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検電テスターの正しい使い方と注意点!配線チェックはこれで安心!

検電テスターとは、通電すなわち電気がながれているかということだけでなく、その電気がプラスなのかマイナスなのかという極性や、電気の流れるタイミングもわかる便利な測定機器です。車の電装などDIYに欠かせない検電テスターの正しい使い方や、使用上の注意点を解説します。
更新: 2021年12月30日
ironman17
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検電テスターとは、検査の「検」、電気の「電」の文字でわかるとおり、電気を検査するテスターです。

正しくは通電、すなわち配線などに電気が通っているかを調べるのに用いる機器で、見た目では判断することができない電気の流れを目視で確認することができます。

車にオーディオパーツなどの電装品を自分で取り付けるDIY派の人におすすめの検査機器です。

検電テスター各部の名称

一般的な検電テスターの各部の名称についてご紹介します。各社の製品によって微妙な違いはありますが、主な機能はどれも大差はなく、おおむね下記のような仕組みになっています。

①ワニ口

ボディーアースをとったり、プラスの電源端子をつかんだりするために使用します。アースポイントのボルトや端子を挟みやすいよう先端にはギザギザがつけられています。プラスの電源端子に接続した場合は、ワニ口が他の金属部分に触れてショートしないように注意が必要です。

②コード

ワニ口を本体とつなぐコードです。車のアースポイントが奥まったところからしか取れない場合などもあり、ある程度の長さは必要です。あまり長すぎても絡んだりして邪魔になるだけなので、測定するものに合った適当な長さのものを選びましょう。

③検電部

実際に通電確認してをしたいターゲットとなる部分に接触させるテスターとなる部分です。ギボシ端子などであれば、そのまま接触させるだけです。

カプラーなどは中の端子部に検電部の先端を接触させます。金属部分がない場合は、コードの被覆に突き刺して中の配線に接触させますが、その場合は後で絶縁テープなどを巻いて刺した部分を保護することをおすすめします。

④本体

通電や極性を確認する、検電テスターの本体となる部分です。通電を判断する方法は製品によって違いがあります。LEDライトやブザー音で通電を知らせる製品が一般的で、プラスとマイナスの極性によりLEDの色が変わるものもあります。

デジタル表示部があり、電圧を測定することができるテスターもあります。

検電テスターの機能

機能①:プラスの確認

車の中にはたくさんの電気の配線がはりめぐらされています。これらはすべてプラスとマイナスのいずれかの電気が流れています。このうちバッテリーの電源ターミナルから流れてきているプラスの電気を調べることができます。通常の電装品を取り付ける場合、このプラス線の確認が必要になります。

機能②:マイナスの確認


数多くある配線の中から、マイナス線すなわちバッテリーのマイナスのターミナルにつながる配線を調べることができます。ドアスイッチやルームランプと連動しているマイナスの配線を特定したいときなどに使用します。

機能③:通電タイミングの確認

車の電気はエンジンの始動などに関係なく常に流れている常時電源、キーをACCの位置にしたときに流れるACC電源、ライトスイッチをオンにしたときに流れるイルミネーション電源など違いがあります。

接続した電装品の種類により、つなぐ配線の種類を使い分ける必要があります。

この接続するべき配線の種類、すなわち電気の流れるタイミングの違いを判別することも、検電テスターを使用すれば簡単に測定できます。

検電テスターの使い方:プラスの確認

プラス線、すなわちバッテリーのプラス電源とつながっている配線を調べる方法です。

手順1/3:アースポイントにワニ口をはさむ

まずはボディアースをとります。やり方は検電テスターのワニ口でアースポイント、または車の金属部分をはさみます。ボディの塗装された部分、特に黒い塗装が施された部分は電気が通りにくくなっています。

できるだけ塗装されていない部分のボルトなどを選んでワニ口をはさみます。

手順2/3:検電部を端子にあてる

テスターの検電部をチェックしたい配線の端子の部分に接触させるか、コードの被覆に検電部を突き刺します。コードに穴をあけてチェックした場合は、後で被覆に絶縁テープなどを巻いてしっかりと保護することを忘れないようにしましょう。

手順3/3:テスターのシグナルを確認する

テスター本体のシグナルを確認します。このシグナルに関しては、検電テスターの製品ごとに違いがあります。

ブザーが鳴るものもあれば、LEDライトが光るもの、ブザーとLEDの両方で知らせてくれるものがあります。

電圧が測れる製品では、流れている電気の電圧がデジタル部に表示されます。これらのシグナルがあれば、その配線にプラスの電気が流れているということが確認できます。

検電テスターの使い方:マイナスの確認

マイナス、すなわちボディアースやマイナスコントロール線を検電テスターを使って調べる方法です。

手順1/4:プラス線にワニ口をはさむ

マイナスの測定方法は、最初にはさむ部分がプラスと違いますので注意が必要です。ワニ口をプラス電源の配線のうち、常時電源の配線の端子を選んでつかみます。

バッテリーのプラスターミナルから出ているプラス線のヒューズなどがわかりやすくておすすめです。端子をつかんだワニ口を、金属部分に触れさせないよう注意してください。ショートの原因となります。

手順2/4:ワニ口を絶縁する

ワニ口の金属部分との接触による無用なショートを避けるため、ワニ口を絶縁します。やり方は簡単です。絶縁テープを使いワニ口をグルグル巻きにして、金属部分を完全に覆ってしまいます。

