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大野山登山の6つの魅力!絶景な山頂までのコースやアクセス情報をご紹介!

大野山は初心者にも登りやすく整備された登山コースです。アクセスの登山口から大野山山頂まで富士山の素晴らしい眺めを見られます。大野山は標高が723.1mと低山とは言え、初心者ばかりでなくベテランの登山者にも十分に魅力のある山です。
2020年8月27日
栗鼠の森人
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大野山とは

大野山(標高723.1m)は神奈川県立丹沢大山自然公園に属し、丹沢山塊南西部を代表しています。山頂一帯は樹の無いなだらかに起伏するまきばに成っていて、素晴らしい展望が開けています。登山道(ハイキングルート)はアクセスやトイレおよび東屋も含めて良く整い、初心者や家族連れでも気楽に登れます。山頂付近のイヌクビリまで車道があり、駐車も出来るので足が不自由なお年寄りも一緒に楽しめます。

大野山登山の6つの魅力!①

大野山登山の6つの魅力をご紹介!

大野山登山口とその周辺

大野山登山の魅力は「富士山の絶景をながめながらの歩き」、「山頂一帯に広がるまきばへの訪れ」、「野生の動植物」、「登山道(ハイキングルート)脇に並ぶさまざまな木彫りの動物たち」、「季節の催し物」、「下山後での駅周辺の観光や温泉入浴」等です。

登山口近くのJRの駅

また、丹沢山塊では珍しくアクセスが良い山です。JRの駅(山北駅と谷峨駅)近くの登山口から登ってJRの駅近くの登山口に下山でき、初心者に向いた山です。

大野山登山の6つの魅力!②

富士山の絶景をながめながらの歩き(春)

春は霞がかかるので富士山をすっきりとは眺められませんが、かえって質感のある巨大な富士山を感じさせてくれる事もあります。残雪があってもアクセスや登山道(ハイキングルート)が整備されているので初心者でも問題ありません。

富士山の絶景をながめながらの歩き(夏)

夏はまわりに雲が多かったり、中腹から雲が湧いたりして富士山が雲隠れすることも少なくありませんが、この季節でもまだ残る雪渓が富士山の姿にくっきりとアクセントを付けています。山の気温はアクセスの登山口でも平地よりも低いのでさわやかな登山が楽しめます。

富士山の絶景をながめながらの歩き(秋)

秋は黄金のススキヶ原や青空に光輝く紅葉等を前衛とした富士山が素晴らしい絶景を生み出します。秋が深まる程、空気が澄んでくるので、景色の美しさも一段と増して来ます。

富士山の絶景をながめながらの歩き(冬)

冬にはアクセスの駅や登山口からでも箱根山の奥にくっきりと白い大きな円錐形の塊の様な富士山が眺められます。晴れた青空に雲と雪に被われた富士山が映えて素晴らしい眺めです。大野山は初心者が冬でも簡易な装備で登れ、静かな山歩きを楽しめます。しかし、一旦雪が降ると冬山の厳しさも持っており、ワカンや軽アイゼンが必要になります。

大野山登山の6つの魅力!③

山頂一帯に広がる牧場への訪れ

出典: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:%E5%A4%A7%E9%87%8E%E5%B1%B1%E4%B9%B3%E7%89%9B%E8%82%B2%E6%88%90%E7%89%A7%E5%A0%B4_-_panoramio_(1).jpg

県営牧場は廃止され、乳牛育成牧場から肉牛肥育牧場に転換中です

大野山の山頂一帯にまきばが広がって居り、標高600メートル以上には樹木が生えて居ません。それが大野山の眺望を大きく開けさせ、関東の富士見百景の1つにさせています。県営牧場が廃止された跡地は大野山かどやファームが足柄牛肥育牧場を準備中です。まきば館等の公開はかどやに引き継がれています。また、個人の酪農家達も大野山に土地を借りて、乳牛の牧場を準備中です。近いうちに多くの牛が再び放牧され、登山(ハイキング)途中での牛とのふれあいが再び始まります。


大野山登山の6つの魅力!④

野生の動物

アクセスの登山口付近や登山の途中で鹿やサルやイノシシと遭遇する機会は少なくありません。クマやカモシカも遭遇の可能性があります。

野生動物と遭遇したら

基本的には動物達は人と出会うと木立や岩の間に身を隠すか、少し時間的に余裕があれば足早に立ち去ってゆきます。動物から襲ってくることは稀で、やむを得ない場合に限られます。初心者でも隠れた動物達の所在は慣れてくると分かりますが、刺激するのは止めましょう。自分からそうっと離れるか、または立ち去って行く動物達をある程度距離が離れるまで静かに時間を掛けて見守りましょう。

野生の植物

大野山を代表する植物はススキ、シャガとさくらです。落葉広葉樹ではコナラ、イヌシデ、クヌギ、イロハモミジ、針葉樹では杉、ヒノキ、カヤが挙げられます。登山道(ハイキングルート)の脇にはノビル、マムシ草やセイヨウヒイラギ等が見られます。花は、冬では登山口付近のロウバイとカンザクラ位ですが、春から夏にかけて多くの花が山頂から山腹そして麓にかけて咲き誇ります。詳しくは「花の大野山」での述べてはいますが、種類が多いのですべてを紹介することは出来ませんでした。

