ホンダ「グロム」とは?
遊び心溢れるホンダのおすすめミニバイク
ホンダが2013年に第40回モーターショーにて発表した、グローバルスポーツというジャンルを銘打った小型自動二輪がこの「グロム」です。ホンダのスーパーカブ、モンキー等に採用されるおなじみの横置き空冷エンジンを125ccまで排気量を上げ小型自動二輪とし、コンパクトかつ高剛性のフレームにスポーティな足回りを引っ提げて、「退屈を振り切れ!」というキャッチコピーのとおり遊び心溢れるホンダの新しいスポーツバイクとして市場に表れました。
その売れ行きは?
グロムが発売を開始した当時は競合車種がほかになく、当初は契約しても納車〇ヶ月待ちといった販売状況だったようです。年間の販売計画台数はこのバイクにとっては厳しいこのご時世に5000台と、力の入れようはほかのバイクと一味違いました。グロムは順調に販売台数を増やし、今では普通に街を走っていてもそこそこの頻度でグロムを見かけるようになりました。
カスタムベースとしておすすめのバイク「グロム」
パーツも豊富でグロムのカスタムは無限大?
グロムは発売当初からさまざまなメーカーがカスタムパーツを製造し販売しました。もともとミニバイクのジャンルは同じホンダのモンキーなどが代表されるようにバイクのカスタムが盛んになるジャンル。パーツはフルサイズのバイクよりも価格は安めでお財布に優しく、構造のシンプルな車体にホンダお得意のカブ系横置きエンジンはさまざまなパーツがすでに存在し、塾生の域に達しているほど市場が発達しています。
その気になれば自身でパーツ交換やカスタム可能!
グロムに限らずミニバイクはオーナー自身で整備、カスタムを楽しむことも比較的敷居が低いジャンルです。各種ボルトもサイズは大きくなく、手ごろな工具一式をそろえたらかなり深いところまでカスタムを楽しむことができるでしょう。カブ系の横置きエンジンは、構造もシンプルで自らの手でOH、チューニングを施すオーナーも多数いらっしゃるようです。
グロムのスペック紹介
車体スペック紹介
車体サイズは、全長1764m,全高990mm,全幅750mmと、やはりコンパクトな1764mmという全長が目立ちます。1764mmという数値は、125ccの中でトップクラスに小さいスズキのアドレスV125の1750mmという数値と比べても兼職ない数値、さらにコンパクトな車体は102kgという軽量な車体。マフラーを交換すればあっという間に100kgを切ってしまうという軽量な車体です。ホイールベースも1204mmと、街乗りが楽しそうなショートホイールベースとなっています。(この数値が短いほど小回りのきくバイクとなる)シート高も754mmと、足つきも地面にびったりと安心なシートの低さです。
エンジンスペック紹介
ホンダおなじみの空冷横置きOHCエンジンは、排気量が124ccまで高められ、最高出力が9.8/7000rpm、最大トルクが1.1kg.m/5250という数値のパワーで小柄な車体をぐんぐん加速させます。そして燃費に関して言えばピカ一のホンダのカブエンジン、なんとリッター50を超え、人によっては60を超える数値を出した人もいるようです。お財布事情を気にせずどこでも行ける気軽さもこのグロムでしか味わえないものでしょう。
グロムのおすすめカスタムパーツ :マフラー編
①ヨシムラ 機械曲げ Rー77s サイクロン マフラー
老舗メーカー、ヨシムラからは機械曲げのヨシムラサイクロンマフラーがラインナップされています。アップタイプのマフラーとダウンタイプのマフラーの二種類があり、価格に関しては若干ダウンタイプのマフラーの方が高い様ですが、好みに合わせて選べる二種類のマフラーがあるのはうれしいですね。取り付け後は歯切れの良いエキゾーストとトルクアップを体感できます。
②OVER GPーPERFORMANCE RSーR フルチタン マフラー
こちらも有名な「OVER」からチタン製のフルエキゾーストマフラーがラインナップされています。フルサイズのバイクのチタン製フルエキマフラーは通常10万円以上の高価なマフラーが当たり前ですが、グロム用のマフラーは59932円というリーズナブル?な価格でリリースされています。チタン製ならでの軽量なマフラーは、車体の軽量化に貢献、エンジンのパワーアップも相まって、より一層グロムをエキサイティングなバイクにできるパーツと言えるでしょう。
グロムのおすすめカスタムパーツ :シート編
③ENDURANCE グロム専用シート
エンデュランス性のグロム専用シートです。グロムの純正シートは二人乗り乗車を考慮してか2段に分かれたシート形状になっています。この形状は例えばスポーツ走行の際にシートを前後へ乗車位置を変えて積極的にバイクをコントロールしなければいけない状況の際に、形状的にそれがしにくいシートと言えますが、このエンデュランス性の画像のようなフラットなシートであればそれが容易にできるようになります。
④田中商会 カスタムシート
画像を見てみますとぱっと見はシングルシート風にも見えるミニバイクのカスタムパーツではおなじみのメーカー、田中商会がラインナップするカスタムシートです。5616円というリーズナブルな価格で、見た目をガラッと変えることができることが出来ます。シートの座り心地も純正シートより柔らかい素材を採用しているので良好なようです。
グロムのおすすめカスタムパーツ:ライト編
⑤田中商会 グロム用 LEDバーライトシステムヘッドライト
