21 タトゥーラ TW 300
ダイワ 15 タトゥーラ HLC
ダイワ「タトゥーラHLC」とは
ベイトタックルシリーズのタトゥーラHLC
ダイワから発売されているタトゥーラHLCのタトゥーラとはリールのみならずロッドも含めたベイトタックルのシリーズモデルのことで米トッププロも愛用するほどの高い技術である、TWSスプール・ギア・ハンドル・飛距離の出る遠投力などがタトゥーラHLCを含むタトゥーラモデルには組み込まれています。
タトゥーラHLCのインプレ&評価:遠投・飛距離
TWSシステムは驚くほどの遠投・飛距離を出します
タトゥーラHLCなどのタトゥーラモデルに採用されているTWSシステムはタトゥーラの最大の特徴とも言われております。TWSシステムは飛距離の向上を目指す為にレベルワインダーの抵抗をライン放出時に減らすことが可能となっています。その飛距離について実際に使用したアングラーの感想をまとめました。
遠投・飛距離に対してのインプレ評価
琵琶湖でのビックベイトを使用した釣行の際、琵琶湖特有の強風が吹いていた中でタトゥーラは正面から強風を受けてもビックベイトをフルキャストして遠投・飛距離を出すことができて、更にベイトリールにありがちなバッククラッシュも起こりにくかったとのことです。
遠投・飛距離は勿論のことビックベイトを使用していた時に感じた巻感はとてもスムーズで満足な仕上がりと感じたアングラーが多かったです。
タトゥーラHLCのインプレ&評価:TWSとは
TWSはギア・スプール・ハンドルと同等以上に必要
TWSが生み出され最高飛距離を出すこととなった糸口は今から25年以上も前の「レベルワインドの革新」とも言われたダイワの名機ベイトリール「ファントム」に採用されていた「ゼロフリクション」と呼ばれる機構でした。レベルワインドがキャストの際に左右に開放されラインの放出への抵抗がほとんど0に近い画期的ともいえる機構でした。
ゼロフリクションからの進化
ゼロフリクションをヒントに昔では不可能だった現代の最先端技術を使い、ゼロフリクションは大幅ともいえる「ブラッシュアップ」を成し遂げました。それがTWS=T-ウイングシステムです。
T型の形状であるレベルワインド「Tシェイプレベルワインド」を採用しTの横幅はスペースを広く確保してTの縦幅となる溝は狭く・低くしています。このT型の形状はラインが放たれる際の無抵抗範囲を広く取り、精密にラインを巻取り回収するために実現したものです。
タトゥーラHLCのインプレ&評価:TWSのポジション
TWSのキャスティング
タトゥーラHLCを含むタトゥーラのTWSのポジションの一つ「キャスティング」はスプールから放たれるキャスティング時のラインは幅広部のT型レベルワインドをスルーします。
クラッチOFFとウイングの上部への開放は連動しており解放されたウイングはラインがスプールによる遠心力で浮きあがりますが一切、ウイングは干渉せずラインの放出力を大幅にUPします。
TWSのリトリーブ
TWSのリトリーブはクラッチをONにすることで整流ピラーとウイングがダウンして溝となる「T型レベルワインド」の下部へラインを誘導します。ピラーにはチタンコーティングが施されており、その回転と共にスプールへ安全で精密な巻取りを魅せます。
タトゥーラHLCのインプレ&評価:「W」とは
TWSのWは「ウイング」を現します
TWSのWは「ウイング」を現しており、その仕組みはリール上部に位置するパーミングプレートがON/OFFのクラッチと連動して開いたり閉まったりするものです。クラッチOFFとなるキャストではウイングが開き、ONでウイングは閉じます。最大距離を出すのに当たってこの機構は進化するのに大きな助けとなりました。
従来のモデルでは遠心力が遠投の妨げに
通常はサミングを抑えロッドにルアーの重みを乗せて反発力をスプールの回転に繋げて遠投・飛距離を発揮させますが実際、スプールは高回転することで遠心力が働きラインが吹き飛ぶように放たれボディ内側に接触することで従来のモデルではこれがラインを放つ際の妨げとなっていました。
TWSで飛距離UP
従来のモデルはボディ内側に接触することで飛距離の低下・ライントラブルの原因となっていました。
しかし、Tシェイプレベルワインドの無抵抗範囲の左右方向拡大に加えウイングによる上方向にも対応したことで全方向へラインが無抵抗へと近付き、実投テストでは従来のモデルと比較して遠投・飛距離が5.3%UPの向上となり、これは目前180度をアングラーが射程範囲とした場合、そのカバー率は10.9%の向上を意味します。
タトゥーラHLCのインプレ&評価:TWSの副産物
副産物となった「フリーフォール性能」
TWSは最高飛距離を出すために追い求め今まで開発をしてきましたが実はその開発が想定していなかった副産物を生み出していたのです。副産物となった性能は開口部がTシェイプレベルワインドによってとても大きくなった事で「フリーフォール性能」が向上しました。
実際にテストしてみた結果、0.13gのシンカー・16ポンドラインで従来のモデルと比較してみると12%のスムーズなフリーフォールを実現しました。
TWSは多少の糸癖もクリアできる
アングラーの中にはリグをタテストラクチャーに撃った際にフリーフォールにより近づけるためにロッドの持ち手とは逆のもう一方の手でラインを出していたアングラーも少なからずいらっしゃると思われます。
