3月のガーデニング
3月になると、昼間は少しずつ気温も上がってきて、冬の間ガーデニングをお休みしていた方も、動き出したくなる時期ですよね。春といえば、あなたはどんな花を思い浮かべますか。
3月に入ると、ホームセンターや園芸店では、徐々に春の花の苗が出回り始めます。春は、1年の中でも、1番ガーデニングが楽しくなる季節です。お気に入りの花を見つけて、色味の少ない冬の花壇から、一気に鮮やかで色とりどりの花壇に、変えてみてくださいね。
3月に植える植物1.ラベンダー
ラベンダーは、1年を通して、ハーブコーナー等で販売されていますが、植え付けに最適なのが、3月中旬~4月上旬の、冬から春に季節が変わるころです。ラベンダーと一口に言っても、その種類は様々です。ラベンダーといえば、洋風の庭を思い浮かべますが、意外と、和風の庭にもなじむラベンダーもあります。ぜひあなたの庭にも、ラベンダーを植えてみてくださいね。
開花時期と見頃
ラベンダーは4月~7月ごろまで咲く品種が多いです。ただ、中には四季咲きの品種もあります。いずれの場合も、最も見頃になるのは、5月中旬~6月初旬ごろです。
育て方のコツ
ラベンダーは、高温多湿が苦手な品種も多いため、西日の当たらない、水はけのよい場所に植えてあげましょう。環境が合う場所で地植えにすると、どんどん株が生長するので、植え付ける際は、株同士の隙間は広めにとってあげてくださいね。また、7月ごろに、収穫も兼ねて、強めに剪定してあげましょう。こうすることで、夏の蒸れから、ラベンダーを守ることができます。
花言葉
ラベンダーには、「沈黙」という花言葉があります。これは、ラベンダーの香りが、精神を落ち着かせることが由来となっています。
3月に植える植物2.ゼラニウム
ゼラニウムは、とても丈夫で、真冬以外の季節はほぼ花を咲かせる植物です。手入れもあまり必要ないので、普段なかなかガーデニングの手入れに時間が割けない人におすすめの花でもあります。ゼラニウムの花は、一重のものから八重のものまであり、品種を選ぶ楽しさも、ゼラニウムをおすすめする理由の一つです。
開花時期と見頃
ゼラニウムの開花期は、2月下旬~12月中旬と、非常に長いです。温暖な地域では、1年中花が咲くこともありますよ。その中で、最も見頃になるのは、5月~9月ごろです。
育て方のコツ
ゼラニウムは、葉にも厚みがあり、乾燥に強いため、日当たりがよく、風通しの良い場所に植えれば、多少放置していてもよく育ちます。ただ、梅雨の季節など、雨が続くときは、葉や花が腐ってしまうことがあるので、鉢植えの場合は軒下に移動させ、地植えの場合は切り戻しをしておくとよいですね。
花言葉
ゼラニウムには、「尊敬」「信頼」という花言葉がつけられています。そのため、贈り物にしても喜ばれる花ですよ。
3月に植える植物3.クレマチス
春の花といえば、クレマチスを思い浮かべる方も多いですよね。クレマチスは、「ツル植物の女王」とも呼ばれ、世界中で愛されている植物です。そのため、園芸品種はかなり多く出回っており、最近は四季咲きのものも増えてきています。
開花時期と見頃
クレマチスは、3月下旬~10月ごろを開花時期とする品種が多いですが、先述の通り、1年中花を咲かせる四季咲きの品種もあります。いずれも、見頃となるのは5月ごろです。
育て方のコツ
クレマチスを育てる際は、水の管理が一番大切です。特に開花中は、水切れによって枯れてしまうことがあるので、地植えでもしっかりと水やりをしてあげましょう。ただ、それ以外の時期や寒い季節は、地植えの場合は水やりは基本的に不要です。
花言葉
クレマチスには、「精神の美」「旅人の喜び」という花言葉がつけられています。まさに、これはクレマチスの美しい姿が由来しており、ヨーロッパでは、旅人を迎える宿に、クレマチスを植える習慣があったことから、つけられたとされています。
3月に植える植物4.チューリップ
