はじめに
3月に咲く花といえば、みなさんはどんな花を思い浮かべるでしょうか。春を感じる鮮やかな植物たちの開花はガーデニングシーズンのはじまりを知らせてくれます。今回は“季節を感じる3月に咲く花といえば?”をテーマにガーデニングで人気の品種8選を花言葉とともにご紹介します。また3月にお店で販売の始まる時期も合わせてお伝えします。ガーデニング準備の目安にしましょう。
3月に咲く花といえば?ガーデニング人気品種8選!
それではさっそく3月に咲くお花をご紹介していきます。育てやすくて丈夫な品種をメインに8種類選びました。ぜひ最後までお付き合いください。
3月に咲く花といえば?①ガーベラ
3月に咲く花といえば…?まずはじめにご紹介するのは、みんな大好き!ガーベラの花です。
特徴
ガーベラはキク科の半耐寒性宿根草です。花つきが良く、バランスがとりやすいので寄せ植えに向いています。
花言葉
ガーベラの花言葉は“神秘”です。ひたむきに咲く美しい花姿はまさに神秘的といえるでしょう。憧れの方や大切なあの人へガーベラの花束を贈ってみませんか?
育て方
それではガーベラの基本的な育て方を見ていきましょう。
植える季節
ガーベラの植え付けは春から初夏にかけて行いましょう。早ければ2月下旬ころから苗や開花株が出回ります。
土
苗に対してひとまわり大きい鉢を用意します。乾燥しやすいようなるべく小さなものを使いましょう。これは過湿で根が腐るのを防ぐためです。土は市販の培養土に川砂もしくは鹿沼土を3割程度入れたものが適しています。土はホームセンターや最近では100円ショップで購入することができます。
水やり
土が乾いてからたっぷりと与えます。毎日与えると根腐れを起こすので2~3日に一度を目安にしましょう。
肥料
植え付けの際に元肥として鉢の中に施します。5号鉢で緩効性化成肥料10グラム程度が目安です。
販売時期と開花
ガーベラの開花時期は3月から10月です。根元から花芽がぐんぐん育ち、すぐに花をつけます。湿気の多い夏は一時的に生育が弱まりますが、夏越しさせるとまた次々と花をつけます。
3月に咲く花といえば?②カンパニュラ
3月に咲く花といえば…?次にご紹介するのは、ラッパのようなかたちをしたカンパニュラの花です。
特徴
カンパニュラはキキョウ科の初夏まき二年草、もしくは耐寒性宿根草です。星やラッパのようなかたちの花が咲くとても上品な品種です。
花言葉
カンパニュラの花言葉は“感謝”です。カンパニュラには別名でふうりん草という名があります。風鈴のような形をした花がやさしく夏のおとずれを知らせてくれます。いつもお世話になっているあの方へ、感謝の気持ちをこめてカンパニュラの花を贈りましょう。
育て方
それではカンパニュラの基本的な育て方を見ていきましょう。
植える季節
カンパニュラの植え付けは3月から4月に行います。日当たりの良い場所を選びましょう。
土
土は一般的な培養土でかまいません。花の丈が20センチ以上あるものは支柱を添えると早めに根づきます。
水やり
水やりは2日に1回を目安に与えましょう。戸外で育てる場合、土が乾燥しやすいようであれば毎日与えます。根腐れしないよう日々しっかり土の状態を観察しましょう。
肥料
鉢に植えつける際に堆肥と緩効性化成肥料を多めに入れます。その後は春と秋に月2回液肥を与えましょう。地植えの場合には月1回少量ずつ緩効性化成肥料を施します。
販売時期と開花
カンパニュラの開花時期は5月から6月です。弱ってきた花がらをこまめに摘み取ることでわき芽がどんどん伸びて花つきが良くなります。3月頃から鉢の入荷が始まるので植え付けにむけて準備しましょう。
3月に咲く花といえば?③ペチュニア
3月に咲く花といえば…?続いてご紹介するのは、ガーデニング初心者にもおすすめのペチュニアの花です。
特徴
ペチュニアはナス科の春まき一年草、または半耐寒性宿根草です。ガーデニングといえばペチュニア!といえるほど昔から定番の人気品種です。丈夫で増やしやすいことから初心者の方にもおすすめです。
花言葉
ペチュニアの花言葉は“あなたといると心が和らぐ”です。アサガオに似た花姿のペチュニアはガーデニングでは大定番!初心者向けで育てやすく、とても丈夫で親しみやすいお花です。この花言葉はぴったりですね。
育て方
それではペチュニアの基本的な育て方について見ていきましょう。
植える季節
