アルミボートの基礎知識をつけよう
知識を付けて自分に合ったボートを
アルミボートにはたくさんの種類や大きさに加え、装備するエンジンの種類やパワーを選択する必要があります。 一般的にバス釣りで使用されているアルミボートのほとんどが12フィートクラスですが、ジョンボートの場合にはそれより小さくなることもありますし、ハンドル付きのアルミボートになると12フィート以上の大きさにさる場合もあり、それによって、必要な免許なども変わってきます。そこで、なるべく丁寧に細分化して紹介していきたいと思います。
アルミボートで必要な小型船舶免許
アルミボートには基本的には小型船舶免許が必要になります。 しかし条件を満たしていれば、小型船舶免許がなくても快適にバス釣りを楽しむことが出来るので、しっかりと法律を理解して堂々とバス釣りを楽しみましょう。
小型船舶免許が必要な場合
小型船舶免許が必要な場合の条件は、アルミボート(バスボートなども含む)の全長が3m以上のものです。つまり、12フィートと呼ばれるサイズからは、必ず小型船舶免許が必要です。エンジンが2馬力以下ならいいのかと思われるかもしれませんが、船の大きさが12フィート以上だとエンジンの大きさに関係なく、小型船舶免許は必要で、エンジンもエレキも使わない場合は不要ですが、エレキだけでも必要になります。
小型船舶免許が不要の場合
以下の条件がすべてそろったときには、小型船舶免許が不要になります。 ①船体の長さが3m未満のもの(登録時の長さ) ※通常 船の全長×0.9(例 11フィート×0.9=297㎝) ②推進機関の出力(エンジン)が1.5kw(約2馬力)未満であるもの ③直ちにプロペラの回転を停止することができる機構を有する船舶、または、その他のプロペラによる人の身体の傷害を防止する機構を有する船舶 と記載があります。 この条件を満たしていれば、レンタルボートでも快適にバス釣りを行うことが出来ます。
アルミボートで必要のない牽引免許
あると便利な牽引免許
牽引免許とは、自動車の後ろにつけて走るトレーラーなどが750kgを超えるときに必要な免許ですが、アルミボートでこの重さを超えるものはほぼありませんので、購入時に気にすることはありません。
アルミボートの選び方
選び方を間違えないために
アルミボートにはたくさんの形状や、サイズがありますので形状によっての特徴とおすすめのアルミボートを紹介したいと思います。少しでも選び方の参考になれば幸いです。
アルミボート:Vハル
Vハルタイプが欲しい方に
【Vハル】と言うのは、船の先端の部分から底麺にかけて文字通りV字のような形状をしているボートのことをいいます。特徴は、走破性が良いことです。もちろん釣りもしやすいですよ。
1.WIZARD WV-375D
スタンダードアルミボート
・4ストローク 15馬力セット 1150000円(税抜)(2018/5/11現在) ・2ストローク 18馬力セット 1180000円(税抜)(2018/5/11現在) ・4ストローク 20馬力セット 1220000円(税抜)(2018/5/11現在) ・ボート単体 598000円(税抜)(2018/5/11現在)
【WIZARD WV-375D】は、一番オーソドックスなタイプの人気のあるVハルタイプのアルミボートです。 ボート重量が148キロありアルミボートの中でも重めの部類に入ります。なので、カートップすることは不可能で、必然的にトレーラーを牽引することになりますので保管場所も必要になりますので、選ぶときは注意しましょう。ただ、このクラスのアルミボートとしては最高クラスの性能を兼ね備えていますので、購入することをお考えの方にもおすすめのアルミボートです。
2.WIZARD WJ-396DX
広々スタンダードアルミボート
・WIZARD WJ-396DX-B セレクションパッケージ 2ストローク25馬力セット 1457000円(2018/5/11現在) ・WIZARD WJ-396DX-B セレクションパッケージ 4ストローク25馬力セット 1457000円(2018/5/11現在) ・WIZARD WJ-396DX-B セレクションパッケージ 4ストローク30馬力セット 1457000円(2018/5/11現在) ・ボート単体 890000円(2018/5/11現在)
【WIZARD WJ-396DX】は、オーソドックスなタイプVハルのアルミボートを一回り大きくしたモデルです。17フィートクラスのバスボートに匹敵する広いデッキスペースで快適にバス釣りをすることができます。WV-375D同様にセレクションパッケージにラインナップが色々あるので、自分の好みのセッティングものを購入することが可能なこともうれしいですね。12フィートクラスだともの足りない方におすすめのアルミボートです。
