玉ねぎ ソニック
ターボ(タキイ種苗)
マッハ(タキイ種苗)
スワロー(カネコ種苗)
浜育~はまそだち~(カネコ種苗)
猩々赤~しょうじょうあか~(タキイ種苗)
アーリーレッド鈴平(カネコ種苗)
赤玉の極み(タキイ種苗)
玉ねぎ栽培のはじめ方
玉ねぎの種類によって植え方、発芽の仕方、定植の仕方、収穫時期がちがいます。最近では、タキイ種苗株式会社やカネコ種苗株式会社などでも玉ねぎの種や苗の種類が豊富に売られています。
玉ねぎ育て方 玉ねぎの種類から選ぶ
玉ねぎ栽培は、家庭菜園でも十分できるので収穫時期を考えた植え方や成長、味を楽しんでみてはいかがでしょうか。そこで、タキイ種苗株式会社、カネコ種苗株式会社で市販されている栽培しやすい玉ねぎの種類からご紹介していきます。
ソニック(タキイ種苗)
玉ねぎ ソニック
新玉ねぎを味わうならソニックが代表格です。タキイ種苗株式会社から早生の品種として出されています。8月までの貯蔵期間しかありませんが、ソニックは甘みがありべと病(湿気の多いべとつく時期に発生しやすい病気)などの病気に強いのが特徴です。
ターボ(タキイ種苗)
ターボ(タキイ種苗)
中生の玉ねぎ
玉ねぎの中でも中生で形と成長のそろいとがよく病気に強いのが特徴です。また、とう立ちや分球が少ないので玉ねぎ栽培しやすい品種になります。こちらもタキイ種苗株式会社からでています。
マッハ(タキイ種苗)
マッハ(タキイ種苗)
マッハは、玉ねぎの種類の中でも極早生で4月中旬~5月上旬に収穫できます。低い温度でもしっかり大きく太り、とう立ちや分球も少ない品種です。マッハもタキイ種苗株式会社から出されています。
スワロー(カネコ種苗)
スワロー(カネコ種苗)
家庭菜園に最適と言える玉ねぎの品種がスワローです。6月上旬からの収穫になり、保存がきき、味が良いという特徴を持った玉ねぎになります。銅黄色できれいな球形をしているスワローは、カネコ種苗株式会社から出ています。
浜育~はまそだち~(カネコ種苗)
浜育~はまそだち~(カネコ種苗)
同じカネコ種苗株式会社から出ている浜育は、早生で4月中旬~5月上旬に収穫できる玉ねぎです。辛味が少ないのでサラダとしてもおいしくいただける玉ねぎになります。
猩々赤~しょうじょうあか~(タキイ種苗)
猩々赤~しょうじょうあか~(タキイ種苗)
サラダなどでよく見かける赤い玉ねぎ(レッドオニオン)は、タキイ種苗株式会社からでている6月上旬から収穫できる中晩生の玉ねぎです。8月の末までの保存期間になります。
アーリーレッド鈴平(カネコ種苗)
アーリーレッド鈴平(カネコ種苗)
やや扁平な形をした赤い玉ねぎがアーリーレッド鈴平です。中まで赤いのが特徴の玉ねぎで収穫は4月中旬~5月中旬の早生品種になります。アーリーレッド鈴兵は、カネコ種苗株式会社からでている玉ねぎです。
赤玉の極み(タキイ種苗)
赤玉の極み(タキイ種苗)
病気に強く玉ねぎ栽培しやすいのが赤玉の極みです。サラダで味わえるおいしい玉ねぎの赤玉の極みはタキイ種苗株式会社からでいています。
玉ねぎ栽培に適した土作り
玉ねぎ栽培するためには玉ねぎに適した土作りが必要です。玉ねぎの植え付けをする一週間前までに苦土石灰100~150g/㎡、堆肥2kg/㎡、化成肥料100g/㎡、熔リン50g/㎡を混ぜて土を作っておきます。
玉ねぎ栽培で連作障害がおこるのか
同じ科の野菜を続けて定植する植え方を連作といいます。玉ねぎ栽培で連作障害がおこると発芽しにくい、定植しにくい、成長しないなどのトラブルがでてくることもありますが、玉ねぎの連作障害はめったにおこらないと言われています。
連作障害とは
連作をすると病害虫が発生しやすくなるだけではなく土壌状態の養分バランスがくずれてしまい生育しにくくなります。これが連作障害です。
連作障害に似た症状になる玉ねぎの植え方
玉ねぎ育て方で連作障害に似た症状を引き起こすことがあります。水やりのしすぎで病気になってしまうことや適正な土作りができていない、株間が狭いなどの植え方により玉ねぎが成長できず、連作障害のような症状を引き起こすことがあります。
適正な植え方で病害虫を回避する
玉ねぎの植え方で植え付ける時期、定植する時期、株間のとり方、水やり時期を逃さないようにするとしっかり発芽し、栄養豊富な玉ねぎが収穫ができます。
玉ねぎの連作障害を回避する
玉ねぎは連作障害が起こりにくい野菜と言われていますが、念のため家庭菜園でも1年程度あけてから同じ場所で玉ねぎ栽培をするとしっかり成長してくれるでしょう。その際、株間の間隔が狭くならないように定植します。
玉ねぎ育て方
