食べられる「フードペン」とは?
「フードペン」= 食べ物ペン?その名のとおり、イタリア製の食べられるペンです。従来はフードカラーリング(食用インク)を水に溶いて筆でお菓子にデコレーションをしていました。今ではケーキ屋やパン屋でも使われています。
単なるサインペンにしか見えない「フードペン」ですが、実は優れもの。紙にお絵描きするのと同じように簡単に食べ物に描けるので、子供から大人まで楽しめます。子供の喜ぶ顔を見たいお母さん方にぴったり。世界でひとつだけの贈り物を作りたい方にもとっておきのアイテムです。
子供に食べさせても平気?
子供の口に入れるものが安全なのか、お母さんにとっては常に心配ですよね。「フードペン」の安全性は高いようです。万が一、丸ごと1本分のインクを飲み込んでしまっても人の体には害がないということ。
原材料は、水、グリセリン、エタノール、クエン酸に加え、色によって違いますが、食用色素が使用されています。お菓子やパンの食べられるアートでお子様が喜ぶ顔を、安心して見られますね。
9カラーの「フードペン」アートでインスタ映え
インスタグラムで「フードペン」と検索すると、1,300以上、「foodpen」でも1,400以上の投稿があります。他のキーワードや英語での検索をあわせると何万とヒットします。子供からアーティストまでいろいろな食べ物に鮮やかなカラーでデコレーションして食べられるアートをご披露しています。
お絵描きですからカラーは大いに越したことはありません。「フードペン」には、ブラック、レッド、オレンジ、ピンク、ブラウン、ブルー、グリーン、イエロー、パープルの9カラーあるので、大概のものに物足りるでしょう。売ってる場所によってはセットで販売されているところもあります。
「フードペン」の太さは2種類
先ほどの9カラーは、普通のサインペンの太さの通常タイプで先が柔らかく、色を塗るのに適しています。「フードペン スキニー」というのもあり、先が細くなっていて細い線を描くのに適しています。
スキニータイプには7カラーあり、色はブラック、レッド、オレンジ、ピンク、ブラウン、ブルー、グリーン。イエローとパープルが欠けますが、その色で輪郭を描くことはまずないので不自由はしないでしう。通常タイプとスキニータイプを上手に使い分けてアートを楽しみましょう。
「フードペンが」売ってる場所は?
面白そうなので、さあ、やってみよう、と思っても、売ってる場所が分からないことには始まりません。お近くての店舗などで売ってる場所を探す際としては、製菓材料専門店に置いてあり、ロフトなどの雑貨屋の製菓材料売り場にもあります。
100均には他のデコレーションペンはあるようですが、「フードペン」は見つからないようです。 売ってる場所がお近くになければ、ネットショップから取り寄せることができます。アマゾン、楽天、ヤフーショッピングの製菓材料専門店のネットショップで出品されています。
1本369円から673円と幅があり、セットで販売しているところもあります。思い立ったらオンラインで買いましょう。早い時には次の日には届く場合があります。
「フードペン」で何に描けるの?
