ポイズンアルティマの概要
「ポイズンアルティマ」はジャッカルとシマノが共同開発をしたハイエンドモデルのバスロッドです。ジャッカルの小野敏郎、加藤誠司、秦拓馬の豊富な経験を元にシマノの最新のテクノロジーをふんだんに盛り込み仕上げられており、多くのアングラーから高い評価を得ているこのモデルは今までのバスロッドとは一味違う完成度を誇っています。
ポイズンアルティマのブランクス
スパイラルX
ネジレを抑えるためにロッドの内側と外側にスパイラルXと言われるカーボンテープを斜めにそれぞれ逆方向に巻いているシマノのブランクスの基本構造テクノロジーで、高い評価を受けるブランクスです。
ハイパワーX
さらにロッドを強く、曲がりを正確にブランクで受け止める為にブランクスのカーボンテープをX状に最外層に巻きつけるテクノロジーです。
ポイズンアルティマのグリップ
カーボンモノコックグリップ
リアグリップをカーボンで中空構造にするシマノ独自のテクノロジーで軽量化と感度の向上を行っています。キャスト・ファイト時には大きな負荷がかかりますが問題ない強度が高く評価されています
パーフェクションシートCI4+
現行のパーフェイクションシートSSをさらに高感度にする為にカーボン(CI4)をシマノのテクノロジーで採用したグリップです。今までよりもワイドに設計されているのでより握りやすくホールド性も向上しています。
①ポイズンアルティマ162-LSのインプレ
スペック
分類 | ベイト |
全長 | 6.2フィート |
パワー | ライト |
適合ルアーウェイト | 3.5グラム~10グラム |
用途
ダウンショット、スモラバ、ジグヘッドワッキー、ネコリグ、ノーシンカーなど主にライトリグに最適なロッドです。またティップの張りの強さとしなやかさのバランスが絶妙であるのとややレギュラー寄りのファーストテーパーに仕上げられているのでトゥイッチが必要なシャッドやミノー、小型のポッパーやペンシルなどもアクションさせやすくライトプラッキング全般に使用出来る、シマノ派もジャッカル派も納得のバーサタイルな1本です。
感想
ナノピッチでブランクスに張りをもたせているおかげか、ベイトフィネスで使用頻度の高いスモールラバージグ1.8グラムに高比重ワームをセットした場合では飛距離は15メートル程度でしたが2.5グラムを使用すれば20メートル近く飛ばせます。感度はとても高くキャスト後の操作性はよかったです。小~中規模の野池など飛距離がバスまでさほど必要でないフィールドでライトリグとプラッキングを1つのタックルで兼用したい場合に最適です。
②ポイズンアルティマ163MHのインプレ
スペック
分類 | ベイト |
全長 | 6.3フィート |
パワー | ミディアムヘビー |
適合ルアーウェイト | 10グラム~30グラム |
用途
主にテキサスリグ、ライトテキサスリグ、ラバージグの使用と感度に優れていてショートロッドの中では高く評価できる1本に。レングスが短めかつミディアムヘビーアクションということもあり、それ以外の用途にはあまり向きません。その分カバーの釣りに特化されています。ショートロッドが扱いやすくカバーの多いバスフィールドで扱いやすい一本に仕上げられていますが、ボートでジグ撃ちで流していく釣りにも非常に向いています。
感想
シマノのロッドらしい特性が表れていて感度は最高です。そのロッドテクノロジーにより30メートル先にキャストしたラバージグやテキサスリグで底質は泥か?砂か?など手に取るように伝わってくるのが評価出来ます。。ジグ撃ち用のショートロッドとしてはかなりよい評価レングスが短いので操作性もよくリフトアンドフォールやステイ後のアタリ取りなどもしやすいです。その反面バイトをはじきやすくもありますので乗せるロッドではなくあくまで自分から掛けていく攻撃的な使い方に向いているはずです。
③ポイズンアルティマ166Mのインプレ
スペック
分類 | ベイト |
全長 | 6.6フィート アクション |
パワー | ミディアム |
適合ルアーウェイト | 7グラム~21グラム |
用途
中レングスのバーサタイルモデルなので非常にたくさんのルアーを1本で使いまわせるようになっています。ライトテキサスリグ、ヘビーダウンショット、バイブレーション、ミノー、トップウォーター、スピナーベイトなどが扱いやすいです。
感想
中量級バイブレーションのボトムの釣りや、スピナーベイトでウィードを切る釣りには向いています。その他のルアーの使用感に関しては、このシリーズの中では可もなく不可もなく、感度も飛距離も平凡といった感想です。同クラスの標準的なロッドに比べて張りが強くジャッカルよりもシマノよりに開発された感じを受けました。野池用でのオカッパリを1本でこなしたい方向けの竿ですね。
