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壁紙の貼り替えはDIYでも簡単?
壁紙の貼り替えは、業者に頼まなくても、自分でやることができます。「壁紙の貼り替え」と一口に言っても、その方法は何通りもあります。自分でできるレベルに合わせて、壁紙の種類を選べば、DIY初心者でも、意外に簡単にできますよ!ぜひ、壁紙を貼り替えて、おしゃれな空間づくりを楽しんでみてくださいね。
壁紙を貼る場所別!貼り方のコツ
壁紙の上に壁紙を貼る方法
壁紙を貼る際は、基本的に、今貼られている壁紙をはがしてから貼ることがほとんどです。しかし、壁紙の上に壁紙を貼ることができない、というわけでもありません。壁紙の上に壁紙を貼る際は、しっかりと下地処理をして、凹凸をなくしてから貼るようにしましょう。でないと、新しく貼った壁紙が簡単にはがれてしまうことがあります。
プリント合板の上に壁紙を貼る方法
プリント合板は、表面がツルツルしているため、壁紙をそのまま貼ると、ずり落ちたり、すぐにはがれてしまうことがあります。プリント合板の上に、壁紙を貼る場合は、紙やすりなどで表面をざらざらにしてから、貼るようにするのがコツです。また、プリント合板には、クロスののりが浸透しにくいため、ボンドなど、別途接着剤を使用すると、よりしっかりと接着することができますよ。
砂壁・繊維壁の上に壁紙を貼る方法
砂壁や繊維壁の上には、直接壁紙を貼ることができません。砂壁や繊維壁に壁紙を貼りたい場合は、業者に依頼する方が無難かもしれません。もし、どうしても自分で壁紙を貼りたい場合は、「繊維壁おさえ」「砂壁おさえ」と呼ばれる商品でしっかりと下処理をしてから、壁紙を貼るようにしましょう。
コンクリート壁の上に壁紙を貼る方法
コンクリート壁には、壁紙をのりで貼ることはできませんが、ボンド等より強力な接着剤を使用すれば、壁紙を貼ることができます。また、凹凸のあるコンクリート壁の場合は、一度、フラットな状態になるように、下地処理を行ってから作業すると、よりしっかりと貼ることができ、壁紙ははがれにくくなりますよ。
石膏ボード壁の上に壁紙を貼る方法
石膏ボードの壁に壁紙を貼る場合は、パテで目地を埋めてフラットな状態にするのがきれいに仕上げるコツです。その後、クロス用ののりではなく、薄めたボンドなどを使えば、はがれにくくなり、簡単に壁紙を貼り付けることができますよ。
発泡スチロールの上に壁紙を貼る方法
発泡スチロールレンガ等で壁をデコレーションする方法が流行していますが、発泡スチロールの上からは壁紙を貼ることができません。発泡スチロールでデコレーションしている場合は、発泡スチロールをきれいにはがしてから、壁紙に貼り替えるようにしましょう。
壁紙の種類を知ろう【国産編】
壁紙には、大きく分けて、「国産」の壁紙と「輸入」された壁紙の2種類があります。これらは、生産された国が違うだけでなく、壁紙の性質が異なり、貼り方も異なってきます。自分で壁紙の貼り替えをする場合は、デザインなどと合わせて、自分のスキルも考慮しながら選ぶようにしましょう。
ビニールクロス
国産の壁紙のほとんどが、「ビニールクロス」の壁紙です。ビニールクロスとは、ポリ塩化ビニール樹脂をシート状にして、紙で裏打ちをした壁紙です。ビニールクロスは、ビニール樹脂で加工されているため、水分や汚れに強く、手入れも簡単なため、日本では、主流の壁紙となっています。ビニールクロスのほかに、「ビニルクロス」「ビニール壁紙」「ビニクロ」とも呼ばれることがあります。
DIY初心者におすすめ!生のり付き壁紙
SIY初心者が自分で壁紙を貼る際は、「生のり付き壁紙」を選ぶと、作業が簡単になるのでおすすめですよ。生のり付き壁紙は、ビニールクロスの裏側に、あらかじめでんぷん系ののりがついているため、フィルムをはがすだけで、すぐに壁紙を貼ることができます。のりを塗る道具などもそろえずに済み、かつ、ムラになる心配をせずに作業ができるので、最もお手軽な壁紙と言えます。
のりなし壁紙
「のりなし壁紙」はその名の通り、のりの付いていない壁紙なので、自分でのりをつけながら、壁紙を貼ることになります。賃貸物件のリフォームなどで、貼ってはがせるのりや両面テープ、ホッチキスなどを使って壁紙を貼りたい場合は、のりなし壁紙を選ぶようにしましょう。また、生のり付き壁紙は便利ではありますが、商品を3週間以上放置しておくと、のりが乾いてきます。そのため、壁紙を購入後、ゆっくり作業を進めたい方は、のりなし壁紙を選ぶようにしましょう。
