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簡単で楽しい「イイダコ釣り」!釣れる仕掛けや釣り方のコツを解説!

掌に収まるくらいの可愛らしいサイズで知られるタコの仲間「イイダコ」は実で釣りが狙うことが出来ることをご存知でしょうか?ここでは意外と知られていないイイダコ釣りのやり方やコツ、イイダコ釣りのシーズンなどを紹介していきます!
2020年8月27日
咲良09
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イイダコってどんなタコ?

イイダコはざっくりした説明をしてしまうと「手のひらに収まるくらいの、小型のタコの仲間」の名称。タコと言ったら大型のものが殆どですが、このイイダコは大きいものでも30㎝にしか満たず、小振りな姿をしているほかにも、目と目の間に金色の紋を持ち、その中には米粒のような小さな卵が詰まっています。その姿がまるで「ご飯」のように見えることから、イイダコと呼ばれるようになりました。

サイズの他にも、イイダコと他のタコの見分け方として「足の付け根」を見るというものがあり、脚の付け根部分に金色の斑紋がある事で、他のタコの子供と見分けることが出来ます。その生態は貝類を好物とし「白いもの」に反応する習性を持ち、後述のイイダコ釣りではこの「白いものに反応し抱き着く」習性を利用し、釣りを行います。

何と言ってもイイダコの特徴は、お弁当でお馴染みの「タコさんウインナー」のような可愛らしい姿にあります。元々ユニークな姿で愛嬌たっぷりのタコですが、イイダコは大人になっても20~30㎝程度の小振りな姿をしているため、釣り上げて調理すれば、そのユニークな姿を目で楽しむことが出来ます。手軽に手に入り、かつ丸ごと食べられるタコと言ったら、このイイダコくらいのものでしょう。

イイダコは釣りで狙える!その方法

意外と知られていないのが、イイダコは釣りで狙うことが出来るという事。タコ釣りと言うと複雑な手順が必要だったり、タコテンヤやスッテと言った専用の道具が必要だったりと、敷居が高く感じてしまいますが、イイダコ釣りはとっても簡単。時期も選ばず、釣りビギナーの方やこれから釣りに挑戦するという方にも、ぜひ挑戦してほしい釣りの一つです。

イイダコは主に水深10メートル程の内湾に生息し、岩礁や石が点在する砂泥部に生息しています。生態は夜行性で、昼間は岩陰に潜み、夜になると海底を移動しつつエサを探し、甲殻類や貝類などを捕食します。特にイイダコは他のタコと同様に貝類が大好物とされており、貝類をエサに使用すれば、時期や時間帯を問わず、積極的に捕食しに来て釣れると言われています。夜の方が釣れやすいのは間違いありませんが、昼間でも十分に狙えるタコです。

イイダコ釣りのおおまかな流れ

イイダコの釣り方は非常にシンプルで、どの時期でも、基本的にどんなタックルでもアタリを狙うことが出来ます。タコテンヤやスッテを使用する釣り方もありますが、通常のタックルでも十分狙えるほどに簡単で、コツを掴みポイントを把握すれば、初心者でも大漁を狙え、質より数、とにかく沢山釣りたいという方にもおすすめです。

イイダコ釣りに使用するエサはエビや貝類など、もともと小型のタコなので小エビでも問題ありません。中でもイイダコは貝類が大好物なので、出来れば貝を用意しましょう。ただし後述の「テンヤ釣り」を行うのであれば、特にエサにこだわる必要はありません。


イイダコ釣りのコツ①:基本は仕掛けを引いて

イイダコのアタリが来たら、あとは仕掛けを「ゆっくり巻いては止める」作業を繰り返し、ゆっくりとイイダコを引き上げていきましょう。一気に引き上げようとするとイイダコが驚き逃げてしまう場合があるので、ロッドに重みを感じたら、緩めないよう巻き上げるようにしましょう。

