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サクラソウとは?その種類や特徴と育て方をご紹介!手入れはどうする?

春らしく鮮やかなピンクや白の花のサクラソウ、種類がたくさんあり、高原や山地の草原などに咲く素朴な花です。サクラソウの花の開花時期は3月~5月です。サクラソウの可憐な可愛いらしい花、そんな春を呼び込むようなサクラソウの特徴や育て方、手入れ方法をご紹介します。
2020年8月27日
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サクラソウとは?

さくら草の開花時期は、春4月~5月にかけて中央から1本の花茎を出して、数輪の花を咲かせる、高原や山地のやや湿った草原などに生える多年草です。6月頃にはその葉も黄ばんで枯れて、夏から秋は休眠してしまいます。この花は江戸時代から栽培されて来ました。花形はいろいろあり近年では八重咲もあります。現在300種類を超える品種があります。さくら草とそっくりなプリムラ・マラコイデスは中国の雲南省原産の1年草で、見分ける方法はプリムラ・マラコイデスには株全体に白い粉が付き化粧桜という和名が付いています。さくら草の名前はさくらに似ているから名付けられたもののようです。

サクラソウの種類

江戸時代には武士の間で流行していたようですが、サクラソウも今日では花のバリエーションが300種類を超える品種があります。そのいくつかの種類をご紹介します。

赤蜻蛉(あかとんぼ)・白蜻蛉(しろとんぼ)

この種類のさくら草は耐寒性が強く、花色は白と赤があり、細かがり弁の花弁を持つ、平咲きの花のとんぼのような繊細な感じからこの名前がついたと思われます。開花時期は、4月~5月です。

鬼ごっこ

日本さくら草の重咲きです。開花時期は4月~5月になります。この花は、おしべが弁化することにより八重咲になったものです。八重咲の日本さくら草は気候や栽培条件により八重にならない場合がある不安定な品種です。しかし、株に力がついてくると花弁数が増え、良く咲くようです。なので株の小さいうちは花びらの数が少ない場合があります。

南京小桜

さくら草の種類の中でも最も小さな花を咲かせ、濃いピンクに白い縁取りがある花を咲かせ、現存のさくら草の中でも最古の品種とされています。花の開花時期は3月~5月です。水やりは表土が乾いたら与えてください。暖地では6月くらいから9月くらいの夏場の時期は遮光して、風通しの良い所に置いてください。

五大州

五大州この種類は、つかみ垂れ咲きで、普通のさくら草に比べると大きな花を咲かせるさくら草で、成長が良くて育てやすい品種です。開花の時期は3月~5月で、花の色は裏が桃色で、表は白色です。根腐れをおこす場合がありますので水やりには気を付けてください。

田島ヶ原サクラソウ

開花の時期は4月上旬~5月頃です。自生地として国の天然記念物に指定されている、埼玉県さいたま市の「田島ヶ原サクラソウ自生地」に咲くさくら草です。

サクラソウの育て方


さくら草を植えつける・管理場所

さくら草を庭に植える場合の育て方は。、野生種や強健な園芸品種を選び、夏に乾燥しすぎないように植えつける場は、落葉樹の下に植えて下さい。鉢植えの場合の育て方は、2月~5月までは明るい日向で育て、地上部が黄ばんできたら明るい日陰に移動させ、なるべく涼しい場所で秋まで管理してください。また、雨にあたると花が痛みますので、鉢を雨が避けられる場所に置いて管理して下さい。

さくら草の水やり・手入れ法

湿気のある土壌を好むサクラソウは、乾燥させないことが重要なので、水やりは表面が乾いてきたらたっぷり与えて下さい。芽が出て花が咲くまでは、特に水が必要ですので水切れしないように多めに水を与えて下さい。冬の休眠期には水やりの回数を控えて下さい。