壁紙の種類を知ろう【輸入編】
最近は、ヨーロッパやアメリカから輸入した壁紙の人気が高まっています。落ち着いた住空間を好む日本人の感性とは異なった、輸入壁紙ならではの、鮮やかさやポップ感は、一面に取り入れるだけでも、部屋の雰囲気を一気に変えることができますよ。輸入壁紙は、基本的にのりは自分で塗らなければなりませんが、素材により、扱い方が異なるので、スキルに合わせて選んでみてくださいね。
DIY初心者におすすめ!不織布(フリース)壁紙
不織布(フリース)壁紙は、のりを塗っても、ほとんど伸び縮みがないため、初心者にも簡単に貼ることができる壁紙です。また、壁紙ではなく、壁にのりを塗ってから作業ができるため、自分で壁紙を貼るのが初めての人でも、失敗しにくいです。ビニールクロスには劣りますが、紙よりは水や汚れに強いので、輸入壁紙の中でも人気の壁紙です。
紙壁紙
紙でできた輸入壁紙は、国産のビニールクロスのような作りになっているものから、紙100%のものなど、素材は様々です。紙壁紙は、水により1%程度の伸縮があるなど、扱い方は難しいですが、輸入壁紙の紙壁紙には、ヴィンテージの壁紙や、立体的なペイントが施された壁紙など、素敵なデザインのものが多いです。自分で壁紙を貼ることに慣れてきたら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
DIY初心者におすすめの壁紙
壁紙の種類についてご説明してきましたが、この中でもDIY初心者におすすめな壁紙は次の2つです。 ・生のり付き壁紙(ビニールクロス) ・不織布(フリース)壁紙 強いて言えば、これらの壁紙の「無地」のものがおすすめです。無地だと、柄を合わせるなどのコツが必要ないので、作業もスムーズに進められますよ。
DIYで壁紙を貼るときに必要な材料
壁紙を貼るときに必要な材料は以下の通りです。 ・壁紙 ・コーキング剤 ・のり(のりなしの壁紙の場合) ・ボンド(特殊な素材に壁紙を貼るとき)
DIYで必要な壁紙はどのくらい?
自分で壁紙を貼ろうと思ったら、どのくらいの値段の壁紙を買うか、予算次第で変わってきますよね。そこで、部屋の広さごとに、大体必要になる壁紙の量をまとめました。ここでは、壁紙の幅は90cmで算出しています。実際に購入する際は、きちんと必要な壁紙の量を測ってから、購入してくださいね。 4.5畳の部屋の場合:約25m 6畳の部屋の場合:約28m 8畳の部屋の場合:約33m 10畳の部屋の場合:約40m
DIYで壁紙を貼るときに必要な道具
なでバケ
壁紙と壁の間の空気を抜く際に使用します。濡れ雑巾などでも代用ができますが、濡れ雑巾を使用する場合は、少しコツが必要です。また、広い範囲の壁紙の貼り付けの際は、なでバケがあるだけで、より簡単に、きれいに仕上げることができるので、おすすめです。
竹ヘラ・プラスチックヘラ
竹ヘラやプラスチックヘラは、壁紙をカットする際に、壁紙を隅までしっかり抑え込み、壁紙の処理をよりきれいに行うために欠かせない道具です。定規などでも代用はできますが、定規だと壁紙を傷つけることがあるので、可能であれば、竹べらやプラスチックヘラを用意してくださいね。
地ベラ
地ベラは、壁紙をカットする際に利用します。金属製の定規でも代用はできますが、地ベラだと、切断面をしっかり確認しながら作業ができるので、初心者の方は、ぜひ用意してくださいね。
カッターナイフ
カッターナイフは、壁紙の余分な部分をカットする際に使用します。家にあるもので構いませんが、できれば作業の前に、新しい刃に交換しておくと、作業がより簡単に行えるようになりますよ。また、広い範囲の壁紙を貼り替える場合は、替え刃も用意しておくと安心です。
ジョイントローラー
ジョイントローラーは、壁紙と壁紙のつなぎ目を圧着する際に利用します。濡れ雑巾などでも代用ができますが、よりしっかりときれいに貼り付けたい場合は、持っておきたいアイテムです。
スポンジ
スポンジは、余分なのりやコーキングのふき取りに使用します。雑巾だと、繊維が付着してしまうことがありますが、スポンジなら、その心配もないため、作業効率が良くなります。通常の、台所用スポンジでも構わないので、ぜひ用意してくださいね。
