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仕掛けで使う「シモリ玉」の役割と使い方!なんで必要なの?

釣りの最中、本当に必要なのか?と思ってしまうものは結構あるもの、中でもシモリ玉は一見するとただ浮いているようにしか見えず、本当に必要か?と思いがち、でもシモリ玉は実はとっても重要!なぜシモリ玉は必要なのかを、この記事で詳しく解説していきます!
更新: 2022年2月25日
咲良09
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シモリ玉とは?

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シモリ玉は海釣りでは欠かせぬ道具の1つで、海面に浮かぶ「ウキ」と呼ばれる仕掛けに取り付けられた、小さな玉のような仕掛けの名称。意識しないと見逃してしまうような仕掛けで、そのサイズは正直、あってもなくても変わらないんじゃないかと思ってしまうほど。

しかしシモリ玉は一見すると地味ですが、仕掛けを用いる「ウキ釣り」を行う上で、欠かせぬ仕掛けの一つなのです。

ウキ釣りとは?フカセ釣りとの違いも

そもそもウキ釣りとは何だ?と言いますと、ウキ釣りとは「ウキ」と呼ばれる仕掛けを海に浮かべ、波に揺らし獲物を誘う釣り方の1つ、船の動きや波の動きによって不規則に波の動きが変化する海釣りならではの釣り方と言える手法の1つです。

よくウキ釣りは「フカセ釣り」と混同されますが、ウキ釣りが縦に仕掛けを動かすのに対し、フカセ釣りはウキを使用せず、エサを横に動かし獲物を誘うと言う違いが存在します。

シモリ玉を使用するのはウキ釣り

ウキは縦、フカセは横、と覚えればいいのですが中には「ウキフカセ」と言う両者の特性を合わせた釣り方も存在するため、この二つに厳密な違いは存在せず、どちらも何処までも極められる釣り方と言えます。

シモリ玉は主にウキ釣りで使用する仕掛けで、フカセ釣りで使用することは殆どありませんが「ウキフカセ」では使用する場合があるため、絶対に使用しない!とは思わないほうがよいでしょう。

シモリ球を使わない釣りもある

フカセ釣りはウキを使用せず、糸の重みだけで魚を狙う釣り方ですが、場合によってはシモリ玉を使用する場合があり、フカセ釣りでシモリを使用する、と言ったケースもそう珍しくはありません。

シモリとは何なのか

そもそも「シモリ」とは一体何なのかと言うと、最干潮時でも水面下に沈んでいる岩礁の事を指しています。シモリは潮の満ち引きに関係なく海水が留まるため、魚にとっては格好の住処。

磯釣りで大漁を狙うためにはこの「シモリ」を見抜くのが重要、と言っても過言ではありません。反対語として、頭を出している岩礁を「浮き瀬」と呼び、シモリとは別に「沈み瀬」と呼ばれることもあります。

シモリ玉とは意味が別!

ここで言う「シモリ」は関西圏での呼び名、関東圏では通じない場合があります。また、シモリ玉のシモリと、この項目でいう岩礁のシモリは全く意味が異なるので、同じ意味だと思うと面食らう事になるので注意が必要です。

と言っても、シモリ玉のシモリも、魚の生息地とされるシモリも、どっちも釣り人から見れば重要な物には違いありません。

シモリ玉と呼ぶ由来


シモリとは意味が異なるのに、シモリ玉はなぜシモリ玉と呼ばれているのか?それはシモリ玉の使い方や水中での役割に由来し、シモリ玉はちょうどウキ止めと呼ばれる結び目と、ウキの間に取り付け使用し、その姿は玉と言うよりは、細長い円形かどんぐりのようにも見えます。