大野山登山の6つの魅力!⑤

登山道(ハイキングルート)脇に並ぶ様々な木彫りの動物たち

大野山登山ではアクセスの登山口から山頂まで登山道(ハイキングルート)脇に並べられたチェーンソウアートの木彫りの動物たちが疲れを癒してくれます。山頂に並べて置かれた小鹿の木彫りやスカイツリーと同じ標高634メートルに置かれたウサギの木彫り、無人販売にある東屋の雉の木彫りなどが良く知られています。その他に個別あるいは群像としても置かれている木彫り達も少なくありません。

さまざまな木彫りの動物達

木彫りにはクマ、ライオン、フクロウ、イルカ、カモシカ、コウモリ、ネコ、カエル等々があります。チェーンソウアートも時間が経つと共に独特の風合いが出て来ます。

大野山登山の6つの魅力!⑥

季節の催し物(春)

春にはJR御殿場線沿いに植えられた130本の桜並木が咲き誇る3月下旬から4月上旬には鉄道公園を中心に「やまきた桜まつり」が催されます。郷土芸能が披露され、「ソーラン山北よさこいフェスティバル」の競演もあります。

大野山の山開き(初夏)

ヤマブキの花が見ごろとなる4月29日には山頂で「山開き」が行なわれます。「神事」が行なわれ、牛乳が配られ、アンデス音楽のライブがあり、地元の山菜や農作物や川魚の塩焼きや鹿汁も販売されます。

洒水の滝まつり(夏)

7月第4日曜日の「洒水の滝まつり」では滝開きの式典、洒水太鼓の奉納や火祭りが行なわれます。


季節の催し物(秋)

秋には10月末から11月初めに行われる「大野山フェスティバル」では畜産振興の目的で国産牛バーベキューや牛乳が配布され、乳絞り体験、ポニー乗馬の他にアルプホルンの演奏、フォークソングやフォークダンスを楽しめます。「アウトドアフェスタ」では神奈川県警松田警察署山岳救助隊によって「百万人の山と自然 安全のための知識と技術 公開講座」等が開かれます。紅葉の見ごろとなる11月中旬には中川温泉方面でもみじ祭り「千人鍋」が催され、100台の大なべにイノシシの肉や地元産の野菜がぶんだんに入られ、堪能できます。

大野山登山の6つの魅力!⑦

下山後での駅周辺の観光や温泉入浴(山北駅方面)

大野山のコースタイムは初心者にも時間的に余裕があるのでアクセスの登山口に下山した後に温泉や観光を楽しめます。山北駅付近の人工温泉さくら湯、鉄道公園や洒水の滝については「大野山の登山(ハイキング)コースガイド!駐車場・アクセス情報も!」を参考にしてください。山北駅からの登山口方面にはその他の後述する山北つぶらの公園や旧共和小学校を拠点とする炭焼きやシイタケ栽培等のNPO「共和のもり」の活動もあります。

下山後での駅周辺の観光や温泉入浴(丹沢湖方面)

丹沢湖方面アクセスの登山口に下山した場合は「丹沢湖記念館」や「三保の家」を訪れ、少し時間的に余裕があれば中川温泉「ぶなの湯」につかるのも良いでしょう。

中川温泉「ぶなの湯」

水酸化イオン濃度の高いアルカリ性単純温泉で胃腸病や切り傷に効きます。武田信玄の隠し湯の温泉だったとも云われ、清流を前に豊かな自然の中で露天温泉にゆったりした後、飲食持ち込み自由で展望の開けた大広間でくつろげます。温泉施設は山北町営で管理は山北町観光協会が行なっており、観光についてのアドバイスも得られます。

絶景な山頂までのコース

大野山の山頂は富士山から相模湾まで絶景で知られています。その登山コースにはJR谷峨駅、JR山北駅および丹沢湖バス停をアクセスの登山口とするコースがあり、JR山北駅からのコースには深沢コースと地蔵岩コースがあります。登り下りにはそれぞれを往復したり、組み合わせたりするとバリエーションが生まれます。詳細は「大野山の登山(ハイキング)コースガイド!駐車場・アクセス情報も!」を参考にしてください。河内川方面の湯触や市間経由で皆瀬川方面にもアクセスの登山口がありますが、利用されることは稀なので初心者にはおすすめできません。

アクセス情報

大野山のアクセスには電車、バスとマイカーがあります。電車はJR東海の御殿場線で、バスは富士急湘南バス株式会社と山北町営循環バスです。マイカーの場合はルートよりも駐車場が問題です。山頂付近のイヌクビリ駐車場、山北町役場駐車場、山北駅前の鉄道公園・健康福祉センター(人口温泉さくらの湯)駐車場、旧共和小学校駐車場、都夫良野の頼朝桜脇の駐車場、丹沢湖駐車場等の他に山北つぶらの公園の駐車場も使えます。詳細は「大野山の登山(ハイキング)コースガイド!駐車場・アクセス情報も!」を参考にしてください。