手順4/3:調べたい部分に検電部をあてる


検電部をチェックしたい部分の端子に接触させるか、チェックした配線の被覆に検電部の先端を突き刺します。配線に突き刺した場合は、後で穴を絶縁しておくのはプラスの場合と同様です。

手順4/4:テスターのシグナルを確認する

テスター本体のシグナルを確認します。LEDで知らせてくれる製品の中には、プラスの場合とマイナスの場合で点灯するLEDの色に違いがあるものもあり、よりわかりやすくなっています。

また電圧が測定できる製品では、プラスの場合と違い測定値の前にマイナスの表示がされるので、マイナスであることが確認できます。

検電テスターの使い方:通電タイミングの確認

車の配線にはイグニッションスイッチの位置によって、電気の流れるタイミングに違いがあります。電装品を取り付ける際は、パーツの種類によってつなぐ配線を使い分ける必要があります。

検電テスターには、この通電のタイミングの違いを判断する機能もあります。ここでは通電タイミングの違いと、それを判断するテスターの使い方を解説します。

常時電源

イグニッションがオフの状態でも通電する電源です。ライトやルームランプ、ハザードランプなどの配線に使われ、ETCやドライブレコーダーで駐車中の監視を行いたい場合などにも使用します。

エンジンオフの状態でプラスのチェックを行い、テスターが通電を示せば、その配線は常時電源と言えます。

ACC(アクセサリー)電源

エンジンオフでは電気が流れず、イグニッションスイッチを「ACC」の位置にすると電気が流れるのがACC電源です。エンジンが回っている状態のときに使用する多くの電装品の接続に使用されます。

エンジンオフの状態でテスターを接続し、イグニッションを「ACC」の位置にしたときにテスターが通電を示せば、その配線はACC電源であると言うことが確認できます。

イルミネーション電源

ライトスイッチをオンにしたときに流れる電源がイルミネーション電源です。ライトをつけたときに点灯するパーツや、オートディマーと呼ばれるライト点灯時にナビなどの表示を暗くして表示を見やすくする機能などに使用します。

検電テスターをプラス通電チェックの使い方でつなぎ、ライトスイッチをオンにしたときの通電をチェックすることで確認できます。

検電テスターの注意点

バッテリーの電圧に注意

検電テスターを使用する際は、対応する電圧の範囲を確認することが必要です。一般の乗用車は12ボルトのバッテリーが一般的ですが、トラックなどに搭載されるバッテリーは24ボルトです。

対応電圧の範囲が広く12ボルトや24ボルトだけでなく6ボルトまで対応たテスターもありますが、12ボルトのみのテスターもあります。チェックしたバッテリーの電圧とテスターの対応電圧を必ずチェックすることが必要です。

使用中のショートに注意

特にマイナスの測定値に起こりがちなのが、ワニ口と金属部分の接触によるショートです。最悪の場合には車に接続している他の電装品まで故障させてしまう場合もあります。ワニ口をプラス端子に繋いだときは、絶縁テープでクリップを保護するなどして、ショートには細心の注意をはらいましょう。

交流の電圧測定には使用できない

車用として販売されている検電テスターのほとんどが、車のバッテリーであるDC、つまり直流の電気の測定専用です。家庭用のコンセントから流れるAC、すなわち交流電源には使用できません。

感電の恐れもありますので、くれぐれも交流電気の測定には使用しないようにしましょう。

検電テスターの種類と選び方


通電のみを調べることができるタイプ

エーモン 検電テスター A49

出典:Amazon
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単純に配線に電気が流れているかをチェックするのがこのタイプになります。配線にちゃんと通電していれば、LEDやブザーでそれを確認することができます。

プラスでもマイナスでも通電を確認できますが、その配線がプラスなのかマイナスなのかをテスターのみで調べることはできません。とりあえず通電のみをチェックするのが目的で、安い方がいいのであれば、このタイプがおすすめです。

通電と極性を調べることができるタイプ

エーモン 検電テスター(光と音タイプ) 通電確認+極性確認 1547

出典:Amazon
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このタイプのものは、単に通電を確認するだけでなく、発光するLEDの色の違いでプラスとマイナスを判断することができます。通電をチェックし、さらにその配線の極性を確認したい場合はこのタイプがおすすめです。

電圧も調べられるタイプ

【エーモン AMON】デジタル検電テスター【1142】

出典:Amazon
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このタイプは通電だけでなく、流れている電気の電圧も測定できます。またプラスなら正の数字で表示され、マイナスであれば負の数字で表示されるので、配線の極性も判断することができます。正確な電圧を把握して電源の分岐を正しく行うといった使い方をしたい場合におすすめです。

おすすめ検電テスター

おすすめ①:アネックス(ANEX) ブザー&LEDオートテスター

ANEX No.2135-A ブザー&LEDオートテスター

出典:Amazon
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ペンタイプで携帯性に優れるタイプです。6Vから24Vまで使用でき、極性の違いも判定できます。

おすすめ②:ASE検電テスター

検電テスター DC12V/24V as1320

出典:Amazon
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使い方も簡単で、検電テスターとして必要な機能のみを絞り込んだコストパフォーマンスの高い製品です。通電チェックのみを行う安価なテスターが欲しいという方におすすめのモデルです。

まとめ

配線の通電や極性を判断できる検査機器である検電テスターについてご紹介してきました。小さなボディに高い機能をおさめた検電テスターは、車の電気を扱う作業の必需品です。みなさんも検電テスターの使い方をマスターして、愛車の電装品のDIYにチャレンジしてみませんか。