検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

茅ヶ岳登山コースガイド!難易度別にルートを解説!アクセス情報も!

山梨県にある茅ヶ岳は、奥秩父の主脈や甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山などの南アルプスの山々が望める絶好の登山スポットです。しかし、ルートをしっかり選択しないとせっかくの登山が台無しになってしまいます。そこで、今回は難易度別に茅ヶ岳の登山ルート・アクセス情報をご紹介します。
2020年8月27日
Mezcla
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

絶景!茅ヶ岳の紹介

ここでは、茅ヶ岳の情報についてまとめてみました。

茅ヶ岳の基本情報

茅ヶ岳は、山梨県の北杜市と甲斐市にまたがる山で、標高が1703.6mの奥秩父山塊に属する山です。約20万年前に活動した火山であり、隣接した金ヶ岳と連なっている様子が同県の八ヶ岳と類似しているためその二山を「にせ八つ」と古くから呼ばれ親しまれています。1971年に登山愛好家で「日本百名山」を執筆した小説家の深田久弥氏が登山中に脳卒中で死去したため、同氏を悼み深田記念公園(以降深田公園)が麓に設立されました。

茅ヶ岳の魅力

山梨県は日本有数の山がひしめき合う登山家にとって憧れの地です。とりわけ、富士山、甲斐駒ケ岳をはじめとする南アルプス、八ヶ岳といった有名な山々は季節ごとにその色彩を楽しめ多くの登山愛好家を楽しませてきました。それらの山梨の名山達を一度に見ることができる山がこの茅ヶ岳です。つまり、山梨の魅力を一度に味わえる山といえます。

茅ヶ岳の季節ごとの魅力

茅ヶ岳は四季折々の表情を楽しめます。ここでは四季で移り変わる茅ヶ岳の魅力を紹介します。

春は千本桜公園

約1000本の桜が植えられた千本桜公園は、時期になると圧巻の桜道となります。例年、春の登山シーズンに合わせて咲き始めます。ソメイヨシノだけではなく、ヨシノザクラ、ヤマザクラも鑑賞できます。

夏の深緑に包まれた登山道

茅ヶ岳登山の魅力の一つは整備された山道です。ストレスなく歩けるため、深緑を楽しみながら登山ができます。夏には、蝉の鳴き声の中、自然を感じながら山頂を目指していきます。

秋は晴天と紅葉のコントラスト

山梨県は、日本一晴天率が高いと言われています。秋空も非常に色鮮やかで、紅葉とのコントラストを楽しめます。また、山梨の秋の気候はさほど厳しくないため、気持ちいい秋風の中自然の美しさを楽しみながら山頂を目指していきます。

冬の山々

冬は山頂で360度に広がる山梨の名山を楽しみましょう。富士山は例年12月初旬ごろに、初冠雪を迎えその後徐々に雪が増えます。このシーズンが最も美しい富士山といえます。また、南アルプスや八ヶ岳の雪化粧は非常にシャープな印象で、富士山とはまた違う荘厳な気持ちにさせてくれます。

茅ヶ岳の登山コース4つの難易度の紹介

茅ヶ岳山頂を目指すコースはたくさんありますが、今日は有名な4コースについてご紹介します。まず、深田公園から出発するコースが2つあります。ひとつめは、深田公園からまっすぐ茅ヶ岳山頂を目指すコースです。もう一つは隣接した茅ヶ岳を経由して金ヶ岳を目指すコースがあります。さらに、キャンピカ明野ふれあいの里から出発して金ヶ岳を経由し茅ヶ岳山頂を目指すコースと観音峠から茅ヶ岳山頂に向かうコースがあります。


地図下側に深田記念公園、地図右上に観音峠、地図左中央に明野ふれあいの里があるのが確認できます。

深田公園から茅ヶ岳登山コース(難易度☆)

このルートが最も短距離のコースとなります。深田公園を出発し、森林を散策していきます。女岩周辺は落石が心配されるので、迂回ルートで登りましょう。故・深田氏の石碑から山頂はそれほど遠くありませんが、坂道が急です。そのため、ゆっくりと確実に登っていきましょう。入り口にある登山地図では約2時間30分とありますが、初心者はもう少し長くかかる可能性があります。

