ダイワ シルバーウルフ MX 72L-S
シマノ ブレニアスB704L
アブガルシア:ソルティースタイルクロダイ STKS-782L-KR
チニングロッドとは
アブガルシア・ダイワ・シマノなど
チヌをルアーで狙う「チニング」は数年前から周知され始め、今ではルアーマンに人気を集め専門でチヌを狙うアングラーもいるほどです。現在、アブガルシアやダイワ・シマノ・メジャークラフトなどの各メーカーからチヌ専用ロッドが販売されております。チニングロッドの特徴的なロッドの選び方や長さ・パワー・感度などの選び方をご紹介します。
チニングロッドの選び方・特徴
特徴的な長さ・パワー・感度の選び方
チニングにはチニングロッドと呼ばれるチヌの特性・特徴に合わせたリールやロッドのタックル選びがとても重要となります。チヌは強靭なパワーと引きを楽しませてくれる魚種でチヌの口は堅いため、パワー・長さのあるロッドが必要になりますがチヌのアタリはとても繊細なのでそのアタリも感じ取れる感度の良いロッドではなくてはなりません。そのためにファーストテーパー(調子)でブランクスパワーを持ち合わせたチニングロッドがおすすめとなります。
チニングロッド/繊細で感度あるディップ/選び方
感度の良い特徴あるディップの選び方
チヌは普段エサをついばむ様に食べていますのでその細かな繊細なアタリを感じ取る必要があります。フカセ釣りなどでチヌを狙う磯竿のディップはとても細く感度の良いモノとなっています。これはちょっとしたアタリすらも正確に感じ取りしっかりとアワセを決められるようになっています。同じくチニングロッドにも繊細なディップが必要不可欠となります。
チニングロッド/ブランクスパワー/選び方
強烈でパワーのある引きに耐える/選び方
上記で述べたようにチヌはとても繊細なアタリが特徴的な魚ですがそれと同時にアワセの後にロッドへ襲い掛かる強烈でパワーのある引きはアングラーを楽しませてくれる程の力強さでチニングロッドはこの強力な引きに耐えることが出来るブランクスパワーを備えたチニングロッドの選び方が大切となります。
チニングロッド/テーパーの選び方
ファーストテーパーがおすすめ/選び方
まず、テーパーにはファーストテーパー・レギュラーテーパー・スローテーパーの3種類あります。それぞれ特徴を持っておりファーストテーパーはロッドの先から曲がり、レギュラーテーパーは胴体部から曲がります。そして、スローテーパーは元の部分から曲がります。 チニングロッドに採用されているテーパーの多くはファーストテーパーとなっています。強烈な引きと繊細で細かなアタリのチヌにはしっかりとしたバットのファーストテーパーをおすすめします。
チニングロッド/ロッドの長さ/選び方
長すぎず短すぎずの長さ/選び方
チニングロッドでチヌを狙うこととなるフィールドは河川や湾内などになりますのでルアーをそれほど遠投する必要もなく長すぎるロッドは必要ありませんがチニングでキャストするルアーは軽量なものが多いため短すぎるロッドもチヌの引きや取り込みなどを考慮するとあまりお勧めしません。チニングロッドで多い人気のある長さは7フィート~8フィートの長さとなります。
チニング/UL~MLロッドクラス/選び方
初心者はUL・Lクラスのロッドは避けよう
チニングロッドにはUL(ウルトラ ライト)・L(ライト)・ML(ミディアム ライト)・M(ミディアム)のクラスが多くそれぞれのクラスには特徴がありますがUL・Lクラスに関しては初心者の方には避けて頂きたいクラスとなっています。理由としてはUL・Lクラスはボトムを探るチニングには適していますがロッドが柔らかい為にボトム以外の探り方が難しくなりルアーの幅が狭くなってしまいます。そして、チヌを掛けた後のランディングもロッドが柔らかい為に初心者には難しく、バラス危険性が高くなります。上級者にはおすすめしますが初心者の方は控えましょう。
MLはオールラウンダーなチニングロッド
チニングロッドのML(ミディアム ライト)はポッパーなどのルアーを使用するトップゲームやラバージグなどのルアーを使用するボトムゲームと幅広くフィールドのレンジを探れるので初心者の方にお勧めしたいクラスとなっています。
Mは重量のあるルアーも可なチニングロッド
チニングロッドのMクラスはテキサスリグやラバージグなどのボトムゲームやバイブレーションやクランクなどの重めのルアーを使用することが出来るクラスで幅広い様々なルアーを試すことが出来ます。そしてMクラスはパワーがあるので根がかりに対して他のクラスよりも簡単に対処できます。基本的にMクラスのチニングロッドは重量のあるルアーやボトムを中心に狙いたいアングラーにおすすめします。
チニングロッドとして代用できる万能ロッド
代用ならどのロッドでも出来る/万能ロッドは?
