LuoLuo ウォーターシューズ 沢登り
アブミ CG-204
Metolius ME16203
昌栄 NO.553-1
RTF249LK3T
SCARPA インスティンクトVS
Spunk(スパンク)ボルダリング チョークボール
Hikenture アイゼン
スカイウォーカー2
山と高原地図 氷ノ山
イカリ消毒 ヤマビルファイター
MERPHINE トレッキングシューズ
QIANGSHENG 多目的ロープ
ロックテリクス RTHAMGL グリーン
ZEPHIR CHALK BAG
スノーライン(Snowline) SL44UES001
関西クライマーの聖地「雪彦山」
兵庫県の中央部にある姫路市の雪彦山(せっぴこさん)はゴツゴツした岩山です。そのため、クライマーにとっては絶好の練習場となっています。本格的な岩稜ルートと岩山としての魅力ある一般ルートがあることから初心者から上級者まで楽しめる大変人気の高い山です。
日本三彦山のひとつ
雪彦山は古来より修験者の山として知られている日本三彦山の一つです。雪彦山峰県立自然公園の中にあります。自然公園の面積は10144ヘクタールと広大です。 公園内には山岳、高原、渓谷、森林や滝などの名所がたくさんあります。
雪彦山へのアクセスは車がお薦め
雪彦山の登山口は自然公園内のキャンプ場のところにあります。車で訪れた人は、この有料のキャンプ場駐車場を使用します。駐車場にはおおよそ30台が駐車できます。姫路駅からは約30km、車で1時間弱です。
姫路駅からのアクセスはバス
キャンプ場入り口まで向かうバスはありませんが、姫路駅からは山之内行の神姫バスが出ています。登山口までは山ノ内バス停から約1時間、4kmのハイキングコースです。
溝口駅からのアクセスはタクシー
電車で登山口までアクセスする場合の最寄り駅はJR播坦線の溝口駅となります。溝口駅から登山口に向かうバスはありません。タクシーを使うと約8000円かかります。4人で片道2000円ですからグループ登山ならタクシーを使ってのアクセスがいいでしょう。
登山にはどんな種類があるの?
登山と言っても登る山の状況や季節によって、その呼び方や必要な装備が変わってきます。様々な呼び方はありますが、今回は一般的な登山のカテゴリーと必要な装備をいくつか紹介します。
一般登山(ハイキング)
MERPHINE トレッキングシューズ
雪のない時期に専用の道具を使わないで行う登山です。道具を使わなくても岩壁を自分の手と足だけで登るものはフリークライミングと呼びます。雪彦山の一般道ルートは一般登山(ハイキング)となります。
沢登り
LuoLuo ウォーターシューズ 沢登り
渓流や滝などの沢を登山道のかわりに使う登山のことです。沢登りは自然の美しさ感じると、自然をうまく利用しながら行うものです。滝、滝壺、丸みのある岩など、他の登山では経験できないものと接することができます。天気によって水量が変わるなど岩登り以上に難しい要素があります。初心者だけでは危険です。
岩登り(ロッククライミング)
ロッククライミングは、岩場や岸壁を登攀すること。さまざまな道具を使い分けて登ります。はしご状ようなもの(アブミ)を使って登っていくエイドクライミングや、氷の壁を登るアイスクライミングもこの中に入ります。
岸壁の割れ目にハンマーでハーケンを打ち込み、そこにカラビナを付けロープを通し固定します。割れ目の形状や深さは様々であることから、多くの種類のハーケンが作られています。どれを使うかの選定にも専門的な知識が必要です。
ザイルは命綱ですから、体重や岸壁の状況によって太さや長さなど使い分けが必要です。専門家に相談して購入することを勧めます。
必要な道具
アブミ CG-204
Metolius ME16203
QIANGSHENG 多目的ロープ
昌栄 NO.553-1
ロックテリクス RTHAMGL グリーン
RTF249LK3T
岩登り(フリークライミング)
自分の体重を支えるために他の補助道具を基本的には使わずに、自分の手足だけを使って岸壁を登るフリークライミング。指先が滑らないようチョークを付けて登ります。
最近はスポーツクライミングとして、屋内の練習場も増えてきました。自分の力だけで岩を登るので、ルート取りが大切です。
必要な道具
SCARPA インスティンクトVS
Spunk(スパンク)ボルダリング チョークボール
ZEPHIR CHALK BAG
積雪期登山
積雪期登山は雪山を登ることです。山スキーなどもこの仲間です。一般的に12月から2月を冬山登山、3月頃を春山登山、4月以降の雪が消えるまでを残雪期登山といいます。
6本爪、12本爪、チェーンスパイク等、積雪の状況により使い分けます。初心者だけで行うのは危険で、十分な経験が必要なとても難しい登山です。
必要な道具
Hikenture アイゼン
スノーライン(Snowline) SL44UES001
雪彦山は初心者でも登れる?
