植物の害虫「ニジュウヤホシテントウ」の駆除&被害を防ぐ予防対策を解説!

植物の害虫「ニジュウヤホシテントウ」の駆除&被害を防ぐ予防対策を解説!

ガーデニングの大敵ニジュウヤホシテントウ。特にナス科の植物への被害が甚大で、家庭菜園の嫌われ者になっています。しっかり駆除をしないといけません。ニジュウヤホシテントウの被害と、駆除法や予防対策をまとめましたので、参考にしていただきたいです。

記事の目次

  1. 1.ニジュウヤホシテントウとは?
  2. 2.ニジュウヤホシテントウの被害
  3. 3.ニジュウヤホシテントウとテントウムシダマシ
  4. 4.ニジュウヤホシテントウの天敵
  5. 5.ニジュウヤホシテントウの発生
  6. 6.ニジュウヤホシテントウを寄せつけないためには?
  7. 7.ニジュウヤホシテントウ成虫の駆除
  8. 8.ニジュウヤホシテントウ幼虫の駆除
  9. 9.ニジュウヤホシテントウに効く農薬は?
  10. 10.ニジュウヤホシテントウのまとめ

ニジュウヤホシテントウとは?

最初にニジュウヤホシテントウとはどんな害虫なのか知っておきましょう。

目印は28個の黒星紋

ニジュウヤホシテントウはテントウムシの種類のひとつです。本州以南~沖縄に生息しています。大きさは6、7mmほどで、よく見るナナホシテントウなどに比べるとやや小さく、見つけにくいところがあります。赤褐色の背中には軟毛が多く生え、黒い斑点が28個。なのでニジュウヤホシ(二十八星)テントウなのです。

オオニジュウヤホシテントウもいる

ニジュウヤホシテントウよりやや大きい、8mmくらいのオオニジュウヤホシテントウというのもいます。どちらも食害を引き起こす害虫です。オオニジュウヤホシテントウは北海道にも分布しており、同様の植物被害を与えます。対策はニジュウヤホシテントウと同じですから、同じ駆除法が適用できますよ。

ナス科植物が狙われる!

ニジュウヤホシテントウは春から秋まで発生します。その間に世代交代が2回、あるいは3回行われます。幼虫の食害のほうが甚だしく、被害のピークは6月から8月にかけての夏場です。成虫はナス科植物を目当てに広がってゆくので、近くにナスやトマトの畑がある場合は、注意しておいたほうがいいでしょう。

ニジュウヤホシテントウの被害

ニジュウヤホシテントウがどんな被害を、どんな種類の植物に及ぼすのか説明します。

野菜の葉が食べられてしまう

ガーデニングでニジュウヤホシテントウが嫌われるのは、成虫・幼虫ともに植物の葉を食べてしまうからです。時には果実にまで被害が広がることもあります。ナス、トマト、ジャガイモといったナス科植物の多くの種類によく発生します。野菜作りをするなら、絶対に知っておかなければならない害虫のひとつでしょう。

食い跡の特徴を覚えよう!

ニジュウヤホシテントウの被害はわかりやすい特徴があります。葉に波線の食べられた跡が、平行するように何本も見られたら、ニジュウヤホシテントウを疑って、対策を立ててみましょう。マダラテントウ科と呼ばれる種類がこのような食害を引き起こします。アブラムシを食べてくれる他の益虫となるテントウムシとしっかり区別したいですね。

生育に大きな支障がある

ニジュウヤホシテントウはとにかく大食漢。対策を講じずに放置しておくと、植物の葉はすぐに丸裸にされてしまいます。見た目がみっともないのはもちろんですが、葉をやられた植物は光合成もままならなくなり、成長が著しく遅れることになります。野菜の育成も悪く、せっかく楽しみにしていた収穫も期待できなくなってしまうのです。

ニジュウヤホシテントウとテントウムシダマシ

ネットでニジュウヤホシテントウを調べると、テントウムシダマシというのも一緒に引っかかります。この二種類はどういう関係なのでしょうか?

