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集めた落ち葉は再利用できる!上手な集め方&再利用での腐葉土の作り方!

毎年秋になると悩みの種になる落ち葉の掃除。ゴミに出すのも面倒だし、落ち葉にゴミ袋を使うのもなんだかもったいないし、掃除をやってやってもっキリがないし・・・。でもちょっと待ってください。少しの手間で、落ち葉は腐葉土として利用できるんです。その落ち葉、ガーデニングに腐葉土として再利用して一石二鳥してみませんか?
更新: 2021年3月2日
kazu3
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毎年頭大変、庭の落ち葉処理

秋は落ち葉のシーズン。美しい紅葉は目を楽しませてくれますが、庭に落ちて来る落ち葉は厄介なもの。処理しても処理しても降ってくるし、集め方を工夫してもにキリがないですよね。

ゴミが増えるのも地味に面倒。こんな落ち葉ですが、そのままほおっておくと、ムカデなどの害虫や蛇の冬眠の温床となってしまったりするので、必ず掃除しましょう。

落ち葉掃除に便利なお掃除道具

落ち葉掃除に便利な道具を用意しましょう

1-3 落ち葉掃除、便利道具その1 竹ほうき

一番代表的な落ち葉お掃除の道具です。土の上だけでなく、下の固いアスファルトの様な所でもどんな集め方の時でも使えるのが利点です。あまり力を入れずにサササッと掃くのがコツです。

2-3 落ち葉掃除、便利道具その2 熊手

強度が竹ほうき程強くない為、アスファルトなどの固い地面で作業するには向いていませんが、まさに熊の様なかぎ手で大量の落ち葉をかき集め、広範囲の集め方をする作業に向いている道具です。場所場所で竹ほうきと使い分けると効率的に掃除を行う事ができます。

3-3 落ち葉掃除、便利道具その3 ブロワー

洗面所のドライヤーが大きくなったみたいな道具で、日本ではまだそれ程普及していませんが、海外の映画などでは良く出てきますね。ほうきではできない集め方ができます。日本でもホテルなどの敷地の掃除などに使われて活躍しています。

1万円程度で手に入る様になったので、日本でも普及しつつあります。風で落ち葉を吹き飛ばして集める事ができ、特に竹ほうきや熊手では作業のしにくい砂利の地面では抜群の効果を発揮します。

落ち葉掃除の際の注意と集め方のポイント

作業は必ず晴れた日に

集め方をほうきでするにしろブロワーでするにしろ、お掃除は必ず天気の良い日にしましょう。雨で落ち葉が水分を含んでしまうと、重くなって作業がしにくいだけでなく、地面がぬかるんでいるとホウキもドロドロになってしまいます。気分的にも天気の良い日の方がいいですよね。

側溝も必ずお掃除

庭だけでなく、側溝や溝がある場合は必ずそこもスコップなどでかき出すなどして処理しておきましょう。側溝をそのままにしておくと、排水の水が詰まってしまってその後水が溢れてしまったりすると処理が大変です。

落ち葉を掃除した後の処分方法は?

ゴミとして出す

基本的にこれが一番一般的な処理方法ではないでしょうか。燃えるゴミとして処理する自治体が多い様です。ゴミをるべくなコンパクトにする為、長い枝は折るかハサミで短く切ってしまいましょう。落ち葉や小枝は燃えるゴミにだせる事が多いですが、混じっている小石は燃えないゴミになるので分別しましょう。

たき火で燃やす(条例を要確認)


昔は庭も広く家も密集していなかった為、たき火で燃やす所も多かった様ですが、現在は家も密集しており、家でたき火で燃やせる所は限られてくるのではないでしょうか。条例で禁じられている所もあり、もちろんご近所が近いとその迷惑も当然配慮が必要になってきます。

腐葉土に再利用する

でもその落ち葉、腐葉土に再利用できます。ゴミとして処理するものが肥料としてガーデニングに活躍するだけでなく、ゴミ袋を買う必要なく、環境にも負荷がかからず、来年の園芸の為の栄養たっぷりの土として再利用できる一挙両得なのです。

腐葉土に再利用する事でのメリット

1-2 環境負荷を軽減できる

落ち葉をゴミとして出せば、当然ゴミとして収集されて焼却などされる事になります。ゴミとして出された落ち葉を焼却するのにはそれを燃やす為に燃料も使われますし、当然それに伴うCO2なども排出されます。もちろんゴミ袋もタダではないですよね?