春といえばチューリップ。ですが、3月にはもう、球根による植え付けはできません。ただ、秋に植え付けを忘れていた人でも、ガーデニングにチューリップを利用する方法があります。それは、チューリップの苗です。3月上旬ごろ、八重咲などの珍しい品種を中心に苗が出回るので、3月でも、チューリップを植えることができますよ。
開花時期と見頃
チューリップの開花時期は、4月~5月ごろです。原種は、3月ごろから開花しますが、気候などに大きく左右されることもあります。チューリップがもっとも見頃になるのは、4月中旬~下旬ごろです。
育て方のコツ
苗で購入したチューリップは、3月に植え付けさえすれば、確実に花が咲きます。ただ、連作(毎年同じ場所でチューリップを育てること)は、花が咲きにくくなるなど、チューリップに悪影響があるので、球根で増やしたい場合も、植えっぱなしは避け、必ず一旦引き揚げるようにしましょう。
花言葉
チューリップには、「思いやり」という花言葉がつけられています。これは、ギリシャ神話に由来する花言葉で、3人の騎士から告白された女性が、1人を選びかねて、チューリップになってしまったという伝説からつけられました。
3月に植える植物5.アマリリス
アマリリスといえば、真っ赤な大輪の花を思い浮かべる人も多いでしょう。淡い色が多い春の庭では、ひときわ存在感がありますよね。アマリリスの球根は2月~3月ごろ一番豊富に出揃うので、品種選びを楽しみたい人は、早めにホームセンターや園芸店に足を運んでみてくださいね。
開花時期と見頃
アマリリスは4月~6月ごろに咲く品種と、10月ごろに咲く、オランダ原産の品種があります。いずれも、球根を植え付けてから1ヶ月半程度で開花します。そのため、見頃は植え付けてから1ヶ月半~2ヶ月ごろです。
育て方のコツ
アマリリスは多湿が苦手なので、水はけや通気性のよい土に植え付けましょう。また、日当たりと風通しのよい場所で育ててあげると、株の生長が旺盛になります。アマリリスは、植えっぱなしにしておくと、翌春また花が咲きますが、冬場は完全に乾いた状態になるよう、水やりは控えるのがポイントです。
花言葉
アマリリスには、「誇り」「おしゃべり」「輝くばかりの美しさ」という花言葉がつけられています。これは、アマリリスが美しく咲く姿や、アマリリスが横向きに咲くことから、つけられたと言われています。
3月に植える植物6.フランネルフラワー
フランネルフラワーは、その名の通り、「毛織物」のような花です。葉にも、細かい毛が密生しており、ガーデニングでも今急激に人気になっている花です。もともと、日本では園芸品種は出回っていませんでしたが、日本の気候に合わせて品種改良され、ガーデニングでもその花の美しさを楽しむことができるようになりました。
開花時期と見頃
フランネルフラワーは、4月~6月ごろと、9月~12月ごろ、季節で言うと、春と秋に花を咲かせます。見頃となるのは、それぞれ満開に近づく、6月上旬と11月ごろです。
育て方のコツ
苗で販売されているフランネルフラワーは、日本の気候に適応するように品種改良されているので、地植えの場合は雨に濡れにくい場所に植えさえすれば、よく育ちます。ただ、酸性の土を好むので、植え付ける場所に苦土石灰は入れないようにしましょう。また、肥料焼けも起こしやすいので、液肥などは既定の2倍程度に薄めて使用するのがポイントです。
花言葉
フランネルフラワーには、「高潔」「誠実」という花言葉が付けられています。いずれも、フランネルフラワーの美しい花の姿が由来となっているようです。
3月に植える植物7.芝桜
春といえば桜ですが、同じころ、地面を彩るのが、芝桜です。近年、芝桜まつりなど、広い土地いっぱいに芝桜を上て楽しむというイベントも、日本各地で行われるようになっていています。一方、芝桜はガーデニングでも人気ですよ。特に手入れをしなくても、ぐんぐん広がってくれるので、グラウンドカバーにもおすすめです。
開花時期と見頃
芝桜の開花時期は、4月~5月ごろです。そのうち、1週間~2週間ほどが見頃の期間になりますが、時期は、気候によって異なります。
育て方のコツ
