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ディープリムホイールとは?その特徴や効果、使い方まで解説!本当に早い?

ディープリムホイールとは?その特徴や効果、使い方まで解説!本当に早い?

kashuyu10386

自転車乗りに人気のあるディープリムホイールですが、どんな特徴や効果があるから人気なのか、そもそも本当に早いのか、という気になる疑問の答えと使い方についてまとめました。これから自転車に乗る人、ディープリムホイールの購入を検討している人の参考になれればと思います。

ディープリムホイールとは

価格やグレードの他に、そのホイールの特徴からつけられた名称があります。その1つが、横から見たリムの高さ(リム高またはリムハイト)です。では、どれくらい数値でディープリムと呼ぶのでしょうか?

4段階中、空力性能第二位

リム高によって異なる名称があり、高いものから順に、ハイプロファイル、ミディプロファイル、ロープロファイルとなります。さらに、リム高50ミリメートル以上のものを指すのが空力性能第二位のディープリムです。35~50ハイトはミディプロファイル(またはセミディープ)で三位、30ハイト未満のロープロファイルは四位になります。一位はリムとディスクが合体した、リムハイトが関係ない特殊型のディスクホイールです。

ディープリムホイールの特徴

リムハイト50以上ともなると、横から見たときかなり分厚い印象を抱かせるドッシリとした面持ちです。意外なことに、横風に弱い面はありますが、走行性能では外見に見合わないパフォーマンスを見せてくれます。また、その伊達姿ゆえに熱い人気を誇っており、デザインだけで選ぶ人もいるほどです。

ディープリムホイールの効果

エアロ効果と呼ばれる空気抵抗を減らす効果をもちます。また、剛性が強いためホイールのたわみが、リム高の低いものに比べて小さいです。リムハイトの高さのもう一つの利点として巡航が楽という効果もあります。

ディープリムホイールの使い方

信号がほとんどないようなコース、ロングライドなどの高速域を出せるシーンにおいてその真価を発揮します。しかし、その剛性の強さから登りもできるという面を持ちます。



ディープリムホイールに使われる素材

ホイールはリムハイトが高ければ高いほど重くなります。つまり、クロスバイクやロードバイクにおいて肝となる「軽さ」の点でまさに「重荷」となるのです。その重さをどれだけ軽くできるかは素材によります。

カーボン

カーボンの特徴は主に、軽い・乗り心地がよい・剛性が強いなどがあげられます。アルミと比較すると制動性が低く、高価、ブレーキ摩擦で生じる熱に弱いです。ディープリムは重量が重くなりがちなため、多くの場合、フルカーボンまたはアルミ+カーボンが使われています。

アルミ

まず、素材自体はカーボンと比較すると重めですが、制動性が高く、加工がしやすいため安価で、扱いやすいです。エントリークラスからレース用の多いハイエンドクラスまで幅広く使用されている素材です。ディープリムホイールには、アルミにカーボンを付加した2素材で作られたものがあります。それぞれの長所を生かしたホイールになっており、ブレーキ面ではアルミが使われることが多いです。

ディープリムホイールの特徴

前述通り、よく、「かっこいい」と評されることが多いため、見た目第一な人には特に好感度の高いホイールといえるでしょう。しかし、外見だけがディープリムホイールのよさではありません。では他にどんな特徴があるでしょうか?

ディープリムホイールの強み

リムハイトの高いホイールに共通する強みは、高速域での巡航の楽さ加減、その際に発揮されるエアロ効果、ディープリムホイールのほとんどがカーボンであること、乗り心地のよさ、安定感です。この点については次の見出しで述べます。

ディープリムホイールの弱点

まず、重めであること、価格が高いこと、初心者には扱いづらいことです。次に横風にめっぽう弱く、リム高の低いホイールに比べれば踏み込みの軽さはないこと、カーボン素材そのものの弱点が反映されていることがあげられます。

ディープリムホイールの強み

先に述べたディープリムホイールの強みである、巡航・エアロ効果・軽量化・乗り心地と安定感について述べていきます。これらの強みとその理由はなんでしょうか?