チニングはシーバスロッドやエギングロッド・メバリングロッド・アジングロッド・スーパーライト・ライト・ショアジギングロッドなどで代用することが出来ます。ただし、繊細さに特化しているアジングロッド・メバリングロッドはヒットした後がかなりスリリングでラインをチヌに適した太さに変えていてもファイトに耐えられるか難しい所で初心者の方にはおすすめしません。上級者の中にはあえてアジングロッドやメバリングロッドでファイトしてスリリングを楽しむアングラーもいます。
確実にチヌを釣り上げるなら/代用・万能
代用・万能ロッドならショアジギかシーバスロッド
チニングで代用できて、その他の魚種も狙いたいのであればスーパーライトショアジギングやライトショアジギング・シーバスロッドをおすすめします。これらはロッドパワーがあるためチヌを寄せることには十分なパワーを発揮します。ただし、スーパーライトショアジギングはともかく、シーバスロッドやライトショアジギングのロッドではチヌの繊細なアタリである感度が感じ取りにくいのである程度の慣れが必要となります。
チニングロッドには他のロッドにはない性能がある
パワーと繊細な感度の両立
チニングロッドは他のロッドと違いパワーと繊細な感度の両立を遂げている特徴があるため小さめのルアーをキャストすることが可能でその操作性も抜群となっています。そして小さなバイトも感じ取れる感度の高い繊細なディップを採用しておりバットパワーも強いのでヒット後もチヌの強い強烈な引きに対抗できますのでチニングをしっかりと楽しむのならば専用ロッドを使用するのがおすすめとなります。
チニングロッドに合わせるリールの選び方/タックル
チニングのロッドにベストなリール/タックル
チニングタックルにベストマッチするリールとしてリールのクラスは2000~3000番となります。基本的には2500番のリールを選ぶのがチニングタックルにベストとなります。次にチニングタックルに必要なリールの性能であるドラグですがこれはチニングタックルのリールにはとても重要なポイントでチヌの強烈な引きに対抗できるリールのドラグ性能が必要です。
チニングタックルにおすすめなリールとは
チニングタックルとしておすすめするリールはランキング上位のイグジストやステラといった性能の高いリールが安心してチヌを相手にできます。ただ、これらのリールはとても高価な為に初心者には手が出しづらいリールなので初心者におすすめするのはルビアスのリールとなります。性能も十分なパワーを発揮してその他の様々な釣りにも活躍しますので持っておいて損はありません。もし、もっと価格の低いリールが・・・と思われる方はダイワのリバティクラブやリーガルでもリール性能はガクッと落ちますが問題はありません。実際、記者はこれらで45UPのチヌを釣り上げてます。
ダイワおすすめチニングロッド/タックル
シルバーウルフMX/ダイワ
ダイワのシルバーウルフMXは強いバットとしなやかなディップが特徴的なロッドです。ダイワのシルバーウルフMXはライトゲームロッドでの代用やチニングを始めたいアングラーにおすすめするロッドでシルバーウルフはダイワの「チニングブランド」です。ダイワのシルバーウルフのブランク「HVFナノプラス」によって、遠投性とパワーはもちろん軽さも保っています。ダイワ・シルバーウルフのロッドは重心が手元にくる設計によって、仕上がりの感じは表記以上の軽さです。
シルバーウルフMX/ダイワスペック
72L-S/全長(m):2.18/継数(本):2/仕舞(㎝):113/自重(g):95/先径/元径(㎜):0.9(0.8)/9.4 /ルアー重量(g):2-12/適合ライン:ナイロン(lb):2-8:PE(号):0.2-0.8/カーボン含有率(%):99/メーカー希望本体価格(円):24,800 フィネス系スピニングロッド:仕上げは先調子で軽量リグを鋭敏な穂先が操作性を高い次元へと導きます。軽量ジグヘッドリグのワームやトップウォータープラグが楽しめるモデルとなっています。
ダイワ シルバーウルフ MX 72L-S
ダイワ・シルバーウルフ/その他
ダイワ・シルバーウルフには72L-S以外にも77MLのバーサタイルスピニングロッドや84Mの遠投系スピニングロッド・72LB-Sのベイトフィネススタイルロッド・78MLBのバーサタイルベイトロッドがラインナップとして登場しています。
シマノおすすめチニングロッド/タックル
ブレニアス/シマノ
シマノのブレニアスはボトムゲームからトップウォーターゲームまでのメソッドに多彩に対応する調子を追い求め、スペックは先進の技術・性能を組み込んでいます。シマノ・ブリームの専用ルアーロッドであるシマノ・ブレニアスはキビレやクロダイの水中に隠れ潜むブリームの気配を感じ取るためにディップには感度としなやかさを持ち合わせたSOFTUBETOPのチューブラ穂先を採用しています。シマノ・ブレニアスにはベイトモデルとスピニングモデルが存在します。