テントウムシダマシは別名

ニジュウヤホシテントウは「テントウムシダマシ」と呼ばれることがあります。他のサイトを見てもテントウムシダマシと記載されていることが多く、駆除法を調べるときなどは、同一のものと考えておくと混乱せずに検索しやすいでしょう。ただし、テントウムシダマシという正式名の虫も別にいるので、間違えないでください。

益虫を装った害虫

でも、ニジュウヤホシテントウはれっきとしたテントウムシの種類なのに、偽物みたいにテントウムシダマシと呼ばれるのはおかしいですよね。それには理由があります。植物を育てていない人でも、テントウムシが害虫を食べてくれる益虫であることは知っているでしょう。テントウムシなのに植物被害を起こすので、騙すテントウムシという意味でテントウムシダマシなのです。

ニジュウヤホシテントウの天敵

害虫のニジュウヤホシテントウは困った存在です。この厄介者を駆除してくれる天敵はいないものでしょうか?

テントウムシは鳥も食べない

残念なことにニジュウヤホシテントウの天敵はわかっていません。というか、テントウムシは天敵がいないといわれています。鳥もテントウムシは食べません。テントウムシが分泌する臭くて苦い液体には、外敵を寄せつけない効果があるそうです。一部の寄生バチ、寄生バエ、菌類が一応天敵らしいとされているだけです。

幼虫にも天敵はいなかった!

カマキリがニジュウヤホシテントウの幼虫を食べることはあるようです。しかし、幼虫は数mm程度で、カマキリが積極的に狙う獲物とはいえません。カマキリはカメムシなどの天敵で、ガーデニングでは有益な昆虫ではありますが、ニジュウヤホシテントウの天敵とまではいえないですね。

駆除は人間がやるしかない!

ニジュウヤホシテントウを天敵で駆除することは望みがないようです。とすれば、やはり人間が天敵になるしか対策はありません。予防、駆除の方法はいくつかあります。ただし、普通のテントウムシは益虫であり、いてくれるとありがたい存在です。ニジュウヤホシテントウだけを選んで駆除することがおすすめでしょう。

ニジュウヤホシテントウの発生

ニジュウヤホシテントウの発生には順序があります。その兆しを見逃さないようにしましょう。

始まりはジャガイモ被害

ニジュウヤホシテントウの成虫は落ち葉の裏や家の軒下で越冬し、春になると活動を始めます。まず被害に遭うのはジャガイモです。葉の裏に30個ほどの卵を産みつけるのです。近くでジャガイモに被害が出たら、ナスやトマトにも被害が広がります。ジャガイモの時点でなんらかの対策を打つことが害を防ぐことに繋がるのです。

ジャガイモで被害を食い止めろ!

自分が植えているジャガイモであれば、こまめに葉の裏をチェックすることです。ニジュウヤホシテントウの成虫がいたら駆除し、黄色い卵があるのを見つけたら葉ごと切り落とし潰すなり、燃やすなりしてしまいます。ここで発見できれば最良の駆除です。面倒な作業ですが、頑張ってください!

ニジュウヤホシテントウを寄せつけないためには?

どんなに努力をしても害虫は防げないものです。ニジュウヤホシテントウを近づけさせない予防法も考えてみましょう。

雑草がニジュウヤホシテントウを呼ぶ

近くに雑草が生い茂っていると、ニジュウヤホシテントウをはじめとする害虫が集まりやすくなります。周囲の草刈りをしっかりと行うことが大切です。また、野菜などを育てる際は、雑草の近くを避けるということも考えましょう。害虫の予防は場所選びからも始まっているのです。

防虫ネットを利用しよう!

一般的な予防としては防虫ネットがあります。成虫がつかなければ卵も産みつけられませんから、大食いの幼虫も発生せず、作物を守ることができます。ニジュウヤホシテントウは小さいので、目の細かいネットを使用しますが、通気性や陽当たりの悪さといったデメリットもあり、多少注意したほうがいいですね。

ナス科を極力減らす

ニジュウヤホシテントウが好むのはナス、トマト(ミニトマトも含む)、ジャガイモ。他にもピーマン、エダマメ、キュウリ、ハクサイなどが知られています。身も蓋もない話ですが、いっそこれらの植物を植えないことも予防になります。しかし、どれもガーデニングの人気種類ですから、難しい話かもしれないですね。