3.ST-400SF
広さも走破性も選ぶなら
・ST-400SF-T 40馬力セレクションパッケージ 2290000円(税抜)(2018/5/11現在) ・ボート単体 1377000円(税抜)(2018/5/11現在)
【ST-400SF】は、オーソドックスなタイプの12フィートクラスと比べると少し大きめの13フィートクラスのアルミボートになります。セレクションパッケージを購入すれば最初からエレキには80ポンドのものが装備されていますので快適にバス釣りをすることが出来るので、おすすめのアルミボートです。こちらもアルミボートとしては重いので、トレーラーでの牽引が必須になりますので、保管場所を確保してくださいね。こちらはセミVハルで走破性、安定性も求める方におすすめのアルミボートです。
4.ST-440SF
バスボートのような感覚になれるアルミボートなら
・ST-440SF 60馬力セレキションパッケージ(FRP白コンソール仕様) 2870000円(2018/5/11現在) ・ST-440SF 60馬力セレキションパッケージ(アルミコンソール仕様) 2820000円(2018/5/11現在) ・ST-440SF ボート単体 1752000円(2018/5/11現在)
【ST-440SF】は、アルミボートの中ではかなりおおきな部類に入ります。アルミボートならではの維持のしやすさと、バスボートに近い感覚で乗ることが可能なモデルですね。また、エンジンも60馬力搭載でスピードもかなりでるので、12ftクラスのアルミボートとは比べものになりません。バスボートを購入したいけど、維持費などに不安がある方やアルミボートのコンパクトさが活きるフィールドなどでの使用が中心の方でお探しの方はこちらのアルミボートの購入がおすすめです。
アルミボート:ジョンボート(パントボート)
小回りや保管場所を気にするなら
アルミボートには通常の船首が三角形になっているものと全体が長方形になっているものがあり、ここでは長方形タイプのものを紹介します。簡単に言うとジョンボートは、船底部分がリベットで留めてあるタイプで、パントは船底部にリベットを使用してないものをいいます。細かく言うと他にもありますが、長方形タイプのボートをまとめてみていきたいと思います。
5.WP‐298L:パントボート
とにかくボートが欲しい方に
・WP-298L ボート単体 158000(税抜き)(2018/5/11現在) ・WP-298L-D デッキ付き 231000(税抜き)(2018/5/11現在)
【WP-298L】の最大の特徴は、何と言ってもその軽さです。ジョンボート(パントボート)本体の重量が28kgととても軽く、なおかつ丈夫に出来ています。2馬力以下のエンジンや1.5kw未満のエレキをセットする場合には船舶免許が不要ですので、気軽にボートでバス釣りを楽しむことが出来ます。また保管場所も、ボート自体が軽く大きくもないので、少しのスペースがあれば保管可能です。保管場所や維持費には困るけど、ボートを購入したい人におすすめのジョンボート(パントボート)です。このジョンボート(パントボート)タイプは基本カートップでの使用がメインになると思うので牽引免許は不要です。
6.WP-330VW :パントボート
このタイプのアルミボートも欲しい方に
・WP-330VW ボート単体 181000円(税抜)(2018/5/11現在) ・WP-330VW-D デッキ付き 256000円(税抜)(2018/5/11現在)
【WP-330VW】も軽くて丈夫なジョンボート(パントボート)タイプです。この長さまでは2馬力以下のエンジンと1.5kw未満のエレキを使用する場合には、船舶免許が不要で乗ることができます。一回り大きめのジョンボート(パントボート)の購入で悩んでいる方はこの【WP-330VW】がおすすめですね。この大きさでもまだまだ軽いので牽引免許は不要でカートップで持ち運び可能です。
7.SOUTHER JW-11:ジョンボート
かっこいいジョンボート(パントボート)が欲しい方に
・JW-11 フットコンセット 258000円(税抜)(2018/5/11現在) ・JW-11 BLACK フットコンセット 278000(税抜)(2018/5/11現在) ・JW-11 ハンドコンセット 215000(税抜)(2018/5/11現在) ・JW-11 BLACK ハンドコンセット 235000(税抜)(2018/5/11現在)
