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ポインセチアの育て方と管理・手入れ方法!植え替えや枯れないコツとは?

冬を赤く彩るポインセチア。ポインセチアがあるだけで、一気にクリスマスムードが高まります。「どうやって手入れすれば良いの?」「春や夏の育て方は?」という部分が気になりますよね。ポインセチアの育て方を、冬が終わった後の植え替えや切り戻しまでご紹介します!
更新: 2021年1月27日
三ツ矢ナオ
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ポインセチアの育て方!枯れる原因も

正しい手入れ方法を解説!

クリスマスシーズンになると、あちこちで見かけるこの植物。

花びらのように見える赤い葉っぱが印象的な「ポインセチア」です。

基本的な管理方法や、「クリスマスシーズンに買ったけど、春や夏もキレイに保つためにはどうしたらいい?」「枯れる原因は?」「どんな手入れが必要?」といったお悩みの解決策をご紹介します!

育て方が分かれば、クリスマスシーズンに思いきってポインセチアをお迎えするのも怖くありませんよ!

良いポインセチアの見分け方

後述しますが、ポインセチアは毎年買い換えるのがおすすめな植物です。なので、良い苗の見分け方を知っておくことはとっても重要。おすすめは、ぴんと葉が張っている苗です。

葉がだらんと垂れ下がっているポインセチアは「根腐れ(水のやりすぎ)」を起こしている可能性大。根腐れしてしまった苗は元に戻らないので、こういったポインセチアを買ってはいけません。

葉が下に垂れていない、こんもりと立体感があるポインセチアを選びましょう。

育て方1.購入直後の管理場所

おそらく多くの方が、クリスマスシーズンの冬にポインセチアを入手することになるかと思います。購入してきたら、まずは室内に置きましょう。

冬の植物ではありますが、ポインセチアは耐寒性(寒さに対する植物の強さ)が低いので、屋外に置いてはいけません。ちなみに、ちょっと以外かもしれませんが、原産地はメキシコです。

10℃以下にならないようにする

ポインセチアは10℃以下になると、元気に育つことができなくなります。この温度はヤシ科の観葉植物とほとんど同じ。クリスマスのイメージに反して、実はあたたかいところが好きな植物なのです。

窓辺に飾りたくなるかもしれませんが、冬場の窓辺はかなり冷え込みます。できれば窓からは離したところに置いてあげてください。また、エアコンの風が直接当たるようなところもNGです。

寒さはポインセチアが枯れる大きな原因のひとつ!

日当たり

日当たりの良い場所に置きます。窓の光がやわらかに届く場所が良いでしょう。日照不足で枯れることもないわけではないですが、それよりも大事なのは温度管理です。日当たりを優先して冷え込む窓辺に置いてしまうと、冬場は枯れる原因になるので注意しましょう。

育て方2.購入直後の水やり

やや乾燥気味の環境で育ててあげましょう。いつも土が湿っているような状態は嫌う植物です。土が乾かないうちから水やりをしていると、長く楽しむことができません。

特に、冬場は休眠している時期で、しかも水の蒸発もゆっくりです。「冬は他の時期よりも水やりの頻度を減らす」と覚えておきましょう。

また、葉がしおれたような感じになっているときも、水やりではなく寒さが原因であることが多いので、焦って水やりをする前に温度管理を見直してください(水やりが原因のこともあります)。

水やりの方法

土の乾燥具合を最初に確かめます。ポインセチアの場合、土の表面が乾き始めてから少し待って水やりをすべきです。

とにかく鉢の中がいつもジメジメしてしまうことが良くないので、土の表面をすこし指や割り箸、つまようじなどでえぐってみて、乾いていることを確認してください。

水は葉や花にかけず、土の表面にそっと注ぐようにして与えます。先が細いジョウロがあるとやりやすいです。ペットボトルでも代用できます。

水やりの注意点


見落としがちですが、冷たい冬場の水はポインセチアを痛める原因になることがあります。できたらぬるま湯を、朝に与えます。いちいちお湯を用意するのが面倒な場合、水やりのタイミングだけでも気をつけてあげてください。

というのも、夜が一番冷え込み、ポインセチアにとって酷な環境になるからです。これから気温が上昇していく時間である朝が、一番安心できるタイミングなのです。

育て方3.購入直後の肥料

ポインセチアを買うとき、あるいはもらったとき、「肥料は必要なのかな?」と思ったことはありませんか?答えは、「冬場は不要!」です。ポインセチアの休眠時期である冬は、成長のための栄養も使わないので、与えなくてOKなのです。

あたたかい時期になったら肥料を与えるべきですが、そもそも翌年も元気に育てていくのが難しい植物(やや上級者向き)なので、ポインセチアの購入と同時に肥料も買う必要はありません。

うまく育てられたら、のちのち購入しましょう。

育て方4.冬以降のポインセチアはどうしたらいい?