雪彦山が西日本のクライマーの聖地と呼ばれるのは、絶壁にハーケンを打ってロープを頼りに登るロッククライミングのルートがあるからです。
一般道ももちろんあり、天気がよければ初心者でもチャレンジ可能。しかし、岩場が多いため、他の鎖場で経験を積んでから登るのがおすすめです。
一般コースは断崖には登りませんが、鎖場も多くてハードです:sweat_drops:
この山は岩山ですから一般道もハードです。滑落や落石に注意しながら気を付けて登る必要があります。
鎖場の登り方ガイド
鎖場とは、コースの中で急な岩場などの危険箇所に、安全確保のため鎖が固定されている場所のことです。場所によっては鎖でなくロープが下がっているところもあります。鎖場では鎖に頼りすぎることが危険を招くこともあります。あくまでも補助として利用することが大切です。
登山地図には鎖場の位置が書いてあります。自分のルート上の鎖場や岩場の数や長さを確認しておきましょう。雨の日など天気が悪いと滑りますから危険です。
鎖やロープは安全?
鎖は鉄でできておりしっかりと固定されていますから体重をかけても安全です。しかし、鎖に頼ってばかりいると手がしびれてきたり、天気が悪いと滑ったりすることもあります。頑丈な鎖でも手を離したら滑落します。ロープの場合ははずれたり、切れたりすることも考えられます。
鎖やロープはあくまでも補助的なものと考えることが大切です。自分の手と足をしっかり使って登りましょう。
3点支持が基本
岩場や鎖場を登るときは、3点支持が基本となります。片手と両足、両足と片手というように3点をしっかり確保しながら、片手片足と順番に安定した場所を探して登っていくことになります。怖がらず、コツを掴むことが大切です。
ヘルメットがあると◎
スカイウォーカー2
一般道でも落石などがありますからヘルメットを用意しましょう。ヘルメットは、自分の頭のサイズに合わせて購入しましょう。あご紐の調節をしてはずれないことが重要です。
雪彦山のおすすめコース
姫路駅からバスを利用
雪彦山のおすすめコースはバスによるアクセスの全歩行距離7km、歩行時間約7時間のコースです。山之内バス停からキャンプ場までは徒歩によるアクセスとなります。片道4.1km50分のアクセスです。地図で確認しておく必要があります。
姫路駅~(姫新バス)~山之内バス停~(徒歩)~雪彦山登山口~大天井岳~雪彦山三角点~鉾立山~虹ケ滝~雪彦山登山口~(徒歩)~山之内バス停~(姫新バス)~姫路駅コース
雪彦山の山頂は地図によって違う
山と高原地図 氷ノ山
大天井岳、三峰岳、不行岳、地蔵岳の四つの峰からなる山を雪彦山と呼ぶことが多いです。その中の大天井岳山頂を雪彦山山頂にしている地図が多いです。自分の地図ではどうなっているのかを確認し、ルートや登山口までのアクセスを決定しましょう。誤ったコースに入ると岸壁にでたりするので危険です。
雪彦山おすすめルートの概要
登山口から展望台
雪彦山峰県立自然公園雪彦山登山口からスタートします。最初からいきなり急登です。しばらくすると、展望台があります。ここから雪彦山を見ることができます。ここまでは、自転車で行く道もあります。
出雲岩へ
またしばらく急登の連続です。鎖やロープを使って急坂を登り切ると大きな岩が写真のように覆いかぶさった場所に出ます。出雲岩の看板があります。足元も岩で歩きにくい場所ですが岩場を楽しみながら慎重に進みましょう。