田中商会のラインナップするグロム125用のカスタムヘッドライトです。LEDヘッドライト採用で、夜の暗い夜道でも前方の視界は良好です。新型のグロムは純正でLEDヘッドライトを採用しているので、もっぱら旧型グロム専用のカスタムヘッドライトと言えます。ルックスもヨーロピアンストリートファイター風な異形な形状のヘッドライトになっており、他のグロムの中にいても個性を際立たせることができるでしょう。
⑥タイガパフォーマンス製 ヘッドライト
かつてのNSRやRVFといったロードレーサー系のバイクのパーツを製造していタイを本拠地とすタイガパフォーマンス。このメーカーからはグロム用のヘッドライトがラインナップされています。東南アジア製造なので非常にコストパフォーマンスの面で優れたヘッドライトです。かつてはプロジェクタ二灯タイプのヘッドライトもラインナップされていましたが、今では廃版になってしまっています。
グロムのおすすめカスタムパーツ:ハンドル周り編
⑦U-KANAYA アルミ削り出しビレットレバー
U-KANAYA(ユーカナヤ)からは、ハンドル周りのカスタムパーツにアルミ6015材を使用した削り出しビレットレバーがグロム用にラインナップされています。ハンドル周りはライダーの視点に真っ先に入るバイクの箇所であり、カスタムによって所有感、満足感を得やすい箇所であります。このビレットレバーは6段階の調整が可能になるほか、その削り出しの質感はハンドル周りのドレスアップに最適のパーツです。
⑧OVER スポーツライティング ハンドルキット
老舗のOVERからは、グロムのハンドル周りをスポーティなポジションに変更するハンドルキットがラインナップされています。ハンドルバー、ハンドルクランプ、アップスペーサーのセットですが、ハンドルもSTDカラーとブラックの二種類からカラーを選べ、ハンドル周りのドレスアップに貢献します。ハンドルのポジションもよりスポーティな低さになり、純正のポジションに飽きたユーザーにもお勧めです。
グロムのおすすめカスタムパーツ:エンジン編
⑨キタコ 181cc ライトボアアップキット
KITAKO(キタコ)からは、ホンダのカブ系横置きエンジン専用のボアアップキットがラインナップされています。取付はエンジンのパーツに関しますと敷居が高く感じてしまいがちですが、慣れている人であれは小一時間程度で終わってしまうようです。このキットを組み込んだエンジンは、最高速よりも加速力のアップが期待できます。
⑩SP武川 スーパーヘッド 4Valve+R コンボキット(181cc)
タケガワからは、グロム125のエンジンを大幅にパワーアップできるキットがリリースされています。その内容は、ボアアップシリンダーによる排気量アップにハイコンプ化が出来るピストン、そしてその高圧縮に耐えるための4バルブ化ヘッドです。キットの価格はそう簡単に手が出るものではありませんが、キットを組み込めば今まで体感したことのないパワーを得ることができるでしょう。
グロムのおすすめカスタムパーツ:サスペンション編
⑪SP武川 リアショックアブソーバー
ミニバイク系のカスタムパーツでおなじみのタケガワからラインナップされているリアショックは、お手ごろな価格ながらも純正から交換することによってしっかりと地面への接地感を感じることのできるリアショックがラインナップされています。
⑫OHLINS リアサスペンション
スウェーデンの老舗メーカー、オーリンズからも、グロム125用のリアサスペンションがラインナップされています。高級感あふれる金色のボディはカスタム感をより一層演出します。そしてその性能は流石数々のレースステージで採用の実績があるオーリンズといったところ、路面、タイヤの状況がサスペンションを介してグングンとライダーに伝わってきます。
グロムのおすすめパーツ:ステップ編
⑬OVER バックステップ 4ポジション
大手メーカーのOVERからは、グロム専用のカスタムステップがラインナップされています。そのステップはライダーの好み、体格に合わせて4ポジションに可変することが出来、削り出しの質感もよく精度のしっかり出たパーツは抜群のシフトフィーリングを誇ります。アルマイト仕上げのステップはいくつかのカラーバリエーションも用意されています。
⑭G-Craft バックステッププレート
ジークラフトからはバックステップのプレート部分がラインナップされています。ノーマルでは低いといわれるステップですが、このプレートによりポジションを変更することによりより深いバンク角に対応することが出来ます。コストパフォーマンスにも優れており、スポーツ志向のユーザーにお勧めです。
グロムのおすすめカスタムパーツ:その他
⑮SP武川 FI CON2 (インジェクションコントローラー)
グロムはインジェクションを搭載していますので、従来のキャブレター車のように燃調を工具を使って簡単にセッティングすることはできません。ですがこのタケガワのインジェクションコントローラーを使えば、画像の一番大きいコントローラー本体のスイッチ切り替えによって簡単に燃調のセッティングを行うことが出来ます。ボアアップ車のように大きく燃調をセッティングする必要のあるバイクであれば必須といえるでしょう。
⑯ヨシムラ GROMキャブコンバージョンキット
ヨシムラからはインジェクションのグロムをキャブ仕様にコンバートするキットも販売されています。装着されるキャブレターはヨシムラお得意のMJN採用のキャブレターで、グロムの走りがより一層爽快になること間違いなしです。従来のキャブレターセッティングのほうが慣れているライダーでしたら上のインジェクションコントローラーよりこちらのほうがおすすめです。
カスタムグロム紹介!