食べられる「フードペン」はお菓子やパンにお絵描きできるだけでなく、お弁当にメッセージを入れたりと、とても幅広くいろいろな食べ物に使えます。果物の皮などのなめらかな表面にも描けます。
ネット上ではいろいろなメディアで「フードペン」の数多くの使用法を見られますので、それからアイデアを得るのもよし、自分で思いつくのもよし、可能性は無限です。
既成のお菓子をアレンジ
自分でお菓子は作れないけれどパーティーで出すお菓子をアレンジしたい、というときに、この「フードペン」は重宝します。マシュマロ、クッキー、マカロンなど、お店で買ってきたお菓子にイラストやメッセージを描いてデコレーションしましょう。 誰もが使ったことのないものに挑戦して、ネットで共有してみるのもいいかもしれませんね。
「フードペン」でお菓子をデコレーション
お店から買ってきたシンプルなケーキにしろ、手作りのケーキにしろ、「フードペン」を使えば好きなようにアレンジすることができます。イラストをケーキの上に載せたり、トッピングに小細工したりと、少し手を加えるだけで見違えるようになります。 バーズディケーキなどはお祝いのメッセージを書けば受け取る人も喜びますよね。
パンにも「フードペン」
毎朝何気なく食べるのトーストも「フードペン」の手にかかったら、その日を朝から盛り上げる話題に変身!そのままパンの上に描くのもOK。パンに載せるチーズに描くのもOK。子供に元気を与えたり、ご主人に感謝の気持ちを伝えたりと家庭円満の手助けをしてくれるかもしれません。
自家製のパンに子供の好きなキャラクターを描けばお母さん大好き度がアップ。イラストはネットで探せばごまんとあるので題材に困ることはありません。
「フードペン」はキャラ弁の救世主
やり始めるとお母さんがハマッてしまうキャラ弁。ごはんに。卵焼きに。ハンバーグに。フルーツに。チーズに。いろいろな食べ物がキャラクターに変身します。
のりをカッターで切るとのりの残骸が無駄になってしまいますが、「フードペン」で描けばそのようなことはなく、さっさとイラストが描けて無駄がありません。 お弁当は忙しい朝に作るものですが、時間を短縮するためにイラストを作り置きできる方法を後ほどご紹介します。
クリームにまで!
上の画像を見ていただければお分かりですが、ラテのクリームにもイラストがあります。カフェラテを淹れながらミルクフォームで作るラテアートに並んで「フードペン」などを使ってのラテアートも人気が出てきています。ふわふわしているクリームの動物に顔を描いたり、後ほどご紹介する方法で複雑なイラストをラテに載せたりします。
「フードペン」の描き方は?
これまでご覧になった画像から「フードペン」はいろいろな食べ物に描くことができ、いろいろな描き方があることがお分かりになられたでしょう。 では、どうのようにアートを楽しめばよいのかご紹介します。
「フードペン」で直接描き込む
そのままペンで描くだけです。誰でもが思いつく方法ですね。紙にお絵描きするように直接描き込んでいきます。輪郭や文字のみでもシンプルなものが出来上がります。
さらに複雑なイラストでは、スキニータイプのペンで輪郭を描いた後、通常タイプのペンで色を塗ります。たくさんのカラーを使い、鮮やかに仕上げていきます。 アーティスティックな方には腕の見せ所ですね。
ステンシルを使っても
ステンシルと「フードペン」を組み合わせると同じ描き方になるため量産ができます。繰り返しが面倒ですが、パーティーのプレイスメントに世界にひとつしかない手作りのクッキーを用意したい場合には、とてもいいテクニックです。ゲストの名前をひとつひとつ書き込んでいけば誠意が伝わるでしょう。
「オブアート」とは?
あまり絵を描くのが得意でない方でも大丈夫です。 「オブアート」ってご存知ですか?オブラートを好きな大きさと形に切って絵を描き、それを食べ物に直接貼るものです。先ほどのラテもオブアートですね。
オブラートは透明で水分に触れるとやわらかくなり溶けてしまいます。その特質を利用して食べ物や飲み物をアートにしてしまいます。水分のある食べ物だったら何にでも貼れる、ということです。
では実際にどのようにしたらよいのでしょうか? まず、お好きなイラストにラップを被せその上にオブラートを載せます。イラストの上から「フードペン」でなぞってオブラートに転写します。太さの違うペンをうまく使い分けてるといいでしょう。
出来上がった食べられるイラストをごはんやチーズ、焼く前のパン、ケーキ、ラテなどに載せれば完成! そのまますぐに使わなくても描いたオブラートは保存できます。こちらが、朝のお弁当作りであまり時間がないときのために作り置きしておける方法です。
「フードペン」の描き方で注意が必要なのは?