ニジュウヤホシテントウ成虫の駆除

赤い色のニジュウヤホシテントウの成虫は見つけやすいものです。見つけたらすぐ駆除するべきです。産卵される前に対処しておくことが大事なんです。

注意深くチェックすること

どんなに予防をしてもニジュウヤホシテントウはついてしまいます。植物の手入れのときによく見るといいでしょう。重要なのは葉が多い株元など、見つけにくい場所もしっかりチェックすることです。ニジュウヤホシテントウはそういう陰になる場所を好むのです。もちろん葉の裏側などもまめに覗いてみるといいですね。

成虫を捕獲するコツ

ニジュウヤホシテントウは動きも速くはなく、捕獲は難しくありません。ただ、ちょっと触れただけで落下してしまうので、下に紙コップやプリンの空き容器など、受け取るものを用意して捕獲するとやりやすいと思います。捕獲した成虫は捨てたりせず、殺処分してください。可愛らしいテントウムシでも害虫です。被害を拡大させないためにも、潰してしまうなり、殺虫剤をかけるなりして、始末することです。

ニジュウヤホシテントウ幼虫の駆除

駆除が面倒なのはニジュウヤホシテントウの幼虫のほうです。数も多いし、見つけにくく、気持ちも悪いですからね。でも駆除はしないとなりません。

幼虫が固まっている間を見逃すな!

産卵された卵を、孵化前に見つけられればラッキーです。処分もしやすいでしょう。卵から孵化してしまうとニジュウヤホシテントウの幼虫が散らばることになります。幼虫は孵化直後はまだ一箇所に固まっていることが多いので、葉が食べられている様子があったら確認し、幼虫がいたら葉ごと切り落としてください。

散らばった幼虫駆除は困難

時間が経って幼虫が散らばってしまったら、いちいち捕獲して駆除しなければならなくなります。素手でも被害はないですが、虫の嫌な人はピンセットなどを使ってください。幼虫が散らばれば食害も広がり、成虫になったニジュウヤホシテントウがまた産卵するという連鎖になります。駆除も困難になるので、早期の発見を心掛けるべきでしょう。

幼虫の処分の仕方

捕獲した幼虫も成虫と同じく殺処分します。潰す、燃やす、薬品を使う、やり方はなんでも構いません。できれば、土に埋めてしまうというやり方を奨励したいです。害虫を肥料にしてしまおうという考えです。ただ殺してしまうよりは、命を無駄にしない自然に優しい方法だと思います。ニジュウヤホシテントウを埋葬すると思えば、殺処分も心苦しくもなりませんしね。

ニジュウヤホシテントウに効く農薬は?

ニジュウヤホシテントウが大量発生したら、もういちいち捕獲して駆除では追いつきません。おすすめの薬剤を2つ紹介します。

スミチオン乳剤

住友化学園芸の「スミチオン乳剤」は害虫駆除に広く使用される薬品です。使用する植物で使い方も変わってくるので、説明書をよく読んでから使ってください。水に薄めて植物に散布するだけです。100mlの他に500mlがありますから、使用範囲が広いときは500mlを購入するとお得になります。

【殺虫剤】スミチオン乳剤 500ml

出典: Amazon
出典: Amazon
Amazon
楽天

パイベニカVスプレー

スミチオンよりもお手軽なのは、同じ住友化学園芸の「パイベニカVスプレー」です。最初からスプレーボトルですから、そのまま使用できます。オーガニック栽培でも使える薬剤で、ニジュウヤホシテントウの成虫にも幼虫にもよく効きます。即効性があるというのも嬉しいところではないでしょうか。

パイベニカVスプレー(1000mL)【ベニカ】

出典: Amazon
Amazon
楽天

ニジュウヤホシテントウのまとめ

早期発見で楽しい野菜作りを

ニジュウヤホシテントウはナス科、ウリ科の種類につきやすい害虫です。それらの植物は栽培の定番で、悩まされている人もたくさんいるでしょう。とにかく駆除は早期発見が鍵。美味しい野菜を育てるためにも、しっかりと対策を取っておきたいですね。害虫との戦いは避けられませんから、効果的な駆除方法で野菜作りを楽しみましょう!

蛙屋
ライター

蛙屋

釣りとガーデニングの記事を主に書いています。動植物の隠れた魅力や、自然と親しむ面白さをわかりやすくお伝えしたいと思っています。


関連するまとめ

おすすめの記事


Article Ranking