シモリ玉の真ん中部分には細い穴が開いている為、糸を真っ直ぐ通し、ウキ止めとウキの間でしっかりと役割を果たしてくれます。

何故すっぽ抜けない?その構造

シモリ玉は一度糸で通してしまえば、まずすっぽ抜けることがなく、どんな付け方をしようと、荒波の中でもしっかりと役割を果たしてくれます。

何故かと言いますとそれは構造に秘密があり、シモリ玉に開けられた穴は先細りになっており、穴の小さい方からウキ止め側にセットすることで、糸が途中で引っ掛かってすっぽ抜けなくなる、と言う訳です。

シモリ玉の色んな姿

釣具に様々な形や使い方があるように、シモリ玉もサイズによって付け方や使い方は実に様々。

基本的な部分は同じですが、形状もサイズも大きく異なるそれは「本当に同じシモリ玉?」と思ってしまうものばかり、シモリ玉の仕掛けや漬方には大きく分けて、どんぐりのような形をした「円錐型」のものと、小さなシモリ玉を複数固定する「シモリウキ型」のものが存在し、形状によってその使い方や付け方、その役割は変わってきます。

シモリ玉の円錐ウキ仕掛けの役割

円錐ウキは大きめのサイズのシモリ玉を一個取り付け、海面に漂わせるという使い方をします。

手に取り持ち上げる分には軽々と持ち上げられるシモリ玉ですが、その浮力は海上では大きな効力を発揮し、この円錐ウキを付けた仕掛けを投げ込むと、シモリ玉がウキ止めの役割を担い、仕掛けが沈みすぎ事を防ぎ、仕掛けを狙ったポイントへ固定させることが出来ます。

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シモリ球がウキの浮力を調節してくれる

シモリ玉の浮力が、ウキが沈みすぎないよう程よく引き上げてくれるのです。他にも、その鮮やかな姿は海上を船上からでも目立ち、ウキ止めとしてでなく、何処へ投げ込んだか確認する目印としての役割も果たしてくれます。

シモリウキ仕掛けと使い方

シモリウキ仕掛けは円錐ウキに対し、小さめのサイズのシモリ玉を5~6㎝感覚でセットする使い方で、円錐ウキより繊細なアタリを取りやすく、波や風による微細な変化にも対応できるようになっています。

シモリ玉の使い方で「シモリ」と呼ばれる使い方はこのシモリウキを指し、ウキ釣りやフカセ釣りで使用する愛用者も少なくありません。

使い方にはコツが必要


繊細な分その使い方は少々コツがいり、シモリウキが2~3個沈むようにセットし、また、シモリ玉の1つ1つが小振りな為、円錐ウキのようなわかりやすい「目印」となりにくく、見逃さないようオレンジや黄色などの派手目の色を選ぶ必要があります。また、1つ1つが小さいため紛失にも注意が必要です。

シモリウキと円錐ウキはどっちがいい?

円錐ウキとシモリウキは、サイズも役割も、沈めた後の動きも全く異なるため、どちらかが圧倒的に優れていると言う訳ではありません。どっちも同じくらい長所があり、短所があると言ってよいでしょう。この2種は出来れば両方とも所持し、海の状況や獲物に合わせたり、釣具に合わせたりするのがベスト。

状況をみて見極める

どっちが適しているか見抜いてからシモリ玉を固定するようにしましょう。固定の仕方以外にも、投げ釣りをしてみたり、テキサスリグと呼ばれる、フロートの役割を果たすシモリ玉を選ぶこともおすすめで、状況に合わせ切り替える事で、釣り具と同様に様々な顔を見せてくれます。

シモリ玉は何故必要?

シモリ玉がないとウキ釣りは不可能か?と言うと、そうでもありません。勿論あったほうが良い事には間違いありませんが、シモリ玉を付けず釣りを行っても、少々獲物が釣れにくくなるくらいで、絶対に付けないといけない!と言うほどのものではありません。

ただ、シモリ玉があるのとないのとでは、安定感や海特有の不規則な変化への対応力は大違い。シモリ玉は取り付けねばならない理由が、きちんと存在する仕掛けなのです。

シモリ玉を付けず釣りを行うとどうなる?