④ポイズンアルティマ1610L-BFSのインプレ
スペック
分類 | ベイト |
全長 | 6.10フィート |
パワー | ライト |
適合ルアーウェイト | 3.5グラム~10グラム |
用途
ダウンショット、スモールラバージグ、ジグヘッドワッキー、ネコリグ、ノーシンカーなど、ライトリグ全般に向いています。162LSよりもティップがしなやかなのでライトプラグもキャストしやすいですがテーパーがかなりのファースト寄りですので小型クランクベイトよりもジャーキングを使用するミノー、シャッドに向いています。
感想
スモールラバージグなど空気抵抗の大きいリグでもワームと合わせて全体で3.5グラム程度の重量を確保出来れば条件によりますが15メートルから20メートルは飛びます。ベイトフィネス用ロッドとしては長くキャスタビリティが落ちるのがやや難がありますが、キャスト後はレングスの長さのおかげでカバーからバスを抜くパワーがあります。ジャッカルの小野氏が最新テクノロジーをつぎ込んだロッドです。感度はとても良いです。
⑤ポイズンアルティマ1610Mのインプレ
スペック
分類 | ベイト |
全長 | 6.10フィート |
パワー | ミディアム |
適合ルアーウェイト | 7グラム~21グラム |
用途
166Mと同じくポイズンアルティマシリーズのバーサタイルモデルになります。テキサスリグ、ライトテキサスリグ、ヘビーダウンショット、バイブレーション、ミノー、トップウォーター、スピナーベイトなど全般に使用出来ますが、レングスが長いため汎用性はこちらの方が上です。野池もいくけど河川もいくという方に向いています。巻物にもロッドアクションが必要な釣りにも両方に使えます。
感想
166Mと170Mのちょうど中間の感度、飛距離、操作性のロッドです。166Mよりもレングスが長いので15グラム以上のルアーの重さを乗せやすくキャストがしやすい印象を受けました。またレングスによるしなやかさが加わっているのでクランクベイトなど巻物によく合います。特によいと思ったのがポイズンアルティマのテクノロジーでありブランクに採用されているスパイラルX、ハイパワーXにより負荷が伝達されやすくベンディングカーブがスムーズに移動することでした。
⑥ポイズンアルティマ170Mのインプレ
スペック
分類 : 全長 : アクション : 適合ルアーウェイト :
分類 | ベイト |
全長 | 7フィート |
パワー | ミディアム |
適合ルアーウェイト | 7グラム~21グラム |
用途
最適使用ルアーはクランクベイト、バイブレーションです。ジャッカルらしい繊細さを感じるロッドで、166Mよりも6フィート長くなっている分しなやかなブランクになっています。その分スピナーベイトが扱いづらくなっていますのでどちらかというとアクションを加えずただ巻き専用だと思った方がよいです。テーパーもレギュラー寄りになっているのでバイブレーションの遠投と高速巻きによるサーチの釣りに向いています。
感想
シマノらしくかなり遠投出来るモデルで、私の周りでも飛距離に対する評価は高いです。1610Mと同じようなスペックなのですがテーパーがややスロー寄りに設定されていてキャスト時にルアーの重さをバットに乗せやすく20グラムバイブレーションを50メートルぐらい飛ばせます。。河川、大型野池など広大なフィールドを巻物で探っていく時にその性能を最大に発揮できます。反面繊細な釣り方やシャープな操作を必要とする釣りに向いていません。
⑦ポイズンアルティマ170MHのインプレ
スペック
分類 | ベイト |
全長 | 7フィート |
パワー | ミディアムヘビー |
適合ルアーウェイト | 10グラム~30グラム |
用途
10グラムから14グラムくらいまでのスピナーベイトやラバージグ、テキスサスリグの扱いに向いています。また30グラムくらいまでの大き目のジョイントプラグをストレスなく投げることが出来ます。シマノに多いレギュラー寄りのファーストテーパーなのでパワーバーサタイルな1本として使用できるはずですよ。
感想
琵琶湖やダムなどの大場所でランカーサイズのバスを狙うのに必要となってきます。感度は高くありませんが重量級ルアーの遠投、カバーから引きはがすパワー、ベンディングカーブを高次元にまとめています。ディープクランクでウィードの上を通すのも向いていますね。
⑧ポイズンアルティマ172Hのインプレ
