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ヤマメ釣りの始め方!揃える道具から仕掛け、釣り方のコツまで徹底解説!

ヤマメは日本全国の河川に生息し、簡単な道具とタックルで釣りを初めてみることができます。初心者がヤマメ釣りを始める前に抑えておきたい、ちょっとしたマナーや注意点を掲載しています。今回はルアー釣りよりも簡単な餌釣り用の市販のセット仕掛けやコツを解説しています。
2020年8月27日
KERA
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この記事で紹介しているアイテム

ヤマメ用ノベザオ

天井糸から針までのセット

ガン玉セット

ヤマメ釣り入門

「美しい渓流でゆったりの流れる時間、川のせせらぎに心癒されながら釣り竿をにぎる。」これがヤマメ釣りの魅力です。ヤマメを愛するアングラーはヤマメとの出会いをもちろん楽しみにしていますが、こうした自然のなかでの落ち着いた空間も楽しんでいます。そこでお互いに気持ちよく釣り場を共有するために、まず初心者であれば簡単なルールとマナーを知って川に入ることをおすすめします。

ヤマメ釣りのルール

自由に釣りができる海とは違い、渓流は漁協(漁業協同組合)が様々な指示を出しているので、それに従う必要があります。普通はありませんが、あえて違反した場合は警察沙汰になってしまうこともありますので注意が必要です。遊漁券を購入することや川に設置されている掲示板の指示に従って釣りを楽しみましょう。

遊漁券について

遊漁券を購入してから釣りを始めなくてはならない河川がほとんです。それはそれぞれの川の漁協がヤマメやイワナなどの稚魚を川に放流しているためです。「自然の川なのにどうして?」と思うかもしれませんが、漁協がしっかり川を守ってくれているので、いまでも多くの河川でヤマメ釣りを楽しめます。漁協が行ってくれている取り組みに、気持ちよく感謝して協力しましょう。最寄りの釣具店やコンビニで遊漁券を購入できます。年間チケットも販売されています。

ヤマメ釣りのマナー

先に釣りを始めている人の釣りを優先させてあげるのがマナーです。ヤマメ釣りは一か所でヤマメを待つのではなく、ヤマメがいそうなポイントを探しながら歩く釣り方をします。基本的には下流から上流に攻めていく釣り方をします。すでに釣りを楽しんでいる人のすぐ上流に入るのは好ましくありません。

コミュニケーションを取る

先に入っている釣り人がいたら距離を空けて釣りを始めるか、軽くあいさつして少し会話するとお互い気持ちを理解し合えます。初心者であることを伝えれば大抵の釣り人は親切なので多めに見てくれますし、食いつきのよい餌やよいポイントなどを教えてくれます。一般的に上級者は初心者にヤマメを釣らせてあげたいと思っています。都会のいざこざから解放され大自然のなかで心もリラックスしているので、気軽にコミュニケーションを楽しみましょう。

車の駐車について

初心者の渓流釣りで、まず頭を悩ませるのはどこに車を駐車して、どこから川に入るのかが分からないことです。初めて訪れた場所で自分の力でそれを見つけることはほぼ不可能です。不安な場所に車を止めておくと、車が心配で釣りを楽しめなくなってしまいます。そこで、近くの釣具店で詳しい情報を教えてもらいましょう。その際、地図を持っていると便利です。

ヤマメの釣り方

ヤマメ釣りは、餌釣り、ルアー釣り、フライフィッシング、テンカラ釣りなどさまざまです。地形や渓流の状況でも釣り方が多少分かれます。初心者であれば、餌釣りから入ることをおすすめします。

餌釣り

ヤマメを餌で狙う場合には、みゃく釣りが基本です。タックルにはノベザオを使用します。道糸から仕掛けまでセットになっているものも販売されています。ノベザオに結ぶだけなので手軽で初心者にはおすすめです。


ルアー釣り

他の魚のルアー釣りをしたことがあり、ヤマメ釣りに関しては初心者という場合にはルアー釣りはおすすめです。トラウト用のタックルを使用し、渓流で使うルアーはスプーン、スピナー、ミノーが主流です。ルアー釣り経験がない場合は、初めのうちキャスティングや根掛かりによるルアーロストなどに苦しむかもしれません。