帰りルートは来た道を引き返すことになります。先ほど急だった上り道は、急な下り道になります。足元に気をつけ一歩一歩確実にゆっくりと下っていくとよいでしょう。深田公園までたどり着けば無事登山終了となります。登山時間は往復5時間から6時間と予想されます。合計6.4km、標高差765mです。

深田公園~茅ヶ岳~金ヶ岳コース(難易度☆☆)

上記と同じく深田公園から出発し、茅ヶ岳山頂を目指します。この際も危険ですので、女岩は避けて通りましょう。その後、金ヶ岳を目指していきます。金ヶ岳山頂まで1.1キロの道のりになります。こちらのコースのおすすめポイントは道中、富士山と金ヶ岳が一望できるスポットがあります。来た道を見ながらリフレッシュしてはいかがでしょうか。

金ヶ岳からは、来た道を戻っていきます。初心者の足で茅ヶ岳から金ヶ岳まで地図上70分ほど掛かりますので、往復で2時間ほど多く歩くことになります。団体で計画している方や、初心者の方、体力に自信のない方は十分計画を練り、休憩時間等も考慮して登山に望まれることをおすすめします。合計距離は8.6 km、標高差は825mです。

深田公園へのアクセス情報

ここでは深田公園へのアクセス情報についてお伝えします。駐車場や公共交通機関もあるため初めての方でも安心です。

マイカーでアクセスする場合

東京方面・長野方面のどちらの場合でも、中央道韮崎インターを降りてすぐ右に曲がり、昇仙峡ラインを直進していきます。深田記念公園に駐車場があるので、そこに駐車しましょう。そこに茅ヶ岳登山道入口があります。

バスでアクセスする場合

JR中央本線韮崎駅出口から茅ヶ岳・みずがき田園方面のバスにて約25分で茅ヶ岳登山道入口に到着します。バスの降車口は山道入口ですから、迷うことはないでしょう。山道入口にはトイレが完備されていますのでご安心ください。

JR韮崎駅からは、これから目指す茅ヶ岳を見ることができます。

キャンピカ明野ふれあいの里〜金ヶ岳〜茅ヶ岳コース(難易度☆☆)

キャンピカ明野ふれあいの里を出発し、金ヶ岳をまず目指すルートです。金ヶ岳山頂まで3.1km、そこから茅ヶ岳まで1.1kmの道のりになります。キャンピカ明野ふれあいの里は、宿泊施設ですので前泊や後泊することで、登山の疲れを軽減することができます。

標高差は760m、往復合計8.4kmです。このルートは、宿泊施設からの出発になるので、早朝から出発するなど計画が非常に立てやすいことにあります。しかし、往復8km以上ありますので、あまり遅くならないような計画を立てた方がよいでしょう。

キャンピカ明野ふれあいの里へのアクセス情報

キャンピカ明野ふれあいの里は、複合キャンプ施設です。茅ヶ岳を目指す方もここで一泊してから山頂を目指す方も多くいます。ここでは、アクセス方法についてまとめました。


マイカーでアクセスする場合

須玉I.Cからのルートと韮崎I.Cからのルートの2種類がありますが、比較的わかりやすい韮崎I.Cを利用したルートをご紹介します。中央道韮崎I.Cを降りてすぐに右に曲がります。3つ目信号(宮久保)を左に曲がります。この道は穂坂路という道ですが、蛇行しています。道なりに15分進むと、ハイジの村を過ぎたあたりで頭上に明野ふれあいの里という看板が見えてきますので、右に曲がり直進します。2km直進した突き当たりにあります。地図上、韮崎I.Cより約20分(交通状況により変化します。)

もしキャンプでバーベキューなどを計画されている方は、韮崎I.Cを降りて左に曲がると韮崎の中心部に繋がります。そこにあるスーパーオギノや業務用スーパーを利用するとよいでしょう。

バスでアクセスする場合

先ほどご紹介したのと同様に、JR中央線韮崎駅出口から茅ヶ岳・みずがき田園バスで約25分、茅ヶ岳登山道入口で下車します。その後標識にしたがってバス停から約2km歩く必要があります。坂道が急ですので、重い荷物を持って行く予定の方は、韮崎駅からタクシーで向かった方がよいかもしれません。バスの時刻表、運行状況を必ずご確認ください。(冬季運休があります)

観音峠~金ヶ岳~茅ヶ岳ルート(難易度☆☆☆)

