ダイワ プライムサーフ T25-405
ダイワ ナイロン ジャストロン DPLS 500m 4号
富士工業 ジェット天秤 2JO 15号
がまかつ カレイダブル誘惑仕掛 K141 13号
ちょい投げ パーフェクトセット 330
がまかつ 投カレイ段差誘惑 3本仕掛 K144
ダイワ 17 ファインサーフ 35
マルキュー パワーイソメ 中
シマノ 投げ竿 ホリデースピン 振出
ダイワ サーフキャスターちから糸 3-12号 イエロー
富士工業 遊動 KAISO 天秤 2UKO 20号
がまかつ ボックス カレイ専用 14号
カレイッてどんな魚?
昔から「左ヒラメの右カレイ」と言いまして、魚を正面から見て正中線から「目」が左に寄っているのがヒラメ、右に寄っているのがカレイです。もちろんヌマガレイなどのように例外もありますが、まあまあこれに当てはまります。
食味が良く、日本近海には約40種ほどのカレイが生息していて、日本中で水揚げされますが、南より北の海域を好みます。
カレイの生息場所は?
砂地が大好き
平たい体を隠しやすいよう生息区域は「砂地」か「泥地」で、水深は沿岸部の浅瀬から深海1000m以上の深場までと広範囲に渡っています。
海底の砂地から目だけを出して獲物を狙いますが、同じような生態で生餌を狙う「ヒラメ」とは違い、かなり雑な食生活をしています。ですから釣り方としてはイソメやゴカイなどの虫餌が使われます。
資源確保の放流も
資源の枯渇が心配される中、各都道府県ではカレイの稚魚放流事業などで個体数を確保しています。
特に北海道では「幻の王鰈」と呼ばれるマツカワカレイが一般の食卓に上る程に増えてきたこともあり、東京都でも毎年羽田周辺で10000~50000匹程度の稚魚を放流して、江戸前の味を途絶えさせないようにしています。釣り人にとってはありがたい話ですね。
カレイの釣れる時期
寒い時期がチャンス!
カレイの釣れる時期は「周年」なのですが、特に味が良くなり、沿岸部で数が釣れるようになるのが「秋」から「冬」にかけてになります。産卵のために沿岸部に近付いてくるこの時期が「旬」になります。
ただし産卵中はあまり口を使わないので数釣りはその前後、春まで続きます。寒い時期の釣りになります。防寒をしっかりして堤防に行きましょう。
カレイ釣りの仕掛け1「ロッド」
3~4mの投げ竿
シマノ 投げ竿 ホリデースピン 振出
堤防からのカレイ釣りにはどれほどのタックルが必要でしょうか。サーフからの投げ釣りであれば遠投用のタックルが必要ですが、堤防からのカレイ釣りでは3m以上の長さがあれば問題ないと思います。
もちろん長いタックルを使うのもアリですが、堤防からの投げ釣りに特化するのであればロッドは「3m以上」といたしましょう。もちろんシーバスロッドなどの流用もアリです。
チョイ投げ以上遠投未満
ダイワ プライムサーフ T25-405
少し本格的に堤防からの投げ釣りがしたいのであればこれ位のロッドが必要になります。
投げ釣り用のロッドを選ぶポイントは長さとオモリ負荷です。もちろん誘い方や釣り方で釣れる量は変わってきますが、釣り方自体は繰り返しの釣行ですぐに覚えてしまうものです。まずはロッドの信頼性を上げましょう。
カレイ釣りの仕掛け2「リール」
力の強い3000番前後
ダイワ 17 ファインサーフ 35
ロッドの説明で「シーバスロッドで代用もアリ」と書きましたが、できればリールは投げ釣り専用品を使っていただきたいと思います。常に投げと巻きを繰り返す投げ釣りではリールに掛かる負担は計り知れません。しかもかなり重いオモリを使います。
まずは剛性の高い投げ釣り専用リールを選びましょう。
カレイ釣りの仕掛け3「ライン」
おすすめはナイロンライン
ダイワ ナイロン ジャストロン DPLS 500m 4号
結論から言えば「使いこなせるならばPEライン」が一番良いのですが、サーフからの投げ釣りなどのように遠投の必要がない堤防カレイ釣りではライントラブルが多く、高価なPEラインはおすすめしません。
巻グセの強いフロロラインを除外するとナイロンでのタックル作りがおすすめです。スレへの強さと値段、使い勝手を考えると誘い方は少し難しいですが、ナイロンラインがおすすめです。
力糸
ダイワ サーフキャスターちから糸 3-12号 イエロー
投げ釣りにはジギングなどで使用する「ショックリーダー」的なラインが必要です。これを「力糸」と言います。テーパーがついており、例えば3-12などの表記ですと細いところが3号、太いところが12号になります。
間違えやすいのは結束の仕方で、細い方を本線と結束します。オモリの重さで振り切れなど起こさないように10m以上の長さを取ります。(掲載の商品は15m×5本入)
