弓角の歴史
弓角とは?
弓角というのはプラスチック製のリールで巻くとくるくる回転するルアーの事を言います。昔は動物の角などで作られていたためこのような名前で呼ばれています。キラキラとラメやテールが装飾されているモノもあり、種類はとても豊富です。主に青物やシーバスをサーフから狙う時に使用します。トレーラーと呼ばれる錘を別に仕掛けにセットする必要があり、超遠投が可能なルアーゲームです。
弓角の歴史は古い
弓角が使われていた歴史は古く、1800年代からこの弓角(サーフトローリングという)の原型である「おおなわ」と呼ばれる漁が盛んであったという記録があります。縄の先に動物の骨や角で作った弓角をつけて、フライフィッシングの要領で弓角を飛ばしていました。屈強な漁師が何人も必要で、タックルの総丈は30mにも及んだとのことです。おそらく日本初の擬餌を使った釣りだと思います。
弓角の釣り方
サーフトローリングという釣り方
弓角を使ったサーフトローリングという釣り方について説明します。基本的にはルアーと釣り方は同じですが、大きく異なる点はトレーラーと呼ばれる仕掛けの重りを使用することです。弓角自体に重さが無い為遠投するには重りが必要となっているのです。30号のジェット天秤を使用する場合もあり、投げ竿で遠投するとかなりの飛距離がでます。なのでサーフからでも青物やシーバスのいる領域まで届くことが可能なのです。
弓角を遠投して青物やシーバスを狙う
弓角の利点は重りを自在に変えることにより、飛距離をコントロールできることにあります。遠くの方でナブラがおきていれば重いトレーラーをつけて狙う事ができます。また弓角自体がルアーよりはるかに小さいので、おおげさにいうと「大遠投できるマイクロジグ」ということです。小型ジグの食いつきの良さと大型メタルジグの遠投性能を兼ね備えた利にかなった擬餌なのです。
弓角のトレーラー・仕掛け
トレーラーを仕掛けに使う
トレーラーというのは弓角でサーフトローリングする際に必要な重りの事です。サーフトローリング用のトレーラーもあれば、ジェット天秤で代用している方もみえます。現在ではダイソーなどの100円ショップでもジェット天秤は売っているので、初心者の方でなるべくお金をかけたくない方は100均のジェット天秤で十分だと思います。ただ100均のジェット天秤はプラスチックの部分がとれやすくなっているので接着剤なども用意しておくとよいでしょう。
トレーラーの種類
トレーラーの種類はだいたい天秤のついた物が多いです。有名な物だとマウスシンカーというヤマシタから発売されているサーフトローリング用のトレーラーです。正直マウスの形をしている意味がよくわかりませんが、釣り具屋でよく見かけるトレーラーです。あとはジェット天秤を使用している方が多いです。トレーラーはあくまで重りなので飛距離が出れば何でもよいと思います。
弓角でシーバス攻略!おすすめタックル ロッド①
モアザン ブランジーノ AGS
ブランジーノとはイタリア語でシーバスという意味で、その名の通りシーバスフィッシングに特化したモデルです。ダイワシーバスロッドの中でも最強のパワーを誇り、ランカーバスを想定して作られているので、暴れ狂うシーバスをその強靭なパワーでたぐりよせます。またバットがとにかく頑丈でジグの大遠投にもラクラク耐えることができます。弓角との相性も抜群で、トレーラーを付けた弓角をサーフからシーバスのもとへ確実に届けます。
インプレ
軽量ながらも屈強なパワーを誇るモデルです。しかしティップはほどよくしなり、食い込みの良さも実現しています。またフレームの強さに定評があり、少しくらいの衝撃ではびくともしません。薄く・軽く・強いコバルト合金製のリングで、糸滑りが非常によく、高硬度にして高強度。強い衝撃を受けても割れないので、タフな条件で使用されるシーバスロッドに最適な素材でできています。
弓角でシーバス攻略!おすすめタックル ロッド②
モアザン ワイズメン
弓角のためにつくられたんじゃないかと思うほどサーフトローリングにマッチしているロッドです。このロッド、全長15ftもあり、投げ竿並みの遠投ができるロッドなのです。しかし投げ竿よりシャープに作られており、弓角を自在にコントロールできるしなやかな穂先が秀逸な一品です。超遠投とコントロール性能を兼ね備えたロッドですが、15ftと長い為普通のルアーロッドより体力が必要になります。しかし投げ竿よりはかなり軽いのでおすすめです。
インプレ
