダイとはどんな魚なのか、その個性的な特性や容姿、生息する地域などくわしくご紹介いたします!よく間違われるイラブチャーとの違いとは?毒は大丈夫なのか?危険な魚でも食べ方や調理法、そしてレシピまでアオブダイの魅力のすべてを教えます!
2020年8月27日
AN701
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アオブダイという魚とは?

アオブダイは西太平洋の北朝鮮半島~フィリピン、東京湾まで生息している名前の通り全身青みの強い魚です。比較的浅い海の珊瑚の生息地帯に分布している魚なのです。
体長は最大90cmまでになります。成魚は頬に白っぽい斑点が出てきて前頭部分にごぶが出来てくるのが特徴的で、歯は上下それぞれが1つの歯で形成され鳥のくちばしの形状に酷似しています。アオブダイ亜科の魚に共通している特徴で他の魚には見られない。とても丈夫な歯で力も強いので噛まれないように注意する必要があります。その力は指を噛みきるほどと言われています。

アオブダイの特性

アオブダイは雑食性で、藻類や貝類などいろいろ食べる魚です。珊瑚をかじる特性があると言われていましたが、最近は珊瑚についた藻を食べていると訂正されています。昼前に活動して夜に岩かげや岩の間で眠ります。なんと眠るときに口から粘液を出して眠る不思議な特性があります。どうやら薄い寝袋のような物を作って外敵から身を守りながら睡眠をとるようです。
 

アオブダイの毒とは?

アオブダイ自体に毒素があるわけではありません。ある生物を餌さとして食べてしまったアオブダイが毒素を持ってしまうのです。その生物とはスナギンチャクです。スナギンチャクを食べてしまったアオブダイのみパリトキシンという毒素が内蔵に蓄積して毒素を持ったアオブダイとなるのです。

スナギンチャクとは?

エサとなるプランクトンを食べる時に砂粒も食べ、体壁の組織中に埋め込む種が多いことから、スナギンチャクと名付けられた刺胞動物門花虫綱スナギンチャク目(学名Zoanthidea)に属する海産動物のことです。スナギンチャク目とイソギンチャク目は異なる種類であり、スナギンチャクの種類に毒素を持っていることが多いのです。

パリトキシンという毒とは?

パリトキシンの解説①

パリトキシンという毒はフグの持つテトロドトキシンよりはるかに強い毒です。自然界にある毒の中でもっとも強い毒と言えます。水洗いや料理で高熱で煮て下処理しても毒素が無くなることはありません。パリトキシンの病状は潜伏時間が12時~24時と長く身体のしびれや麻痺、傷みを伴う筋肉痛になるのが病状です。

 

パリトキシンの解説②

黒褐色の排尿が出る場合もあり、重症になると呼吸困難や歩行困難、肝機能障害を起こして死亡してしまうことがあります。回復には数日か数ヵ月必要で高齢者だと治癒力が少ないのでかなり危険です。解読方法は見つかって無い為、有効な治療法が見つかっていないのが現状です。危険ですので食べないようにして下さい。

※注意※アオブダイとイラブチャーは似ているが違う魚です!

沖縄でよく食べられる青い魚イラブチャーとアオブダイは違う魚です!これは注意しないとなりません。他のブダイも料理するときに下処理を必ずして内臓取り除き、食べないように極力注意が必要です。沖縄で食べている青い魚がアオブダイと思っている人がたくさんいらっしゃいますからここで違いと見分け方を覚えて頂けるようにお願い致します。


アオブダイとイラブチャーとの違いとは?

見た目の色の違い

一番わかりやすく説明しますと、青い色が群青色で濃い1色の青魚がアオブダイです。アオブダイ属アオブダイ科のアオブダイです。綺麗ですが、食べるのが危険な魚です。食べないようにしましょう。

沖縄の市場でのイラブチャーです。基本的にエメラルドグリーンの色をしています。正確にはアオブダイ属のブダイ科イラブチャーと言います。

突起している部分の違い

アオブダイとイラブチャーでは突起している部分が違います。前頭葉のコブが膨らんでいるのがアオブダイです。毒素を持っている危険があります。

尾びれの両側の違い

イラブチャーは尾びれの両側が細長く突起して細長く伸びています。アオブダイは尾びれが細長く伸びません。こちらのイラブチャーは色が黒く前頭葉がやや出ているので間違えがちですが、下腹部がエメラルドグリーン色になっておりますし、尾びれの両側が伸びていますのでイラブチャーです。食べて大丈夫です。