まず、タキイ種苗株式会社やカネコ種苗株式会社で玉ねぎの種などを購入します。玉ねぎの植え方には種から成長させるやり方、タネ球(球根)から成長させるやり方、苗から成長させるやり方があります。三種類の玉ねぎ育て方をそれぞれご紹介していきます。
種からの玉ねぎ育て方
まず、玉ねぎのタネから発芽させ苗にしていきます。苗にしたら菜園に定植します。種まきの時期は9月中旬~下旬頃で11月中旬~12月上旬までに植え付けをし、翌年の春頃から収穫時期に入ります。
1.種の植え方
玉ねぎの土作りをしてから平たい畝を作ります。12cm間隔で園芸用の棒などを使って深さ1cm程度のまき溝を作り、1cm間隔で種をまいて土をかぶせます。畝を作る際、土が固まりにくい時は少し水やりをしておくと良いでしょう。
2.乾燥を防ぐ
玉ねぎの種をまき終えたら乾燥を防ぐために不織布をかけて園芸用のピンまたは土で不織布の周りを押さえ、その上から水やりをします。玉ねぎの種が発芽するまで水やりを続け、発芽したら不織布をはずします。
3.間引く
玉ねぎの発芽から草丈が3~4cmに成長したら2~3cm間隔になるように間引いていきます。間引いた後に化成肥料を追肥します。
4.苗の完成
玉ねぎの苗の根元の直径が7~8mm程度の太さになったら家庭菜園や畑などに定植する苗のできあがりです。玉ねぎの苗を丁寧に掘り起こし菜園などに定植していきます。
タネ球からの玉ねぎ育て方
タネ球は「ホーム玉ねぎ」「オニオンセット」などの名前で売られていることが多く、7~8月に市販されているタネ玉を植え付けていくと約80~90日で収穫できます。
1.植え付け
玉ねぎの土作りをしてから幅40cmの畝を作ります。このときも、畝が固まりにくい時は、水やりをして土を湿らせると良いでしょう。20cm間隔で2cm程度の植え溝を2本つけ、15cm間隔でタネ球を置いていきます。
2.タネ球に土と水やり
タネ球の先端が少し出ている程度のところまで土をかけたらたっぷり水やりをします。その際、株間の間隔が狭くならないように注意が必要です。
3.追肥する
玉ねぎの発芽から草丈が3~4cmになったところから追肥をしていきます。化成肥料を2週間に1回ペースで追肥し、株元に土を寄せます。玉ねぎをタネ球から栽培すると11月下旬~12月中旬に収穫できます。
小さい玉ねぎペコロスの玉ねぎ育て方
小さい玉ねぎに「ペコロス」という品種があります。別名プチオニオンといわれる玉ねぎでそのままの大きさで味わえ、オーブン料理などさまざま料理に使え、家庭菜園にも最適です。ちょっと珍しい小さい玉ねぎペコロスの栽培方法についてもご紹介します。
種まき
一般の玉ねぎの種まきは家庭菜園であっても9月頃にまきますが、ペコロスは、3月上旬~4月下旬に種をまきます。種から育てる方法と同じで筋蒔きにしてからたっぷりと水やりをしていきます。
2.間引く
発芽から草丈が3cm程度になったら一度間引いて3cm間隔になるようにし株間をとります。
3.収穫時期
異なる点は、苗を菜園に定植する必要はなく、発芽から動かすことなく育てていくことができます。5月~6月頃に葉が倒れたら収穫時期です。
玉ねぎ栽培をするための良い苗選び方法
玉ねぎを苗から育てる場合、苗選びを間違えてしまうと良い玉ねぎ栽培をすることが難しくなります。良い苗の定植が玉ねぎ栽培を成功させる秘訣になるといってもよいでしょう。そこで、良い苗の選び方をご紹介します。
苗の株元に注目する
玉ねぎの苗の株元の太さが4~5cm程度のものを選ぶようにします。細すぎると冬の寒さで生育不良になり、太すぎると寒さに反応しやすく花芽ができ翌春にはとう立ちしてネギ坊主がついてしまいます。
玉ねぎ栽培方法Step1:苗から育てる
植え付け前に玉ねぎの土作りをしてから畝を立てていきます。畝が作りにくい時は土に水やりをしてからおこなうとうまくいきます。その際、ネキリムシの被害に合わないようにするための対策も同時にしておきます。
ネキリムシとは
ネキリムシは、定植した玉ねぎの苗を噛み切ったり土の中に引きずり込んだりしてしまう害虫です。せっかく適した株間をとっていても株から株へ次々に荒らしていく害虫ですので、ごっそり株間があいてしまうという被害にあいやすくなります。
玉ねぎ栽培方法Step2:植え付け方法
15~20cm間隔の株間、列間に玉ねぎの苗の植え付けをします。このとき、玉ねぎの苗の白い部分が1/3見えるようにして植え付け、土を固めに押さえてしっかり根を密着させていきます。根がつくまで水やりをしていきます。
玉ねぎ用のマルチを活用してもOK!
