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コルチカムとは?その種類と育て方!水耕栽培でもできるのか?

多くの種類があり可憐な花や迫力のある花を咲かせるコルチカム。球根から花が咲く変わった球根植物のコルチカムですが、正しい育て方や増やし方はあるのでしょうか?コルチカムの大きな特徴と言える空気栽培と水耕栽培についても調べて見ました。
2020年8月27日
Te7r4
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目次

コルチカムってどんな植物?

コルチカムはイヌサフラン科イヌサフラン属の球根植物です。イヌサフランを園芸品種に改良したものをコルチカムと言います。サフラン と名前につき見た目もサフランにそっくりですが、アヤメ科のサフランとは別物の花です。白やピンク、紫のサフランやクロッカスに似た花を咲かせ秋の花壇を彩ってくれます。60種類ほどの原種があり、日本で親しまれているのは主に秋咲きの種類ですが春咲き、夏咲きのものもあり様々な季節で楽しめる花です。

コルチカムの特徴

コルチカムは多年草の球根植物で、寒さや暑さにも強く初心者にも育てやすく人気があります。基本的に夏から秋に植える球根ですが植えっぱなしにすることもできます。コルチカムの大きな特徴は土や水がない状態でも花を咲かせることです。

有毒ってほんと?

コルチカムの種子や球根にはコルヒチンという有害物質が含まれています。摂取すれば下痢や嘔吐、呼吸困難、皮膚の知覚麻痺が生じ最悪の場合は死に至ることもあリます。ギョウジャニンニクと葉っぱが似ていることから誤食事故が後を絶ちません。過去に鎮痛剤や痛風の特効薬として使われ売り出されたことがありますが、現在では副作用や毒素が強いため薬としてあまり利用されていません。

花言葉は?

花言葉は「私の最良の日々は過ぎ去った」「悔いなき青春」「楽しい思い出」など過去の思い出を惜しむものが多くあります。「危険な美しさ」という花言葉もあり毒草であることが由来しています。そのほかに「永遠」「頑固」といった花言葉もあります。

コルチカムの種類

60種類ほどの原種があり、多くの品種が売り出されています。品種によって花びらや色が違い印象は大きく変わります。多種多様なコルチカムの中から人気の4種類をご紹介します。

オータムナーレ・アルバ

一重咲きの白色の品種です。コルチカムの種類の中では小型ですが純白の透明感ある花が特徴的です。

ザ・ジャイアント


一重咲きの紫桃色の品種です。大輪で迫力があり代表的なコルチカムのひとつ。

ウォーター・リリィー

八重咲きの桃色も品種です。大輪で迫力と存在感がありスイレンのような豪華な花が特徴です。

ルムテウス

一重咲きの山吹色の品種です。コルチカム にはめずらしく春に開花します。そのため普通の品種とは育て方が異なり、植え付けは9月から11月が適期です。

コルチカムの育て方

土や水がなくても育つコルチカムですが、やはり土に植えて育てるのがベストです。基本的に夏に植え付け、秋に開花し、花のあとに葉っぱが出て栄養を蓄えながら冬と春を越し、梅雨時期に休眠期に入る、というサイクルで育ちます。それでは水やりや植え替え、増やし方など詳しい育て方を紹介していきましょう。

用土

コルチカムは水はけがよく、有機物が多い土壌を好みます。そのため加湿気味でじめじめした場所では腐ってしまいよく育ちません。鉢植えにする場合は、市販の培養土に川砂を2割混ぜた用土に植え付けます。または赤玉土と腐葉土と川砂を5:3:2の割合で混ぜた用土を使うこともできます。地植えの場合は、基本的にどんな土壌でも育ちますが水はけをよくするために赤玉土や川砂を混ぜてあげてもよいでしょう。

水やり

水やりは、生育期の冬から夏にかけてたくさん水をあげるのがポイントです。特に3月から5月の葉っぱが育つ時期は水切れに注意し、表面の土が乾いてきたらたっぷり水を与えてください。しかしやや乾燥を好みますのでやり過ぎないようにしましょう。休眠期の梅雨時期は球根が腐ってしまう可能性があるので水をあげる必要はありません。

日当たり


生育期の冬から春にかけては日当たりのよい場所で育てることがポイントです。葉っぱの出ている生育期によく日に当てることにより栄養を蓄えます。生育に適している気温は15℃から25℃ですが寒さに強いため防寒対策をする必要は特にありません。

