ルートン 15g 住友化学園芸 発根促進剤
ルートンとは?
ルートンとは、石原産業株式会社が販売している植物の発根促進剤です。ルートンは使い方もとても簡単で、発根する部分にまぶしてから土に挿し木をするだけで、すくすくと根が伸びていくことで知られています。
ガーデニング趣味を持っており、挿し木で増やすことがよくある方は是非使いたいアイテムですね!今回はそんなルートンの効果や使い方などについてもまとめました。
ルートンの成分
ルートンの成分はα-ナフチルアセトアミドというものです。この成分は植物にとってのホルモン剤となっており、この成分が付着することでどんどん成長しようとするのです。
他にも同じ成分を使った発根促進剤はありますが、値段や評価のバランスが良いルートンがよく使われていますね。因みにα-ナフチルアセトアミドの成分が0.4%だけ入っているルートンは毒劇物にも該当しませんので安全です。
ルートンの効果
挿し木で使われる発根促進剤
α-ナフチルアセトアミドの成分が入ったルートンを挿し木で使うと、植物の根はどんどん伸びていきます。例えば、上の画像はルートンを使っていない場合です。根が少し伸びている程度で、まだ安心出来る状態ではありませんよね。
まだ挿し木してしばらくの、心配な状態です。これに対して、同じ時期にルートンを使った場合は下の画像のようになります。
α-ナフチルアセトアミドの成分が入ったルートンを使うと、一気に発根が促進されているのがよく分かりますね。これくらいルートンには強い効果があり、成長を強く促してくれるのです。
ルートンは主に挿し木で使われていますので、挿し木をする際は是非使いたいですね。後述しますが、価格も高くありませんので、ガーデニング趣味を持っているなら常備しておいても良いのではないでしょうか。
挿し木だけではなく色々と使えるルートン
ルートンは基本的に挿し木で使われていますが、実は挿し木以外にも様々な使い方が出来ます。使い方は後述しますが、種子にまぶして使うことも出来ますし、なんと球根の発根促進剤としても使うことが出来るのです。
しっかりと発根するまでが心配なものですので、まだ育て方が掴めていないガーデニング初心者の方には特におすすめのアイテムですね。
ルートンはどれくらい使える?
挿し木であれば200~400本
ルートンは中身が20グラムしか入っていません。とはいえ、実は20グラムという量はかなりのもの。ルートンは少しつけるだけで十分な効果を発揮しますので、数本程度使うのであればかなり余ってしまうのです。
ルートンを挿し木に使う場合、大体200~400本程に使えるとメーカーは発表していますので、一度に使いきれない方が多いでしょうね。
価格も安いので沢山使えるルートン
ルートン 20g
気になるルートンの値段ですが、実はかなり安いです。ネットショップでは大体200~300円くらいが相場となっていますので、とても気軽に買うことが出来ますね。送料がかかってしまうことを避けたい方はお店に行きましょう。
ホームセンターでもルートンは販売されていますので、ホームセンターが近くにある方はお店で購入しても良いですね。
住友化学園芸もルートンを販売している
ルートン 15g 住友化学園芸 発根促進剤
石原産業株式会社の他に、住友化学園芸もルートンを販売しています。住友化学園芸が販売しているルートンも成分は同じですが、値段と内容量が違います。値段が1.5~2倍ほど高くなり、また内容量が5グラム減っていますね。
効果に差がある訳ではありませんので、値段などを考えると石原産業のルートンの方がお得。ただし、住友化学園芸の方がオシャレなパッケージをしています。
ルートンの使い方①まぶして使う場合
まずは水に浸す
まずはルートンの基本的な使い方である、まぶして使う方法から見ていきましょう。まぶして使う場合は、切り口にそのまままぶすのではなく、お水につけてからまぶしましょう。大体3㎝くらい、お水に浸すことが推奨されていますね。
長時間つける必要はありませんので、ささっとお水につけてしまいましょう。
ルートンをまぶして土に挿す
お水につけた挿し木の根本に、つけすぎない程度のルートンをまぶします。あまりたっぷりとつけてしまうと逆効果となりますので注意して下さい。お水にルートンを付着させたまま土に挿せば完了です。
手間も全然かかりませんし、ルートン自体の価格もとても安いのに、効果は抜群ですので、あとは発根するのを楽しみに待ちましょう!
ルートンの使い方②溶かす場合
ルートンを溶かす
ルートンは水につけてまぶすのが一般的な使い方ですが、水に溶かす使う方法もあります。水に溶かす場合は、何かしらの容器にルートンを入れて、そこに水を足してペーストを作りましょう。
ルートンに水を少しずつ足しながら溶かすことで、ねり歯磨きくらいの固さのペーストが出来ます。サラサラになるまで溶かすと効果が無くなってしまいますので注意して下さい。
塗りつけて乾燥させてから挿す
ルートンのペーストを作ったら、あとは挿し木したい木の根本3㎝くらいにペーストを塗りつけ、乾燥させてから土に挿しましょう。ペーストを塗ったあとすぐに土に挿してしまうと効果が薄れますので、必ず乾燥させてから挿します。
乾燥させる時はもちろんドライヤーなどは使わず、陰干しで乾燥させるようにしましょう。
ルートンの使い方③球根に使う場合
まぶして植え付けるだけで発根促進
ルートンは球根の発根促進剤としても使えますので、球根類を育てる際にも使ってみましょう!使い方はとても簡単で、球根をルートンにまぶしてから土中に植え付けるだけ。挿し木の時のように水につける作業もありませんのでとても簡単ですね!