芝桜は、地植えの場合は水やりをしなくても、比較的よく育ちます。ただ、株が古くなると、木化して、葉がつきにくくなります。そのときは、挿し芽や株分けで株を更新してあげると、翌シーズンの花つきがよくなりますよ。
花言葉
芝桜には、「合意」「一致」という花言葉がつけられています。これは、芝桜の小さな花が、仲睦まじく密集して咲くことからつけられたと考えられています。
3月に植える植物8.ネモフィラ
春の国営公園といえば、広大なネモフィラの丘のイメージがありますよね。ネモフィラは、1株で20cm四方に広がるため、広い花壇に植えるにはぴったりの花です。その上、手入れもほとんど必要なく、こぼれ種でもどんどん株が増えるので、ガーデニング初心者にもおすすめの花ですよ。
開花時期と見頃
ネモフィラは、4月~5月ごろが開花時期で、5月初旬、ちょうどゴールデンウィーク辺りが、一番の見頃となります。
育て方のコツ
ネモフィラは、北アメリカ原産の植物なので、寒冷地では、春に種まきをすることも可能です。暖かい季節になると、アブラムシがつきやすく、株が密集するため、繁殖しやすいです。アブラムシを見つけたら、早めに駆除しましょう。また、苗は深く植えすぎると枯れてしまうことがあるので、できるだけ浅めに植えてあげてくださいね。
花言葉
ネモフィラには、「どこでも成功」という花言葉がつけられています。これは、どんな場所でも育ちやすい、ネモフィラの特徴が由来となっていると言われています。
3月に植える植物9.ペチュニア
ペチュニアは、春から秋にかけて、3つの季節をまたいで育てられる花として知られています。とても育てやすいため、ガーデニング初心者にもおすすめですよ。その上、花のカラーバリエーションも豊富なので、品種選びもとても楽しい花です。
開花時期と見頃
ペチュニアは、3月~12月ごろまで花が咲きます。4月~11月ごろまで見頃ですが、温暖な気候の場合、上手に育てれば、12月ごろまで見頃が続きます。
育て方のコツ
ペチュニアの花をたくさん咲かせるために大切なのが、花がら摘みです。ペチュニアは、花が大きい分、咲き終わった際の見栄えが悪くなりやすいです。また、咲き終わった花や、雨に濡れでぐったりした花を放置していると、ナメクジなどの害虫も寄り付きやすくなるので、注意が必要です。
花言葉
ペチュニアには、「あなたと一緒なら心がやすらぐ」という花言葉がつけられています。これは、ペチュニアとタバコが分類上仲間であることや、特徴が似ていることから、つけられたと考えられています。
3月に植える植物10.オステオスペルマム
オステオスペルマムといえば、ピンクや黄色の、洋風の菊のような花が、株一杯に咲くことで知られています。オステオスペルマムの花は、もともと、天気が悪いと花が咲かないという特徴がありますが、近年の品種改良により、天気が悪い日でもしっかりと花が咲くようになりました。
開花時期と見頃
オステオスペルマムは、暑い季節と、極端に寒い季節以外は、たいてい花を咲かせています。特にたくさんの花が咲くのは4月~5月ごろと9月~10月ごろで、この2つの時期が、見頃といえます。
育て方のコツ
オステオスペルマムは、日差しが強い場所よりも、半日陰くらいの場所に植えた方が、1つ1つの花が長持ちし、見頃が長く続きます。花は、毎日たくさん咲きますが、花がら摘みを怠ると、花つきが悪くなるので、できれば毎日、枯れた花は摘み取るようにしましょう。
花言葉
オステオスペルマムには、「元気」「無邪気」「健やかな人」という花言葉がつけられています。これは、オステオスペルマムが、株一杯に花をつける姿から、連想されたと言われています。
3月に植える植物11.セントーレア・ギムノカルパ
セントーレア・ギムノカルパは、葉はシロタエギクによく似たシルバーリーフですが、アザミのような花が咲く植物です。花が咲くまで、シロタエギクと間違えてしまう人も多く、シロタエギクより大きく育つことで、持て余してしまう人も多いようです。夏の暑さや霜は苦手ですが、環境が合えば、1年中その美しい葉を楽しむことができますよ。
開花時期と見頃