仮にシモリ玉を付けず釣りを行った場合、ウキ止めがウキを通り抜けてしまうため、狙いたいポイントが中々狙えず、また投げ込んだ仕掛けも目立たなくなってしまい、何処に投げたかわからなくなってしまうと言う場合も…やはりシモリ玉の付け方は把握しておく方がいいと言った方がよいでしょう。

シモリ玉不要の釣り方も?全遊動のメリット

シモリ玉の有無による仕掛けの変化に左右されない釣り方として、全遊動の仕掛けを用意数と言うのがあります。全遊動なら仕掛けの重みだけでゆっくりと沈んでいくため、魚も抵抗をせず、安定して獲物を狙うことが出来ます。

全遊動と言ってもその付け方はそこまで難しいものではないため、シモリ玉では物足りないと言う方は検討してみると良いでしょう。

全遊動の他にも、棒ウキや環付ウキ、シモリペットと呼ばれるシモリ玉の代わりとなるものを取り付けていれば、いちいちシモリ玉の付け方を把握する必要もありません。

シモリ玉を固定するのがめんどくさいと言う方は、思い切って全遊動の仕掛けを用意したり、代用品を購入してみると言うのもありかもしれません。

シモリ玉の付け方


シモリ玉の穴は先細りとなっている為、固定するときは穴が小さい方から糸を通すようにしましょう。大きい方から通しても固定は出来ますが、構造の関係から途中で糸がすっぽ抜ける場合があるため注意が必要です。

円錐ウキはしシモリ玉の穴に糸を通すだけで充分ですが、シモリウキの方はセットで固定する必要があるため、付け方には少々コツが必要です。

シモリウキの付け方、輪ゴムで簡単結束

シモリウキの付け方は様々な方法が存在しますが、やや覚えにくいものの、糸を傷つけることなく結束できる、輪ゴムでシモリ玉同士を結束する方法を紹介していきます。

まずは糸を一個目のシモリ玉に通し、適当な長さに切ったラインの両端をシモリ玉に通し「輪っか」を作ります。この時に作る「輪っかの数」に特に指定はないため、結束に使いたいラインの分だけ輪っかを作るようにしましょう。

輪っかを作ったら、そこに輪ゴムを通していきます。通す輪ゴムのサイズや太さはシモリ玉のサイズに合わせ調節するようにしましょう。

輪ゴムを通し終えたら、輪ゴムをひっかけたラインを、シモリ玉の穴へ引っ張り込むようにして引っ張り、ラインがシモリ玉に入ったのを確認し、ハサミで余分な輪ゴムをカットすれば結束完了です。この要領で他のシモリ玉も結束し、仕掛けとして固定させていきましょう。

シモリ玉の選ぶべき大きさなど

「大は小を兼ねる」という言葉があるように、シモリ玉を選ぶ時もついついサイズが大きいものが効果が高いんじゃないかと思いがち、ですがシモリ玉はサイズによって役割や得意とする状況が変わってくる仕掛けのため、ただサイズを大きくすればよいと言う訳では決してありません。

むしろウキ止めに使用するシモリ玉は小さいものほどいいとされており、ウキ止めの外形は2ミリ以下を推奨されています。磯用で使用するモノも3ミリくらいがいいとされ、小さければ小さいほどいい、と思ってよいでしょう。

とっても余りにも小さすぎると無くしてしまったり、見失ったりする場合があるため、小さめのシモリ玉を使用する際は見失わないよう注意が必要です。

シモリ玉の重要性を把握しよう

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その小振りな姿と、本当に機能しているか疑わしい姿から「あってもなくても変わらないのではないか」と言った扱いをされるシモリ玉ですが、その実はこれ無しでのウキ釣りはあり得ない!と言ってもいいほどの重要な仕掛けの1つ、重要性を把握したところで、どんなシモリ玉を、どんな状況で使用すればいいのか?今度からよく考えて取り付けてみるようにしましょう。

それまでは重要だと聞くけど、どんな役割かわからなかったシモリ玉が、とても重要なものと見えてくる事でしょう。