15ftのしなやかな穂先がミノーにしっかりと水を噛ませて、最高の泳ぎをもたらす一方、圧倒的なパワーを誇るバットによって根をかわしながら魚の引きをいなせるので、最後まで主導権を渡しません。間違いなくサーフゲームを制することのできるロッドの一本です。釣り方もサーフトローリング以外にも普通に投げ仕掛けやルジグでチャレンジしてもよいロッドです。
弓角でシーバス攻略!おすすめタックル ロッド③
LABRAX AGS
日本全国のあらゆるフィールドを想定したシーバスロッドです。軽量で使いやすく、長時間の釣行でも体に負担がかかりにくくなっています。河口からサーフまで、場所や仕掛けを選ばずに使用できるので、初心者におすすめの一本です。ジグを飛ばす能力にも長けているので、幅の広い河川でも使いやすいと思います。
インプレ
悪いところの見当たらないロッドです。パワー、飛距離、操作性と全てが平均よりワンランク上の性能を持っています。突出した部分がない変わりに弱点を極限まで減らした良作です。長さのラインナップもそろっているので、自分のフィールドにあった長さを選びましょう。たとえ多少長さを間違えても不自由なく使えるのもこのロッドの良いところといえるでしょう。
弓角でシーバス攻略!おすすめタックル リール①
モアザン-LBD
シーバスアングラーのために作られたシーバス専用レバーブレーキリールです。圧倒的なシーバスの引きに対抗する力強さに快適さをプラスしたパフォーマンス重視のモデルです。LBリールという特殊なシーバス専用の装置がついておりストッパーオフによってシーバスがいなされて自分が逃げ切れたと錯覚して抵抗をやめますその一瞬にロッドを立ててシーバスお手元まで引き寄せ一気に取り込みます。
インプレ
ストッパーオフで LINE を送り込むことにより潮の流れに乗せてジグを送り込むことができます。動きが自然体なためシーバスは躊躇なく食いつくためフッキング性能が大幅に上昇します。またストッパーオフによりジャンプやエラあ洗いによる、ジグフックの外れを防止することができバラし率を大幅に軽減することができます。
弓角でシーバス攻略!おすすめタックル リール②
スイッチヒッター LBD
魚の引きに対して滑らかに追従していくオートマチックドラグシステムを搭載している次世代のリールです。ルアーに食いついた魚に対して違和感を与えることなく確実にフッキングすること、また無駄に暴れさせないことをコンセプトに作られています。スプールが大きくなっているため9フィート以上の長いロッドとの相性も抜群で、ロングキャストと操作性を一体化させたとても理想的なリールです。
インプレ
ローギアとハイギアを使い分けることにより潮の流れをより掴みやすくなることに成功したリールです。どんなフィールドでも抜群の巻き心地を誇り、またルアーがアクションしやすい巻き感を演出してくれます。ハイギアではメタルギアなどのリアクションルアーがとても有効で、 フッキング性能は他の追随を許さないシーバスフィッシングには理想的なリールです。
弓角でシーバス攻略!おすすめタックル リール③
Xファイア
コンパクトなボディが特徴で大きく肉抜きされたダイワの X ファイア。 その使い心地はフィールドを選ばずスピニングモデルの中でダントツの性能を誇ります。サーフや磯場河川などどこでも使える上、ルアーのみならず投げ釣りやサビキと言ったどんな仕掛けにも対応できるそのきようさは、初心者のみならず上級者をも納得させる高いレベルの性能を誇るスピニングリールです。
インプレ
とにかく何でもできるというこの一言に尽きるリールだと思います。 遠投にも優れておりサーフやベイエリアの遠くにいるシーバスにもルアーを届かせることができます。またハイギア仕様のため巻き取りスピードを速く、シイラやかつお、青物をジグで誘うこともできるとても器用なリールです。サイズも3種類ラインナップされており、自分の使いやすいスプールの大きさを選べることも大きな特徴だと思います。
弓角でシーバス攻略!おすすめタックル ジグ①
フジワラ 弓角EX
イワシやアジなどの小さなベイトに似せて作ってある弓角です。 ホログラム加工が施してあり水中で光を乱反射することにより遠くにいるシーバスや青物にも存在をアピールすることができます 。種類も豊富にラインナップされているので天候や近くにいるベイトに合わせて色を変えてみるのも面白いかと思います。 ジェット天秤などをつけてサーフから遠投してみてください。
釣り方・仕掛け