ブレニアス/シマノスペック
B704L/全長(m):2.24/継数(本):2/仕舞寸法(㎝):115.5/自重(g):105/先径/元径(㎜):1.6/12.1 /適合ルアーウェイト(g):3~10g/適合ラインナイロン・フロロ(lb):5~10/適合ラインPE(号):0.5~1.0/リールシート位置(㎜):300(ダウンロック)/カーボン含有率(%):99.6/本体価格(円):30,500 シマノ・ブレニアスB704Lモデルはテクニカルベイトフィネスモデルでボトム系の5g程度のルアーをメインに河川や湾内などの石積みエリアやゴロタ場といったフィールドのストラクチャー周りを探り攻略する為に登場したモデルです。
シマノ ブレニアスB704L
シマノ・ブレニアス/その他
シマノ・ブレニアスにはB704L以外にB706MLの攻撃的パワーベイトモデルやS708Lの緩い流れのエリアやシャロ―エリアを攻略するためのモデル・S708MLの感度・遠投性能・操作性などの基本性能の高いオールラウンドモデル・S706Mのディープエリアや強い流れのエリアで重量のあるルアーを使用するモデルがラインナップとして登場しています。
アブガルシアおすすめチニングロッド/タックル
ソルティ―ステージKR-Xクロダイ/アブガルシア
アブガルシアのソルティ―ステージKR-Xクロダイは感度を重視したマイクロガイドシステムのMGSとKRコンセプトガイドの最新鋭を搭載した専用のクロダイゲームロッドでガイド数は通常よりも多くバランスや感度・飛距離・フッキング力が向上し糸がらみは軽減しています。アブガルシアのソルティ―ステージKR-Xクロダイは従来のモデルよりもスペックは全て上回っているハイスペック仕様となっています。感度と軽量UPをどこまでも求めたアブガルシアのモデルとなります。
ソルティ―ステージKR-Xクロダイ/アブガルシア・スペック
SKS-772PMH-KR/継数:2/全長(ft/㎝):7`7`/231 /仕舞(㎝):118.9/標準自重(g):106/先径(㎜):1.30/元径(㎜):11/カーボン含有率(%):カーボン96%グラス4%/ルアー:5~24 / g/og:g/PE(号):0.6~1.5/パワー:MH/メーカー希望本体価格(税抜):23,200 アブガルシアのソルティ―ステージKR-XクロダイSKS-772PMH-KRはボトムゲームにおける、流れのあるシチュエーションに最適なモデルでジグヘッドでのボトムズル引きに有効的なキビレ・クロダイに対応したボトムゲーム専用ブランクスです。チューブラの仕様は感度重視なので明確な感度は当然、しっかりと乗せる調子にショートバイトも絡めとります。
アブガルシア:ソルティースタイルクロダイ STKS-782L-KR
アブガルシア・ソルティ―ステージKR-Xクロダイ/その他
アブガルシアのソルティ―ステージKR-XクロダイSKS-772PMH-KR以外にもSKS-832PL-AR-KRのポッパーゲームやボトムゲームに対応し超遠投も可能なロングレングス・オールラウンドモデル・SKS-702-UL-KRとSKS-782PL-KRのボトムゲームに適した、スタンダードモデル・SKS-712-KRのポッパー専用のモデルがラインナップとして登場しています。
まとめ
チニングロッドは繊細な感度やブランクスパワー・長さなどの特徴を持ち合わせたロッドで更にフィールドによっても長さや性能が変わり使用するルアーによってもロッドに必要な性能・長さが変わります。アブガルシアやダイワ・シマノ・メジャークラフトなどのメーカーはそれぞれの狙い方に対応するため、性能・長さなど多種多様なラインナップを販売しています。チヌを狙う際はロッドの性能を十分引き出すためにもしっかりと狙うフィールドの状態や水面までの距離・長さを把握しておきましょう。
別の釣法でチヌを狙う方法が気になる方はこちらもチェック!
チヌを狙う方法はチニングだけではありません。餌でのフカセ釣りや団子釣りなど様々な釣法が存在します。今回はブッコミ釣りでの釣り方を初心者の方でも分かりやすいようにご紹介している、3つのコツで初心者でも大物チヌが狙える記事がありますので是非ご覧ください。
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ぶっこみ釣りは色々な魚が狙えます。対象魚はカサゴ、ヒラメ、コチ、シーバス、真鯛など単純な仕掛けで釣れる、シンプルで何故か男らしい釣り方の様に...