そうだ、アオリイカを釣りに行こう!
アオリイカといえば釣って楽しい食べておいしいでおなじみの、釣り人からは人気のターゲットです。アオリイカはイカの王様なんていわれていますが、意外と釣ったことがないというアングラーの皆さんも多いのではないでしょうか?今回は、アオリイカの釣り方についてご紹介しますので、これからアオリイカを釣ってみたいという方は是非参考にしてみてください。
アオリイカ釣りの時期
陸から狙うアオリイカの釣りのシーズンは秋と春がメインです。秋であれば8月末から10月までが最盛期となります。アオリイカは春に産卵して1年で一生を終えるため、夏までにはほとんどの成魚が死んでしまいます。そのため、秋には手のひらサイズが釣れ、冬は低温を避けて沖で越冬し、春が最も大物が釣れる時期になります。つまり、夏は釣れる個体数がかなり少なく、冬は陸っぱりから釣るのは難しく船で沖に出る必要があります。
アオリイカの釣り方
アオリイカの釣り方には主にエギング、ヤエン釣り、ウキ釣りの3種類があります。また、陸っぱりと船釣りでも釣り方が若干異なりますが、以下では陸っぱりのエギングとヤエン釣りについて詳しく説明していきます。
エギングの基礎~仕掛けについて~
エギングにはロッド、リール、ライン(道糸とリーダー)、ルアー(エギ)が必要です。船釣りになるとこれにオモリが必要になります。
エギングとは
エギングはエギ(餌木)というルアーを使用して釣る方法です。エギは簡単に言えばイカ釣り用のルアーのことで、普通のルアーと違うのは針がカンナという返しのついてない針がたくさんついているものです。各メーカーからはさまざまなエギや仕掛けが販売されておりアオリイカの釣り方では最もポピュラーな釣り方です。
エギングの仕掛け
・ロッド:7~9フィートのエギングロッド ・リール:2000~3000番のスピニングリール、ダブルハンドルだとより使いやすいです。 ・ライン:0.6~1号のPEラインにリーダーは2~3号のフロロカーボン、エギングはジャークなどの激しいアクションをするためナイロンラインはおすすめしません。 ・エギのサイズ:秋は2~3号、春は3~4号 バスフィッシングのタックルを持っている方であれば、ロッドとリールをそのまま併用することも可能です。
エギングの仕掛け~リーダーについて~
エギングにおいて一番重要なリーダーの役割としては瀬擦れによるラインブレイクを防ぐことです。エギングは底近くを探る釣りですので海底の障害物にラインがこすれるリスクがあります。また、PEラインは摩擦に弱いです。そのためリーダーの長さが重要になってきます。まずは1ヒロ(約1.5m)から試してください。ポイントによっては3mにする方もいますが、慣れてきてから長さを調節してみてください。
エギングの仕掛け~ノットについて~
PEとリーダーのノット(結び方)はいろいろありますが、主にFGノットかSFノットもしくは電車結びなどがいいです。各種の結び方はyoutubeなどにも載っていますので是非参考にしてみてください。
エギングの基礎 釣り方のコツについて
エギングのコツ
エギングのコツはロッドアクションとエギの選定です。ロッドアクションをいかに上手に行うかで釣果に大きな差が生まれていきます。基本動作はフォール、ステイ、シャクリ、ジャークの4つで、このアクションをうまく組み合わせることでイカが釣れます。また、ターゲットのサイズやレンジに合わせたエギのサイズ(重さ)や状況に応じたカラーの選定などが重要です。
エギングの釣り方の流れ
エギングのロッドアクションの流れは次の通りです。①キャスト→②フォール→③シャクリ→④ジャーク→⑤フォール→⑥ステイ→⑦シャクリorジャーク。以降⑤~⑦の工程を繰り返します。
エギングの釣り方の流れ ルアーアクションのコツ
エギングのルアーアクションのコツは以下の通りです。 ①キャスト:沖に向かってキャストするのが基本です。大きな個体ほど深場にいます。 ②フォール:まずは底までエギをフォールさせます。 ③シャクリ:エギが着底したら1回シャクリをいれます。 ④ジャーク:激しい動きのジャークの方がイカに大きくアピールできます。 ⑤フォール:再びフォールでエギを沈めます。 ⑥ステイ:数秒間ステイします。活性によってステイする時間を変えます。基本的には活性が高いほどステイする時間を長くします。