培養土として再利用できる

落ち葉を再利用してできた腐葉土は、通気性に優れた土として植物の育成を促進します。肥料と混ぜる事によって培養土として疲れた土を生まれ変わらせます。ゴミとしてだす筈だったものが少しの手間で生まれ変わるのです。

腐葉土とは

腐葉土とは朽ちた葉っぱや木の枝が、微生物やミミズによって分解された、ふかふかした土の事です。字面的に腐ったものと思われがちですが、そうではなく発酵したものです。自然界では1~2年かけて生成されるものですが、それでは次のシーズンが来てしまいますので、手を加えて発酵を促し時短をします。

腐葉土の効果と利用方法

腐葉土は通気性、排水性、保湿性に富み、植物が生育しやすい環境を作ってくれます。花壇やプランダーなどの土作りにもこの腐葉土と肥料を混ぜ合わせると上等の培養土として活用できます。

腐葉土に利用できる落ち葉、利用できない落ち葉

落ち葉と一口で言っても、実は腐葉土に向いている落ち葉とそうでないものがあります。ケヤキ、クヌギ、コナラなどの広葉落葉樹が最適です。

家庭に植えている樹木があれば、剪定くずを細かく数センチに切って入れるのも良いでしょう。逆にマツ、スギ、ヒノキなどの針葉樹や、イチョウやツバキなどの常緑樹の葉は土と同化しないので向いていません。

腐葉土の作り方について

落ち葉から腐葉土を作るには様々な方法があります。本格的な方法になるとキリがありませんが、ここでは費用もかからず、どこでも手に入る材料で誰でもできる簡単な方法を紹介したいと思います。それではいきましょう。

腐葉土の作り方その1:シートを活用する

シートを活用した腐葉土作りの方法

庭などある程度スペースの確保ができる方には、これが一番簡単な方法です。まず落ち葉をよく枯らしスコップで切り刻みます。庭の隅に穴を掘り、よく乾燥させてた落ち葉や草を入れて少し水をかけ、あるいは雨を待ち、ブルーシート、ビニールシートなどで覆います。

中に白カビが発生してきたら発酵している印。三ヶ月したらシートを外して中を混ぜ合わせ、それを葉の形がなくなるまで繰り返すと、3ヶ月から6ヶ月程度で黒い腐葉土が出来上がります。これが一番簡単な方法ですが、一番時間がかかる方法でもあります。

米ぬかを利用してスピードアップ


シートを使った方法は、一番簡単な方法ですが、一番時間のかかる方法でもあります。そこで、時短をするにはもうひと手間かける必要があります。

落ち葉と落ち葉の間に、米ぬかをミルフィーユの様に間に挟んでいくのです。米ぬかが発酵を促進してくれます。月に一度は中を混ぜ合わせるペースで。そうすると条件にもよりますが、3ヶ月程で腐葉土が出来上がります。

腐葉土の作り方その1:ポリ袋を活用する

ポリ袋を活用した腐葉土作りの方法

庭のスペースがなくても、ベランダなどの若干のスペースがあれば腐葉土は作る事ができます。よく乾燥させた落ち葉や草をスコップなどで切り刻み、ゴミ袋などに詰め水を湿るくらい入れます。あれば米ぬかを混ぜ込んだ方が発酵が早いです。

ビニールの下には水抜き用の穴をあけ、口もゆるく縛り直接日光の当たらない所に置いておきます。時々発行の具合を見ては、中の葉っぱの上下をひっくり返します。こちらも3ヶ月から6ヶ月程度で落ち葉の形がなくなり、黒い腐葉土が完成します。米ぬかがあればこちらもスピードアップです。

腐葉土の作り方その3:段ボールコンポストを活用する

段ボール箱を活用した腐葉土作りの方法

肥料を作る為にも使われるコンポスターとして、市販のポリエチレンのものがありますが、段ボールをその容器として利用する方法もあります。段ボールはどこでも手に入る素材というだけでなく、通気性に優れている優れた容器です。