さくら草の肥料

庭植えの場合の肥料は芽が出たころから花が咲き終わるまでに、液体肥料を1週間に1度の割合で与えて下さい。肥料を与え過ぎると根腐れを起こすことがありますので注意が必要です。鉢植えを植え替えるときに元肥として(リン酸とカルシウム)が多めの暖行性肥料を5号鉢に二つまみくらい入れて植えつけます。その後、花が咲く3月から咲き終わる5月くらいまで、月に1回~2回くらいの割合で、草花用の液肥を与えて下さい。

さくら草を植えるための用土

サクラソウには、水はけの良い用土が適しています。鹿沼壌7:軽石3の割合で混ぜたものかまたは、赤玉土小粒(または桐生土):軽石小粒:硬質鹿沼土小粒を同僚混ぜ合わしたものを用意して植えて下さい。少し水はけが良すぎ、乾きすぎるようであれば、軽石の配合を減らしたり、腐葉土を混ぜても大丈夫です。

サクラソウの植え替え・手入れ

地植えのサクラソウの場合は、それほど頻繁に植え替える必要はありませんが、3年に1度くらいは植え替えて下さい。植え替えに適した時期は冬になりますが、厳寒期の植え替えは控えて下さい。鉢植えの場合は、毎年10月~2月に植え替えます。まず、黒くなった古い根茎を取り除き、1,2芽単位で株分けして植え直して下さい。秋から冬にかけて植え替えた場合には、防霜シートなどで気温の低下などを防いでおきましょう。

サクラ草の病害虫・手入れ

病気は特に多くはありませんが、灰色カビ病などがあげられます。害虫は、ハダニやアブラムシ・ヨトウムシ・ネコブセンチュウなどが付くことがあります。

さくら草の灰色カビ病・手入れ

低温で湿度が高い状態が続くと発病しやすく、葉や花に灰色のカビのようなものが付いてきます。これが灰色カビ病です。もし病気にかかったら回復は望めませんので、切り取って殺菌剤を蒔き拡大するのを防いでください。予防のためには水はけと風通しをよくし、窒素成分の多い肥料は控えることをお勧めします。

さくら草に付くアブラムシ・手入れ


暖かくなってくると、茎や葉や蕾に付き養分を吸い取り株を弱らせますので、見つけたら大量に発生するまでに、殺虫剤で駆除して下さい。また、アブラムシは、反射光を嫌いますので、何か反射板の作用をするものを株元などに置くと、成虫の飛来を予防することが出来ます。

さくら草に付くハダニ・手入れ

ハダニは、葉や土が乾燥すると発生しやすい害虫で、葉の裏に寄生します。ハダニは水を嫌いますので葉に霧吹きなどで水を吹きかけると予防することが出来ます。発生した場合は、薬剤で駆除して下さい。

さくら草を害するネコブセンチュウ・手入れ

ネコブセンチュウは寄生した部位を取り除いて新しい土に植え替えて下さい。植木鉢は煮沸消毒が必要です。

サクラソウの増やし方

株分けや種まきをして育てる増やし方でサクラソウを増やすことが出来ます。

さくら草の種まきでの増やし方・育て方

種まきで増やす増やし方は、花が咲き終わった後(6月くらい)に出来る種を採取します。種まきは、翌年の3月くらいに種まきをしますので、種まきをするまでの間の保存には、湿らせた砂の中に種を入れて冷蔵庫などで保存してください。(乾燥させてしまった種を、種まきすると発芽率がグンと落ちます)早ければ種まきした翌年には花を咲かせます。

さくら草の株分けでの増やし方・育て方

サクラソウを株分けで増やす増やし方ですが、その敵期は10月~11月または、2月~3月になります。根についた土を手で綺麗に落とします。そして、それぞれに1~2個以上の芽が付くように、株を手やカッターで分けて、古くなった根や枯れた茎を取り除き、植え付けて下さい。