高いレベルでまとまったカスタムグロムの画像を集めてみました。グロムはそのカスタムベース車としての知名度の高さから、インターネットでも様々なカスタムグロムの画像が集まっています。カスタムの仕方に迷ったらお気に入りの画像をネットから検索するといいでしょう。
おすすめカスタム① GROM125 KTM風カスタム
画像を見てみると一見グロムのもとの形を忘れそうになるカスタムです。オレンジのカラーリングを随所に施したオフ車テイストのカスタムは、オーストリアのバイクメーカー、KTMのバイクを思わせます。ここまでのカスタムを許容できることから、グロムのカスタムベース車としての懐の深さがわかりますね。
おすすめカスタム② GROM125 チョイ悪ストリートカスタム
こちらのグロム125は、チョイ悪テイストのストリートファイターカスタムです。画像を見てみますとタンクの髑髏のペイントが目立ちます。ホイールは蛍光色風のイエローにペイントされ、車体のほうもトラスフレームに見えるようにペイントが施されているとこともポイントです。社外ホイールやオーリンズのリアショックの採用、ロングスイングアームなど、足回りも手ぬかりなくカスタムが施されています。
おすすめカスタム③ GROM125 未来風カスタム
こちらのグロム125は、ワンオフパーツの多数採用により近未来のバイクのような雰囲気を醸し出しています。画像を見ると小ぶりなヘッドライトや一文字に近いハンドルはストリートファイターを思わせますが、シンプルですが造形感の感じられるタンクやシートカウルによって唯一無二のカスタムとなっています。
グロムの旧型、新型比較
グロム125新型、旧型の装備比較
まず一番の変更点はヘッドライトでしょう、旧型グロムが一般的なハロゲンランプを採用していますところ、新型のグロム125はLEDヘッドライトを採用しています。外装パーツも画像を見てみますとさまざまな変更が加えられているのがわかります。さらに旧型ではアップマフラーだったのが、新型ではダウンマフラーに仕様変更がされています。
グロム125新型、旧型のスペック比較
スペックに関しては旧型新型ともにそこまで大きな変更はないようですが、細かく見ていくとその違いが表れてきます。まず旧型の車体価格309750円に比べ新型の価格が345600円と、若干割高になっています。エンジンは最大トルク、出力ともに新型になっても変更は無いようですが、タンク容量が新型のほうが0.2L大きく、シート高が10mm高くなり、車体サイズは新型になってほんの少しだけ小さくなっています。
グロムの派生モデル、「モンキー125」最新情報
ホンダの人気バイク「モンキー」復活!!
2015年より生産が終了したホンダ「モンキー」がグロムをベースに新型モンキーとして復活を果たしました。画像のように従来のモンキーと比べて125ccの排気量にふさわしい車挌に生まれ変わり、グロムがベースとなっているものの、そのディテールから細かいパーツ群に至るまでしっかりと名車「モンキー」が新型として再現されています。
グロムとの比較
グロムがベースなだけあってスペックはグロムとよく似ています。排気量は125ccの空冷4ストロークSOHC2バルブ短気筒エンジンで、最大出力は9.4ps最大トルクは11N/5250rpmとグロムに比べると若干低速寄りのセッティングになっているようです。価格が若干高めで新型グロムが351000円のところ新型モンキーが399000円となっています。
グロムのおすすめパーツまとめ!
無数のパーツでカスタムを楽しもう!
今日のバイクは、排気ガスの規制や車検の内容に関する規制が厳しくなっていく中でバイクのカスタムがしづらくなって行っているのが現状です。そんな環境だからこそ、グロムのようなカスタムでもって楽しめるバイクは貴重なバイクといえます。皆さんもグロムのオーナーになってこの世に唯一無二のグロムをカスタムでもって造っては如何でしょうか??