メジャー
メジャーは、壁紙の必要量を測るときに使用します。壁の高さに合わせて、長めのメジャーを用意するようにしましょう。
のりを自分で塗る場合に必要な道具
のりを自分で塗って壁紙を貼り付ける場合は、次の道具も用意しましょう。 ・ローラートレイ ・のり塗布用のローラーか刷毛 均一に素早くのりを塗るためにも、これれらの道具は、ぜひ用意してくださいね。
壁紙のはがし方
壁紙を貼り替える際、元の壁紙をはがしてから貼り付けた方が、美しく仕上がる上、はがれにくくなります。ただ、壁紙をはがすのは、意外と労力が必要なため、1日で壁紙をはがして、貼り替えまでするとなると、ぐったりしてしまうかもしれません。作業はゆとりをもって行いましょう。
壁紙は、壁紙と壁紙のつなぎ目からはがしましょう。また、もし、少しでもはがれかけている場所があれば、そこからはがしても構いません。細かくはがすのではなく、1枚1枚大きめにちぎり取るようにするのがコツです。また、部屋が寒い場合は、暖かくして作業すると、のりがはがれやすくなりますよ。
DIYで壁紙を貼る前の準備
では、いよいよ、壁紙を貼り付ける準備に取り掛かりましょう。壁紙を貼り付ける前に、きちんと下地処理をしておくだけで、壁紙がきれいに貼れ、はがれにくくなります。また、壁紙貼りはできるだけ中断せずに行う方がきれいに仕上がります。途中で中断しなくてもいいよう、しっかりと準備をしておくようにしましょう。
壁にあるものを取り外す
コンセントのカバーやスイッチのカバーなど、壁についてあるものを取り外しましょう。時計などのフックをネジで取り付けている場合などは、壁紙を貼ることで穴が行方不明になることもあります。そういったものは、壁紙の貼り付け直前まで残しておいて、壁紙を貼ったらすぐ印をつけるようにしましょう。
下地処理
凹凸のある壁紙に重ねて壁紙を貼り付ける場合や、凹凸のある壁に壁紙を貼り付ける場合は、パテで埋めて、壁をフラットな状態にしておくのが、きれいに仕上げるためのコツです。また、ツルツルした面に貼る場合は、紙やすりで全体をこすり、クロスののりが浸透しやすいような状態にしましょう。
壁紙ののりの塗り方
壁紙ののりは、「生のり付き壁紙」など、事前にのりが塗られている壁紙を使用する場合は、用意する必要はありません。のりなしの壁紙の場合のみ、この作業を行ってくださいね。
塗り方1.壁の高さに合わせて壁紙をカットする
壁紙をカットする際は、壁の高さプラス10cm程度の長さにカットするのがコツです。壁紙にのりを塗ることで、壁紙が伸縮することがあるため、必ず余裕を持たせた大きさにするようにしてくださいね。
塗り方2.のりを塗る
ビニールクロスや紙製の壁紙の場合は壁紙の裏に、不織布(フリース)壁紙の場合は壁紙の裏か直接壁に、のりを塗ります。のりは、できるだけ均一に、たっぷりと塗ります。乾いてしまうと、貼り付けることができなくなるので、薄く塗りすぎないようにするのがコツです。
貼ってはがせる壁紙用のりもおすすめ
不織布(フリース)壁紙やビニールクロスタイプの壁紙を使用する際は、貼ってはがせるのりもおすすめです。賃貸物件などのリフォームにもおすすめですし、DIYに自信がなくて、失敗するかも・・・と不安な方にもおすすめです。
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貼ってはがせる、輸入壁紙専用粉のりです。
壁紙の基本の貼り方
貼り方1.壁の高さに合わせて壁紙をカット
まずは、壁の高さに合わせて、壁紙をカットしましょう。壁の高さに10cm程度余裕を持たせてカットすると、「壁紙の長さが足りなかった!」という事態を防ぐことができます。余った部分は、簡単に切り取ることができるので、壁紙を購入する際も、余裕をもって購入するようにしましょう。 ※既にのりを塗っている場合はこの工程はスキップしてください。
貼り方2.1枚目の壁紙を貼る
壁紙は通常、右側から貼り付けます。この際、垂直がわかりにくい時は、糸に5円玉や50円玉をぶら下げて、天井から垂らすと、垂直がわかるので、簡単にまっすぐ壁紙を貼ることができますよ。左端のラインを決めたら、なでバケを使用し、左端だけきれいに貼り付けます。その後、右側も固定し、手で適当にしわを伸ばします。ある程度馴染んだら、なでバケを使用し、横向きに空気を抜いて、その後上向き、下向きに空気を抜いて、1枚目の貼り付けは終了です。