1:巡航性能と剛性の高さ

巡航性能がよいということは35km/h以上の高速域走行において、ほぼ慣性で進むため速度維持が楽(減速しにくい)であること、ペダルを回さなくても進む距離が長いこと、という利点があります。もちろん、その速度にまで達するために適したコースと脚の強さが必要です。また、剛性が高い(強い)ので、足への反動はきますが、ペダルを踏み込んだ力の伝達とその反応が鋭くなります。コールに対してレスポンスが早いといったふうです。

2-1:空気抵抗を受けにくいホイール

自転車走行において、一番空気抵抗を受けるのは乗り手であり、全体の約10%はホイールです。スポークにかかる空気抵抗が大きく、本数や長さが増えるほど抵抗は増します。そのため、リムハイトの高いディープリムはスポークが短く、抵抗削減に一役買ってくれていると言えるでしょう。

2-2:エアロ効果

最大の利点は前方に揚力を発生させることで抵抗を打ち消せる、エアロ効果です。揚力はリム高が高いほど大きくなるため、ディープリムホイールはエアロ効果・空力性能がよいことになります。リムハイトがあるほど横風にも弱いのですが、斜めからの風がホイールにぶつかったときに生じる揚力も強いので、紙一重のような性質であると言えるでしょう。

3:カーボンによる軽量化

ディープリムは基本的に重めですが、カーボン素材を使用したことで、スーパーディープともいわれるリム高80mmのものでも、ミドルクラスのアルミクリンチャーに匹敵する重さにまで軽量化できています。軽量であれば重いホイールに比べて、踏み込む感覚が走り出しも登りも楽です。その点のみで言えばリムハイトの低いホイールに軍配が上がりますが、ディープリムにはローハイトリムにない長所がまだあります。

4:乗り心地と安定感

上記に軽量化をあげましたが、本来は軽量であればあるほど乗り心地が悪くなります。リム高が低くなるぶん衝撃吸収性能が低いからです。しかしながら、リムハイトの高いディープリムホイールなら衝撃吸収と衝撃減衰性能が高いため、軽量化によるデメリットは消えます。残念ながら横風は別なのですが、それは次の項で述べます。

ディープリムホイールの弱点

前述したように、ディープリムホイールにも、価格の高さ・扱いづらさ・カーボンの弱点・横風に弱い、といった弱点が存在します。これらについても取り上げていきましょう。

1:価格が高い

価格が高くなる理由の一つは、カーボンが容易に形状を変えられない性質を持つためです。炭素繊維という硬さゆえ、望む形に成形するにはそれができるだけの設備と高い技術力が必要になり、価格が上がってしまうのです。ただし、近年は以前の価格より多少値下がりしてきています。

2-1:カーボンの弱点

まずは、アルミより低い制動性です。それは雨の日に特に感じられる短所になります。いかに安定性があるとはいえ、ブレーキが弱いと不安で仕方ありません。しかし、喜ばしことにアルミに並ぶほど制動性を上げるディスクブレーキが、2015年から徐々に普及しています。

2-2:カーボンの弱点とディスクブレーキ

ディスクブレーキは摩擦熱によってカーボンが変形せずに済む働きを持っています。そのため、ディスクブレーキ実装時は、制動性の弱さと熱変形という短所は大幅に改善されたことになるのです。ただし、ユーザーによっては従来のリムブレーキを好む人もいるため、その場合この弱点は依然残ります。

3:横風に弱い

エアロ効果があるのはあくまで縦-前に進むために邪魔となる抵抗に強いのであって、横殴りの風には恐ろしく弱いです。ハンドルを取られてバランスを崩し落車、といったことはおおいにあり得ます。もちろん、風のない屋内競技などではその心配はありませんが、ヒルクライムでもロングライドでも開けた場所では横風の心配がありますから、くれぐれも気をつけて走行しましょう。

4:初心者には扱いづらい

強みの項目で述べた「巡航性能」ですが、こちらは35km/h以上でないとエアロ効果も含めた性能が真に発揮されません。信号の多い街中では、なかなか出せるものではありませんし、メンテナンスの点においても初心者にはハードルが高いものであると言えます。しかし、40~45ミリのセミディープホイールなら、まだ扱いやすいでしょう。

ディープリムホイールの効果

強みと弱みについて述べてきましたが、いざあげてみるとどちらも同じくらいありました。さて、清濁あわせた結果、その効果は何と言えるでしょうか?

効果と魅力

ディープリムホイールは主に「35km/h以上出ない効果がわからない反面、巡航が楽」、「横風に弱い反面、エアロ効果がある」、「剛性が強いので脚への反動が大きい反面、力の伝達と反応が鋭い」、「低速域のペダルは重めの反面、乗り心地のよさと安定感がある」といった効果がありました。もう一つ重要なこととして、「かっこよさ」も効果の一つに数えておきたいところです。

ディープリムホイールとスポーツバイク

スポーツバイクには主に3種類あげられますが、その中でもロードバイクとクロスバイクについてディープリムも含めて解説していきます。

クロスバイクとロードバイク

クロスバイクはどちらかというと、ライトやホビーユーザー、ビギナーが最初に乗るスポーツバイクで、性能も初心者向けになっています。ホイールもほぼアルミです。他方、競技用自転車であるロードバイクは、幅広いユーザーの憧れの視線を一身に受ける、より走行性能を高めたものになります。そのため、この二つにはディープリムホイールとの相性に違いが出ることになるのです。

ディープリムホイールとクロスバイク

クロスバイクに乗る多くのユーザーがディープリムに憧れ、それを今あるクロスバイクに着けられないかと悩んできました。では実際にそれは可能なのでしょうか?