さくら草の根伏せでの増やし方・育て方

植え替えるときに、出来るだけ太くて綺麗な根を選び、清潔なカッターなどで切って、切り口が上になるように気を付けてごく浅く植えると、苗の数が増えます。しかし、苗が小さいので花が咲くまでには、2年はかかりますが、こういう増やし方もあります。

サクラソウの花言葉

サクラソウの花言葉は沢山あります。 初恋・永遠の愛・素朴・富貴・少年時代・青春・可憐・勝者の寛容・神秘な心・うぬぼれ・青春の喜びと悲しみ・貪欲・希望・かわいい・少女の愛・若者・自然の美しさを失わない等々の花言葉があります。中でもピンク色の花言葉の”永遠の愛”は可愛いハート型の花びらが特徴のサクラソウのかわいらしく清楚な花姿にちなみます。

サクラソウ花後の手入れ・育て方


花が咲き終わったら、株元に土を寄せて盛り土をします。これを「増し土」といいます。この作業をすることによってサクラソウは地際に新しい根茎を作って、翌年から新しい芽を出します。増し土をしないでそのままにしておくと、根茎の一部分が露出したままになり、乾燥して弱ります。増し土は根茎を乾燥から守ります。

サクラソウの薬効

日本桜草の医薬成分

★薬用部分:桜草には、根、根茎の部分に薬用成分があります。開花中の地下部を刈り取り、綺麗に水で洗い日に干します。 ★薬用成分:桜草全草に桜草サポニンやフラボンを含んでいます。 ★薬効:サポニンには利尿や去痰、咳を鎮める作用があります。また、サポニンには溶血作用もあり、使用には専門家の指導が必要になります。フラボンは消炎作用があり、創傷、浮腫などに外用します。 ★使用方法:桜草の根1日量10~15gに300㎖の水で、水の量が半量になるまで煮詰めて、それを3回に分けて服用することで、痰を取り除き咳を鎮める効果があります。

西洋桜草の医薬成分

★薬用部分・薬効:西洋では根茎、花、葉が去痰や鎮痙、弱い利尿、緩下薬として利用されています。また、気管支炎や咳などにシロップ剤として利用されます。日本では民間療法として生薬の汁を切り傷や腫れ物に張って利用しています。 ★用法:葉、花、根を煎じて服用します。花には、弱いですが鎮静作用がありますので、お茶代わりに飲用します。

サクラソウが起こす皮膚炎

西洋さくら草に触れると接触性皮膚炎を起こすとされています。接触性皮膚炎を起こすさくら草としてはトキワサクラソウ(プリムラ・オプコニカ)と西洋サクラソウ(プリムラ・マラコイデス)の二つがあげられます。原因物質としてはプリミンが含まれているからだと言われ、さらに、かぶれやアレルギーを起こすサクラソウにはプリムラ・オブコニカがあります。表面に付いている白い粉のようなものが、かぶれの原因であるベンゾキノン系化合物であるプリミンであるとされています。

サクラソウを寄せ植えに

素朴な味わいのあるサクラソウを寄せ植えにする場合、水のやり方がポイントになります。サクラソウは乾燥が苦手なので、他の植物と一緒に寄せ植えした時には特に注意が必要です。霧吹きなどを利用して、湿度を高く保ち、乾燥による枯れや、加湿による根腐れに気を付けて、相性の良い植物を選んで寄せ植えを楽しんでください。例えばトレニアやインパチェンスなど湿気に強い花など一緒に寄せ植えすると良いですよ。その他にも寄せ植えにはパンジーやミニバラなども可愛い寄せ植えになります。

まとめ

春に芽を出し4月~5月にかけて中央から1本出した花茎に花を付ける、可憐で可愛らしい小さな花、お庭に春を呼び込んでくれそうですね。春の花と一緒に寄せ植えすると素敵な春のお庭になります。 育てるポイントは、さくら草は、寒さには強いですが、暑さと乾燥に弱い植物ですので、1年を通して木陰で湿度を保った所で育てると元気に育ってくれます。湿度を保つための水やりがとても重要なポイントです。