フロロカーボンは常に糸癖が付きまとうためレベルワインドの小さな従来のモデルではすり抜けが困難となっていましたがTシェイプレベルワインドは従来のモデルとは違いある程度の糸癖が付いていてもクリアすることができます。ライン放出がスムーズだとフォーリングが垂直となり、釣果により良い影響を与えます。
タトゥーラHLCのインプレ&評価:進化したHLCスプール
タトゥーラHLCは軽く強度と精度が上昇
タトゥーラHLCスプールの素材はG1ジュラルミン製で純正スプールよりも軽く強度・精度ともにノーマルタトゥーラスプールより向上しています。HLCスプールのHLCとはハイパーロングキャストのことでノーマルスプールよりも遠投・飛距離が可能となっています。
TDジリオンにもHLCスプールモデルが存在しましたがTDジリオンのHLCスプールはセッティングが難しくアングラーを選ぶようなピーキータイプでした。しかしタトゥーラHLCスプールはTDジリオンHLCスプールほどの難しさは無く、SVスプールに近いマイルドなモデルと言われています。
タトゥーラHLCは世界基準
HAPER LONG CAST
タトゥーラHLCは世界基準機となる「タフコンセプトベイト」でビックベイトも飛ばすその長距離砲ともいえるタトゥーラHLCのHLCは「HAPER LONG CAST」の略称です。
タトゥーラHLCには二種類のギア比が存在しギア比:7.3はバーサタイルの巻物早巻きでギア比:8.1はバイブレーションによるリフト&フォールや撃ちの釣りに向いています。
TWSの飛距離は更に進化
タトゥーラHLCのスプールにはG1ジュラルミン製34㎜径HLCスプールが採用されており、新HLCスプールはタトゥーラHLCに搭載するためにG1ジュラルミン素材と言われるダイワが誇る素材を生かして開発を村上晴彦氏と進められました。
飛距離を瞬間的に稼ぐことを目標としたため、立ち上がりの良いスプールとなりTWSと相乗効果を発揮してキャストフィールはマイルドなものとなりました。
タトゥーラHLC/特徴早見表
ギア・スプール・ハンドルはどんな仕様なのか
・G1ジュラルミン製34㎜径HLCスプール ・マグフォースZ-LD(LONG-DISTANCE)チェーン ・大径&ロングアームスタードラグ&ドラグ調整クリック ・スーパーメタル(高強度アルミ)フレーム ・UTD(アルティメットトーナメントドラグ) ・タフ&リジッドクラッチシステム ・90㎜クランクハンドル+2BB仕様Iシェイプノブ ・7BB(内2CRBB) ・シャワー洗浄可(オイル注油などのメンテナンスが洗浄後必要です)
タトゥーラHLCはロングキャストを追求したタトゥーラモデルとなりますがハンドルも大きくパワーもあるためビックベイトなどの巻物もスムーズに巻くことが可能です。
タトゥーラHLCーTW6.3/コラボモデル
タトゥーラHLCには一誠とのコラボモデルが存在しており、ベースは勿論タトゥーラHLCですがラインナップにはないギア比、「ギア比:6.3:1」がコラボモデルに追加されハンドルとノブも90㎜クランクハンドル+2BB仕様Iシェイプノブからカーボンハンドルとハンドルノブに変更されています。
タトゥーラHLCのスペック
バーサタイルの巻物早巻き向き
タトゥーラHLCの7.3タイプはバスでのビックベイトは勿論、ソルトでのシーバスにも十分なパワーを発揮してくれます。海風が相手でもタトゥーラHLCは難なく飛距離を出せます。右利き左利きどちらのバージョンも販売中。
21 タトゥーラ TW 300
品名:7.3R(L)-TW/巻取り長さ(㎝/ハンドル1回転):77/ギヤ比:7.3/標準自重(g):220/最大ドラグ力(㎏):5/標準巻糸量ナイロン(lbーm):14-105:16-90/ハンドル長さ(㎜):90/スプール径(㎜):34/ベアリング(ボール/ローラー):7/1
バイブレーションのリフト&フォールや撃ち釣り向き
タトゥーラHLCの8.1はラインやロッド・ルアーにもよりますが3/8~1/2前後クラスは思った以上にストレスもなく良く飛びます。勿論、ビックベイト・シーバスも対応可能です。こちらも右利き左利きどちらのバージョンも販売中。
ダイワ 15 タトゥーラ HLC
品名:8.1R(L)-TW/巻取り長さ(㎝/ハンドル1回転):86/ギヤ比:8.1/標準自重(g):220/最大ドラグ力(㎏):5/標準巻糸量ナイロン(lbーm):14-105:16-90/ハンドル長さ(㎜):90/スプール径(㎜):34/ベアリング(ボール/ローラー):7/1
まとめ
タトゥーラHLCは飛距離重視の「ハマの長距離砲」と呼ばれるほどのモデルでビックベイトさえも飛ばす、その飛距離は予想を遥かに上回る飛距離を出します。更に北米市場でタトゥーラHLCが評価された強固なボディはそのまま採用されています。
ハンドル長も90㎜となっており北米モデルと同じハンドルが使用されていることが分かります。ちなみにこのハンドルは純正補修パーツのひとつとして流通しますので純正パーツでのタトゥーラシリーズのカスタムには朗報となります。
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