同じポイントにこだわり過ぎない

根がかりが多いポイントでは注意が必要で、仕掛けが途中で引っかかるようであれば、一旦巻くのをやめロッドをシェイキングしましょう。何回試してもアタリが来ないという場合は、投げる方向を変えてみたり、エサを変えてみたり、それでもダメならイイダコが釣れるポイントへ移動したり、ポイントへ向かう時期を変えてみましょう。

イイダコ釣りのコツ②:イイダコを急かさない

イイダコを始めとするタコの仲間は魚類とは反応や釣り方が少々異なり、エサを食べるため抱き着くという習性があります。コツ①の項で「ゆっくり巻いては止める」動作を行おうと書いたのは、イイダコがテンヤやスッテに抱き着く時間を与えるため。しっかりイイダコがエサに食いつき、テンヤやスッテに密着してからじゃないと逃げられてしまう場合があります。

アタリにも焦らず、釣れるまで待つ

イイダコ釣りの釣りコツは焦らない事、アタリが来てもすぐには引き上げず、イイダコの様子を見つつゆっくりと引き上げるようにしましょう。焦りは禁物と言っても、せっかくのアタリに気付かず放置していたら釣れないのみでなく、エサを持ち逃げされてしまいます、いつでもイイダコが釣れるよう、仕掛けへ意識を集中させましょう。

イイダコ釣り用タックル:テンヤ編

イイダコ釣りの方法としてまず最初に教えるのがタコ釣りで使用される「タコテンヤ」ことテンヤを使用する釣り方、この「テンヤ釣り」はイイダコの習性を利用し釣れる、と言うもので。エサには貝やエビではなく「らっきょう」を使用します、何故らっきょう?と思いがちですが、イイダコは白いものに反応するため、らっきょうを貝と間違え釣れる、と言う訳です。

テンヤ釣りは数ある釣り方の中でもかなり有名かつ古典的な釣り方で、イイダコ以外にも、様々な魚類に対し効果を発揮すると言われています。海の底にエサを這わせ「生きたエサ」と思わせることで誘導するというもので、動くものに敏感なタコに特に高い効果を発揮するため「タコテンヤ」と呼ばれているのです。初心者にも簡単な釣り方ですが、極めようと思えばテンヤ釣りは何処までも極められます。

タイまで釣れる!獲物に合わせ動きを変える


敷居の低いテンヤ釣りですが、達人ともなると「海老で鯛を釣る」と言うことわざがある通り、タイやヒラメやカサゴまで釣りあげてしまいます。タックルは特にこだわる必要がありませんが、使用するエサに合わせ動かし方を変えることで「生きたエサ」のように見せることが重要で、無闇に動かし過ぎないのがポイント。釣れる魚に合わせポイントを変えたりするのもコツで、コツを把握すればどんな魚も夢ではありません。

イイダコ釣り用タックル:スッテ編

イイダコ釣りでテンヤに並び用いられる仕掛けが「イカ釣り」にも用いられる仕掛けの「スッテ」です。最近はテンヤ代わりにスッテを使わせる乗合船も増えてきており、イイダコ釣りの仕掛けはこのテンヤとスッテの二強と言っても過言ではありません。と言ってもタコ釣りに使用するスッテは、正しくは「タコスッテ」と呼び、イカ釣りに使用される仕掛けと区別されます。

テンヤ釣りはエサを自分で動かす必要がありますが、スッテは軽量で、水流の影響を受けやすいため「動かさなくとも自らふわふわと動いてくれる」仕掛けです。そのため他の仕掛けの様に意識的に誘う必要がなく、ほかの釣り方より「待ちの釣り」と言う面が強い釣り方です。勝手に動いてくれるため特にコツやポイントもなく、専用のタックルを組む必要もありません。

事故や針掛かりに注意!