スペック
分類 | ベイト |
全長 | 7.2フィート |
パワー | ヘビー |
適合ルアーウェイト | 12グラム~42グラム |
用途
シマノ・ジャッカルのテクノロジーによりテキサスリグによるボトムのずる引きやラバージグによるカバーの釣り、リフトアンドフォールに特化させているロッドです。ジャカルの秦氏が高い評価をしています。その効果を最大限に理解できるのは周りをブッシュに囲まれた野池やバスがよくつきやすいレイダウンなどの有望なポイントが多いフィールドです。また1.5オンス程度のビッグベイトなら垂らしを長めにとったサイドハンドキャストで投げることは可能です。
感想
7gシンカーのテキサスの操作性も抜群でカバーの中の状況が手に取るように分かるので感度も十分評価出来ます。その長さからオカッパリに向いているようにも思われますが実際に使ってみるとボートにも向いています。ポイズンアルティマ170MHではやりづらいウィードを切る場合には使い心地は最高です。特にオオカナダモエリアではウィードに巻かれる前にバスを引きずり出す必要ありポイズンアルティマ172Hの独断場になります。
⑨ポイズンアルティマ174MH-Gのインプレ
スペック
分類 | ベイト |
全長 | 7.4フィート |
パワー | ミディアムヘビー |
適合ルアーウェイト | 10グラム~35グラム |
用途
ジャッカルの秦氏の琵琶湖での経験を元にシマノのテクノロジーが作り出した1本です。グラス・コンポジットモデルとなっておりクランクベイトやバイブレーションなどの巻物に最適ですが、MHクラスのパワーを持たせたことによりスピナーベイトも扱えます。
感想
大場所でのクランキング、しかもカバーも点在するようなフィールドでは吸い込みのよいティップと強靭なバットパワーが最高の使い心地をもたらせるはずです。ただブランクがキャスト時に大きくしなくるので飛距離は中程度です。
⑩ポイズンアルティマ264ULのインプレ
スペック
分類 | スピニング |
全長 | 6.4フィート |
パワー | ウルトラライト |
適合ルアーウェイト | 2グラム~7グラム |
用途
厳寒期、アフター、関東などハイプレッシャーなフィールドでは8ポンドなどの太いラインを使用するベイトフィネスでは見切られる場合が多いのですが、そのような場合に有効な4ポンドクラスの細いラインを使用した一回り軽いダウンショット、スモールラバージグ、ジグヘッドワッキー、ネコリグ、ノーシンカーなどの繊細な釣りを行う場合に高く評価できるロッドです。シマノのブランク特性とジャッカルの粘りが融合した汎用性の高いウルトラライトロッドです。
感想
ガイド設定がよいので非常に操作性がよいです。テーパーテクノロジーが優れているのか1.3グラムのジグヘッドワッキーのシェイキングがとてもやりやすく今までジャッカルのロッドを使っていた人でも違和感なく使えるはずです。
⑪ポイズンアルティマ264/66SUL-Sのインプレ
スペック
分類 | スピニング |
全長 | 6.4フィート~6.6フィート |
パワー | スーパーウルトラライト |
適合ルアーウェイト | 1グラム~5グラム |
用途
264ULよりも更に軽いダウンショット、スモールラバージグ、ジグヘッドワッキー、ネコリグ、ノーシンカーのキャスト、ごく繊細なアクションを付けるのに最適です。2ティップ使用になっておいて6.4フィート用のの張りが強いティップと、6.6フィート用のソリッドティップがあります。釣り場や使用するリグによって使い分けらえるの関東などプレッシャーが高いフィールドで評価されやすい、ジャッカルらしい味付けのロッドです。
感想
シマノの堅牢さとジャッカルの感度が融合したような特殊なモデルです。特に評価したいのがソリッドティップです。3.8インチの極小ネコリグを使用した時ですら手元やティップにきちんと負荷を伝えられるのはソリッドティップならではのテクノロジーです。当然感度も抜群でバスのついばむようなアタリやスモールラバージグのスローなフォーリング時の動かないアタリも捕えます。45cmのバスを釣った時も難なく寄せてきたのでバスロッドとしての強度は十分です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ベイトはショートロッドからロングロッドまで幅広く、またパワー重視のモデルが多い印象です。その代りスピニングの2機種はベイトフィネスモデルは対応出来ない大変繊細なスペックになっているのでホームフィールドに合わせてご購入の参考にして下さい。