段ボールの下部をガムテープで封をし上部は開けておきます、後は同じように乾燥させて切り刻んだ落ち葉や枝を入れ、あれば米ぬかを層にして敷き、少し水で湿らせ上部を布で覆います(着古したTシャツなどでも全然OK)。直射日光が当たらない場所に置き、月に一度程中身を混ぜ合わせて落ち葉の形がなくなったらできあがりです。

落ち葉を利用して腐葉土を作る場合の注意点

1-2 注意点その1 匂いのするものはまだ未完成

しっかりと発酵した腐葉土はイヤな匂いがしません。森の中のような良い匂いがします。イヤな匂いや変な匂いがしたら、それはまだ未完成な腐葉土です。

2-2 注意点その2 葉の色や形が悪いものは使わない

分解が進むと、葉の形は崩れ土化していきます。葉の形がそのままで残っていたり、黒ずんで腐ったような葉が残っている場合はその腐葉土は問題があります。悪い腐葉土を使うと、効果がないばかりか逆に病原菌が増殖し、植物が枯れてしまう原因になってしまいますので注意が必要です。

腐葉土の作り方のポイント

1-3 注意点その1 必ず一旦乾燥させる

材料となる落ち葉や枝は、一旦必ず乾燥させましょう。生のまま雨に打たせる、あるいは水をかけると腐敗します。

2-3 水を足して蓋をする。できれば米ぬかを層にして敷く

完全に乾燥した状態では発酵を始めませんので、適量の水を加えます。この時米ぬかを層にして敷いておくと発酵スピードアップ。

3-3 定期的に中身を混ぜ合わせ、時期が来たら完成

水の溜まる下の方から発酵が先に進むので、定期的に中身を混ぜ合わせ上と下をひっくり返しましょう。時期が来て葉っぱの形が無くなったら、ふかふかの腐葉土の完成です。

落ち葉を再利用した腐葉土の利用方法

ガーデニングに、畑の土壌作りに利用する


もちろん、再利用して出来上がった腐葉土は土に混ぜ込む事で通気性がアップし、実りが良くなります。自分で作り方を学んで仕込んだ腐葉土が活躍するのは嬉しいですね。

ガーデニングしている人に分けてあげる

もし「自分ではガーデニングをやってない」という事でしたら、ご近所や知り合いでやっている人にプレゼントするという方法もアリだと思います。

腐葉土はただの葉っぱが原料とはいえ、ホームセンターなどにいけばそれなりの値段がしますので、もらう方からしたあ有難く喜んでもらえるのではないかと思います。自分が使わなくても、幸せのお裾分けができるのもガーデニングの素敵な所ですね。

腐葉土をガーデニングに使う時のポイント・腐葉土と肥料と石灰と

腐葉土を土に入れる事の効果について

美しい花にしろ、美味しい野菜にしろまず大事なのは土つくり!前にも述べた通り、腐葉土は土の中に空気と水の入れる空間のできる、いわゆる団粒構造の土を言われていて、この土では植物が良く根を張り丈夫に育つと言われています。

一度しっかり土つくりをしておくと、野菜の出来具合が違ってきます。その他ph値などの要素もありますが、理想の土作りを目指してがんばってみましょう。

石灰は土を中和してくれる

雨の多い日本では、ほとんどの土地で土の酸性になっています。一方、植物が育つのに理想的なのは弱酸性から中性の土壌と言われています。

石灰を一緒に使う際の順番の注意

そこで登場してくるのが石灰です。石灰は土壌の性質を中和する働きを持っています。ただ、撒いてすぐ働きが起こる訳ではありませんので、できれば種まきや植え付けの1ヶ月前、遅くとも2週間前には石灰を撒いておく必要があります。その後に腐葉土と肥料をすき込む事になります。

石灰と腐葉土の投入の順番を間違えるとどうなるの?

もし先に腐葉土と肥料を撒いてしまい、その後に石灰を投入してしまうと、アンモニアガスが発生してしまう事があります。アンモニアガスはもちろん植物に対して良い影響を与えませんので、順番を間違えないように注意しましょう。

まとめ

落ち葉の掃除の延長で、その落ち葉を再利用して簡単に腐葉土を作れる事が分かりました。今度の秋は集め方、作り方のコツを学んで腐葉土作りに挑戦してみませんか?

そしてその腐葉土で綺麗な花や野菜の栽培に利用できる。環境への負荷も減らせます。そう考えると落ち葉の掃除も苦でなくなるかも。