スッテは他の仕掛けよりフック数が多いため、獲物がどの方向から食いついてもフッキングする可能性が高く、初心者にもおすすめの仕掛けです。しかし針が多い分スッテは事故も多く、何か所も針掛かりを起こすため扱いには注意が必要。また、イイダコは他のタコより小型のため大きすぎるスッテでは食いついてくれません、6㎝前後を目安に、小型のスッテを用意しましょう。

イイダコ釣り用タックル:ロッド編

イイダコ釣りで使用するロッドは「船釣り」か船に乗らず堤防などから狙う、所謂「オカッパリ」かで組むべきタックルが変化します。船釣りの場合は「揺れ」に強くブレないタックルを、オカッパリの場合は多少ブレてもいいのでパワフルなものをと、まずは「陸から狙うか、海から狙うか」決めてからタックルを組んでいきましょう。

イイダコ釣りに使用するロッドは船釣りの場合は船釣り用の全長150から170センチ程度のロッドを、オカッパリの場合は陸釣り用の240から260㎝程度のロッドを使用しましょう。いずれもテンヤやスッテの操作性を重視したもので、どちらか片方のロッドだけで挑もうとすると、時期やポイントを意識しても釣れない場合があります。

イイダコ釣りで使用するリールは特に制約がなく、使用するロッドの性能を引き出せ、頑丈なものであればどんなものでも構いません。目安としてPEライン0.8~1号を150メートル前後巻くことができるリールを選ぶようにしましょう。イイダコ釣りで使用するラインは、おもにPEラインの0.8~1号ですが、時期やポイントに合わせ太さを調節していきましょう。

イイダコ釣りのシーズンは?


イイダコ釣りが初心者にもおすすめと言うのは「時期を問わない」と言うのもあり、勿論旬も存在しますが、1年を問わず何処でも狙う事が出来る手軽さにあります。イイダコは小振りなため、女性やお子様でも簡単に釣れるため、ファミリーフィッシングにもぴったりで、釣り好きのお父さんにもおすすめです。

一年中何処でも釣れるイイダコですが、食べて美味しい時期は夏とされています。いっぽう釣りで狙いやすい時期は冬から春にかけての産卵のため、秋から冬にかけ浅瀬に現れる時期。イイダコ釣りの時期は秋から冬までとされ、12月末までよく釣れます。数を釣りたい場合は9~10月がおすすめです。

イイダコを食べてみよう!

釣り上げたイイダコはさっそく下処理を済ませ食べてみましょう。冬から春にかけてのイイダコは頭部分にはちきれるほどの卵を抱え、まさに食べ頃。ほかのタコに比べ小振りですが「まるごと食べられる」大きさから、そのまま食べることが出来、ほかのタコでは味わえない美味しさを楽しめます。

定番は煮付け!イイダコ料理

イイダコの下処理で忘れてはならないのが、頭の中にある「墨袋」を取り除くこと、目が付いていない胴体部分に指を入れ、胴と繋がっている部分の膜を指で切り、つぶさないよう気を付けながら墨袋を取り除きましょう。流水でしっかりぬめりを取ることで、ぬるぬるした食感も抑えられます。炒めても干しても美味しいイイダコですが、ここでは定番の「煮付け」を紹介していきましょう。

①・イイダコを水洗いし、墨袋を取り除き、塩でぬめりを取る ↓ ②・頭は目の下部分で切り離し、頭の方に目と口を付けておく ↓ ③・足は二本か三本にし、作っておいた煮汁に入れ弱火で煮る ↓ ④・足を入れたら強火にし、アク取りしながら煮ていく ↓ ⑤・煮込み終わったら目と口を切って捨て、輪切りにし出来上がり

イイダコ釣りで釣り人デビュー!

イイダコは身近ながら「釣りで簡単に狙える」ことは案外知られていないタコの仲間です。タックルや時期にこだわる必要もなく、小さなお子様でも釣れるくらい簡単なので、釣り入門にもおすすめ!タコを釣るのははじめと言う方も、数あるタコ釣りの中でも特にイイダコは簡単なので、これを期にタコ釣りに挑戦してみてはいかがでしょうか?