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自転車の反射板が義務化?法律違反だけじゃない、身を守る安全装備の知識!

自転車での夜間運転のみならず、夜間運転を行うとき必ずと言っていいほど欠かせないのが反射板。ですが中には反射板を付けず自転車に乗る方もいますよね、もしかしたらそれは罰則となるかもしれません。反射板に関する正しい知識を身に着け、安全な自転車運転を心がけましょう!
更新: 2021年2月23日
咲良09
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反射板とは?ナゼ夜間光るの

自転車のみならず日常のあらゆる場面で見かけ、夜間になるとぼんやりと光る「反射板」。その光は夜間運転を行う方にはすっかりおなじみの光景と言え、あまりに身近過ぎて言われないと存在を意識しない、と言う方も多い事でしょう。

反射板は「リフレクター」とも呼ばれ、光や音が作り出す「波」を反射することで発光し、光を放つ装置で、反射板やリフレクターのほかにも、レフ板や反射器と呼ばれることもあります。

反射板は使用される用途や場所によって名称が変化し、自転車に使用されるものは「尾灯」や「反射材」を呼ばれることもあります。

尾灯はテールランプやテールライトとも呼ばれ、自転車の後ろに取り付け、後ろの自転車や人に存在を知らせるためのもの、反射材のほうは自転車に取り付ける反射板全般の事を指しています。

反射板の種類と、その効果あれこれ

日本国内で使用される反射板は約6種類で、反射膜の表面に球状レンズを取り付けリフレクターとする、最初に作られた反射板とされる「露出レンズ型」。

露出レンズ型の排気ガス等の付着による機能低下を防ぐため、表面にカバーを被せた、リフレクター性能はやや劣るが長期使用が出来る「封入レンズ型」。更に露出レンズ型と封入レンズ型の両方の長所を併せ持つ「カプセルレンズ型」の3つを主としています。

他にも3面体プリズムを使用し、様々な角度からリフレクター性能を発揮する事により、封入レンズ型の30倍以上もの反射性能を誇る「プリズムレンズ型」があり、このプリズムレンズ型には軟質と硬質の2種類が存在し、貼り付けて使用するものは軟質、直接取り付けるものは硬質と区別されます。

最後に、フルキューブ素子という素子を使用し、リフレクターとして必要な部分のみを集積した「カプセルプリズム型」が存在します。

カプセルプリズム型はリフレクターとしての効果は勿論、製造過程での二酸化炭素排出量が削減されており、環境に優しい反射板として注目されています。

反射板の色あれこれ、赤くない反射板もある?

自転車の反射板と聞くと、連想するのは赤や黄色などの遠くからでも目立つ色ばかりですが、自転車に色んなカラーバリエーションがあるように、反射板にも多彩なカラーが存在し、白や赤、黄色などのどの自転車でも見かけるような標準色のほかに、夕暮れ時にもハッキリ自転車が確認できるよう作られた、オレンジや緑などの蛍光色。

自転車の反射板の光で景観を損ねないよう、茶色や灰色なんてものも存在します。

自転車用反射板と身近なモノの関係

反射板は自転車に限らず、リフレクターとして日常のあらゆる場面で使用されています。工事現場の作業員がきている、黄色いベルトのようなものも反射板の一種で、夜間のみでなく昼間の作業でも着用が義務付けられています。

他にも、道路標識やガードレールが夜間でもくっきりと見えるのは内部に反射板が取り付けられているため、自転車や自動車以外でも、夜間の安全には欠かせないものと言えるでしょう。

自分も着れば効果倍増!


道路標識やガードレールのほかにも、足元が光るスニーカーや光を反射する衣服も原理は反射板と同じ、自転車に取り付けるのみでなく、自身も光を反射する素材を使用した服を着ると言うのもとても効果的です。

昼間だと反射板がなくても大丈夫だろうと思ってしまいますが、夜間ではそうも行きません。もしも夜間に自転車を運転する際は服装にも気を遣い、反射材を取り入れる事を義務付けるようにしましょう。

反射板のもたらす効果、あるとないとじゃ大違い!

反射板を取り付けるのと取り付けないのでは安全性は大違い、場合によっては反射板の有無が生死を分けることだってあります。特に自転車は万が一交通事故に遭ってしまったり、自動車にはねられたら一溜りもないため、反射板なしで夜間運転をするのは、いつ死んでもおかしくない状態だという事を忘れてはいけません。

また、いくら自転車が免許を持っていなくても乗れるからと言っても、道路交通法では「軽自動車」と扱われることを忘れないようにしましょう。

危険な夜間運転、反射板なしだと事故のリスクも

街灯が多くある都市部ならまだしも、照明が殆どない夜道はまさに暗闇、反射板なしで走っている自転車は「唐突に目の前に現れる軽自動車」としか言いようのない危険な存在と変わります。

自転車に乗る際は周りのためにも、何より自身の安全のためにも、反射板の取り付けを義務付けるようにしましょう。道路交通法違反になるどころか、人命を奪う可能性だってあり得ます。

反射板をつけないと罰則!?自転車に取り付ける義務

今まで自転車の反射板は「あったほうが安全だが、装備しなくても運転できる」ものとして扱われていましたが、自転車による接触事故の増加により、近年その扱いは代わってきつつあり、現在は「反射板を装備せず自転車を運転すると道路交通法違反になる」と言うほどに厳しくなっています。

この自転車に反射板を取り付ける義務は、法律や地域の条例で義務付けられたもののため、自転車を購入する際は必ず反射板が装備されているか確認しなくてはなりません。最近作られたモデルなら最初から装備されていますが、古めの自転車だと装備されていない場合があるからです。

反射板を付けず自転車に乗ったら?