観音峠から登山を始めるコースになります。途中岩肌を登って通る場所があるため、難易度は少し高めです。必ず中級者以上のパーティで登られることをおすすめします。岩場や細い道を通って行く登る楽しみがあるコースです。金ヶ岳と茅ヶ岳の稜線に着いたら右手に金ヶ岳、左手に茅ヶ岳が見えることでしょう。

稜線までたどり着いたら、どちらの山から制覇しても構いませんし、片方だけでも良いでしょう。帰りは稜線まで下り、来た道を引き返していきますが、岩場がありますので、気を抜かず確実に下っていきます。往復合計5.6km、標高差は389mとなります。

観音峠へのアクセス情報

観音峠へのアクセスは少し複雑です。そのため、スマホの地図やナビ機能を活用しながら向かいましょう。

マイカーでアクセスする場合

アクセスは中央道甲府昭和I.Cを下りて、国道20号線の諏訪・昇仙峡方面へ進んでいきます。竜王駅入口の標識を昇仙峡方面へ右に曲がります。竜王駅南という信号を右に曲がります。すぐに真福寺入口という信号が見えますので、そこを左に曲がります。

この道は県道101号線ですが、進んでいくと途中から県道27号線になります。清川釣堀や高原神社が見えてきた頃に、観音峠と韮崎と書かれた標識が出てきますので、そこを右に進んでいきます。観音峠の案内板を過ぎた先の道が広がる部分の路肩に停車します。登山口には、茅ヶ岳の地図があります。

バスでアクセスする場合

残念ながら、バスで行くのは難しいかもしれません。タクシーで行くことをおすすめします。しかし、その際タクシー会社の電話番号を控えておくか、茅ヶ岳から深田公園に抜けるコースを選択されることをおすすめします。

茅ヶ岳付近のおすすめスポット

登山後の楽しみといえば、温泉と食事です。そこで、おすすめの温泉と食事処をそれぞれ二つ紹介します。

おすすめの温泉 2選

登山の疲れがとれる温泉を二つ紹介します。むかわの湯は少し遠いですので、地図を確認しながら車で行くと良いでしょう。明野ふれあいの里ルートを選択された方は、ハイジ村の温泉がおすすめです。

出典: http://www.mukawanoyu-shidax.com/spa.html

むかわの湯


多くの温泉がある山梨県ですが、県内でも珍しい2つの源泉を持つ希少な温泉です。冷鉱泉と呼ばれる泉質とミネラルを多く含む泉質を組み合わせたこの温泉は登山の疲れを癒すのに最適です。

ハイジ村 クララの湯

登山後の疲れを癒したい方におすすめなのがこちらの温泉です。明野ふれあいの里のすぐ近くにあるハイジ村にあるためアクセスもよく、広々とした温泉でゆっくり体を癒せます。入浴料は大人820円、子供420円(調査時)です。定休日は火曜日で、3月23日~1月3日の期間はAM10:00~PM9:00(受付は8:00まで)までの営業となります。冬季は1時間早く終業します。

出典: http://www.kikyouya.co.jp/Clarakan/onsen.html

登山後におすすめの食事

登山後は、塩分補給のできる濃いめの食事がおすすめです。そこで、二つのラーメン屋を紹介します。どちらも地元では非常に有名なお店です。

長浜ラーメン 松吉

とんこつラーメンでおすすめするのが、韮崎の長浜ラーメン松吉です。味もちょうどよい濃さで、疲れた体にぴったりなラーメンです。替え玉も実施しており、食べて満足感のあるラーメン屋です。

みどりや食堂

豚骨は少しこってりすぎるという方におすすめなのが、こちらのみどりや食堂です。山梨県内でも有名な食堂で、ほぼ全ての人がチャーシュー麺をオーダーするほどラーメンも人気です。醤油ベースですが、味にしっかりとしたパンチもあり、美味しく登山後の塩分補給ができます。もちろんカレーやとんかつ定食などもあります。

茅ヶ岳登山情報のまとめ

いかがでしたか?茅ヶ岳は山梨の名山を一望できる非常におすすめの登山スポットです。初心者の方も無理なく登ることができるので、同好会やサークルなどレベルの異なった登山グループでも楽しめます。特に紅葉シーズンや桜のシーズンがおすすめです。どのルートでいく場合も必ず地図を持参し、遭難しないようにしましょう。

山梨の登山情報が気になる方はこちらもチェック