BOKER|折りたたみナイフ デューク ダマスカス 946DAM
土佐鍛ダマスカス山遊鉈
ダマスカスナイフとは
ダマスカスナイフの概要
ダマスカスナイフとは、近年注目を集める刃物で、非常に鋭い切れ味とデザイン性、また手入れのしやすさから評判となっています。ダマスカスナイフから派生したダマスカス包丁などを見かけたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ダマスカスナイフは、シリアのダマスカスという都市で製造されていた刃物に似せて作ったモノであり、名前の由来はその都市名からきています。刀身には独特の模様があり、ほとんどのダマスカスナイフには革製の鞘が付属されており、オシャレなアウトドアグッズとしても注目を浴びています。
ダマスカスナイフの歴史
現在、ダマスカスナイフと評される刃物は、正確にはダマスカスでかつて製造されていたとされる刀剣を模倣して作られた刃物です。その刀剣は非常に切れ味が良かったと言い伝えられているものの、実在していたかすら不明で、伝説上の刀剣とも目されています。そのため、一口にダマスカスナイフといっても、必ずしもシリアのダマスカスで製造されているとは限らず、国内製造のダマスカスナイフも多いです。
その伝説上の刀剣は、ダマスカス鋼という鉱物から製造され、鋼鉄の鎧をも切り裂いたという逸話もあるほど、切れ味が良かったとされています。世界各地から鍛冶屋がシリアのダマスカスに訪れ、ダマスカスの刀剣の作り方を学ぼうとしたともいわれています。
ただ、その作り方は後世には伝わっておらず、約200年前に技法が途絶えとされています。そして、その伝説の刃物を再現して、ダマスカスナイフが造られました。作り方に関しては、かつてのダマスカスの刀剣を完全に再現できているか不明ですが、特徴は逸話と違わず、木目上の模様を有し、錆びにくくしなやかで、何よりも鋭い切れ味を再現しています。
ダマスカスナイフの用途
基本的に、ダマスカスナイフはキャンプや登山などのアウトドア用のナイフとして用いられます。派生して、包丁や果物ナイフなどの調理用の製品もありますが、ダマスカスナイフの鋭い切れ味は、木やロープなどのかたいモノを切るときに本領を発揮します。
アウトドア中の怪我は、転倒による怪我とアウトドアナイフによる怪我が大半です。そして、アウトドアナイフによる怪我の多くが、手入れ不足や低品質なために、切れ味の悪いナイフを使うことによって引き起こされます。切れ味の良いダマスカスナイフを使えば、余計な力はいらず、また無理な使い方をする必要もないため、怪我の危険性を下げることができます。安全のために、ダマスカスナイフのような切れ味の良いアウトドアナイフを使うことは、とても大切です。
ダマスカスナイフの価格
ダマスカスナイフの価格は、一般的なアウトドアナイフと比較すると高価なものが多いです。一万円を超えるモノが主で、安くとも五千円ほど、高いモノでは数万円から数十万となります。
かつては、アウトドアの専門店でもなかなかお目にかかれない珍しいナイフでしたが、現在は、その圧倒的な高品質から認知度も高くなり、様々な商品が販売されており、ネット上のショッピングサイトでも手軽に購入できます。アウトドアナイフに一万円以上使うことについては、多少の抵抗を感じるかもしれませんが、品質の高さを考慮すると、決してコストパフォーマンスは低くありません。
ダマスカスナイフの特徴 その1 切れ味
ダマスカスナイフの特徴は、なんといってもその切れ味です。流石に本当に鋼鉄を切れるかは分かりませんが、常に、研ぎたての包丁のように、力を入れずにモノが切れると評判です。また、もちろん製品によってその切れ味は異なりますが、ダマスカスナイフであれば、一定の切れ味を期待しても問題ないでしょう。
ダマスカスナイフの特徴 その2 模様
画像はダマスカスナイフの刀身ですが、まるで木目のような模様が入っています。これこそが、見た目上の最大の特徴で、この模様を気に入って購入される方も多いようです。切れ味だけでなく、この独特の模様がつくるデザイン性も、評判になっている要因なのです。
ダマスカスナイフの特徴 その3 しなやかさ
ダマスカスナイフは、その模様だけでなく、性質もまるで木のようです。ダマスカス鋼を何重にも重ねた芯を使用しているため、十分な硬度を保ちつつも、柳の木のようにしなるといわれています。切れ味に模様、されにはその性質と、ダマスカスナイフは全てが特徴的なことが分かりますね。
ダマスカスナイフの手入れ
手入れの仕方・頻度
ダマスカスナイフは非常に丈夫で、刃こぼれもあまり起こさない手入れのしやすい刃物です。錆びやすさは製品によって違いますが、使用後は洗浄し、水気を拭き取れば特に問題はありません。研ぎは必要ですが、それほど頻繁に行わなくて大丈夫なので、ご自身の使い心地に合わせて研ぎましょう。
研ぎ方