1:可能でもリスクが伴う

ロードバイク用のディープリムを履かせようとすると、それが本当にクロスバイクに合うのかという問題があります。まず、エンド幅と呼ばれるフレームにホイールを装着する(はまる)部分、フレームの間隔を指す箇所です。また、ブレーキや他にも調整すべきところは多くあります。

2:リアエンド幅の違い

もちろん前輪後輪ともにあり、フロント(前輪)のエンド幅はロードバイクもクロスバイクも共に100ミリですから実際のところフロントホイールの装着は可能です。問題は後輪(リア)で、ロードバイクとクロスバイクとではリアエンド幅に違いが出ます。前者が通常は130ミリ、後者が130や135などさまざまです。ここに差がある場合、埋めるためには技術力が必要ですし、破損のリスクも伴います。

3:ブレーキの問題

ディープリムホイールには、ブレーキ面がアルミで他はカーボンコーティングのものや、フルカーボンのものがあることは先に述べました。カーボンの弱点は摩擦熱ですから、可能な限り変形しない仕様のブレーキであることが必須です。ですが、完成車についているブレーキはアルミ向けであり、ロードバイクのブレーキよりも制動性の強いVブレーキです。フルカーボンに付け替える場合は特に、ブレーキについても考慮すべきでしょう。

4:総評

リアエンド幅が合わなかった場合では、クロスバイクという土台にディープリムを履かせるための、知識と技術、周辺部品の取り替え、破損や歪むリスクなどが絡んだ手間の多い作業が必要でした。しかし、クロスバイクにしかない魅力や、フレームのデザインに愛着を持っている人もいます。その中にディープリムホイールの性能とかっこよさが組み合わさったときの感動は大きいでしょう。ただ、推奨はできないため、交換される際は自己責任でお願いします。

ディープリムホイールとロードバイク

初めてディープリムホイール見た時、思わずマウンテンバイク用かと思った方も多いのではないでしょうか?確かに外見上はそう見えますが、「速さ」を追求した性質の自転車であるロードバイクを「損ねず生かす」工夫と性能があります。

1:重さに反して

速さを得るために1gでも軽くするのがロードバイクです。1gというのはさすがに言い過ぎですが、気持ちとしては相違ないでしょう。それにもかかわらず、重めのディープリムホイールが好まれているのは、これこそが早さを生み出す要素の一つだからにほかなりません。

2:エンド幅は?

ディープリムホイールはロードバイク用として多く出回っていますから、クロスバイクのようには、エンド幅をそれほど気にしないで済みます。もちろん、購入時にきちんと確認しておくことは肝要です。

ディープリムホイールと走り方

ディープリムホイールの特徴・効果を踏まえたところで、それらの効果が実際に走る場面ごとにどう影響し、どんなシーンに合っているのか述べていきます。まず、走る目的としてヒルクライムとロングライドを例に出します。ディープリムは登り・平地どちらが最適でしょうか?

ロングライド

向いていると言えば断然ロングライドです。剛性の強さからヒルクライムでも使えるといっても、やはり一番性に合っているのは平地です。エアロ効果が体感できるのはこの場面ですし、乗り手とホイール双方の真価が問われる最高速度が出せるのもこの場面です。

ヒルクライムにディープリムは向いているか

ところで、忘れてはいけないのが、「向いている」かと言われると微妙なヒルクライムです。では、ディープリムは本当にヒルクライムに向いていないのでしょうか?

ヒルクライムには基本的には向いていない

剛性が強いですから、ダンシングの多いヒルクライムでその性能は重宝します。ここで問題となるのが、踏み込む際の重さです。登りで好まれるのは普通、剛性のバランスがよく、漕ぎだしや踏み込みが軽いホイールなので、ディープリムよりリムハイト30~45ミリくらいが選ばれます。しかしここに一つ、乗り手側の条件をクリアした場合には、ヒルクライムでも「向いている」と言えるようになります。

ヒルクライムでも条件が合えばプロは登りでも使う

それは、登りでも35km/h以上維持できる剛脚と技量を持つユーザーであることです。エアロ効果も体感できるでしょう。結論としては、やはり乗り手次第なりますが、ヒルクライムでも活躍できる可能性を持ったホイールであることは確かです。ただ、山は風が強いので、プロとはいえ横風には十分な注意が必要になります。

ディープリムはどんな人に向いている?