結束は電車結びでOK
本線と力糸の結束方法はお互いがナイロンラインであるならば「電車結び」で大丈夫です。もちろん他の結び方でも構いませんが、堤防からのチョイ投げであれば電車結びで充分です。寒い時期など手がかじかんでも電車結びなら簡単ですものね。
心配な方はハーフヒッチで5回ほど締めておけば完璧です。
カレイ釣りの仕掛け4「天秤」
ジェット天秤(オモリ)
富士工業 ジェット天秤 2JO 15号
仕掛けの中でオモリがとても大事なアイテムになりますが、個人的なおすすめは「ジェット天秤」です。
天秤オモリ自体はいろいろな品物が出ていて使い方はほとんど同じなのですが、着水後に仕掛けを引いて来る時に一直線状になるジェット天秤はトラブルが少ないのでおすすめです。引き方によっては水中を泳がせることもできますし、根掛かりが少ないオモリですよ。
海草天秤
富士工業 遊動 KAISO 天秤 2UKO 20号
最近ではジェット天秤型のものもでているようですが、L字型の投げ釣り用天秤といえば「海草天秤」というファンも多い天秤がこちらです。
飛距離や海中を引いている時の根掛かりのなどではジェット天秤に分がありますが、投げた時の糸絡みが少なく扱い易い天秤として重宝されています。「海草色」をしていることから海草天秤と呼ばれます。
カレイ釣りの仕掛け5「針」
流線針
がまかつ ボックス カレイ専用 14号
通常釣りで使われる針よりもカレイ仕掛けのタックルに使われる釣り針は「袖」が長く、全体的に流線型なのが特徴です。喰いの立っている時とそうでない時の付け餌量の調整もし易いですし、先が細い事でオチョボ口のカレイが吸い込みやすく作られています。
袖の逆針は「ケン」と言い、餌がはずれにくくなっています。カレイは専用針を用意しましょう。
セット物も優秀
がまかつ カレイダブル誘惑仕掛 K141 13号
カレイ釣りの仕掛けは既製品で済ませることも可能です。よほど頻繁にカレイ釣りに行かれる方ならば自作の仕掛けの方が安価で作れますが、最近の既製品は装飾品まで付いて、後は天秤オモリだけ用意すればすぐに釣行に行けるほどセットが充実しています。
結構釣れると評判の良いものもあり、しかもそんなにお高くないのでコスパは(釣果にもよりますが)最高です。
カレイ釣りの仕掛け6「餌」
虫餌
餌は「カレイの生息場所」でも紹介しましたが、イソメやゴカイなどの「虫餌」が一般的です。朝マヅメ狙いなどで釣行しても最近では24時間の自動販売機などで購入可能ですので安心ですね。
虫餌は余ってしまったら多めの塩を振り、塩漬けにして冷凍しておけば再使用できます。喰いは少し落ちますが、時期によっては釣れるので捨てないで使ってみましょう。
最近ではこんな餌も
マルキュー パワーイソメ 中
イソメやゴカイなどの塩蔵品や乾燥生餌、臭い付きワームなど、最近では各社競って携帯に便利な餌を発売しています。
活き餌に比べるとやはり喰いが悪いのと、戻し方などに少しコツがいり、うまくいかないとプチプチ切れてしまったりハリ掛かりが悪かったりするようです。お試しで幾つか使ってみるのも良いでしょうが、まだ活き餌を超えて釣れるものは出ていないようです。
餌の付け方
カレイの釣り方で一番基本になるのが「餌の付け方」です。仕掛けやタックル、釣る時期が同じでも餌の付け方で釣果が変わります。それはカレイの捕食力も大きく影響しています。
カレイは雑食性で好奇心が強いクセに餌に喰い付く速度が他の魚に比べて遅いので、アピールと喰い付きの両方を考えて餌を付けます。渋い時は大量に、食いが立ったら少なめにが基本の釣り方です。
堤防からのカレイ釣り1
ミオ筋
さて、ここから釣り方になります。まずは狙い目。堤防近くの船の通り道を「ミオ筋」といいます。堤防からの投げ釣りで大事なことは、餌の落とし場所です。
特にカレイやキスなどの場合は「潮通しの良い砂地」という条件があるわけですから、そこを狙いましょう。船の出入りのために深く掘られていて、船スクリューでの潮通しの時と同じ条件が起こりやすい「ミオ筋」が第一候補になります。
堤防からのカレイ釣り2
駆け上がり
次の狙い目は「駆け上がり」です。海底で段差が付いているところを、全体的に「駆け上がり」と呼びますが、ここは海流の関係で砂が溜まったりするとできます。
流れてきた餌が溜まったり、駆け上がりの斜面からイソメやゴカイなどが顔を出すこともあり、魚にとっては食堂のようなものです。オモリだけを投げて何度か引いてみて駆け上がりを見付けてから仕掛けを投げるのもアリです。
堤防からのカレイ釣り3
港内