大野山の牧場

1968年に山頂付近を中心として総面積約1平方キロを占める神奈川県立大野山乳牛育成牧場が設けられました。2016年3月末で財政的な理由から閉鎖された後は、門屋食肉商事が借り上げて足柄牛を肥育する大野山かどやファームとして使っています。足柄牛は和牛と乳用種の交雑種です。足柄茶を混ぜた牧草を与えることでこの名があり、質が良い霜降り肉用の肉牛です。大野山ハイキングコースは引き続き開放され、まきば館の様な施設は管理がかどやに移っているものの、一般の利用が可能です。

花の大野山

大野山では中腹樹林帯に群生するシャガ、山麓の山北桜並木と山頂部に銀色に豊かなうねり見せるススキヶ原が知られています。大野山はその他に多くの花々に恵まれた「花の山」でもあります。

花の大野山(冬)

冬は登山口近くで新春に咲くロウバイやカンザクラの花を見ることができます。

花の大野山(春)


春の訪れと共に水仙が咲き始め、スミレ類が紫の色を添えて来ます。アクセスの登山口からスミレ、山桜、イイイヌノフグリ、ミツマタ、つばき、やまざくら、ソメイヨシノの花を愛でながら歩けます。また、ノビルや赤い実を付けたセイヨウヒイラギなども道端のアクセントです。4月の桜前線の北上が始まるとツツジ、ヤマブキが咲き始めます。

花の大野山(夏)

初夏になると大野山の麓ではアジサイが開花し、夏が深まりとアザミ、ホタルブクロ、ハキダメギクやヤマユリが目を楽しませてくれます。山では初夏にマルバウツギそしてシャガが開花し、次いで梅雨に入るとバイケソウやヒメイワカガミが先、真夏にはゲンノショウコが花を開きます。

花の大野山(夏から秋)

夏から秋には山にはセンニンソウや力ワラナデシコの花が見られ、麓ではツリフネソウ、ミズヒキ、ツルニンジンやワレモコウが咲きます。

花の大野山(秋)

9月にはイワシャジン、ヤマトリカブト、ホトトギス、マツムシソウ、アキノキリンソウが見られ、ススキが穂を出します。10月になるとリンドウ、ヤマシロギクなどが咲いてきます。コナラ、イヌシデ、クヌギ、イロハモミジなどの落葉樹がありますが、イロハモミジが抜きんでて色鮮やかに紅葉します。足元ではゲンノショウコ、アザミやアキノタムラソウ、キバナアキギリの花が残っています。

大野山に隣接したハイキングコース

大野山に隣接したハイキングコースは15以上整備されており、初心者でも問題なく利用できます。隣接した主なものには高松山コース(標高801mのカヤト草原の山で富士山、箱根、丹沢の開けた眺望、12.0km、4時間半)、河村城址・洒水の滝のコース(6.1km、2時間15分)、西丹沢県民の森コース(玄倉川の渓谷美を眺める「西丹沢県民の森」往復、9.3km、3時間)、西丹沢・丹沢湖をめぐるコース(3時間半)等があります。時間的に短いコースは大野山登山から下山した後でも余裕時間があればおすすめです。

大野山南麓に新設された「山北つぶらの公園」

「山北つぶらの公園」は県立公園で大野山南麓に計画されている1平方キロ強の地域の内の2割弱が2017年3月25日から開園しています。富士山のすばらしい雄姿や足柄平野の眺望を見られるさくら山展望広場やツツジ山(鐘ガ塚砦跡)展望広場の広々とした尾根およびトチヤ沢等せせらぎのながれる谷などで構成されています。里の広場や茶畑も整備され、アスレチック遊具、ローラー滑り台やターザンロープなどの施設も揃っています。公園周囲には動物保護策が張り巡らされ、駐車場もあります。

大野山のある山北町紹介

山北町は神奈川県内で東の横浜市に対比する西の地域を占めています。総面積224平方キロは丹沢山塊につつまれ、豊かな自然に囲まれています。自然を求めて訪れる登山者やハイカーの為の施設を充実させ、登山道(ハイキングルート)の整備に力を入れ、自然培養方式のトイレや休憩用の東屋なども随所に設けています。また、クラシックな車体の町内巡回バスを運行し、訪問者の利便をはかり、「人工温泉さくら湯」や「ぶなの湯」など町営温泉の運営や各種催し物の開催にも力を入れて居ます。

まとめ

大野山の富士山を含む眺望は良く知られています。歩いての登山(ハイキング)だけでは無く、自転車やマイカーで行けますので、初心者、老若男女や障害の有無を問わずに誰でも登れます。地元の山北町が登山初心者向けにも環境作り、施設の整備や催し物の開催に力を入れているので、気持ちの良い歩きを楽しめます。農産物直販加工所「とれたて山ちゃん」等で販売される酪農製品や食肉類、山菜や地元産の野菜や果物など産物も豊富です。週末など家族で訪れ、ゆったりとした時間の中で自然を満喫するにはおすすめの場所です。