玉ねぎ用の黒いマルチにはあらかじめ15cm間隔で穴が空けられているので株間を気にしないで良いのでとても便利です。雑草よけの効果もあるので一石二鳥といえるでしょう。
マルチでの定植の仕方
マルチで植え付けをする場合は、穴の中央に人指し指が埋まるくらいの穴を棒などであけ、苗の根をしっかり土にいれて固く押していきます。根がつくまでしっかり水やりをします。
玉ねぎ栽培方法Step3:枯れ葉とり
玉ねぎ苗の下葉が枯れているときは、湿気や病害虫が発生させないためにも取り除くことが大切です。
玉ねぎ栽培方法Step4:追肥方法
玉ねぎは、冬の寒い間はあまり成長しません。冬を越して2月下旬頃、生育を促すための追肥をし株間を中耕します。
玉ねぎ栽培方法Step5:収穫方法
春になり暖かくなってくると玉ねぎが大きく成長し地表へ上がってきます。株間の間隔に玉ねぎと玉ねぎがしっかりうまってきます。玉ねぎの葉が7~8割程横へ倒れだしたら収穫時期になります。
玉ねぎの収穫の仕方
玉ねぎの葉の上の部分を持って引っ張ると葉だけが切れてしまうことがあるので、必ず株元を手で持ち引き抜くようにしていきます。
玉ねぎ栽培方法Step6:収穫後に乾燥させる
収穫した玉ねぎを乾燥させます。天気の良い日の午前中に玉ねぎを引き抜いたとしたら夕方まで畑で乾燥させましょう。それ以外のときは、風通しの良い場所に並べてしばらく乾燥させても大丈夫です。
乾燥させる理由
玉ねぎをしっかり乾燥させると貯蔵効果が高まります。3玉~5玉程度の玉ねぎの葉の部分をヒモで束ね雨のあたらない風通しの良い場所に吊るして保存すると良いでしょう。
玉ねぎ栽培を成功させるための裏技
家庭菜園や畑などで病害虫に強くおいしい玉ねぎを収穫する玉ねぎ栽培の裏技をご紹介します。
霜対策をする
玉ねぎは、霜柱が立つと根の部分が浮き上がり枯れてしまうということもあります。そこで、お米を収穫した後のもみ殻を低音で燻して作られた炭を株間に多めにまいておきます。もみ殻を燻した炭は、市販のもので「もみ殻くん炭」という商品があるのでおすすめです。
もみ殻炭の効果
もみ殻の炭の効果は、霜柱対策だけではなく、土壌改良の役目も果たしてくれるので、栄養豊富なおいしい玉ねぎが育つということになります。プランターなどの家庭菜園であってももみ殻炭をいれると良いでしょう。
霜柱をつぶす
もみ殻の炭対策以外にも霜柱が立っている時は、霜柱を手、足などでつぶしておきます。シンプルな方法ですが、押さえこんで地面を固めることで根が浮き上がらなくなります。家庭菜園でも同じようにしていきます。
玉ねぎ育て方の一工夫!追肥の仕方
ティースプーン以外にももう使わなくなった子供用のスプーンなどでも大丈夫です。
追肥をするときは、玉ねぎ一株ごとにティースプーンで化成肥料をいれていきます。玉ねぎ用のマルチをしている場合などは特にひと穴ごとにしっかり化成肥料をいれていくことをおすすめします。
玉ねぎ栽培でおこりやすい病害虫
玉ねぎ栽培の中で起こりやすい病害虫には、「べと病」「さび病」「アブラムシ」「アザミウマ」などがあります。
玉ねぎ栽培の敵「べと病」
春、秋の低音多湿のべとつく時期に発生しやすいのがべと病です。せっかく発芽し成長した玉ねぎの葉が黄白色になって枯れてしまう病気です。
玉ねぎ育て方で必須!「べと病」対策
水はけを良くするために高畝にし、風通しをよくすることが大切です。また、窒素過多や窒素不足でもべと病が発生します。適正な土作りで発芽が促され病気になりにくくなります。