球根にまぶす時は、一度ルートンを何かの器に出してからまぶすと楽につけることが出来ます。
発根促進されやすい植物
ルートンは色々な植物に使える発根促進剤ですが、主に「しょうぶ、あやめ、チューリップ、ヒヤシンス、グラジオラス、すいせん、ゆり」等で特に高い効果を発揮するとメーカーは発表しています。その他の球根類にももちろん使えますが、該当の種類であれば高い効果を期待出来ますので、是非使ってみましょう!
ルートンの使い方④種子に使う場合
種子に十分まぶす
ルートンはなんと種子に使うことも出来ます!種子がちゃんと芽を出して発根していくかどうかが全てを決めますので、それを助けてくれるルートンはとてもありがたいアイテムですね。
種子に使う場合は、ルートンを何かしらの容器に入れ、そこに種子をばらまきて混合し、播種をしましょう。種子が少ない場合はルートンの量も少なめに調整します。
ルートン一袋で2㎏以上の種子を処理出来る
挿し木に使う場合、ルートン一つで200~400本使えると先述しましたが、種子に使う場合は大体2㎏分ほどを処理することが出来ます。種子はとても軽いものですので、2㎏分となるとかなりの量です。
一般のガーデニングファンが一度に使うような量ではありませんので、家庭で使う分には小分けで使っていくことになりますね。
ルートンの使い方の注意点
ルートンの有効年数は5年間
ルートンには有効年数があり、有効年数は5年間と定められています。食品の賞味期限のように、多少短めに設定はされているかと思いますが、大体5年間で新しいルートンに買い替えていくことを覚えておきましょう。
また、ルートンは出来れば涼しいところで保管しましょう。環境が悪いと5年間経っていなくても効果が薄れてしまうかもしれません。
食用作物への使用は禁止
ルートンの成分は発根を促進するホルモン剤ですので、食品となる植物に使うことは禁じられています。世界では遺伝子組み換え作物の問題が叫ばれているように、ホルモン剤を使った野菜類を食べると、体に危害が加わる恐れがあるのです。よく育つからと言って、食べる植物には使ってはいけません。
つけすぎないよう注意
ルートンを挿し木にまぶして使う際に、つけすぎてはいけないと先述しましたが、どれくらいがつけすぎなのかイメージが湧きませんよね。上の画像でつけすぎの場合と丁度良いつけ具合が分かりますので、是非参考にして下さい。
ルートンは本当にうっすらとつく程度で効果がありますので、挿し木する部分の色が透ける程度につけましょう。
ルートンを使う時は目に注意
ルートンは粉ですので、使う時は目に入らないように注意しましょう。万が一入ってしまった時はすぐに目を洗い、眼科医に行きましょう。また、目に入っていなくても粉は浮遊しますので、使ったあとは洗顔することが推奨されています。危険なものではありませんが、やはり目に入ると危険ですので注意しましょう。
ルートンに関してのTwitter
頼れるルートン
エクレールの挿し木、やってみた。赤玉土(小粒)に、挿し穂の先にルートンつけてさしてみた。うまくいけば1カ月で発根するはず。 pic.twitter.com/7OQHTbTnM5
— 青山ミカ(AOYAMA Mika) (@yutakamika) August 3, 2016
こちらのツイートでは、エクレールの挿し木に際にルートンを使ってみた様子が書かれています。こちらの方はルートンを何度も使っている経験者のようで、どれくらい効果があるものかを把握しているようですね。
一度ルートンの凄い効果を体感すると、もうルートン無しで挿し木をするのは考えられないほど。ルートンファンが増えていきますね!
ルートンのつけすぎに注意
ルートンを使ってみたものの発根しなかったという経験談も聞きます。まぶしすぎると効果が減ってしまいますので注意しましょう。メーカーが発表している注意事項には、まぶす場合にも、ペーストにして溶かす場合にもつけすぎないように注意とあります。
つけすぎると本来の効果が発揮出来ないようですので、うっすらとつけるようにしましょう。
ルートンは種子にも使えるのか?
しかし、ルートンは種にはどうだっかな?挿し木から発根させる効果はある薬剤でかなりの確率で発根させられるが、種で使う例はあまり見掛けなかった様な気がする。発根自体の効果か僅かに出た根を安定して成長させる効果なのか、そこが判らない所だ。企業秘密なのかも知れないけど。
— 源統隱士 休齋 小説創作 歴史考察アカ (@minamoto33) December 29, 2013
こちらのツイートでは、ルートンが種子に使えるのかどうか分からない様子が書かれています。挿し木に使うというイメージの強い商品ですが、先述したように球根にも種子にも使うことが出来ます。種子に使う場合はさらさらっとまぶす程度で大丈夫ですので、一本で沢山の種子に使うことが出来ますね。
まとめ~ルートンの効果~
今回の「発根促進剤「ルートン」とは?挿し木で活かせる使い方と効果を解説!」はいかがでしたでしょうか? ルートンの凄い効果から、値段が安いこと、そしてまぶしたり溶かすことでの使い方、注意点などについてもまとめさせて頂きました。
使い方はとても簡単なのに凄い効果を持っているということで、今すぐ欲しくなった方も多いのではないでしょうか?食用の植物で無ければ安心して使えますので、ガーデニングファンの方は是非、家に常備しておきましょう!
ガーデニングが気になる方はこちらもチェック!
今回はルートンについてまとめさせて頂きましたが、当サイト「暮らし~の」では他にも様々なガーデニングに関する記事があります。下記に一部を用意させて頂きましたので、気になる方は是非見てみて下さい。
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