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「シレネ」とは?その種類や特徴、育て方をご紹介!上手な増やし方は?

シレネはサクラに似た可愛らしい花を咲かせ、園芸用として人気の花です。その種類はなんと300種類とも言われます。今回はその種類や花の特徴、上手な育て方などシレネの情報を一気にご紹介していきたいと思います。上手に増やして素敵なお庭を作ってみませんか?
2020年8月27日
てつはる
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目次

シレネとは?

シレネ、と聞いてぱっと花のイメージがつきますか?それもそのはずシレネは、驚くなかれ300種類程の多くの仲間を持つのです。ですから私たちはあちこちでその仲間を見ることが出来ます。シレネはナデシコ科に属し、原産はヨーロッパや北米など主に北半球に自生していますが、一部南アメリカやアフリカにも分布します。高い山の岩場や砂地、また海岸などに自生するものが多いようです。

シレネは多種多様

シレネはその仲間の数が多いことも特徴ですが、更にその中でも両性花の種類があったり、雌雄異株の種類があるなどかなり多様です。その為に祝物の性の成り立ちや仕組みを知るためのサンプルになってもいるようです。

シレネの名前の由来

シレネの花はべたべたとした粘着性の高い液体を出す種類が多いのですが、これを名前の由来と関連させた説は昔からあったよう。ギリシャ神話時代、バッカスと言うお酒の神がおり、その養父であるシレネがお酒を飲んで酔いつぶれた際に口から泡を吹いたとか。そこからギリシャ語で唾液と言う意味の「シアロン」と養父「シレネ」の名前をかけあわせてシレネと呼ばれるようになったというもの。花のイメージとはちょっと違いましたね。

シレネの花言葉

シレネの花言葉の由来はシレネの仲間である「ムシトリナデシコ」という種類の特徴からと言われています。ムシトリナデシコは食虫植物ではありませんが、茎の上の方から先程もお話ししたべたべたとした粘着性の高い液体を出します。それが虫を取るイメージがあるということでその名がつけられたと言われます。そのイメージから花言葉も「未練」「しつこさ」「罠」「誘惑」「偽りの愛」といったちょっとマイナスイメージのものが多くなってしまったようです。

シレネの特徴

前にも軽くご紹介しましたがシレネの様々な特徴をここでまとめてご紹介したいと思います。

種類様々

シレネは300種類程の仲間があるとお話ししましたが、その種類によってかなり違いがあります。例えば育て方ひとつとってもその種類によって育て方の難易度が違うのです。形態も一年草と多年草がありますし、自生する場所も山だったり海だったり。1番の特徴は植物の性について種類ごとに違いがあることでしょう。

性の違い

シレネには両性花と言われる1つの花におしべとめしべをもつもの、雄花と雌花が別々の株に咲く雌雄異株という種類、両性花をもつ株と雌花しかつけない株とをもつ種類など様々な性をもつものが混在しています。またこれらの種の中間的なものもあるそうで、これからもいろいろと研究されていくのではないでしょうか。

特徴による増やし方

特徴の違いが増やし方の違いにも。種が良くつく種は種まきで、根が外に伸びる種は株分けでなど方法は色々。その種の特徴を知ることも上手な育て方の第一歩です。

シレネの種類


シレネは大きくペンデュラ種とアルメリア種の2つに分けることが出来ます。ペンデュラ種は品種改良が盛んな種類。その花の形は八重咲などもあり様々です。アルメリア種は小さな花弁がたくさん集まってひとつの大きな花のように見える花です。

ペンデュラ種

ペンデュラ種の花は品種改良の為、これと決まった形ではありません。代表的な「シレネ・ユニフローラ」は風船状のがくが特徴的。花が垂れるように咲くものと、直立するものとがあります。花色はピンクや白で形は八重になるものもあるとか。

アルメリア種

アルメリア種のシレネは、細長い管の様に50~60cm伸びた茎の先に直径1センチ程のピンクの小花を咲かせます。茎の部分に粘着性があり、虫を捕まえるイメージから別名「ムシトリナデシコ」とも呼ばれます。

シレネが好む環境

シレネは高い山や海辺に自生するとご紹介しました。では栽培するにはどんな環境や管理が必要なのでしょうか?

栽培場所

シレネは日当たりと水はけの良い場所を好みます。地植えであれば日当たりのよい場所を選びましょう。シレネはその種類により栽培難度が違います。基本は高温多湿を苦手とします。またシレネの中にはロックガーデンに適した種類が多くあるようですね。

温度管理

シレネは耐寒性が強く、氷点下でも大丈夫な植物です。その反面暑さや湿度に弱い傾向があり、真夏の温度管理が必要です。直射日光は避け、風通しの良い涼しい場所に置いてあげてください。真夏のベランダは避けた方がよさそうです。

シレネの育て方

ここからはシレネの育て方についてポイントごとにご紹介していきたいと思いますが基本シレネは難しい管理は必要ないようです。

水やり

シレネは乾燥地を好むため、地植えでは水やりは基本必要ありません。鉢植えの水やりは土の表面が乾いたらたくさんあげてください。加湿で根腐れも起こしやすい為、鉢植えでは排水性を高めるための鉢底石を敷くと良いでしょう。

肥料・土

シレネを栽培するのに適した土は水はけのよい弱アルカリ性の土です。鉢植えでは赤玉土2、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2などの配合土に苦土石灰を加えpH調整してあげると良いでしょう。地植えの場合には肥料を必要としません。肥料をあげすぎたりすると根が傷んでしまうことも。鉢植えでは開花時期を除いた時期に2回ほど緩効性化成肥料をあげると良いでしょう。