玉ねぎ栽培の敵「さび病」
さび病とは、カビによる病気のことです。玉ねぎの葉の表面に白色の斑点がでてきます。葉の裏側には、乳白色の盛り上がりのある斑点ができることもあります。さび病が土の中に残ってしまうと玉ねぎの収穫後に残骸が感染源になってしまい他の作物にも悪影響をだしてしまいます。
玉ねぎ育て方で必須!「さび病」対策
病気になってしまった玉ねぎの苗は、必ず菜園の外に持ち出して処分するようにします。
玉ねぎ栽培の敵「アブラムシ」
群れになり葉につき、ウィルスを媒介させてしまう場合もあり、玉ねぎを枯らしてしまいます。
玉ねぎ栽培の敵「アザミウマ」
アザミウマもアブラムシ同様に葉の汁を吸い取り唾液を流し込んで玉ねぎの組織を破壊してしまいます。
玉ねぎ育て方は害虫が発生する前の対策が肝心
害虫が発生してしまった後では薬に頼ることになりますが、あらかじめ害虫がつかないようにする対策を始めにしておくことも大切です。
玉ねぎ育て方で必須!害虫が寄り付かない植物を知る
アブラムシは、ミントの臭いを嫌い、アザミウマは、クリムソンクローバーを嫌います。玉ねぎの近くにミント、クリムソンクローバーを植えて栽培するもの良い方法になります。
家庭菜園での玉ねぎ育て方
プランターなど家庭菜園で玉ねぎを育てるには、玉ねぎの土作りをし、ネキリムシ避けの薬も土の中にいれておきます。苗を植え付ける時期は11月頃になります。
プランターで玉ねぎ栽培を楽しむ
プランターで玉ねぎ栽培する時、相性の良いニンジンやカモミールを一緒に植えて楽しむことができます。また、玉ねぎの葉は甘みがありとてもおいしいので収穫までに葉ネギとして味合うのもおすすめです。
プランターでの玉ねぎ育て方 追肥・収穫時期
菜園での玉ねぎの植え方と同じです。追肥は2月下旬頃おこない、玉ねぎの葉が半分以上倒れたら収穫していきます。収穫した玉ねぎをよく乾燥させ軒下などの雨が避けられ風通しの良い場所に保管していきます。
玉ねぎを切ると涙が出る理由
玉ねぎ栽培でできた新玉ねぎを切るととくに涙が出てしまう理由は、硫化アリルという成分があるからです。硫化アリルには、血液をサラサラにしてくれる効果、疲労回復してくれる効果、免疫力を上げる効果、脂肪を燃焼させる効果など嬉しい効果がたくさんあります。
収穫した玉ねぎ贅沢に味わう
自分で玉ねぎ栽培した栄養豊富な玉ねぎを楽しむ手はじめはなんといっても新玉ねぎを存分に味わうことです。そこで、新玉ねぎをドレッシングにして冷奴、サラダ、刺し身など多くの料理に活用できる方法をご紹介します。
新玉ねぎドレッシングの作り方
自分で畑や家庭菜園で玉ねぎ栽培をした後の新玉ねぎを使ってつくる簡単でおいしい採れたて玉ねぎを使ったドレッシングのレシピです。
材料
新玉ねぎ…1玉、酢…1/2カップ、オリーブ油…70ml、みりん…大さじ2、砂糖…大さじ2、しょうゆ…大さじ1、塩…小さじ1
作り方
1.新玉ねぎを縦に4つに切りにしてから繊維にそって薄切りにします。 2.煮沸した瓶に1と他の材料を全部入れ、蓋をして振ります。 3.1晩冷蔵庫で置いて完成です。1週間くらい保存がききます。
玉ねぎ栽培は時間がかかるが楽にできる
玉ねぎは、冬を越して春に収穫できます。玉ねぎ苗は、冬の間成長が止まり、日が長くなる春先頃から玉が大きくなっていく特徴があります。収穫まで日にちがかかりますが、その分収穫の楽しみも増えるのではないでしょうか。ぜひ、玉ねぎ栽培の参考にしてみてください。
玉ねぎの種類も豊富