海面付近を攻める場合はマウスシンカーなどをつけて 水を切るように走らせてみてください。ボトム付近を攻める場合はジェット天秤やフロート天秤つけて比較的遅まきすることをお勧めします。ハリスには6号のフロロカーボンがベストだと思います。 サーフでのキス釣りなどの合間にロッドをもう一本出してやってみるのも面白いかと思います。 弓角のサーフトローリングは気軽にできるので是非とも行ってみてください。
弓角でシーバス攻略!おすすめタックル ジグ②
鳥山漁具★トローリング
鳥山さんと言う弓角を制作している人がほとんど手作りで作られている弓角です。鳥山さんが実際に現場で漁船に乗って手作りルアーを試験引きしながら作られている、経験と実績を詰め込まれた素晴らしい弓角です。鳥山さんの他にも自身で船に乗りながら様々なルアーを開発しています。今回は是非とも鳥山さんに弓角を作って欲しいと言うリピーターのこれからこの商品が開発されました。
釣り方・仕掛け
実際に船に乗って現場で作られた弓角だけあってその性能は抜群です。試し釣りをして釣果のあったものだけは販売しているので、 プラスチック製の安価な商品とは明らかの釣果の差が出ます。ひとつひとつが手作りなので手作り感がいい感じに出ておりどこか愛着が湧きます。
弓角でシーバス攻略!おすすめタックル ジグ③
Fin付き ゴーストピンク
弓角の中では大変珍しい 左右非対称のフィンのついた弓角です。これまでにない弓角の発想で弓角サーフトローリングの常識を変えたと言っても過言ではないモデルです。この左右非対称のフィンがつくことにより、まるでスクリューのように海水を巻き込みながらローリングをし、シーバスなどのターゲットに猛烈にアピールします。今まで弓角が苦手とされていたスローローリングも、このフィンによって自然な泳ぎを可能にしました。
釣り方・仕掛け
海面部分を染める場合はマウスシンカーなどをつけて浮力のある PE ラインで、表層をなめるようにひいてみてください。ソウダガツオ、鯖、 シーラ、カンパチと言った青物から運が良ければ本マグロの子供が食いつくこともあります。またボトム付近ではカケアがりを中心に攻めてみてください。 カケアガリは回遊魚が身を隠してベイトを待ち伏せるポイントでもあり、急ピッチのアクションを加えるのも良いかと思います。
弓角でシーバス攻略!おすすめタックル トレーラー
ヤマシタ マウスシンカー
サーフトローリング用、マウスシンカー。浮力があり主に表層を狙うためのアイテムで、飛沫をあげて水面を跳ねるので魚の活性を上げる効果抜群です。シンカーでありながら浮力があると言う少し変わったタップルですが、弓角を遠くまで飛ばすという性能と、表層付近を漂っている回遊魚にアピールできる浮力を兼ね備えたサーフトローリング用の素晴らしいアイテムです。
釣り方・仕掛け
スズキ、サワラ、ヤズ、ソウダガツオ、サバといった回遊魚がターゲットで、弓角と呼ばれる独特の疑似餌を遠投してリールを巻くだけです。メインの糸とハリスの間に結んで遠投します。なぜマウスの形をしているのかは少々疑問ですが 回遊魚が表層付近で小型のベイトを追い回している時なんかはとても役に立つタックルです。
弓角を自作しよう
自作の材料
弓角は手軽に自宅で自作することも可能です。自作の材料は PET 樹脂板、アクリル板でもいいですが耐久性のは PET の方があります。 後は装飾品に使うホログラムシートやアワビシートと言った アピール力の高い反射材。 後は弓角の仕上げにコーティングするウレタンコートやセルロースコートを用意してください。ダイヤモンドヤスリヤ接着剤、ドリル、ペンチと言った工具も必要となってきます。自作に当たっては十分に怪我に注意しましょう。
自作方法
まず PET 樹脂板やアクリル板を好きな形に切ります。丸くしたり四角にしたり色々な形を試してみてください。次にヤスリなどを使ってバリを落としていきます。その後ドライヤーで樹脂板を温めながら弓角特有の反り返しを作っていきます。そしてドリルで針を刺す穴を開ければほぼ完成です。後は好きな反射材を貼った後にウレタンコートなどで自作弓角をコーティングしてあげてください。
弓角のまとめ
初心者でも簡単に自作できる釣り方
弓角によるサーフトローリングは初心者でも簡単にできる釣り方です。およそ200年前からこの釣り方は行われているので、今現在まで残っているということはそれなりの釣果が上がっているからだと思います。是非皆さんも始めてみてください。
自作してオリジナルをつくってみよう
先ほどもご紹介したように弓角はとても簡単に自作することができます。ホームセンターなどで材料が手軽に手に入るので皆さんも是非オリジナルの弓角を自作してみてください。自作したルアーで釣れた時の喜びは計り知れないものがあります。おすすめです。