ポインセチアの管理でもっとも難しいポイントは、「次の年もキレイに観賞する」こと!結論から言ってしまえば、ポインセチアを翌年もキレイに管理するのは難しいです。

日照時間が短くなってきたことを感じて葉を赤くする植物なのですが、「短日処理」という非常に手間のかかる手入れをしてあげる必要があります。

この短日処理が上手くいかないと、葉が赤くならず、緑色のまま……なんてこともありえるのです。

なので、あまり長く育てようとはせず、かわいそうですが春になったら廃棄してしまっても良いかもしれません。日中お仕事をしている方、忙しくて植物の手入れにそこまで時間が取れない方は、短日処理を行うのがストレスになる可能性大です。

育て方5.次の年もポインセチアを楽しむ方法

置き場所

とはいえ、ポインセチアを翌年も観賞するのは、不可能ではありません。買ったときのような真っ赤な整った葉をまた楽しめるとは限りませんが、手入れの方法を押さえれば枯らさずに管理できます。

まずは置き場所です。春になったら屋外に出し、日に当てて管理しましょう。真夏の暑さには強くありません。夏場は涼しい場所に移してください。

水やり

休眠期の冬が終わると、ポインセチアは新しい芽を作り、成長を開始します。水は冬よりも多めに与えてください。ただし、根腐れには引き続き注意しましょう。

育て方6.剪定と切り戻し

切り戻し

5月頃に剪定をします。剪定とは、植物の不要な部分をカットしてしまう作業のことです。剪定ばさみを用意して、色の付いた葉っぱ部分をカットします。全体に対して、3分の1くらいの高さを切り戻ししましょう。

切り戻しをせず放置しておくと、新しい芽が上の方にしかできず、間延びしたような見た目になってしまいます。切り戻しをすると、もっと下の方から新しい芽が出てきますよ。

剪定

高さを低くする切り戻しが終わったら、形を整えるために剪定します。剪定も切り戻しと同様、必須ではありませんが、見た目を良くしたいならぜひ行って欲しい手入れです。

切り戻し・剪定中に液体が出てくる!?

ポインセチアの切り戻しや剪定をしていると、白い液体が出てくるのを目にするでしょう。これはポインセチアの属するユーフォルビア属の特徴であり、病気ではありません。

葉っぱや幹を傷つけると白い樹液が出るのは、自然なことなのです。ただし、肌に付くとかぶれることもあるので注意します。切り戻しや剪定を行うときは、手袋を用意しましょう。

育て方7.ポインセチアの植え替え


暖かい時期に植え替えをする

ずっと同じ鉢で育てていると、根がパンパンになります。根詰まりすると生育に悪影響が出るので、もっと大きな鉢に植え替えて、成長を促しましょう。植え替えの時期はあたたかな5月頃です。

根詰まりしているかどうかは、鉢底穴からのぞいてみると分かりやすいです。根が見える、あるいは飛びだしているなら、植え替えをすると良いでしょう。必ず新しい土を用意してあげます。植え替えは、剪定と同じタイミングで行ってしまって大丈夫です。

ポインセチアの土

一般的な花の培養土で大丈夫です。ホームセンターで買うことができます。「花の土」「花・野菜の培養土」と書かれているものが必ず置いてありますよ。自分で用土を配合するなら、赤玉土や腐葉土、ピートモスを使います。水はけと水もちのよい土になるように調整してください。

冬の植え替えは必要なの?

ポインセチアを冬の間だけ楽しむなら、植え替えはしなくても大丈夫です。冬は休眠期なので、根もあまり育ちません。毎年植え替えるのが面倒な方は、ワンシーズンだけ観賞して、翌年は買い換えると良いでしょう。

コストはかかりますが、普段ガーデニングをしないなら、土を買ったり、鉢を揃えたりと、意外と植え替えにもお金がかかります。

育て方8.ポインセチアと夏

夏の暑さは大丈夫?