「フードペン」のインクは水性なのでどんな表面にも良く描けるというわけではありません。違う描き方を使い分けることによってうまくいく場合があります。例えば、りんごの皮などのつるつるした表面。カラーがはじけてしまうことがあるので、2度塗りをオススメします。
また、色を塗る際は、カラーを置いていくような感じで塗っていくときれいな色に仕上がります。 水性のインクは油っぽいものとは相性が合わないので卵焼きやハンバーグに直接描くのはは避け、チーズやオブラートを載せるようにしましょう。
「フードペン」の類似商品
「フードペン」だけでなく食べられる画材が他にもあります。形状と使用法は異なり、個人の好みもありますが、描き方に従えばフードアートという目的を達成するにはどれも劣りません。
他社の食用マーカー、ペイントブラシ、「チョコペン」、「デコペン」など、多くの種類があります。いろいろ試して自分に合ったものを見つけるのがいいでしょう。
他社のペン
海外で販売されている食用のマーカーがたくさんあります。 「Americolor Gourmet Writer」、「Foodoodler」、「Kopykake Edible Ink Pen」、「Chefmaster Food Decorating Pens」、「Candy Decorating Pens」、「Sweet Sugarbelle Food Safe Markers」、「Food Art Pen」、「Food Writer」「Eleni’s Color Me!」など。
「Aqua Flow Brush Set」は食用インクをチューブの中に入れて使うブラシ。 日本のマーケットで手に入るのは唯一、アメリカWilton社の「Food Writer」。レッド、イエロー、ブルー、グリーン、ブラックの5カラーです。ヤフーショッピングに1,750円で出店されています。
チョコ、アイシング、その他
これからご紹介する「チョコペン」、「アイシングペン」、「デコペン」などを売ってる場所はダイソーやセリアなどの100均です。 チューブ状で中にチョコレートやジャムが入った「チョコペン」や「ジャムペン」。
「チョコレートペン」、「チョコペン」、「チョコぴつ」、「デコチョコペン」、「キャンディライター」「スイーツデコ」、「サインチョコ」などとあり、ブラック、レッド、ピンク、トロピカルパッション、ホワイト、ブルー、イエロー、グリーン、パープル、オレンジがあります。
中のチョコレートは固まっているので、電子レンジやお湯で温め、やわらかくしてから使います。 粉砂糖のアイシングの入った「アイシングデコペン」も同様に先に温めます。 ジャムが入った「ジャムペン」。ブルーベリー、レモン、ラズベリー、ストロベリーの4カラーが楽しめます。
「デコペン」、「フードデコレーションペン」、「クッキングペン」はお好きなソース、海苔の佃煮、チョコレートなどを入れて搾り出すもの。シリコンでできたものもあり、洗って再利用できます。
100均でこれだけ材料が集まるのはお得ですね。なんと、あのプラモで有名なタミヤも食用の「アイシングの達人」という搾り出すアイシングを提供しているのは驚きです。
サランラップにも描けるペンもある!
直接食べ物に描くのに気が引ける方は水性インク使用で描いたものを電子レンジに入れてもOKな「サランラップに書けるペン」はいかがですか?
「サランラップに書けるペン」はレッド、ブルー、ブラック、グリーン、イエロー、ホワイトの6カラー。セットで800円前後で手に入り、素っ気無いラップやサンドイッチバッグなどの包みをおしゃれなラッパーにに変身させます。
まとめ
「フードペン」の魅力が伝りましたでしょうか。 食用として安全で、十分なカラーが取り揃い、いろいろな描き方のできる「フードペン」。100均で手に入るほかの商品と組み合わせて無限にアートが楽しめそうですね。
パーティー、ピクニック、お弁当、ギフト、手作りのお菓子やパンなどと、様々な食べ物を異次元のものにしてしまうことでしょう。 次の休日はお子様と一緒にフードデコをして過ごしてはいかがですか。