ペチュニアの植え付けは4月から6月に行いましょう。暖かい地域では5月ごろから年末まで咲き続けます。地植えも可能ですが、水はけの良い場所を好むのでコンテナやプランターで栽培するのがおすすめです。
土
土は市販の培養土を使用しましょう。容器の底に水はけを良くする資材を敷くと育ちがより一層良くなります。
水やり
水やりは少し乾き気味に管理しながら与えましょう。鉢底からあふれるぐらい毎日与えてしまうと根腐れの原因となるので気をつけます。
肥料
肥料はまず植え付けの際に元肥として緩効性化成肥料を施しましょう。この元肥料の他に月に2回程度液肥を施すと花もちが良くなります。
販売時期と開花
ペチュニアの開花時期は6月から10月です。早いところでは3月下旬から鉢のが出回ります。植え付けにむけて準備しましょう。一日中しっかり日の当たる場所で育てると株全体の花数がどんどん増えていきます。ピンクや白、紫など数色組み合わせて寄せ植えするとかなり鮮やかな印象になります。お好みの咲き方や花色の品種を見つけましょう。
3月に咲く花といえば?④アッツザクラ
3月に咲く花といえば…?次にご紹介するのは、小花がかわいらしいアッツザクラの花です。
特徴
アッツザクラはロードヒポキシスとも呼ばれる春植え球根です。赤やピンクの花色が鮮やかで人気のある品種です。花は直径1センチほどでとてもキュート!10ポットほどの苗を密集させて植えるとかわいらしくまとまります。
花言葉
アッツザクラの花言葉は“愛を待ちます”です。かわいらしい小花はまるで少女のようにも見えます。そっとやさしく大切な人からの愛を待っているのかもしれません。
育て方
それではアッツザクラの基本的な育て方を見ていきましょう。
植える季節
アッツザクラの植え付けは3月頃に行います。他の植物にくらべると苗はかなり小さいサイズで出回っています。ボリュームを出したい方はポット数を多めにまとめて購入することをおすすめします。
土
土は川砂や鹿沼土が3割ほど入った培養土を選びましょう。
水やり
アッツザクラは水はけがよければどんどん育ちます。2~3日に一度様子を見ながら与えましょう。
肥料
肥料はほぼ必要ありません。お花が開いた後に液肥を施すと球根本体が太り丈夫になります。
販売時期と開花
アッツザクラの開花時期は5月から6月です。早い地域では3月下旬ころから出回ります。日当たりのよい場所では一気に開花が進むときれいなお花畑になります。
3月に咲く花といえば?⑤ルピナス
3月に咲く花といえば…?続いてご紹介するのは、縦のラインが美しいルピナスの花です。
特徴
ルピナスはマメ科の秋まき一年草(二年草)または耐寒性宿根草です。赤や白、紫など花色が豊富で満開の花姿はとても豪華です。
花言葉
ルピナスの花言葉は“貪欲”・“空想”です。上へ上へとぐんぐん伸びていくその花姿は、まさに貪欲さそのものでしょう。
育て方
それではルピナスの基本的な育て方をご紹介します。
植える季節
ルピナスの植え付けは10月もしくは3月に行いましょう。花壇などへの地植えも可能ですが他の植物との移植を嫌うのでコンテナなどに苗植えする方がおすすめです。
土
土は市販の培養土を使いましょう。前年に使用した土や花壇の土を使うと病虫害に侵されることもあるので注意します。
水やり
ルピナスは高温多湿を嫌うので表面の土がしっかり乾いてから水やりをしましょう。
肥料
植え付けの際に培養土の中に緩効性化成肥料を混ぜましょう。土にしっかり根付くと日当たりがよければぐんぐん育ちます。
販売時期と開花
ルピナスは主に植え付け時期の10月と3月頃に苗が販売されています。9~10月にタネから育てるのもよいでしょう。花期は3月下旬ころから6月です。花びらのかたちが品種によって細かに異なるのでお好みの品種を選びましょう。
3月に咲く花といえば?⑥フロックス
3月に咲く花といえば…?次にご紹介するのは、寄せ植えにぴったり!のフロックスの花です。
特徴
フロックスはハナシノブ科の秋まき一年草です。満天の星空のような花姿は多くのガーデニングファンを魅了します。
花言葉
フロックスの花言葉は“互いの意見が一致すること”です。お花を観察してみましょう。フロックスの花は小さな小花たちが一つの株に同居しています。花言葉のとおり、それぞれが仲良く話しながらお互いのことを想い合い育っているように見えてきませんか?