肥料

コルチカムは多肥を好みます。植え付けの時に緩効性肥料をあらかじめ混ぜておきましょう。鉢植えの場合は、花が終わり葉っぱが出てくる時期から葉っぱが枯れるまでの期間(2月から4月)に薄めた液肥を月に2回与えます。地植えの場合は、葉っぱが出る2月頃と暖かくなる4月頃に追肥として化学肥料をあたえてください。

植え付け

植え付けの適正な時期は8月から9月です。遅くても10月には植え付けてください。鉢植えの場合は、球根の上部が少し隠れる程度の地表すれすれに植えます。地植えの場合は、やや浅植えで5cm程度の深さで植え、球根同士はは15cm以上あけてください。

植え替え

コルチカムは基本的に植え替えをしなくてもよい球根です。鉢植えの場合は2年に1回、地植えの場合はスペースが狭くなったら2年から4年1回掘り上げてあげます。掘り上げる時期は、休眠期に入る頃の葉っぱが黄ばみ垂れてきた時です。葉っぱを全て取り、腐ることを防ぐためにしっかりと乾かしてから貯蔵しましょう。日陰でよく乾かし、冷暗所で保存します。植え付けの時期になったら分球し植え付けます。

増やし方

コルチカムの増やし方は特別な方法なく大きくなると自然に分球し増えます。別の増やし方としては分球によって増やすことができます。植え替えのために球根を掘り上げよく乾燥させたのちに手で分けてあげましょう。

かかりやすい病気や害虫

気をつけるべき病気は「白絹病」です。白い菌糸が株元に発生し球根を腐らせます。他の球根にも伝染するので早めに処分しましょう。水はけの悪い多湿の状態だとなりやすいので、水はけのよい土壌を準備し植え替えることにより未然に防ぎましょう。「根ダニ」にも気をつけましょう。水はけをよくすることが予防策です。

コルチカムって水耕栽培できるの?

コルチカムの代表的な特徴のひとつは土に植えなくても花が咲くことです。その特徴を生かし水耕栽培はできるのでしょうか?そもそも水耕栽培って何?メリットってあるの?といった点もまとめていきます。

水耕栽培って何?


その名の通り土を使わず水だけで栽培する方法のことです。根の部分に直接水や肥料を吸収させて育てます。球根からの発芽や根の状態を観察することができる人気の育て方です。球根だけでなく、野菜や果実など衛生的に簡単に育てることができます。水耕法、水栽培とも呼ばれることがあります。メリットは小さなスペースで簡単に育てることができる点です。

水耕栽培の仕方

球根の底部が水に触れるくらいの容器を用意します。とっくり型のものや植木鉢型のものがおすすめです。とっくり型の方が根は綺麗に張りますが植木鉢型の方が取り扱いは簡単です。根が出てくるまで暗所に置き、根が張ってきたら球根の半分が水に浸かるくらいに水位を調整します。そのあとよく日の当たる窓際などに置いてあげましょう。

しかし、コルチカムには水耕栽培は必要ない!

水耕栽培でも育てることができるコルチカムですが、開花時期の前には水すら必要なく机の上などに置いておくだけで花を楽しむことができます。土や水がいらず、カゴやお皿の上に乗せておくだけで開花するので空気栽培と呼ばれています。開花時期前のコルチカムの空気栽培について紹介します。

空気栽培の仕方

コルチカムの空気栽培は、休眠期にしっかりと乾かした球根を開花時期の9月から11月に置いておくだけです。日光に当てた方が花の色が鮮やかになるので日当たりの良い窓際に置きましょう。基本的には水やりは不要ですが放置しすぎると表面にシワができてしまいますので防ぐために霧吹きなどで湿らせてあげてください。しかし、空気栽培は球根への負担が大きいので花が終わったら土の中に植え付けてください。そうすることにより来年も花を楽しむことができます。

まとめ

多種多様な花を咲くのに手間のかからないコルチカム。土に植え、おしゃれなカゴや容器に入れておくだけであなたのお部屋を彩るインテリアに変わります。ひとつの球根で毎年楽しめるお花が咲きます。ぜひ、この機会にコルチカムを育ててみてはいかがでしょうか?