「ロード系ミニベロ」とは
ミニベロとはタイヤが小さい小径で(24インチ以下がメイン)、車体もコンパクトで取り回しの良い、小径自転車です。折りたたみ自転車サイズの自転車と言えばわかりやすいと思います。
そのミニベロにもロード型ミニベロと呼ばれる、スポーツタイプの自転車があります。走行性能に優れ、街中はもちろんですが、ハンドルがドロップハンドルになっており、長距離を走ったりすることも可能です。
つまりミニベロの取り回しの良さと、ロードバイクの走行性能を足して2で割ったような自転車が、「ロード系ミニベロ」と呼ばれる自転車です。
「ロード系ミニベロ」をおすすめする理由とは?
両方のいいとこ取りで、ロードバイクを買わなくても、またミニベロを買わなくても、ロード系ミニベロが最強の自転車ではないか、とお考えの方もいらっしゃると思います。
もちろんロード系ミニベロも最強ではなく、メリット・デメリットがあります。ここではそのメリット・デメリットをご説明しましょう。
ロードバイクと走行性能の比較
車体、タイヤが小径でコンパクトなミニベロと、ロードバイクとの走行性能の比較は、ロードバイクの方が圧倒的に有利です。特に長距離での走行性能で言えばいくらロード系ミニベロといっても、本格的なロードバイクには太刀打ちできません。
ただし漕ぎ出しは、ロード系ミニベロは有利です。車体も小さく小径タイヤのため、漕ぎ出しが軽いのです。
ロード系ミニベロと通常のミニベロとの比較
ロード系ミニベロの弱点と言えば、価格の高さがあります。通常のミニベロと比較しても、価格は1.5倍から3倍程度と高額になります。
ロード系ミニベロのメリットとは?
以上のことからロード系ミニベロのメリットといえば、小回りの利くキビキビとしたスポーツタイプの自転車ならではの走りが楽しめ、ロードバイクのような長距離も得意とします。
また車の後ろに積んで、旅先でも軽快な自転車ライドが楽しめます。また収納スペースをあまりとらないため室内保管も簡単。盗難防止にもなります。
ロード系ミニベロのデメリットとは?
価格が高いと言うことと、本格的なロードバイクのような走行性能までは持っていないと言う点です。とは言え気軽に、スポーツライクな走りが楽しめる、ロード系ミニベロは都会を中心に人気が高まっています。デメリットよりもメリットのほうに魅力を感じる方が多い理由です。
ミニベロをカスタムしてロードに!?
あなたが今お持ちのミニベロをカスタムして、ロード系ミニベロにすることは可能でしょうか?結論から言うと可能です。ディレイラーをロード系のものに変更したり、ハンドルをドロップハンドルにしたりすることは可能です。
購入したショップと、よく相談して購入するパーツを決めていきましょう。ただしロード系ミニベロを購入するより価格が高くなる可能性が高いです。
ドロップハンドルについて
ドロップハンドルは、自転車に乗った時他のハンドルとは違う姿勢になり、使う筋肉も変わってきます。通常のハンドルですと、足の筋肉だけを使ってペダルをこぎますが、ロード系ミニベロに採用されているドロップハンドルは、腹筋背筋腕の筋肉など体中の筋肉を使って自転車をこぎます。
そのため通常よりも楽に、早く自転車をこぐことが可能です。またドロップハンドルを握る場所によって、様々なポジションを取ることができると言うメリットがあります。
走るシチュエーションによって姿勢を変えることで、長距離でも疲労が少ない走りができます。
「ロード系ミニベロ」の選び方
たくさんの自転車ブランドから、様々なロード系ミニベロが販売されています。その中からこれだと思う1台、ロード系ミニベロを選ぶ際に必要なこととは何でしょうか?ここではロード系ミニベロを選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。ご購入の際の参考にしてくださいね。
走行性能
走行性能とは、ボディーの素材や使用されているディレイラーのランクによって、かなり変わります。当然、カーボンなどの軽い素材を使用しているロード系ミニベロの値段は高くなります。