テンカラ・フライでの釣り

テンカラやフライフィッシングも人気の釣り方です。フライフィッシングは針に昆虫に見立てた毛を巻いた毛ばりを使用して、糸の重さで毛ばりをキャストする釣り方です。トラウト用のフライタックルを使用します。テンカラはフライに似ていますがノベザオを使用するのが特徴です。毛ばりは市販されていますが、自分で巻いた毛ばりで思ったようにヤマメを釣れたときは快感です。

ヤマメ釣りの時期

春~初夏

ヤマメ釣りの解禁は春です。河川によって解禁日は違いますが、3月には解禁する河川がほとんどです。まだ寒さが残るころはヤマメの活性も悪く引きもまだ強くありません。晩春から初夏の時期がヤマメ釣りのベストシーズンです。水生昆虫が増えだしヤマメの活性が上がり、強い引きを楽しめます。

真夏~秋

真夏は水温が上昇するので活性が悪くなる時期です。朝と夕方に時間帯を絞って釣りに出かけるのがベストです。冷たい水を求めて上流に移動する傾向があるので支流がポイントとなります。秋になると大きさが増し強い引きが楽しめます。産卵期に備えて食欲が落ちるため喰いは渋くなります。

晩秋~冬

大抵の河川で10月~2月の時期は禁漁になります。この時期は釣りをしてはいけません。ヤマメの産卵を保護するためです。漁協が定めているこの禁漁期間をしっかり守ることによって、また来年多くのヤマメに出会うことができます。

ヤマメの旬

ヤマメがおいしくなる旬の時期は3月から8月です。ちょうどヤマメの活性があがり、釣りが盛んになる時期のヤマメが旬になります。ヤマメにはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB12、葉酸、ビタミンC、カルシム、リン、マグネシウムなど健康に良い栄養素が豊富に含まれています。

ヤマメの生息地

ヤマメの生息地は北海道から九州まで広く分布しています。渓流や支流、湖など冷たい水を好んで生息しています。ヤマメは釣り人に人気になったため、各河川に放流が盛んにおこなわれ、現在のように日本全国で釣れる魚となりました。

地元の釣具店を探す


初心者のヤマメ釣りを成功させるためには、なんといってもまず地元の釣具店を探すことから始めるのがおすすめです。そこで、必要な道具、仕掛け、餌、遊漁券を購入できます。釣具店には地元の釣り人が日々出入りして、雑誌やインターネットより最新の情報を交換し合っています。さらに、車を止める安全な場所、川に降りていく道、初心者が釣りやすい場所、釣り方、タックル、時期的なコツなどさまざまな情報を教えてもらい出発しましょう。

ヤマメの餌釣りの道具

体に身に着ける道具で重要なのはウェーダースーツです。なくても釣りはできますが、河川を歩きながらの釣り方を考えるとウェーダーを履くのが基本です。ポイントを探れる範囲が広がります。フェルト底で石の上で滑らないものが安全です。フィッシングベスト、変更グラス、帽子、餌箱、タモ、釣れた魚を入れるびくが基本の道具です。

餌釣りのタックル

ヤマメ用ノベザオ

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

参考価格:4000円~5000円

基本タックルは4m前後のノベザオ、道糸、目印、ガン玉、ハリス、ハリです。まずは安いノベザオで十分です。初心者であれば適合ハリス0,2~0,6号と表記されているノベザオを購入しましょう。

ヤマメの餌釣りの仕掛けセット

天井糸から針までのセット

出典:Amazon
出典:Amazon

参考価格:300円~400円

初心者には仕掛けセットがおすすめです。天井糸(道糸)、ヤーン、ハリス、ハリがセットになっています。ノベザオに結ぶだけで釣りを開始することができます。カラフルな「ヤーン」という目印を水から出ている部分に取り付けます。ヤーンは渓流釣り独特の道具です。