貼り方3.壁紙の余分をカットし、のりをふき取る
壁紙の上下の余分を切り取ります。竹べらやプラスチックヘラを使って、しっかりと角に合わせて折り目をつけるのがきれいにカットするためのコツです。折り目がついたら、地ベラを当てて、カッターで切り取ります。この際、のりがはみ出ている場合は、固く絞ったスポンジでふき取りましょう。
貼り方4.2枚目を貼る
2枚目の壁紙を、1枚目の壁紙の隣に貼り付けます。この際は、右側の1枚目のラインに合わせて貼っていくのがコツです。右側のラインが決まったら、なでバケで空気を抜きます。右端がきれいに貼れたら、左側も1枚目と同様の貼り方で、貼り付けて、空気を抜いて仕上げます。
貼り方5.つなぎ目をカットする
つなぎ目をカットする際は、カッターの刃を折って、切れ味を良くしておくのがコツです。まず、壁紙同士が重なっている幅の真ん中に地ベラを押し当て、2枚同時に壁紙を切ります。最後まで切れたら、余分な壁紙を取り除き、つなぎ目をジョイントローラーで圧着します。
貼り方6.コーキング剤で補填する
最後まで壁紙を貼り終えたら、天井との隙間などに、コーキング剤を補填します。コーキング剤を塗ったら、指でなぞると、簡単にきれいに仕上がりますよ。すべてにコーキング剤を塗れたら、固く絞ったスポンジで、再度コーキング剤の上をなぞりましょう。
壁紙貼りで事前に知っておきたい失敗例
壁紙は、一度貼ると貼り替えるのは大変です。失敗しないように作業するためにも、失敗例を頭に入れておきましょう。また、それでも失敗してしまった場合の、対処法もまとめたので、ぜひ覚えておいてくださいね。
DIY失敗例1.つなぎ目に隙間ができた
壁紙と壁紙のつなぎ目に隙間ができた場合は、コーキングで補填しましょう。色が合わない場合は、マジックやペンキなどでつなぎ目を塗っても良いですし、つなぎ目の隙間が広い場合は、壁紙を細く切って、間を埋めるように貼り付けるのもおすすめです。
DIY失敗例2.壁紙が伸縮した
壁紙は、のりを塗ることで伸縮します。そのため、縮んでしまってつなぎ目に隙間ができることはよくあります。そういった失敗を避けるためには、ビニールクロスや紙製の壁紙の場合は、のりを塗ってから5~10分程度寝かせて、完全に伸縮させてから貼り付けるのがおすすめです。もしつなぎ目に隙間ができてしまったら、「失敗例1」でご紹介した方法で対応してくださいね。
DIY失敗例3.壁紙貼り中に急用ができた
壁紙の貼り替えは、つなぎ目の加工などが必要なため、基本的に一気に全行程終わらせる必要があります。しかし万が一急用ができて、作業を中断しなければならなくなった場合は、今貼り付けいてる壁紙の左側10cm程度をはがし、浮かせた状態で中断しましょう。再開する際は、その10cmの部分にのりを塗るところから始めてください。ただし、しわが寄るなど、きれいに貼れないこともあります。壁紙の貼り替えの際は、できるだけ、確実に用事のない日に行いましょう。
DIYでもできる!おしゃれな壁紙の貼り方
ここでは、おしゃれな壁紙の貼り方をご紹介します。壁紙を貼るだけで、ぐっと部屋の雰囲気が変わるので、ぜひ参考にしてくださいね。
こちらは、押し入れの扉に壁紙を貼っています。もともと和室だったそうですが、おしゃれな洋風な部屋にしか見えませんよね。
壁の一面は無地で、もう一面は柄入りの壁紙で仕上げた部屋です。落ち着いた雰囲気の中にも華やかさがあり、ぜひお手本にしたい貼り方です。
柄の壁紙の間に、無地の壁紙の面があることで、ごちゃごちゃしすぎず、すっきりまとめている例です。部屋の雰囲気が暗くなりすぎず、他のインテリアも映えて、素敵ですよね。
大きめの柄の壁紙の場合は、違う柄の壁紙同士が接していても、さほど違和感がありません。こういった貼り方をする場合は、カラーのトーンを合わせると、うるさくなりすぎず、まとまりも良いですよ。
DIY初心者でも壁紙の貼り替えはできる!
壁紙の貼り替えは、コツさえ押さえれば、DIY初心者でも簡単にできます。中には、お子様と楽しく作業をしたという声もあるくらいです。壁は、部屋の中でも、かなり大きな面積を占めます。ぜひお気に入りの壁紙で、居心地の良い素敵な空間を作ってみてくださいね。