ディレイラーのランクが上がっても値段は高くなります。その分スムーズなギアチェンジや、漕ぎ出しが軽くなるなどメリットもたくさんあります。
デザイン
見た目で選ぶのも非常に重要です。最近は、ヴィンテージ自転車も人気!購入したい自転車に、愛着がわくのはまず見た目からでしょう。かっこいいデザインの自転車をご紹介しますので、ぜひお気に入りを見つけてくださいね。
予算
走行性能もよし、デザインもよし!その次はお財布と相談してみないといけません。何しろ先立つものがなければ、どんなに欲しいロード系ミニベロを見つけても、購入することができませんよね。
ここでは100,000円以下のロード系ミニベロもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
かっこいい走りが楽しめる「ロード系ミニベロ」
GIOS(ジオス)FELUCA(フェルーカ)
おすすめポイント
ロードバイクの老舗ブランドであるジオス。ジオスの小径自転車フェルーカです。ジオスカラーと言う独特の、鮮やかなブルーが、見た目にもかっこいい自転車です。
折りたたみ自転車と同じサイズながら、ロードバイクに匹敵する走行性能を持ち、価格も100,000円を切っているお値打ちなロード系ミニベロです。
ロードバイクと比較しても、長距離も走ることが可能でスポーツタイプ自転車として魅力的!鮮やかなブルーのフレームがかっこいい小径自転車です。
カラーリングもジオスブルーはもちろん、ホワイト、ブラックと3色展開です。剛性の高いクロモリフレーム、ドロップハンドルにディレイラーはシマノ社製のSORA。スペックも充分です。価格は90,000円程度です。
主なスペック
フレーム ジオスオリジナルクロモリフレーム フロントディレイラー SHIMANO FD-R3000 リアディレイラー SHIMANO RD-R3000SS シフトレバー SHIMANO ST-R3000 重量 10.5kg ホイールサイズ 20インチ
おしゃれでかっこいい「ロード系ミニベロ」
Manhattan(マンハッタン)m451シリーズ
おすすめポイント
ドロップハンドルとクラシカルな雰囲気がかっこいい、マンハッタンの小径自転車。折りたたみ自転車と同じサイズながらロードバイクと比較しても、スポーツタイプ自転車として魅力的でかっこいい小径自転車です。
もちろん走行性能も高く、700Cサイズの長いフロントフォークを採用し、ハンドリング性能を向上。小径自転車にありがちな、ふらつきをなくしています。またクロモリフレームは、軽量で振動吸収性に優れています。
チェーンステイの角度をディレイラー設計に合わせ、専用台座にしているだめ、変速性能を落とさず最良の状態でのギアチェンジが可能です。価格は90,000円~120,000円程度です。画像は太めの451タイヤを装着した、長距離向けツアータイプベーシックモデルです。
主なスペック
フレーム Reynolds520 クロモリダブルバテッド 0.8-0.6-0.8 フルセット フロントディレイラー シマノ Sora FD-R3000 リアディレイラー Microshift RD-R325 シフトレバー シマノ Craris ST-R2000 16speed 重量 ホイールサイズ 20インチ ※M451Gのスペック
かっこいい折りたたみ「ロード系ミニベロ」1
DAHON(ダホン) Mu Elite 折りたたみ小径自転車
おすすめポイント
折りたたみ自転車、小径自転車で有名なダホン。ダホンもロード系ミニベロを販売しています。Mu Eliteは、ロード系ミニベロでありながら折りたたみもでき、旅先でも、スポーツタイプの自転車ならではの走りが楽しめると人気です。
メインコンポーネントは、Shimano105。単純に折りたたみ自転車に、ドロップハンドルを取り付けたわけではない、ダホンのロード型ミニベロ。重量も約10キログラムと超軽量!