ポインセチアは寒さに強くない植物ですが、同時に夏の暑さも不得意です。気温が28℃を超えると、新しいわき芽が出なくなってしまいます。これを「芽とび」と言います。

また、夏は直射日光で葉が焼けることもあるので、管理する場所は涼しい半日陰が良いでしょう。夏はポインセチアが大きく育つ時期です。できればたっぷりと日光を浴びさせたいところなのですが、温暖な地域では温度管理を優先すると吉です。

夏は多めに水やりをする

気温が上昇する夏は、土の乾燥も早くなります。冬よりも多めに水やりをしましょう。ただし夏の昼間は気温が高く、蒸れやすいので、朝か夕方に行ってください。

育て方6.ポインセチアの短日処理

購入2年目以降の葉っぱを赤くするには、短日処理を行いましょう!ポインセチアは「短日植物」といって、日照時間が短くなったことを感じ取らないと、葉が赤くならない植物です。

人の手で日が短くなったように感じさせてあげる必要があります。

短日処理をしないと、葉が赤くならなかったり、変な時期に少しだけ葉が赤くなるだけで終わったりしてしまうので、ポインセチアの良さを充分に引き出せません。行う時期は、9月ごろから3ヶ月間ほどです。

苞に色がしっかりとつくまで、毎日5時ごろに段ボール箱をかぶせて遮光します。こうすることで、日が短くなったとポインセチアに感じさせるのです。忘れてしまう日や、外出で遮光できない日があると、うまく色づきません。

かなりまめな管理を必要とします。日中にお仕事があったり、出かけなければいけない用事があったりする方は、毎年株を更新しても良いでしょう。

育て方7.ポインセチアの挿し木に挑戦

挿し木で増やせる

6月頃に挿し木ができます。挿し木とは、植物の茎を切り取り、その切り口から発根させて新しい株にする増やし方です。ポインセチアの葉っぱが3~4枚ついているところを切り取ったら、切り口を洗い、新しい挿し木用の土に挿します。

蒸散を防ぐためには、葉っぱを半分のところでカットしておくと良いです。発根するまで、霧吹きで水を与え、土が乾かないようにしましょう。

挿し木の注意点

挿し木の成功率を上げるには、生育が活発な若い枝を選んで使うと良いでしょう。また、土がじめじめしないようにしつつ、カラカラにもならないように調節してあげます。慣れるまではちょっと難しいかもしれません。

挿し木に使うポインセチアの枝を採るときは、白い樹液で手がかぶれないよう、手袋をはめてください。

クオリティを求めるなら、挿し木より苗の購入?

ただし、挿し木をしても、短日処理をしてあげないとキレイな赤のポインセチアを観賞するのは難しいです。挿し木に挑戦するのも面白いですが、自宅で増やすよりも、購入するのが一番手っ取り早い方法でしょう。


ポインセチアが枯れる?原因は?

枯れる原因1.温度

冬に枯れてしまう、葉先が黒くなっているようなら、寒さが原因の可能性大です。暖房で温かくなるリビングに、窓辺を避けて置きましょう。廊下や玄関は冷え込むのでおすすめできません。

ポインセチアは日光を好む植物ですが、冬場は日当たりより、温度管理を優先して場所選びをします。ただし、窓のないトイレや、暗く湿りがちな脱衣所は避けてください。

枯れる原因2.根腐れ

ポインセチアは根腐れしやすい植物です。葉がだらんとしているものは、水切れではなく、むしろ水が多すぎる「根腐れ」を起こしている可能性が高いです。土が表面だけではなく、奥まで乾いてから水やりをしましょう。

枯れる原因3.摩擦

ポインセチアは他の植物や物にこすれると、葉が痛んでしまいます。摩擦に弱い植物です。人の衣服がこすれにくいところに置いてください。摩擦で完全に枯れるというわけではありませんが、部分的に痛んだような見た目になってしまい、観賞価値が下がります。

ポインセチアの葉が落ちる?

完全に枯れるわけではないけど、葉が落ちる……というときは、だいたい寒さが原因です。もう少し管理温度を上げると良いでしょう。葉が落ちてしまっても、また新しい芽が出ているなら、完全に枯れたわけではありません。

ポインセチアの花はどこ?

花びらのように見える、白や赤に色づいた大きい部分は葉っぱです。茎の頂点に付く、黄色っぽいつぶつぶがポインセチアの花なのです。

ポインセチアの育て方まとめ

上手に手入れしよう!買い換えもおすすめ

2年目も楽しむのはなかなか難しいポインセチア。毎年買い換えをして、3月頃まで楽しむのがおすすめです。剪定や切り戻しは感覚で行えても、なかなか他の植物の手入れでは行うことのない「短日処理」は難しく、手間がかかります。

でも、短日処理をしないと、ポインセチアの見どころである真っ赤な葉を楽しめません。

挿し木で増やしたり、植え替えをしたりしてこまめに手入れするのは、忙しい方であればあるほど現実的と言えないでしょう。温度管理や水のやりすぎが原因で枯れることがあっても、前向きに毎年買い換えると良いでしょう。

上手に手入れすれば、ワンシーズンはずっとキレイに観賞できます。人に贈っても喜ばれますよ。