育て方
それではフロックスの基本的な育て方を見ていきましょう。
植える季節
植え付けは3月下旬頃から4月中に行いましょう。大型のコンテナに植えるとかなり見栄えします。
土
土は市販の培養土を使いましょう。
水やり
土が乾いたことを確認してからしっかり与えましょう。2~3日に一度を目安に土の表面の様子を確認します。
肥料
肥料は特に必要ありません。アブラムシ予防のために月に2回オルトラン粒剤をまきましょう。
販売時期と開花
フロックスの苗は3月下旬から6月頃までの時期に販売されます。花色は赤やピンク、紫が主流です。開花時期は3月下旬から6月となります。
3月に咲く花といえば?⑦ゼラニウム
3月に咲く花といえば…?続いてご紹介するのは、独特な香りが特徴的なゼラニウムの花です。
特徴
ゼラニウムはフウロウソウ科の半耐寒性宿根草です。関東より南部以西の暖かい地域では一年中花の開花を楽しむことができます。
花言葉
ゼラニウムの花言葉は“愛情”です。ゼラニウムの独特の香りは少し日本人にはなじみにくいような西洋風の香りがします。ヨーロッパで愛されているこの花は西洋の生活の中にある愛の象徴なのかもしれません。
育て方
それではゼラニウムの基本的な育て方を見ていきましょう。
植える季節
ゼラニウムの植え付けは3月下旬から5月中に行います。春か秋に出回るポット苗を利用しましょう。一日中日の当たる水はけのよい場所を選ぶと地植えでも楽しむことができます。
土
土は赤玉土を7、ピートモスを3の割合で混ぜた混合土にします。
水やり
水やりは表面の土が完全に乾いてから与えましょう。
肥料
肥料は植え付けの際に土に緩効性化成肥料を加えましょう。
販売時期と開花
ゼラニウムは地域によって差がありますが3月から7月頃まで販売されています。開花時期は年に2回あり、3月下旬から7月と9月から11月です。
3月に咲く花といえば?⑧ヒヤシンス
3月に咲く花といえば…?続いてご紹介するのは、ヒヤシンスの花です。
特徴
ヒヤシンスはユリ科の秋植え球根です。
花言葉
ヒヤシンスの花言葉は“競技”です。ギリシャ神話に太陽の神アポロンと美少年のヒアキントスの物語があります。運動神経の良いヒアキントスと神アポロンはさまざまな競技を楽しみました。
育て方
それではヒヤシンスの基本的な育て方を見ていきましょう。
植える季節
ヒヤシンスの植え付けは10月から11月に行いましょう。花壇や芝生のあちらこちらに2~3球ずつ植え付けすればかわいらしい空間を作ることができます。密集させて植えるとボリューム感のある豪華な雰囲気になるでしょう。
土
地植えでは腐葉土を、鉢植えでは市販の球根用の用土を使いましょう。
水やり
鉢植えの場合は水不足にならないよう気をつけましょう。冬季でもたっぷり水やりを行います。
肥料
開花してから葉が枯れるまでの期間、週に一度2~3回液肥を与えましょう。
販売時期と開花
ヒヤシンスの鉢は1月下旬から4月頃までが販売時期です。開花は2月から4月となります。
3月のガーデニング作業【3つのポイント】
さて、最後に3月に行う主なガーデニング作業について確認しておきましょう。季節によって行う作業は異なります。3月に咲く花植物全般の管理の仕方についておさらいします。
3月の作業①花植物の苗を定植
3月に入ると気分は春!ガーデニングの季節到来といった気持ちになる方も多いでしょう。ほとんどの春の花植物の苗が植え付け適期です。気温が少しずつ上がることで生育が進みます。地植えされる場合は苗と苗の間に間隔をあけましょう。一苗分が目安です。
3月の作業②宿根草の株分け・植え付け
毎年楽しむことのできる植物の宿根草ですが、何年もそのままにしておくと株が弱ってきます。株分けをして植え替えをしましょう。ただし、春にちょうど花を咲かせる植物の場合はこの時期に植え替えをすると逆に弱ってしまうことも…。不安な方は品種をしっかりチェックして最寄りのお花屋さんに相談してみましょう。
3月の作業③冬越し植物を戸外へ
室内で冬越しさせていた植物は3月下旬頃から徐々に戸外に出していきましょう。寒さにとても弱い品種のものは気温がしっかり上がる4月まで待つようにします。
まとめ
いかがでしたか?3月は本格的なガーデニングシーズンに向けて準備のできるとても楽しい時期です。今回は3月に咲く花・3月からお店に出回る鉢花の人気品種をご紹介しました。あなたのお気に入りの品種を見つけてくださいね。花言葉や花の特徴を知ることでもっと身近になった植物を大切に育てていきましょう。