また装備も充実しており、走りが軽くなる「FSA メガ エヴォ BB386」、空気抵抗を軽減するセミディープリム「ダホン スマート 1.0」と走行性能も充実。ダホンの最上級フラッグシップモデルです。
ロードバイクと比較しても、スポーツタイプ自転車として魅力的で、かっこいい小径自転車です。工具不要で3つの手順で簡単に折りたたみ可能な上、長距離もおまかせの走行性能も抜群!価格は2 90,000円程度と高額ですが、それ以上の走りを実現してくれます。
主なスペック
フレーム アルミニウム製 フロントディレイラー Shimano 105, FD-5800, 2spd リアディレイラー Shimano 105, RD-5800, 11spd シフトレバー Shimano 105, ST-5800 重量 約10kg ホイールサイズ 20インチ
かっこいい折りたたみ「ロード系ミニベロ」2
DAHON(ダホン) Visc Pro 折りたたみ小径自転車
おすすめポイント
100kmを超える長距離サイクリングから、普段の通勤・通学などあらゆるシーンで活躍するダホンの小径自転車。中でもロード系ミニベロのVisc Proは、SHIMANO TIAGRAを採用した、フロントダブル・20段変速モデルとスペックも充実。
さらにドロップハンドル、451ホイール、キャリパーブレーキで街中はもちろん、サイクリングの最中でも快適なスポーツ性能を発揮してくれ、走行性能も充分。
ロードバイクと比較しても、スポーツタイプ自転車として魅力的でかっこいい小径自転車です。単純に折りたたみ自転車に、ドロップハンドルを取り付けたわけではない、ダホンのロード型ミニベロ。
もちろん折りたたみも可能で、スポーツ自転車としての魅力も兼ね備えた折りたたみ自転車です。価格は150,000円程度です。
主なスペック
フレーム アルミニウム製 フロントディレイラー Shimano TIAGRA FD-4700 リアディレイラー Shimano TIAGRA RD-4700-SS シフター Shimano TIAGRA ST-4700 重量 約11.2kg ホイールサイズ 20インチ
都会的でかっこいい「ロード系ミニベロ」
Tern(ターン)SURGE
おすすめポイント
アーバンスタイルともマッチする、スポーツタイプの小径自転車。そんなかっこいいロード系ミニベロをお探しの方にオススメするのがターンです。マットブラックとマットレッド、シルクポリッシュトどの色もかっこよく、とても魅力的です。
シンプルなデザインながらもセンスの良さを感じさせ、街乗りはもちろん長距離も可能な走行性能を併せ持っています。
また通常の小径自転車よりも、ステアリングのヘッド位置が高いため、小径自転車特有のハンドリング時のふらつきを軽減。
折りたたみ自転車と同じサイズながら、ロードバイクと比較しても、スポーツ自転車として引けを取らないロード系ミニベロです。価格は90,000円程度です。
主なスペック
フレーム アルミ製 フロントディレイラー Shimano, FD-2400, Claris リアディレイラー Shimano, RD-2400, Claris, 8spd. シフター Shimano, ST-2400, Claris, STI, 2×8spd. 重量 約10.4kg ホイールサイズ 20インチ
初心者におすすめ「ロード系ミニベロ」
GAINT(ジャイアント) IDIOM0
おすすめポイント
ジャイアントからも、かっこいいスポーツタイプの小径自転車が出ています。ロードバイクと比較しても引けを取らない走行性能。サイズも20インチと、折りたたみ自転車と変わらぬサイズながら、長距離もお任せなロード系ミニベロです。
その秘密は上級アルミ素材の「アラックスSL」を使用した新設計のエアロ形状フレーム。重さも10キロ以下の約9.0キログラムと、超軽量のスポーツタイプ小径自転車です。価格も、比較的お求めやすい130,000円程度です。
主なスペック
フレーム アルミ製アラックスSL (フォークはカーボン) フロントディレイラー SHIMANO TIAGRA リアディレイラー 〃 重量 約9.0kg ホイールサイズ 20インチ
女性におすすめ「ロード系ミニベロ」1
Bianchi(ビアンキ)MINIVELO8 DROP BAR
おすすめポイント
かっこいいと可愛いを足して2でわった、カッコ可愛い小径自転車をお探しならビアンキをおすすめします。青空を意味するチェレステカラーは、街中でもひときわ目を引きます。現存する自転車メーカーで最も古い歴史を持つビアンキ。
ドロップハンドルとクラシカルな雰囲気が、とてもかっこいいスポーツタイプ。長距離のサイクリングはもちろんですが、普段遣いにも便利な小径自転車です。他のメーカーのロード系ミニベロと比較しても、お求めやすい価格も魅力的です。価格は90,000円程度です。
主なスペック
フレーム Hi-ten with Cr-Mo フロントディレイラー Shimano Claris リアディレイラー Shimano Claris シフター Shimano SL-R400 W-shift Lever 重量 ホイールサイズ 20インチ
女性におすすめ「ロード系ミニベロ」2
BRUNO(ブルーノ) MINIVELO 20 ROAD DROP
おすすめポイント
かっこいいと言うよりもおしゃれな、小径自転車と言えばブルーノ。最初からブルックスのサドルが付いており、自転車好きならテンションマックス!