セントーレア・ギムノカルパの開花時期は、5月~8月ごろです。ただ、葉を鑑賞するために育てる人も多く、そのことを踏まえると、1年中見頃と言っても、過言ではないかもしれませんね。
育て方のコツ
セントーレア・ギムノカルパは、日当たりと水はけ、風通しのよい場所に植えれば、放任栽培でも十分大きく育ちます。ただ、梅雨~夏にかけて、土が湿った状態が続くと、急激に枯れてしまうこともあるので、植え付けの場所は、水はけのよさ最優先で決めるといいですね。
花言葉
セントーレア・ギムノカルパを含む、セントーレア全般に、「繊細」「幸福感」という花言葉がつけられています。これは、セントーレアの花が、いずれも細い花びらで構成されていることから、つけられたと考えられています。
3月に植える植物12.マツバギク
マツバギクというと、多肉植物のような葉のイメージが強い方も多いかもしれませんね。マツバギクは、冬でも葉がしっかりと緑色のままなので、グラウンドカバーにも使用できる植物です。ただ、花が株一杯に咲くので、人がよく踏むような場所には不向きです。
開花時期と見頃
マツバギクは、4月~5月ごろに咲くランプランサス属の品種と、6月~10月ごろ咲くデロスペルマ属の品種があります。ただ、3月ごろに苗が出回るのは、前者のランプランサス属のマツバギクです。いずれも、開花時期は常に見頃と言っていいくらい、たくさんの花を次々に咲かせますよ。
育て方のコツ
マツバギクは、和風の名前がつけられているものの、実は南アフリカ原産の植物です。そのため、日当たりがよく、乾燥した場所を好みます。鉢植えの場合は、サボテン用の培養土などを使うと、生長が旺盛になりますよ。
花言葉
マツバギクには「怠惰」「なまけもの」という花言葉がつけられています。これは、マツバギクが昼間だけ花を咲かせ、朝晩や雨の日は、花を閉じることから、花を咲かせることを怠けていると捉えられ、つけられたと言われています。
3月に植える植物13.バラ
バラは、木立性・半ツル性・ツル性の3タイプに分類され、それぞれ育て方が異なります。ただ、いずれも10月~3月初旬の休眠期に植え付けると、株のダメージを最小限にとどめられるので、おすすめです。バラといえば、栽培の場所をとると考える人もいるかもしれませんが、最近はミニバラの品種も増えてきたので、コンパクトにまとめて育てることも可能ですよ。
開花時期と見頃
バラは、5月~11月ごろまで花を咲かせます。一番見頃になるのは、5月ごろと9月ごろで、その頃になると、各地のバラ園がにぎわい始めます。
育て方のコツ
バラの育て方は、やや難しいです。ただ、アブラムシなどの害虫対策と、花がら摘み、また、剪定をしっかり行うことで、毎年きれいな花をたくさん咲かせてくれますよ。バラの手入れなどは、慣れれば比較的簡単なものが多いです。興味がある方は、ぜひバラの栽培について、一度勉強してみてくださいね。
花言葉
バラには、「愛」「美」という花言葉がつけられています。これは、バラが愛や美の象徴であることから、つけられました。大昔から、愛を伝える花として利用されてきたバラには、色別の花言葉もありますが、いずれも恋愛にちなんだ花言葉がつけられています。
3月からは春のガーデニングを楽しみましょう
3月は、まだ寒さが残る日もありますが、冬の花の管理をしながら、徐々に春の花にシフトしていくときです。冬の花がまだよく咲いているからと、のんびりしていると、春の花の植え付けに最適な時期が過ぎてしまうこともあります。3月になったら、春の庭造りについて考えて、少しずつ準備していきましょう。
春の花が気になる方はこちらもチェック
ここでは、3月に植える花をご紹介しましたが、気候によっては、4月、5月に植える花も、前倒しで入手し、植えることができますよ。もちろん、早く植えることで、より長く花が楽しめるようになります。ぜひ、4月、5月に植えることができる花についても、チェックしておいてくださいね。
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