アオブダイの釣り方

ブダイの磯釣りは季節に関係無く釣ることが出来ます。アオブダイを狙って釣る方はなかなかいません。鯛を狙ってハズレの魚として釣られることが多いです。釣り方は冬場には海藻類をエサとして使う浮き釣りで、夏場には蟹のエサを使う投げ釣りです。

アオブダイ釣り方と仕掛け

あえてアオブダイを狙って釣ってみるのもおもしろいかも知れませんね。釣り方と仕掛けをご説明します。

アオブダイの釣り方

釣り方①海藻か蟹を針につけて、底スレスレをやや上下移動しながら狙いましょう。
釣り方②浮き下を調整してエサを根のギリギリあたりに漂わせると良いでしょう。
釣り方③アタリは微妙なので、ウキに変化が合ったら積極的に合わせましょう

アオブダイの仕掛け

①磯竿3~4号に中型~大型のスピニングリールをつけて道糸ナイロン4号を張ります。
②シモリダマを2つ付けて間にブダイウキ60cm~80cmを取り付けます。
③その下にゴム管固定と中通しオモリ8号~10号を取り付け松葉テンビンを取り付けます。
④糸を2つたらして片方はハリス40cm、もう片方はハリス60cmを取り付け仕上げにブダイ針10号~13号をつけて完了です。


アオブダイの味は?

アオブダイは白身魚です。刺身でいただくと歯ごたえがあり食べごたえのある美味しい味の魚です。イラブチャーの食べ方は下処理の時にあえて皮を残してお刺身で食べられることが多いですが、アオブダイは皮に臭みがあるので皮を取り除いてから食べられる魚です。わざわざ危険度の高いアオブダイを食べずに他のブダイを料理して食べることをおすすめします。味はほとんど同じです。ブダイの仲間はたくさんいます。

1番美味しいのはアーガイ

無理に危険なアオブダイを食べず、アーガイを食べることをおすすめします!食べ方は同じです。同様のレシピで美味しく調理することが出来ます。アーガイは安全なブダイのイラブチャーの中で味が一番美味しいとされています。

危険なアオブダイはこの地域の魚です!

ハワイのマウイ島にはスナギンチャクの中でも最高の品種マウイイワスナギンチャクがいます。毒のあるスナギンチャクの中でも最高の毒性を持っています。最高の毒蛇インランドタイパンの毒性の250~500倍の強さです!アオブダイはもちろんこの地域でも生息しています。この地域のアオブダイは絶対に食べないようにしましょう。

アオブダイを食べるならプロに任せましょう

釣れた魚を食べてみようとする方は多く下処理で内蔵を取れば大丈夫と軽率に調理しないように注意です。素人では毒の取扱いが難しい為、どうしても味わってみたいと言う方は専門的なプロにお任せしたほうが安全でしょう。最近ではアオブダイの身のほうから毒が出たとの報告があるため食べないことをおすすめします。
安全に食べるなら沖縄でイラブチャーを食べましょう

アオブダイの食べ方

見た目や毒の心配で食欲を削られるアオブダイですが、料理法のレパートリーはとても豊富に揃っています。こちらではそんなブダイの仲間の食べ方のレシピをご紹介致します。あまり危険な魚のレシピは公開したくないですが、、くれぐれもアオブダイを軽率に調理しないように注意して下さい。
アオブダイ属でもイラブチャーを沖縄で料理して食べると安全です。

アオブダイの料理①刺身

シンプルに下処理して、さばいて刺身にする食べ方があります。こちらのレシピは皮にクセがあるので綺麗に取り除き、皮を湯引きして(お湯をかけてから氷水で冷やし)刺身にします。イラブチャーやアーガイなどの場合は皮を残してさばくことが多い調理法です。

アオブダイの料理②あんかけ

アオブダイにあんかけをかけていただく食べ方があります。
中華の調理法です。こちらがレシピです。
​​​​​材料 ブダイ一匹 小麦粉 適量 塩 少々 コショウ少々 お酢大さじ1 玉ねぎ1/2 ニンジン1/4 醤油大さじ2 砂糖大さじ2 お酒大さじ1 鶏ガラスープ200cc 

①まずは下処理です。ブダイの内蔵を取り出し鱗を取りきれいに水洗いします。
②次に塩、コショウをしてからブダイに片栗粉をまぶして、調理します。油で丸ごと揚げましょう。
③揚がったブダイは油を切って一旦お皿に乗せて置いておきます。
③鍋に鶏ガラスープを入れて刻んだ玉ねぎとニンジンを入れて茹でていきます。
④醤油、砂糖、お酒、お酢を入れて煮ます。
⑤火を一旦止めて、水とき片栗粉を入れて混ぜてから再び火をつけてとろみがつくまで煮てください。
⑥とろみがついたら火を止め、先ほどの揚げたブダイにあんをかけて完成です!​​​