サイズの違うガン玉は持っておくと便利

ガン玉セット

出典:Amazon
出典:Amazon

参考価格:400円~500円

オモリとして使うガン玉の種類だけは揃えておきましょう。ガン玉セットが売っています。さまざまな水深、流れの速さの中で釣りをするからです。ガン玉は3号~4Bを水の流れや風によって使い分けます。ハリは餌のサイズによって使い分けます。小さい餌の場合は小さな針を、大きな餌の場合は大きな針を使用します。渓流針3号~6号が主流です。

餌えらび

最初のうちは釣具店で購入する餌で十分です。ぶどう虫、いくら、ミミズなどを使えます。慣れてくると川虫を採取して状況に合わせて使いこなせるようになります。川虫は水中の石を持ち上げて裏側を見れば簡単に採取できます。水中の石を起こして転がすとそこについている川虫が流れるので、その下流に網をセットしておけば簡単に採取できます。川虫はミズゴケと一緒に餌箱に入れると弱らずに持ち運べます。

ヤマメの餌釣りのコツ①

ヤマメがいるポイントを探す

ヤマメは上流に頭を向け一か所で流れてくる餌を待つという習性を持っているので、上流に歩きながらポイントを探りましょう。河川に入って仕掛けを投入するポイントとしては、流心、流れ込み直下、反転流、ヨレなどを狙います。

ヤマメの時期によるポイントの違い


ヤマメは一日の中でも過ごす場所を変える魚です。朝は流れのゆるやかな場所を好み、水温が上がると流が速く、浅い場所に場所を移します。秋や春の水温が低い時期は流が緩やかな場所、夏の水温が上がる時期は流れが速く、浅い場所にいます。

ヤマメ釣りのコツ②

仕掛けを自然に流す

ヤマメがいそうなポイントを見つけたら、そこから一番近い岸に立ちます。仕掛けを流しヤマメがいるところに到達するまでに、餌をヤマメが待ち構えるタナまで沈めておく必要があります。そのため仕掛けをヤマメが待ち構えるポイントから数メートル上流から流し始めるのがコツです。

仕掛けを自然に流すガン玉

仕掛けを水中に入れて餌が水面をサーっと流れてしまう場合、ガン玉が軽すぎます。逆にガン玉が底をつついたり、頻繁に根掛かりする場合はガン玉が重すぎます。4Bなど重いガン玉を使用する時は、針から40㎝ほど離します。B以下の軽いガン玉を使用する時は、針から15㎝ほどのところに取り付けます。

ヤマメ釣りのコツ③

当たりの取り方

風がない場合はあたりは竿に直接伝わってきますが、風があってラインが流れる場合には目印のヤーンを見て当たりをとります。ヤーンが止まりもぞもぞする時は、正面から流れて来たエサをヤマメがくわえたときです。目印のヤーンが左右にサーっと持っていかれる時は、ヤマメが追いかけて泳ぎながらくわえたときです。いずれも竿を起こして軽くあわせます。大きめの餌を使っているときは一呼吸置いてからあわせます。小さめの餌を使っているときはすぐにあわせないと飲まれてしまいます。

ヤマメの取り込み

20㎝程度のヤマメであればそのまま抜き上げて、空中でアユのようにタモでキャッチします。これは、ポイントを荒らさずに次の魚を狙いやすくする、ちょっとしたコツです。釣り人の夢である尺ヤマメ、30㎝以上のヤマメが掛かったときには焦らず、流れが緩やかな場所に歩きながら魚をゆっくり誘導しタモですくいます。すくう時はヤマメの頭からタモに入れるようにすると暴れません。

ヤマメ釣りまとめ

ヤマメは多くのアングラーを魅了してきました。水面から現れる美しい魚体、尺ヤマメの強烈な引きは大自然のなかでゆったりした心に極上の興奮をもたらしてくれます。美しい大自然の中でのヤマメ釣りは、ただ魚を釣る以上の喜びを感じさせてくれます。まずは簡単な道具とタックルからヤマメ釣りを始めてみてはいかがでしょうか。