熱砂 スピンビーム32g OO-232M
熱砂 スピンビームTG OO-242P
熱砂スピンビームの特徴
熱砂スピンビームはシマノから発売されているヒラメ用メタルジグです。その最大の特徴は発売当時メタルジグでは珍しかったトレブルフックが2つ付いたツーフックシステムのメタルジグという点です。発売後サーフのヒラメゲームで圧倒的な釣果が話題となり一時入手困難となりました。その後、他のルアーメーカーからもツーフックシステムのメタルジグが次々登場し、今では鉄板のスタイルとなっております。今回は私のインプレも交えてご紹介いたします。
ヒラメ釣りのパイオイニア堀田光哉氏がプロデュース
シマノの熱砂ブランドはシマノインストラクターとしても活躍する堀田光哉さんがプロデュースしています。堀田光哉さんはサーフルアーゲームの先駆者として知られ数々の実績ルアーを生み出してきたアイディアマンです。熱砂シリーズではミノー、ヘビーシンキングミノー、ワームなどラインナップが充実していますが、特にスピンビームは堀田光哉さんも動画などで頻繁に使用している実績の高いルアーです。
スピンビームはサーフフィッシングに最適なメタルジグ
熱砂スピンビームの優れた点はフッキングに優れたツーフックシステムだけではありません。一般的なメタルジグの使い方はロッドを振り上げてメタルジグを跳ね上げてフォールで誘うジヤーキング、いわゆるリフトアンドフォールでの誘いがヒラメの釣法としては普通でしたが、スピンビームの基本的な使い方は投げて2,3回転巻いてフォール着底を繰り返すストップアンドゴーというシンプルな使い方です。
シンプルな使い心地がウリ
もちろん私自体メタルジグのリフトアンドフォールでヒラメをキャッチした経験もあり今でも大変有効ですが、魚とのコンタクトが少なく長時間の釣りになることの多いヒラメ釣りではシンプルな使い方で長時間集中力を維持できるのが大きなメリットになります。
スピンビームで狙う!フラットフィッシュ
サーフのルアーフィッシングではヒラメ以外にもターゲットとなる魚種がいます。特に多く釣れて来るのはマゴチです。ルアーフィッシングでは体型が平べったいヒラメとマゴチをフラットフィッシュと呼ぶアングラーが多くなってきました。砂地を好み生息域が似ていて同じアプローチで釣れるのでヒラメと合わせてメインのターゲットになります。
意外なターゲットにもスピンビーム
ヒラメ、マゴチ以外にもサーフを回遊するブリ、ヒラマサ、カンパチに出くわすこともあります。飛距離の出るスピンビームであればヒラメ、マゴチからすぐにターゲットを変えて狙うこともできます。狙える魚種が豊富なサーフで様々な魚に反応のいいスピンビームは本当に重宝します。
熱砂スピンビームの使い方
スピンビームの使い方をインプレを交えて紹介いたします。スピンビームの使い方はまず遠投して着水したら糸ふけをとってボトムをとります。ボトムがとれたらリールを3~5回転させ、またボトムをとることを繰り返すストップアンドゴーのアクションで足元までしっかり巻いてくるのが基本の使い方になります。リールを巻くスピードはしっかりとヒラメにアピールするためにボトムを擦らない程度にゆっくり巻くのが基本になります。
レンジキープがコツ
メタルジグですとリフトアンドフォールやワンピッチジャークのような激しいアクションをつけたくなると思いますが、スピンビームはただ巻きでテールを激しく振るアクションとフラッシングでアピールするのでストップアンドゴーでの釣果が一番多いです。一番気をつけていただきたいのは最もヒラメの反応がいいボトムから50センチのレンジをキープすることです。
高速ストップアンドゴーも有効
先ほど紹介したストップアンドゴーが基本になりますがそれでも反応がなかった場合試して頂きたいのはボトムを無視して高速ストップアンドゴーです。ルアーが飛び出さないギリギリのスピードで3~5回巻き一瞬ストップを入れてテンションを抜きます、そしてルアーがフォールに入る直前にまた巻き始める繰り返しです。シンプルなストップアンドゴーもレンジ、スピード、巻き回数を変えて様々なアクションを模索できる奥の深いものです。
スピンビームのスイム姿勢