【SOUTHER JW-11】はサウザーからでているジョンボート(パントボート)タイプで、かっこよさを重視したい方におすすめのジョンボート(パントボート)です。こちらはハンドエレキやフットエレキのセットなど様々な組み合わせから自分が使いたいアイテムが選ぶことができます。人とは少し違ったかっこいいジョンボート(パントボート)をお探しの方は【SOUTHER JW-11】がおすすめです。
中古アルミボート購入時の予算
アルミボートを購入したいけど、予算があまりなかったり、アルミボートといえども意外と高いと思った方は多いと思います。そこで中古のアルミボートはどの程度の良さでどんなものが購入できそうなのか紹介します。中古のアルミボートは状態や装備で価格が大きく変わるので、あくまで選び方の参考程度にしてくださいね。
~10万
予算が【10万】以内となるとかなり限られたものになってしいます。中古でも購入できるものはジョンボート(パントボート)か、エンジンやエレキが付いていないVハルタイプの12フィートまでになります。エレキを持っていたり、エンジンが必要ない場合などはこの金額でも探せばあるかもしれませんね。基本的にはジョンボート(パントボート)になります。
~30万
【30万】くらいまでの予算があると、通常の12フィートのエンジンとエレキの付いたアルミボートを中古で購入することが出来るようになります。エレキもエンジンも何が付いているのかしっかり確認してください。このサイズになると自宅の車庫に余裕があるか、駐艇場所が必要になるため購入をするさいには保管場所も考えておきましょう。またトレーラーが付いていた場合で、牽引することを考えている場合には、車にヒッチメンバーを付ける必要があります。
30万~
【30万】以上になると、かなり良い中古のアルミボートが 購入できます。新品で150万~200万以上するようなものが欲しい方は中古で100万前後出せば購入が現実的になります。また、良いものは丈夫だったりトレーラー付きで重いものも多いので、保管場所と牽引のことを考えておかなければなりません。
中古のアルミボートの選び方
自分に合った選び方
選び方の参考として、①予算と②保管場所③維持費は必須ですので確認してくださいね。また、装備に何を付けるのかなども選び方の基準になります。
予算
上記にも記載したように中古で考えるとあのような感じになります。新艇で購入する場合も上記の金額を参考にしてください。また、その他に船舶保険、船舶検査代、トレーラがある場合には車検代などかかるので購入する際にはお店で詳しく聞いてくださいね。魚探なども購入する場合はそれも考慮するのも忘れないようにしましょう。
保管場所
場所にも地域にもよりますが、ボート屋さんの置き場に置かせてもらう場合、アルミボートだと大体月3000円~5000円くらいのことが多いですね。また、駐車場を借りて置くこともありますが不動産会社によっては車以外は置かせてくれないので事前に調べておくと良いでしょう。
維持費
維持費に関してですが、アルミボートの場合ガソリン代は安いのであまり気にしなくていいと思いますが、トレーラーの場合には年間1万円前後の自動車税がかかります。
アルミボートの牽引方法
車で牽引
アルミボートを牽引するには自動車が必須になります。小さめのアルミボートなら軽自動車でも可能ですが、基本的にトレーラーを使ってボートを運ぶ場合には4WDの車が安全にスロープなどで役立ちますね。
アルミボートをカートップする場合
選び方で、ジョンボート(パントボート)の購入を考えている方には、カートップが現実的に多くなります。ジョンボート(パントボート)は軽すぎてトレーラーなどで運ぶ場合には跳ねてしまうので、カートップが最適です。また、カートップだと、ボートを運搬していても駐車場など気にしなくていいので、気が楽ですね。
アルミボートの保管方法
自宅
自宅で保管する場合は駐艇料がかからず、自分でいつでも触れるといったメリットがありますね。なにより自分が見えるとこにボートがあるのがうれしくなります。
ボート屋さん
ボート屋さんで駐艇すると長さ(フィート)によって差はありますが、年間約50000円前後の金額が発生します。しかし、自分が良く行く湖などにある場合は車での往復が楽になり、さらにトレーラーの場合は高速代などの料金も計算すると自宅に置くよりも安くなることもあるので、よく計算してみてくださいね。
まとめ
アルミボートにはたくさんの種類がありましたね。選び方を間違えずに、自分の欲しいものや、用途に合ったものを正しく選ぶことが出来れば、もっとバス釣りが楽しく、快適になると思うので、参考にしてみてくださいね。
小型二級船舶は 5海里(約9kmまで) 小型一級船舶は 無制限