病気や害虫


シレネは病気にかかりにくい植物ですが、害虫としてアブラムシに注意しましょう。3~6月、9~11月に特に新芽に発生しやすい為、その時期には葉の裏側などをよく管理観察し駆除しましょう。

植え付け・植え替え

シレネの植え付けの適期は3~5月、9~10月です。植えつけたまま放置し、株があまり古くなると立ち枯れしやすくなりますので、特に多年草の種類は2年に1回程度植え替えをしてあげるとよいでしょう。その際に合わせて株分けし、増やしてあげることも出来ますね。

シレネの増やし方

では元気に育ったシレネはどうすれば増やせるのでしょうか?シレネの増やし方には「種まき」「挿し芽」「株分け」という方法があります。

種まき

種まきに適した時期は春先3~4月、又は9~10月です。基本的に種は良くつきますが、八重咲の一部の種類は難しいようですね。種まきは水はけのよい土、山野草用土などもおすすめです。ただ土の粒が荒いと土の間に種が深く沈んでしまって発芽を妨げることもある為、粒が細かい土が良いでしょう。種まきのあとから被せる土も種が見える程度の量で大丈夫です。

挿し芽

シレネの中でも多年草の種類は挿し芽で増やすことが可能です。挿し芽に適した時期は4~6月頃。挿し芽の方法は、まず株元から伸びているしっかりした茎を選び切り取ります。次に切り取った茎の根元から2~3節程度が土に埋まるよう挿し芽をします。すると節目から新しい芽や根が出てくるようになるんですね。

株分け

植え替えの際に株分けを行い、増やす方法もあります。これは土の中に走出枝という親株から出て地表面を這うように長く伸び、先の節から芽や根が出てきて子株となるような茎を伸ばす種類で可能です。

シレネの用途

シレネは主に観賞用として利用されます。地植え、鉢植えどちらでも良く育ち種類も多様な為、初心者には選びやすい品種と言えるでしょう。寄せ植えにも人気の品種です。

シレネの地植え

シレネ・カロリニアナのように地面を這うように咲く種類はグランドカバーに最適。この種類は1株でたくさんの花を咲かせますし、横に広がるように成長する為地植えにするとそれは見事ですよ。

シレネの寄せ植え

寄せ植えにもシレネは良く使われます。小さな花をたくさん咲かせるためメインの大きなお花と組み合わせるのが素敵です。茎を長く伸ばして垂れ下がるように花を咲かせるシレネ・ユニフローラのような種類は鉢からこぼれるような立体感が際立つハンギングもいいですね。

上手に寄せ植えするには?


初心者には寄せ植えってハードルが高い気がしませんか?上手に寄せ植えを作るポイントは苗を植える段階ではスカスカぐらいがいいんですって。あまり初めからぎゅうぎゅうに寄せ植えしてしまうと春になって蒸れやすいんだとか。最終的には枝や葉が茂って鉢植えをきれいに覆い尽くすように育ってくれるみたいですよ。

シレネまとめ

いかがでしたか?本当にシレネは多種多様で、全てはご紹介しきれないほど!では最後にシレネの基本事項をまとめてみたいと思います。

シレネは日なたが好き

シレネの育て方のポイントは日当たりのよさ、でしたね。でも暑さには弱いことがある為、温度管理には注意して下さいね。日差しギラギラの夏のベランダは危険です!蒸れも嫌いなので風通しの良いこと、地植えは水はけのよい場所で、鉢植えでは鉢底石などが必要です。

お手入れいらず

シレネはお手入れいらず。特に地植えは水やりも肥料もほとんど必要ないほど。環境の管理をしてあげればどんどん育ってくれます。プラスαのお手入れとしては開花期にどんどん花を咲かせる種類にはこまめに花がらを摘んであげることでより長く多くの花を咲かせてくれるとのこと。また枯葉もあまりそのままにしておくと病気の元となることも。定期的に取り除いて清潔にすることも大切なようですね。

増やし方もいろいろ

種類豊富なシレネ。増やし方もそれぞれの種の特徴を生かした方法がありました。ペンデュラ種の一部種以外は比較的種つきがよいので種まきで育てるのも楽しそうです。挿し芽は本当に茎を切って土に挿すだけ!挿し芽に適した良い茎を選ぶのがポイントですね。にょきにょきと走出枝を伸ばす種は株分けに適しています。色々な増やし方を試してみるのも面白そうですね。

観賞用として大人気

小さく可憐な花をたくさん咲かせるシレネは観賞用として大人気です。お庭がなくても寄せ植えなどで色々な表情を見せてくれます。花色も白や赤、ピンクも薄いものから濃いものまでとお好みに合わせて選べます。やや大輪の八重咲種、ぷっくり膨らんだがくが可愛らしいユニフローラなど花形も様々。皆さんはどれがお好みですか?

今が植え付け適期!

残念ながら種まきの適期は少し過ぎてしましましたが、今の時期はまさにシレネの苗の植え付け適期です。これから秋頃までたくさんの花を咲かせて私たちを楽しませてくれるはず。お手入れや管理も簡単、種類も豊富で可愛らしいとなれば、ガーデニング初心者はさっそく試してみたくなりませんか?是非一度ガーデンショップでシレネをお手に取ってみては?