クラッシックな佇まいで、ドロップハンドルと、クロモリフレームが作り出す美しい形が、おしゃれ心をくすぐります。もちろん長距離のサイクリングや、普段遣いにもぴったり。
折り畳み自転車と変わらぬサイズですので、輪行にも。ロードバイクと比較すると走行性能を楽しむスポーツタイプではなく、自転車そのものを楽しむタイプの小径自転車です。
初めて自転車に乗ったときの感覚を思い出させてくれる、そんな自転車をお探しならブルーノのミニベロがおすすめです。
主なスペック
フレーム Columbus Cromor Tubing フロントディレイラー Shimano CLARIS リアディレイラー Shimano TOURNEY TX シフター Shimano W Lever 重量 10.2kg ホイールサイズ 20インチ
大人っぽい雰囲気の「ロード系ミニベロ」
RALEIGH(ラレー)RSC RSW Carlton
おすすめポイント
機能美と言う言葉が、これほどふさわしい小径自転車があるでしょうか。ラレーのカールトンは、大人の方にこそ乗って欲しいロード系ミニベロです。
美しいフレームの形状とドロップハンドル、シンプルなサドルは、見ていてもうっとりとするほどです。フレームは、1899年に創業しているスチールチューブメーカーとしての老舗REYNOLDS。
クロモリの良さを最大限に引き出してくれています。ライディングポジションも楽に取れるステムと操作性に優れたデュアルコントロールレバー。軽量で丈夫なカーボンフォークを使用。
ロードバイクと比較しても、スポーツタイプ自転車として引けを取りません。オプションパーツをつければ、より魅力的なカスタマイズも可能です。価格は150,000円程度です。
主なスペック
フレーム REYNOLDS 520 Mid-size D.B. TIG Welding フロントディレイラー SHIMANO 105 28.6mm リアディレイラー SHIMANO 105 SS シフター SHIMANO 105 11×2speed Dual-Control 重量 9.2kg ホイールサイズ 20インチ
旅をしたい方におすすめ「ロード系ミニベロ」
Bonnet Noir(ボネノワール) ALIZE-R(アリゼR)
おすすめポイント
この自転車にまたがると旅をしたくなる、そんな雰囲気にさせてくれるロード系ミニベロです。ドロップハンドルと細身のクロモリフレームで、クラシカルなデザインがかっこいい小径自転車です。
長距離のサイクリングもお任せ。ロードバイクと比較すると、ツアラータイプに分類されるスポーツタイプの小径自転車です。フレームにはダボが付いており、キャリアを装着しやすいデザイン。70,000円を切る価格も魅力的です。
主なスペック
フレーム 4130 CR-MO コンポーネント SHIMANO CLARIS(2X8SPEED) 重量 11.3kg ホイールサイズ 20インチ
最後に
いかがでしたでしょうか?ミニベロとロードバイクのいいとこ取りをした、ロード系ミニベロの持つ魅力をご紹介しました。ここで紹介した自転車は、すべておすすめの小径自転車です。
ぜひあなたも、ロード系ミニベロにまたがり、街中はもちろん、長距離のロングライドにもチャレンジしてみて下さい。スポーツタイプの自転車としての魅力が、ぎゅっと詰まっていることをきっと実感できるでしょう。