はじめに
車を運転する方ならだれでも知っているシガーソケット、今回はそのシガーソケットを増設する方法を紹介します。代表的なDIY作業の1つでもあるシガーソケットの増設には簡単な方法から手間のかかる方法まで様々です。自分に合った増設方法を見つけましょう。また、車にシガーソケットを増設する際の注意点にも言及します。これからシガーソケットを増やしたい方やその取り付け方を知りたい方におすすめの記事です。
車のシガーソケットを増設しよう
煙草に火をつけるという目的で本来は取り付けらているのがシガーソケットです。しかし、最近では電子タバコの普及などで煙草の吸い方が変わったことを受け、本来とは別のアクセサリーパーツとしてシガーソケットを利用するようになりました。シガーソケットを利用してスマートフォンや電子機器の充電をするなど、タバコ以外のために使う方法です。スマートフォンを代表に充電を必要とするアクセサリー類は増加していることを受けいるのでしょう。
シガーソケットを増やす傾向
電子機器の充電に使うようになったシガーソケット、最近では車内にソケットを増築してソケット数を多くするようになりました。スマートフォンやタブレットなどUSBケーブルを使って充電するものを車内で充電できるので、充電が切れる心配もなくなります。シガーソケット・アクセサリーがたくさんあれば、USBケーブルと使い、複数人が同時に充電ができて便利です。長距離の移動時に役に立つこと間違いないでしょう。
車のシガーソケットを増設するメリット
同時に複数機器を充電できる
車のシガーソケットを増築するメリットは複数の機器を同時に充電できる点です。シガーソケットが1つしかない場合、そのシガーソケットでできる充電などは1つだけになります。しかし、シガーソケットが複数個所付いていたり拡張されていれば、その数だけ同時に機器の充電や使用が可能となるのです。シガーソケットにチャージャーを固定し、USBケーブルでスマートフォンや音楽機器を繋ぐげばお気に入りの音楽を手軽に楽しめます。
簡単にシガーソケットを増設できる
シガーソケットを簡単に増設可能です。車に付いているシガーソケットを増やすとなると電気の配線を新たに加えるのか、どこから分岐させるのかという作業が必要ですが、シガーソケット部分が2-4個装備されているアクセサリーの拡張タイプのシガーソケットが存在します。これを使えば配線を増やしたり分岐することなくシガーソケットアクセサリーを増やせるのです。シガーソケットが増えることは、USBハブの増加を意味し、最近のUSBケーブルで充電する製品などのバッテリー対策には有効となります。
車のシガーソケットを増設するデメリット
バッテリーの電力消費が増加する
車のシガーソケット増設のデメリットはバッテリーの電力消費が増加することです。シガーソケットの新設や拡張タイプのシガーソケットを取り付けで電力を消費するアクセサリーを増やしてUSBハブをその分使用するとバッテリーの消費が増加します。バッテリー電力消費が増加はバッテリー上がりを誘発する理由の1つにもなるのです。DIYでシガーソケットを増設したり拡張シガーソケットを増やすだけだとこのようなトラブルの発生率が高まります。
物が増える
バッテリーの電力消費が増えることに加え、車内には物が増えます。DIYでシガーソケットに拡張シガーソケットを差し込む、配線を新たに引くか分岐させてシガーソケットを新設するといった取り付け方は、本来何もないスペースに新たに付け加えることになるのです。そのため、運転中に脚や手に当たってしまう可能性も生まれます。コンソール周りにシガーソケットが増設する際など、後で困らないアクセサリーの取り付け方を考えてDIYする必要があるのです。
車のシガーソケット増設に必要な工具・部品
拡張シガーソケット
拡張シガーソケット（分配器ともいいます）によるシガーソケットの取り付けはもっとも簡単なシガーソケット増設時の取り付け方になります。なぜなら、純正シガーソケット部に拡張タイプのプラグを指すだけで増設できるからです。配線作業を避けて手軽にUSBハブを増やすなら必需品となります。
エレクトロタップ（配線コネクター）、プライヤー
純正シガーソケットの配線から電源を引っ張る場合、エレクトロタップと呼ばれる配線コネクターを利用して電源を分岐させます。閉じる際にプライヤーと呼ばれる工具を使用して締めます。エレクトロタップにも種類がありますので、電源元の配線と分岐させる配線の大きさにあったエレクトロタップを用意することが重要です（詳しくは後述）。
車のシガーソケットを増設する際の注意点
元に戻せるように外したものを覚えておく
車のシガーソケットを増設する際に外したものを基に戻せるようにしましょう。シガーソケットの増設をDIYで行う時には配線を分岐させる取り付け方もあり、その場合ダッシュボードや内張りの取り外しやそれらの加工が必要になる場合があります。そのため、一度取り外した場合、最終的に元に戻す作業をしなければなりません。取り外す際に写真を取るなどして外したものの取り付け方を忘れないような注意が必要となります。