エギングの釣り方 ルアーアクションのまとめ
エギングのルアーアクションの基本動作はフォール、ステイ、シャクリ、ジャークの4つになります。このアクションをうまく組み合わせることでイカが釣れるわけです。ちなみに、シャクリとジャークでイカにルアーをアピールし、フォールとステイでイカをルアーに抱かせます。そのため、ジギングのようにひたすらジャークするだけでは釣れないということです。必ず、フォールとステイを入れましょう。
ヤエン釣りの基礎 仕掛けについて
ヤエン釣りには、ロッド、リール、ライン(道糸のみ)、竿置き、アジ掛け針、生き餌(主に活アジ)、ヤエン、ヤエンストッパーが必要です。
ヤエンとは
ヤエンとはイカ釣り用の釣り針のことです。ヤエン釣りのやり方を簡単に言うと活アジなどの魚の生餌の泳がせ釣りでイカに喰らいつかせて、ヤエンというイカの釣り針を後からラインをつたって送り込み、それをイカに引っ掛けて釣る方法です。ヤエン釣りは昔からあるイカの釣り方で玄人向けの釣り方です。エギングでは味わえないスリルとドキドキ感がたまりません。
ヤエン釣りの仕掛け
ヤエン釣りの仕掛けは以下の通りです。 ・ロッド:1~2号の5mくらいの磯竿 ・リール:3~5号の中型スピニングリール(磯釣り用のリール) ・ライン:2~3号のナイロンラインor1.5号のフロロカーボン ・ヤエンストッパー:ヤエンが逆進するのを防ぐものです。 ・アジ掛け用の針 ・生餌:基本は活アジを使用します。 ラインはフロロが主流ですが、ヤエンの感度をあげるためにPEラインを使用する方もおります。
ヤエン釣りの仕掛け ヤエンストッパーとは?
ヤエンストッパーはヤエンが逆進するのを防ぎ、イカにヤエンが引っかかりやすくするためにつけます。ヤエンをイカまで到達させた後、ラインが緩んでしまったりすればヤエンの自重で手元側に戻ってしまいうまくアワセられません。しかし、ヤエンストッパーはヤエンの種類によってはつけなくてもよいものもあります。詳しくは店頭でお確かめください。
ヤエン釣りの仕掛け 活アジについて
ヤエン釣りでは普通生きたアジを使用しますが、ベラやスズメダイを代用することもできます。現地調達が一番安上がりですが、お店で活アジを購入できるところもあるので、手間とコストを考えて選ぶようにしましょう。また、アジ掛け用の針を使ってアジを泳がせるワケですが、泳がせ釣りは生餌となる魚が泳ぎまわるとラインがヨレるので、サルカンなどを付けとくとライントラブルを防げます。
ヤエン釣りの基礎 釣り方のコツについて
ヤエン釣りのコツはヤエンの投入のタイミングとフッキングの仕方です。
ヤエン釣りのコツ ヤエンの投入
ヤエンは投入のタイミングが早すぎるとイカに逃げられるか、ヤエンがうまくイカの元までたどり着きません。逆に遅すぎるとイカに餌をもっていかれます。ベストなタイミングはイカとの距離が10~20mくらいで、ラインの角度が45℃くらいがいいです。イカとの距離が長い場合や角度が浅い場合はヤエンがイカに到達するまでに時間がかかり逃げられる原因になってしまいます。
ヤエン釣りのコツ ヤエンのフッキング
フッキングはヤエンの特性を把握する必要があります。ヤエンの種類にもよりますがオカサンヤエンといわれるタイプのものは構造上ヤエンストッパーに引っかかると針が起き上がるようにできています。ヤエンはラインをゆるめて手前に戻ろうとしたときに引っかかります。そのため、ヤエンがイカに到達したら一度ラインをゆるめてからフッキングします。そうすることでヤエンのカンナがイカの体に近づきフッキングする確率が高くなります。
ヤエン釣りの釣り方の流れ
ヤエン釣りの流れは①キャスティング(エサを弱らせないように優しく)→②ドラグを緩める(仕掛けがイカに引っ張られて海に落ちないように)→③本喰わせするまでまつ(早割合わせはバラシの元)→④引き寄せる→⑤ヤエンの投入→⑥フッキングの6工程になります。
アオリイカの釣り方まとめ
今回はエギングとヤエン釣りについて説明しました。2つの釣り方を比較するとエギングの方が手軽でどこでもできるので初心者はまずエギングを試してみてください。ヤエン釣りは玄人向けの釣り方ですが、エギングでは味わえないドキドキ感があるため、エギングでイカ釣りに慣れてきたら是非1度チャレンジしてみてください。また、大物を狙って釣るならオンシーズンでも船釣りがオススメです。