もしも夜間に反射板を点灯せずに自転車を運転した場合、道路交通法違反と見なされ「無灯火運転」を行ったとされ、5万以下の罰金あるいは厳重な注意を受けることとなります。

注意で済むならまだしも罰金は出来る限り払いたくありませんよね、ではどうすれば道路交通法違反と見なされず安全に運転できるかと言うと、自転車の後ろにあるテールランプか、反射板のどちらか、或いは両方を点灯する事。

片方だけでも道路交通法違反にはならないため、めんどくさがらず点灯するようにしましょう。


夜間のほかにも、夕暮れや50メートル先まで見づらい濃霧に覆われている時の運転でも点灯が義務付けられるため、そこにも気を付けましょう。

また、反射板は点灯さえすれば何色でもいいと言う訳ではなく、オレンジ或いは赤系で、後ろ100メートルの距離から姿を容易に確認できるものでなければいけません。色んなバリエーションがあるが、自転車の後ろに装備する反射板は赤一択!と考えたほうがよさそうですね。

自転車の反射板はどこで購入できる?

道路交通法違反とならないよう、夜間でも安全に自転車を運転するためには反射板が不可欠だとわかったところで、反射板は何処で、どうやって購入できるか確認しましょう。

何といっても反射板は自転車の販売店で購入することが一番で、自転車を購入したお店に立ち寄り、どんな反射板を、どこに装備すればいいか尋ねれば丁寧に教えてくれ、30分以内で取り付けてくれるサービスを行ってくれるお店もあります。

安さを求めるならホームセンターや100均、確実さなら自転車屋

なんといっても自転車の事は自転車屋さんに聞くのが一番ですが、どうしてもサービスの分割高になってしまうのが難点。安く購入したい場合はホームセンターや100均で購入し自分で取り付ける方がいいでしょう。自転車屋さんで購入した場合も1000円以内で購入できますが、それでも高いと感じてしまう方もいるかもしれません。

安く反射板を購入したいと言う場合や、自分で取り付けられると言う場合はホームセンターや100均で、初めて自転車を購入すると言う方や、確実に効果を発揮する反射板が欲しいと言う方は自転車屋と、どちらで購入するか考えてから選ぶようにしましょう。

他にも、反射材の販売を専門とする専門店も存在するため、より高性能な反射板を求めるならそちらも検討しましょう。

自転車用反射板を自作しよう!100均で簡単DIY

反射板は購入する以外にも、材料を購入し自分で作ってしまうなんて方法もあります。自分で取り付ければ安上がりで済むのみでなく自転車への愛着も沸くため2つの意味でもおすすめ。

初めてと言う方にはちょっと敷居が高いですが、自転車の運転に慣れてきたら、自作反射板に挑戦してみると言うのもアリでしょう。

100均で揃えられるから安上がり!本格派だって作れる

DIYと言ってもノコギリやドリルを使用する本格的なものではないため、DIYは苦手と言う方でも安心。自転車用のバルブライトを購入し、絶縁シートを外し取り付けるだけで、夜間でも光る反射板が完成します。

ライト以外にも反射シートの貼り付けもおすすめで、100均のみでなくamazonでも材料を揃えることが出来ます。


反射板を自作する時に気を付けるのが、自転車の後ろに取り付けるものは「赤、あるいはオレンジ」にするよう道路交通法で義務付けられていること、道路交通法違反にならないよう後ろに付けるものは必ず赤、あるいはオレンジのリフレクターにするようにしましょう。

逆に言えば、後ろ以外ならちゃんと夜間に発光するなら何色でも構いません。

反射板は自転車にいくつ付けたら安全?

反射板の取り付けや購入手段以外でもう1つ気になるのが「反射板はいくつ取り付ければ安全なのか」という事、最低でも1個は必要な反射板ですが、やはり取り付ければ取り付けるほど安全性は増すのでしょうか?

答えは半分政界で、半分不正解と言った感じです。反射板にとって重要なのは取り付ける数より面積、ただ取り付ければいいものではなく、広範囲を反射できるものでなければいけません。

安全のための明るさは300ルーメン

明るさも重要で、自転車の前方に取り付ける「フロントライト」は前方10メートルの距離から見え、白或いは淡い黄色でなくてはいけません。この明るさの基準は「ルーメン」といい、このルーメン値が高ければ高いほどライトは明るく、遠くからでもハッキリ見えるものとなります。

街灯のある場所では100ルーメンあれば十分ですが、街灯のない場所では200~300ルーメンの明るさは必要です。市街地以外も走ると言うなら300ルーメン以上のライトを選ぶようにしましょう。

反射板があっても自転車は安全運転が基本!

最後に、反射板を取り付け明るさの基準も満たしているからと言っても、安全運転をしなければならない事には変わりありません。

乱暴な運転をしていると、無灯火運転には引っかからなくても、別の道路交通法違反に引っかかったり接触事故を起こしたりする可能性があります。反射板があるから大丈夫とは思わず、むしろ反射板があるからこそ安全運転を意識するようにしましょう。

反射板を取り付け夜間も安全な自転車を!

夜間運転に欠かせない反射板は命を守るのみでなく、自分で取り付ける手段が合ったり、細かな規定があったりと「自転車に取り付ける光る装置」だけでは片づけられない奥深いもの。

今度から自転車を運転するときは、道路交通法違反とならないためにも、反射板の存在を意識し運転するようにしましょう。