ヒルクライムなどの場面について述べたところで、次はどんな人向けなのか、です。初心者から上級者、レーサーなど、人それぞれの意識、身体特徴までいろいろ考えられます。

1:中級者から上級者、登り好きの人

扱いづらいという酷評を得ているカーボン兼ディープリムですが、初心者には特に敷居が高いのであって、知識や35km/h以上回せるだけの脚の強さを身につけた上級者やレーサーには適格です。

2:体格の大きめの人や平地メインの人

平地をメインに乗りまわす人、また、ホイールの剛性の強さから体格の大きめの人が向いています。性能的に今のホイールに満足できなくなった人やデザイン重視の人向けとも言えるでしょう。

ディープリムホイールの使い方まとめ

ここまで述べた、ディープリムの効果からその使い方をお伝えしてきましたが、改めてそれらをまとめてみるとこうなります。

上級者向けの平地好き

やはり基本的に高速域の出やすい平地が、ディープリムホイールの効果を実感できる一番のステージです。その速度に達するための脚の強さも必要でした。そしてその脚で登りのコースでも35km/h以上維持できたなら、ヒルクライムでも活躍できるホイールとして、オールラウンダーな一面も持つことがわかりました。

ディープリムと他のプロファイルとの違い

今まで言及してきたのはディープリムホイールのみでしたが、他のプロファイルの性能との違いをここで少し述べ、次の項でディープリムは早いのかという結論をだしていきます。

ロープロファイル:リム高30ミリ未満

漕ぎだしや登りの軽さではこちらが断然優位になります。横風の影響もディープリムより少ないです。よく回せるので、簡単に高速域まで到達できます。ただ、その分速度維持が難しく、ペダルを踏み過ぎて疲れやすいです。また、リム高が低いということは、それだけスポークが長くなるので空気抵抗が大きいです。さらに、剛性も低いことになり、結果、前に進む力と言えばやはり、エアロ効果や巡航が楽なリムハイトの高いものに軍配が上がります。

Campagnolo(カンパニョーロ) NEUTRON ULTRA ニュートロン ウルトラ ホイールセット クリンチャー カンパ用 ブラック

◆重量: 630g(フロント)◆重量: 840g (Campagnolo), 879g (Shimano)◆リムの高さ: 18mm◆リムの幅: 20.5mm◆スポーク数: 22 (フロント)、24 (リア)◆ハブ 互換性: 9/10/11

ミディプロファイル:リム高35以上50未満

剛性も回しやすさもバランスが取れていて、速度が出しやすいという利点がミディプロファイルの持ち味です。このリム高では、アルミ+カーボンの組み合わせが多いので、制動性のあるホイールもあります。初心者から中級者向けで、扱いやすさ、脚の強さ、価格面でも手ごろでおすすめのホイールです。また、横風でハンドルが取られる心配もディープリムよりは少なく済むでしょう。

自転車 ホイール 前後セット【700C】シマノ SHIMANO WH-RS81-C35-CL-FR アルミ/カーボンラミネートリム

出典: Amazon
出典: Amazon
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◆重量: 1631g (ペア)◆リム高: 35mm◆スポーク本数: F:16 / R:21(オプトバル)

ディープリムホイールは早いのか?

場面や使い手次第な要素も多くありましたが、それらすべてをクリアして、ディープリムの真価を発揮した際の早さはどのプロファイルのものよりも早いのでしょうか?

最高時速はディープリムホイールが早い

結論として、乗り手がアベレージ35km/h以上回せる剛脚で、横風がなく、障害物もない平地では「早い」です。実際に屋内競技のタイムトライアルでも使われているくらいですから、性能的にはディスクホイールを除いたどのプロファイルよりも速さが出ます。あとは、乗り手がディープリムホイールの性能をいかんなく発揮できるだけの技量と脚力を持つかどうかでしょう。

まとめ

巷でかっこいい・強そうと言われるディープリムホイールでしたが、噂にたがわない性能と高速域到達時に発揮される早さを持っていることがわかりました。反面、乗り手とコースに左右され、扱いづらさも持つホイールですが、それだけにユーザーの向上意欲をアップしてくれる代物でもあります。初心者には敷居が高いと諦めずに、まずは無難なセミディープからでも始めてみてはいかがでしょうか?

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