スピンビームの水中スイム動画がシマノさんのホームページで公開されていますが、スピンビームはベリー部のフックを水面に向けてアクションします。一見不自然に感じますが、このスタイルが絶大な釣果につながっていることから魚にとっては魅力的なものだと考えられます。
熱砂スピンビームのウェイトラインナップ
スピンビームには状況に合わせて使える2つのウエイトがあります。選び方の基準を私のインプレを交えて紹介いたします。
使いやすさに優れたスピンビーム32
熱砂 スピンビーム32g OO-232M
スピンビームの32gはサーフで使用するのに使いやすいウエイトです。私の選び方としてはまず32gを使って波や風の状況が厳しければ42gを投入しています。遠浅サーフでは遠投性に優れていること、引き重りが少なく疲れないこと、レンジコントロールがしやすいことと、何より32gまでなら長時間キャストを続けても疲れないことが32gを選ぶ理由です。キャストを続けることが釣果に直結するサーフゲームではこちらが基本になります。
タフコンディションにはスピンビーム42TG
熱砂 スピンビームTG OO-242P
スピンビームTGはルアー後方に高比重のタングステンを埋め込み、より後方重心化した上全体のウエイトも42gと10gアップして飛距離にこだわった設計になっています。使いどころは32gを使っていて波や風で底が取れなくなる状況のときです。
パワーのあるタックル向け
こだわり抜いた後方重心の恩恵で向かい風の状況でもよく飛び、うねりの入った波の中でもしっかりとボトムをとれます。42グラムありますのでパワーのあるタックルが必要になりますが、条件が厳しく諦めかけた状況でスピンビームTGに助けられた事は何度もあります。ルアーボックスには必ず入れておきたいルアーです。
熱砂スピンビームの飛距離
スピンビームはルアー後方に重量を持たせた後方重心型の設計でロッドに重みが乗りやすく、大変飛距離が出る構造になっています。
スピンビームを遠投するワンポイント
ルアーの投げ方は各個人得意な投げ方があると思いますが、キャスティングが苦手だった私が飛距離アップできたポイントをご紹介いたします。一つはロッドを振り下ろす時にラインを指にかけている方の腕の肘が頭の上を通るくらい高い位置を通すこと、それとルアーは自分の目線より高く斜め45度程度に射出し放射軌道をイメージすることです。飛距離にお悩みの方はこの点を意識するだけでも飛距離アップにつながります。
熱砂スピンビームはカラーも豊富
スピンビームには32gとTGそれぞれ12色がメーカーから用意されていますが、ショップやイベント限定のオリジナルカラーも膨大にありますので色々なカラーを楽しめます。その中から個人的に釣果の良かったカラーをインプレを交えて紹介いたします。
スピンビームのカラー、選び方
熱砂 スピンビーム32g OO-232M
ヒラメには特に派手なカラーが有効と言われています、特に外せないのがゴールド、ピンクがメインで入っているカラーです。スピンビームではカガヤキヒラメキャンディーと拘りヒラメゴールド、ピンクファイヤーがこれに当たります。それに加えてヒイラギやハデイワシなどナチュラルなフラッシングが出るカラーをローテーションするとどんな状況にも対応できます。
私が絶対に外せないカラー、体験談
あくまでも個人的な体験談ですが、カラーを自分で調べてみるとケイムラや蛍光塗料などブラックライトに反応するものがヒラメ、マゴチに有効だということが分かりました。ロックフィッシュもケイムラに反応が集中することがあったのでフラットフィッシュもこれを認識している可能性が高いと思います。スピンビームの定番カラーでは拘りヒラメゴールドがブラックライトに反応します。使用時間や回数が他より多いことを差し引いても特に有効なカラーだと感じます。
個性的なオリジナルカラーが魅力
オリジナルカラーには地方、ショップ、イベント限定のものやメーカーコラボのものなどありますが、限定生産であることが多いです。普段いかない地方のショップでは忘れずチェックチェックしておきたいですね。
熱砂スピンビームのまとめ
使い方はシンプルですが奥が深く、初心者、ベテラン問わず楽しめるのがスピンビームの魅力です。スピンビームを使ってサーフゲームを楽しみましょう。