見晴らし岩へ
雪彦山、見晴らし岩でスイカ🍉なう。 pic.twitter.com/XFabqU8HSh
— (ま)。 (@m_matchan) July 28, 2019
出雲岩を越えて、細い溝を鎖を使って登ると見晴らし岩に到着します。この当たりも岩山らしい場所です。眺めもよく景色が素晴らしい場所です。
せり岩へ
さらに登るとセリ岩です。細い岩の間をすり抜けます。通ってみると意外と広いです。普通の人なら十分通りぬけられます。この先に馬の背という岩場があります、ここも手足をしっかり使って登れば問題ありません。
山頂(大天井岳)へ
毎週山行ってますが、今週は雪彦山。大天井岳〜地蔵岳経由で4時間遊べた。 pic.twitter.com/XOG5sPfAvB
— 稗田 (@hie0202) March 20, 2020
雪彦山山頂とされている場所は、正しくは大天井岳(858m)です。ここで一休みしてお昼を取りましょう。
鉾立山山頂へ
藪漕ぎしながら辿り着いた通称鉾立山の山頂は見晴らしが良かった。 pic.twitter.com/lmWsoPcGw2
— SUGA (@whale6098) October 12, 2015
しばらく下ると天狗岩への分岐があります。岩場ルートとの分岐です。ここは鉾立山方面に直進し雪彦山の三角点を目指してます。三角点は915m、最高点は鉾立山で960mです。
虹ヶ滝を経て登山口へ
鉾立山を過ぎるとジャンクションピークと呼ばれるポイントに出ます。今ここから南へ下ります。下り始めはかなりの急坂ですから滑らないように注意しましょう。この先に渓流に沿って歩きます。虹が滝を経て登山口です。
雪彦山ハイキングの注意点
雪彦山は岩山ですから滑落や落石などに十分注意が必要です。また、野生動物が人里まで降りてくることも増えています。近年日本各地でヤマビルの報告が相次いでいますが、この山もヤマビルがいますので、登山時期やルートによっては注意が必要です。
ヤマビルは知らない間に靴の中や首筋などに取り付き吸血します。ヒルジンという血液凝固阻害剤を出すのでなかなか出血が止まりません。塩水に湿らせたタオルを登山靴に巻いたり、ヒル専用の忌避剤をスプレーしたりしておくことがお薦めです。
イカリ消毒 ヤマビルファイター
季節ごとに咲く花も観察してみよう
3月下旬から4月初旬にかけて、雪彦山ではミツマタの群生が見られます。花ひとつは地味ですが、群生を見ると妖精の森というイメージですね。この時期はおすすめです。地図で場所を確認して見に行きましょう。
茎の先端から二輪の可愛い花が咲きます。イチリンソウやヒトリシズカもあります。
ツツジはアカヤシオ、シロヤシオ、ムラサキツツジなど種類は様々です。
ネコノメソウも種類がいろいろあります
シャガの花はアヤメ科アヤメ属の多年草です。やや湿った所に群生します開花期は4~5月です。ここ雪彦山でも麓に群生が見られます。一つ一つが豪華で気品がありますね。
まとめ
今回は雪彦山を紹介しました。ロッククライミングができるようになればこの山を満喫でき流でしょう。一般道では鎖場を体験できるので、経験者と一緒なら初心者でも登山の醍醐味が楽しめる、そんな山です。
我こそはという登山上級者の方、登山に慣れてきて少し難しい山にチャレンジしてみたい方、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。