アオブダイの料理③マリネ


アオブダイをマリネでいただく食べ方があります。
お酢を効かせた調理法です。こちらがレシピです。

材料 ブダイの切り身300g ニンジン1/4 玉ねぎ1/2 塩お好みの料 コショウ少々 小麦粉大さじ3 お酒200cc お酢300cc 化学調味料少々

①玉ねぎとニンジンをスライスして、塩大さじ1お酢300ccコショウと化学調味料を入れてつけて、マリネ汁を作っておきます。
②ブダイの切り身に塩、コショウ、お酒を入れてなじませて下処理してから片栗粉をつけて油で揚げていきます。
②ブダイが揚がったら油を切り、先ほどのマリネ汁に漬け込みます。
③冷蔵庫で15分ほどマリネ汁をなじませます。
④マリネ汁がなじんだら野菜と一緒に綺麗に盛り付けて完成です!

アオブダイの料理④酢味噌あえ

アオブダイを酢味噌での味わう食べ方があります。
酢と味噌を合わせた調理法です。こちらがレシピです。

材料 ブダイの刺身 味噌大さじ2 砂糖大さじ1 お酢大さじ1
白ネギ少々​​​

①白ネギを縦に薄切りにして水にさらして置きます。
②下処理します。ブダイの刺身に軽く塩を振って15分くらいおいてから酢に15分つけて置きます。
③酢から上げて、お皿に盛り付けておきます。
④味噌と砂糖と酢をまぜて、先ほどのお皿のブダイの刺身にかけて、水を切った白ネギをのせれば完成です!

アオブダイの料理⑤チリソース

アオブダイをチリソースで炒めていただく食べ方があります。四川中華の調理法です。こちらがレシピです。

材料 ブダイの切り身2切れ 玉ねぎ1/2 にんにくの芽1本
白ネギ少々 片栗粉大さじ3 お酒大さじ2 塩少々 コショウ少々 砂糖大さじ1 ケチャップ大さじ3 酢お好みの料 豆板醤少々 鶏ガラスープ少々

①まずブダイのうろこを取り下処理したのちに塩、コショウしてお酒を入れて片栗粉をまぶして油で揚げます。
②揚がったらいったん取り出して油を切っておきます。
③玉ねぎのみじん切り、白ネギを細く切り、にんにくの芽を切り油で炒めていきます。
④トマトケチャップ、酢、砂糖、豆板醤、お酒、鶏ガラスープを入れて炒めた野菜とからめてチリソースを作ります。
⑤油で揚げておいたブダイを入れてからませて完成です!

アオブダイの料理⑥マース煮

マース煮とは沖縄の家庭料理の調理法です。塩でシンプルに煮ていく食べ方があります。こちらがレシピです。
材料 アオブダイのアラ 500g  塩 お好みの料
   カツオのだし汁350cc 泡盛コップ100cc
   生姜のスライス少々
①まず下処理します。内蔵や鱗を取り除き水洗いしましょう。
②飾り包丁を入れてさっと霜降りにします。
③鍋にカツオの出し汁と水、泡盛、ショウガのスライスを入れて、島マース(塩)を入れて煮立てます。
④煮立てたところで、火を弱火にして魚を入れて煮ていきます。
⑤魚が煮えたらサラダ油を入れて軽く混ぜて完成です。
※お好みで柚子やレモンの皮を入れると爽やかな香りがついておいしく頂けます。

アオブダイの料理⑦カルパッチョ

アオブダイをおしゃれにカルパッチョでいただく食べ方があります。イタリアンの調理法です。レシピはこちらです。

材料 ブダイの身 200g 塩、ブラックペッパー少々
​​​​   白ワイン 子さじ1 オリーブオイル大さじ1
①まずは下処理です。さばいたアオブダイオに塩をふります。 
​​​​②つぎにブラックペッパーをふり味をなじませます。
③白ワインを子さじ1入れます。
④オリーブオイルを大さじ1かけて軽く混ぜて冷蔵庫で10分程度冷やします。
⑤サラダのように盛り付けた野菜にのせて完成です。
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まとめアオブダイとは

アオブダイは綺麗で釣りごたえのある美味しい魚ですが、毒があるので危険な魚です。そっくりなイラブチャーを沖縄で食べるのが一番安全です。レシピを公開したのは、代用魚がたくさんいますし、これから水族館飼育や、養殖物などをたべることが出来るようになればより身近に安全なアオブダイを食べることが出来るからです。これから注目のアオブダイの記事を読んで頂きありがとうございました。