常時電源から直接電源を引っ張らない
もう1つの注意点は常時電源から直接電源を引っ張らないことです。常時電源から直接電源を引っ張ってシガーソケットを増設すると、常時電圧を消費することになりますのでバッテリーが上がってしまいます。バッテリーが上がると車のエンジンを始動させることができず、USBハブを使ってスマートフォンやタブレットの充電をしている場合ではなくなりので、ヒューズボックスから常時電源を間違えて引っ張らないように注意しましょう。
車のシガーソケット増設方法その1
純正シガーソケットに拡張シガーソケットプラグを差し込む
車のシガーソケット増設方法その1は、純正シガーソケットに拡張シガーソケットプラグを差し込む方法です。上述したとおり、分岐などで電源を引っ張らずとも純正のシガーソケットに拡張タイプのプラグを差し込むだけでシガーソケットを増設できます。DIYをする習慣がない方や、複数の車で拡張シガーソケットを使用したい場合に便利な方法です。
外れやすいことも
拡張シガーソケットのプラグを純正シガーソケットに取り付けると、モノによってはハマりが緩くて気が付かないうちに抜けている場合があります。それに気が付かないと、USBハブで充電したつもりだったスマートフォンの充電が全くできていなかった、ドライブレコーダーの電源が切れる、などの可能性も高まります、注意しましょう。
車のシガーソケット増設方法その2
純正シガーソケットの配線を分岐させる
増設方法その2は純正シガーソケットの配線を分岐させる方法です。車には必ず純正のシガーソケットが取り付けられています。そのシガーソケットの配線を二股、つまり分岐させることで増設するシガーソケットの電源を引っ張るという手段です。この方法であれば、制御の効いているIG電源ないしはACC電源を使うことになり、エンジンを確実に切ってしまえば同時に電源も遮断され、バッテリー上がりの心配もありません。
具体的な取り付け方：配線コネクターを使う
純正シガーソケット周りの内張りを外した後、純正コネクター配線を見つけます。純正コネクターの配線を見つけたら、プラス配線とマイナス配線がどちらかを検電テスター使って調べましょう。IG電源をオンにした状態と、ACC電源をオンにした状態でテスターを配線に当て、反応した配線側がプラス配線です。
配線の大きさに合った配線コネクターを用意し、新たに付け加える配線を配線コネクターのストッパーが付いた溝にはめます。その溝部分に分岐配線をはめたら、プライヤーを使ってふたをし、固定してください。その後、純正シガーソケット配線にもう片方をはめて固定します。プラス配線に繋いだ場合、ヒューズを分岐配線に付けておきましょう。同様にマイナス配線も配線コネクターで固定したら完了です。
車のシガーソケット増設のおすすめアイテムその1
Te-Rich シガーソケットはシガーソケットを3つに増やせる車載専用の拡張シガーソケットです。プラグ差し込み口を3つに増やせるので車内で同時に3台分使えてる便利な拡張シガーソケットとなっています。サイズは110×37×190mmでコンパクト、重量180gと軽量です。
この拡張シガーソケットはプラグを純正シガーソケットに差し込むだけで使えるので取り付けも簡単、配線加工をせずにシガーソケットを増設したい方におすすめする商品です。さらに、USBポートが2つ設けられているので、ドライブレコーダーやETC機器を使いながら充電ができる便利なタイプとなっています。おすすめのシガーソケットです。
車のシガーソケット増設のおすすめアイテムその2
エーモン 電源ソケット(ヒューズ電源タイプ) 1542は自動車用DIY用品を幅広く提供するエーモン工業株式会社製造の電源ソケットです。配線加工をすることなく電源を取り出せる便利な商品になります。この電源ソケットにはロック機能も付いているので、プラグが外れないよう注意する必要なく固定できます。USBハブでの充電も確実に行えるのです。
平型・ミニ平型・低背に対応する15Aのヒューズであれば交換可能となっています。コード寸法は0.75sq相当×約2mとなっているように少し幅があります。配線コネクターで分岐・固定するときには対応サイズに注意しましょう。交換用ヒューズ15Aが付属していたりクワ型端子が付いている、USBハブの使用などを目的としたシガーソケット増設におすすめのアイテムです。
まとめ
純正シガーソケットに差し込んで固定するだけで増設できる簡単な方法から、純正シガーソケットの配線を分岐させて電源を引っ張り新たにシガーソケットを解説する方法など、DIY作業の幅も広いのがこのシガーソケット増設です。最近ではUSBケーブルを使う製品も増加したので、USBハブを車内で多く使えることはメリットの1つにもなります。車のバッテリー上がりを誘発しないよう注意が必要ですが、DIYで固定できれば楽しく、車内で使えれば非常に便利です。車内空間を充実させるためにもシガーソケットを増設しましょう。