潮通しの良い外海が釣りのメインになるのはどの釣りでも同じですから、港内は案外狙いにくいものです。しかし考えてみて下さい。先に紹介した2つの狙い目は「港内」にも存在します。
タックルの作り方にもよりますが、色分けラインなどで自分が何m投げたのか判る仕掛けにしておき、丁寧に港内を探ってみて下さい。案外穴場は釣り易い近場にあるものですよ。
投げ釣りセット
ちょい投げ パーフェクトセット 330
堤防からの投げ釣り初心者に最適なセットを見付けましたので載せておきます。このセットにはロッドとリール、仕掛けや天秤オモリまですべて入っています。後は餌を用意するだけですぐに釣行できます。
これから釣り方や誘い方を覚えようという方にはもってこいのセットです。ご家族用などにも何セットは用意しておくと便利だと思いますよ。
カレイ釣りの基本
誘い方
ぶっこみの置き竿で釣れるのならば誘い方の説明はいらないのですが、常にカレイが思い通りに釣れるわけではありません。釣れない時には何かをしなければいけません。ただし船釣りなどと違いできることは限られます。
喰い渋りの時はとにかく「新しい餌」を「時々動かす」を繰り返して下さい。発光玉などの付け過ぎは餌取りを増やす一因になりますので気を付けましょう。
段差仕掛け
がまかつ 投カレイ段差誘惑 3本仕掛 K144
堤防カレイの誘い方の最終手段は「臭いと動きの物量作戦」になります。カレイ釣りには特殊な「段差仕掛け」というものがあります。本針のすぐ上(3~4㎝くらい)に上針を取り付け、本針とは違う餌をたっぷり縫い刺しで付けます。
もちろん本針にもたっぷりの餌を付け、これで強烈な臭いと動きでカレイを呼びます。この誘い方は案外オーソドックスですので、既製品でもこの仕掛けは売っていますから試してみて下さい。
カレイ釣りのコツ
ジアイを見逃すな!
堤防カレイの投げ釣りにかぎりませんが、特にこの釣りは広範囲に探る必要のある釣りです。投げ方や誘い方だけではどうにもならない部分を「タックルの本数」でカバーしましょう。
オモリと仕掛けはそんなに高価なものではありませんので幾つか用意するとして、あとはタックルを何本か用意して下さい。「それコツ?」と言わないで下さい。タックルの数だけ釣果が確実に上がりますよ。
装飾品
カレイはキラキラしたものや動きのあるものが好きだと言われます。「これは釣れる」と確信している装飾品があればどんどん使って下さい。ただ実釣ではあまり量は意味が無いように感じます。
確かに光物をタックルに使うとカレイを呼んでいる感はありますが、ビーズ2個くらいがベストだと思います。これも釣り方誘い方のコツかと言われれば困りますが、確実に釣果は上がります。
堤防以外のカレイ釣り
堤防の周りでも
堤防でのカレイの釣り方や誘い方、タックルなどを紹介して参りましたが、堤防の周りがそのまま砂浜になっている場所は結構多いと思います。おすすめしたタックルでは少し弱いかもしれませんが、釣り方や誘い方はそのまま使えます。
フィールドは広く探るに越したことはありません。特に投げ釣りの場合は可能性があるかないかは投げてみなければ判りません。ぜひ周囲も探ってみましょう。
カレイのおいしい食べ方
鉄板の煮付け
肉厚のカレイが釣れたなら必ずやって頂きたいのが「煮付け」です。表と裏の細かいウロコをひいてぶつに切ったカレイを酒、みりん、醤油、砂糖を入れたフライパンでコトコト煮ます。生姜を一欠け入れて落し蓋をして、時々汁をかけながら15分。
真子が入っていたらそこは釣った人がいただきましょう。絶対うまい鉄板のカレイ料理です。
定番の唐揚げ
唐揚げはカレイの種類や時期を問わずうまい料理です。捌く面倒も少なくご飯にもお酒にも合う最高の料理です。飾り包丁を何か所か入れて塩胡椒をしたら片栗粉をまぶし、160度ほどの温度の油でじっくりと揚げます。
カリカリサクサクフワフワのカレイをポン酢にじゅっとつけて口に運んで下さい。カレイ釣りをして良かったな、と思う瞬間です。
エンガワ最高のお刺身
寒い時期の身のぶ厚いカレイの刺身はヒラメにも負けないうまさがあります。特にエンガワはヒラメのものよりとろりとしており、絶品です。
身は薄造りにしてポン酢でいただいたり、そぎ切りにして刺身として楽しんだり、ちょっと厚めに切って炙りを入れて寿司にしてもいいでしょう。おすすめですよ。
堤防にカレイを釣りに行こう!
道具を揃えたらまずは堤防におもむいて下さい。カレイ釣りはその場所や仕掛けの関係で「外道」も多く掛かる釣りです。一日のんびりとオモリを投げては引きを繰り返せば本命のカレイが釣れるだけでなく、色々な魚が手に入ります。
時にはキスなどの高級魚も混じるでしょう。あまり遠投の必要のない堤防カレイの投げ釣りに挑戦してみて下さい。