ダマスカスナイフの研ぎ方は、通常の刃物の研ぎ方と特に変わりません。研ぎ石を濡らして、切っ先から刀身全体をバランスよく研いでいきます。特に難しくはなく、これといったコツもありませんが、強いて言えば、研ぎ石に対しての研ぎ角度を一定に保つように心がけましょう。また、あまい深く研ぎ過ぎないように注意しましょう。目安としては、木目の模様が消えない程度に研ぐようにしましょう。
ダマスカスナイフの作り方
材料
ダマスカスナイフの刀身には、ダマスカス鋼という鋼鉄が使われています。このダマスカス鋼とは、インド産のウーツ鋼に特殊な加工を加えることで得られる鋼鉄で高い強度をほこります。また、製造の過程で炭素鋼の粒子が独特の木目状となって表面にあらわれ、これがダマスカスナイフ特有の見た目を作ります。
作り方
ダマスカスナイフは、かなり手の込んだ作り方をしています。通常は単一の鉱物を熱して形状を整えていきますが、ダマスカスナイフは、材料となるダマスカス鋼を作るため、まず、ウーツ鋼やその他の鉱物を重ね合わせる工程が必要になります。高品質な刃物を造るには、通常の刃物よりも手の込んだ作り方が求められるようです。
ダマスカスナイフのおすすめ製品 その1
DAMASCUS HUNTER
全長約30センチ、刀身は17.5センチの大きめのダマスカスナイフです。ハンドメイドで丁寧に造られており、使いやすさは折り紙付きです。最大の魅力は、そのデザイン性で、映画やアニメに出てきそうな中世的な雰囲気を宿しています。
いわゆるボウイナイフと呼ばれるもので、比較的大きな鞘付きのナイフです、鞘はレザー製で、品質の良さに徹底的にこだわっています。そのため、価格は一万五千円戦後と、ナイフとしては値が張りますが、品質の良さと優れたデザインから大変評判の人気商品です。
ダマスカスナイフのおすすめ製品 その2
DamascusPro
ダマスカスプロというダマスカスナイフは、評判につき在庫切れが頻出している商品です。職人による手作りのダマスカスナイフで、切れ味はもちろん、黒檀(こくたん)という木材を使用したグリップや、刃物と一体となったナックルガードなど、刀身以外の部分にもこだわっており、使用感の良さはバツグンです。
また、手を保護するナックルガードは刀身の部分と一体となっているため、非常に丈夫で、固いモノを切っても刃こぼれや折れる心配はありません。さらに、鞘には牛革が使われているというこだわりぶりです。
全長27センチ、刀身13センチという大きさで、値段は二万円近くします。安価とはいえませんが、ダマスカスナイフの最高峰の製品で、購入された方の満足度は高く、コストパフォーマンスという点では優良な商品だといえるでしょう。
ダマスカスナイフのおすすめ製品 その3
デューク ダマスカス
デューク ダマスカスは、BOKERというナイフブランドの製品で、折りたたみ式のダマスカスナイフです。グリップの中心だけ色が変わっており、全体的に、ダマスカス鋼のような木目調の模様が施されています。20センチほどの大きさで、扱いやすく、持運びにも適しています。
BOKER|折りたたみナイフ デューク ダマスカス 946DAM
折りたたみ式のダマスカスナイフです。
また、グロップエンドには小さな穴が開いており、火もを通しての使用等なども可能です。値段は一万円以上しますが、珍しい小型のダマスカスナイフで、折りたたんで懐に入れておけば全く邪魔になりませんので、身体を動かすアウトドアの際には便利です。
ダマスカスナイフのおすすめ製品 その4
土佐鍛ダマスカス山遊鉈
土佐鍛ダマスカス山遊鉈
土佐鍛ダマスカス山遊鉈は、豊国鍛工場という所で製造されたダマスカスナイフで、和風なデザインが特徴です。グリップと鞘は樫を使った木製で、古風な雰囲気を醸し出しています。全長は32センチ、刀身は18センチと大きく、また重量も400グラム近くあります。
また、刀身には文字が刻印されており、和風なデザインと相まって、非常にカッコイイです。一本一本手作りで作られており、サイズには多少のバラつきがあるようですが、安定した高品質は高い評価を受けています。値段は一万五千円前後で、ユニークなデザインと高い実用性が人気の商品です。
ダマスカスナイフの使用上の注意点
ダマスカスナイフはとても便利ですが、刃物なので扱い方には注意したいところです。切れ味が非常に鋭いため、軽く刀身に触れただけでも切り傷になってしまうので、当然ですが、使用時以外は鞘に納め、刀身を剥き出しにしないようにしておきましょう。
まとめ
最後に、今回の内容を軽くおさらい致します。まず、ダマスカスナイフの特徴は、切れ味がとても鋭く、刀身は木目模様をしており、柳の木のようにしなります。手入れに関しては、特別なことは必要なく、通常のナイフや包丁のように清潔に保ちながら、必要に応じて研ぎましょう。また、価格は決して安くはありませんが、品質に優れ、オシャレなモノが多いです。
伝説上の刀剣で、鋼鉄も切ることができたとされています。何だかかっこいいですね。