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マナガツオとは?高級魚としての値段や食べ方まで徹底解説!釣れるの?

皆さんはマナガツオという魚をご存知ですか?よく、カツオという名前の魚は聞いたことがあるかもしれません。マナガツオという魚は案外知られていませんが、料理としてもとてもおいしい魚なんです。今回はそんなマナガツオという魚についてご紹介します。
更新: 2024年9月18日
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はじめに

マナガツオという魚をご存知ですか? この魚はあまり知られていませんが、料理としてとても美味しく食べることができる魚で、色々な料理に用いることができます。 今回はこの魚について特徴や料理方法などをご紹介します。

マナガツオとは

マナガツオ 硬骨魚網条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目スズキ系スズキ目イボダイ亜目マナガツオ科マナガツオ属 英名:harvestfish 学名: Pampus punctatissimus 漢字:真似鰹

マナガツオの名前の由来

漢字では真似鰹という意味は、カツオがあまり生息していない瀬戸内海ではカツオは獲れません。

その結果旬である初夏に漁獲されるこの種類の魚を「カツオに似ている」「カツオに見立ててた」という意味での「真似をする鰹」という意味の言葉が変化したものです。

マナガツオ名前の由来/諸説

「魚の中でも特に美味しい」ということで「真名魚」を「真に美味しい魚」という意味や、「真に菜にして美味い魚 」という意味からの変化という説もあります。

福岡県では「マナガタ」と呼ばれたり、広島では本物のカツオがいないためマナガツオを「カツオ」と呼んだりします。

マナガツオの生態・特徴

この魚は海水魚で、南日本から東シナ海に生息しています。 梅雨の時期である夏の6月〜7月に瀬戸内海の浅瀬で産卵します。孵化した後の稚魚は海の中層にとどまることが多く、時には河口域でも見ることができます。

形態

銀灰色をしていて、平べったい扁平な菱形をしています。腹ビレがないのが最大の特徴です。鱗の色は白っぽい色をしています。しかし、死んでしまうと鱗が非常に剥がれやすくなっていますので、注意が必要です。

流通している市場などではほとんどが鱗がないものが多いです。

何を食べるの

この魚は肉食性で、アミ類という小型の甲殻類のようなものや、多毛類、サルパ類などを食べて成長します。その大きさは、孵化後数ヶ月で3cmほどまで成長し、成長すると海へと旅立ち、60cmくらいまで成長します。

マナガツオはどうやって獲れるのか


このマナガツオという魚は回遊性の外洋魚で、釣り方としては産卵の時期になる春の終わりになると浅海に近寄るところを底引き網や定置網などで漁獲します。

四国・中国地方で、特に瀬戸内海で取れることが多いので、東京や大阪などの大都市に出回ることがなく、あまり知られていませんが、近年は冷凍技術の進歩より、日本全国どこでもたべれるようになりました。

漁などでの獲れることはありますが、釣りでは釣り上げることはほとんどありません。

マナガツオの値段

マナガツオの値段は、近年平均価格はあまり変わりませんが、だいたい2月〜4月の終わりくらいに値段がピークになります。平均的な値段は3000円〜3800円くらいです。

また、値段が低いのは6月〜9月くらいまでで、平均的な値段は2500円〜2700円程になります。旬は春の終わりから夏の間ですので、やはり旬の時期は漁獲量が多くなりますので旬の平均市場価格は安価になりがちです。

マナガツオの釣り方

釣り方は一般的に堤防からの投げ釣りで釣れることは少なく、その多くは漁師などが漁船で沖へ出て、網などで漁獲することが多いです。

他の魚のように特定の場所に生息したり、回遊してくるということがないので、漁師の間では一攫千金で運で釣れるかどうかが決まると言われていることもあるそうです。

マナガツオの寄生虫

マナガツオを含めた魚の多くにはアニサキスという寄生虫がついていることがあります。 アニサキスという寄生虫は食べてしまうと、おう吐や下痢、発熱などの原因になり、最悪の場合病院へ行くことにもなりかねませんので、ご注意ください。

しかし、この寄生虫は魚の肝臓や筋肉に寄生していることが多く、適切な調理方法を行えば、規制されることはありません。それでも怖い人はマナガツオに火を通すことで寄生虫は駆除できますので、加熱料理をおすすめします。

マナガツオの食べ方

マナガツオは料理としてとても美味しいと言われており、いろいろな食べ方があります。 ここからは代表的な食べ方と調理方法をご紹介します。

マナガツオの刺身

マナガツオの食べ方として、刺身はおすすめです。 マナガツオは死んだ後だと鱗が取りやすいので調理は楽です。また骨も柔らかく刺身にはしやすい魚と言えるでしょう。

鮮度をしっかりと保とう

マナガツオなどの新鮮な魚をお刺身にするときは、鮮度をしっかりと保つようにしましょう。他の魚にも言えることですが、お刺身の料理を作るときはその鮮度が大切です。魚というものは常温で放置しているとすぐに鮮度が落ちてしまいます。

ですので、調理が遅くなる場合は冷蔵庫などで冷やすことをおすすめします。また、生きたままの状態にできるのでしたら調理まではいけすなどで生かしておくのがベストです。

マナガツオの調理方法


お刺身として料理する時の調理の方法はまずは魚といえば一般的ですが、三枚おろしから始めましょう。ここからお刺身にしていきます。

①腹骨を取り除く

腹骨が左の方にくるようにまな板の上にマナガツオを置きます。その後包丁の左側が腹骨にそうようにして切り取って行きます。最後腹骨を切り取るときに包丁を立てると切り離しやすいです。

②血合いの小骨を取り除く

血合いの小骨を取り除くのは、血合いの小骨の右側に包丁を入れ切り離しましょう。その後腹側のみに残った小骨を取り除きます。ピンセットなどを使うと楽に引き抜けるかもしれません。

③皮を引く

皮を引くときは身をまな板の上に乗せて、皮を下向きにします。そのあと 尾ひれ側に切り込みを入れ、包丁をまな板に密着させるようにして引いていきます。この時のポイントは皮の端を引くようにして包丁をゆっくりと進めるのがコツです。

④刺身用にカットします

あとは刺身用にカットして完成です。マナガツオの切り方のおすすめはまっすぐ平造りに切るのが良いと思います。しかし、マナガツオにも大きさがいろいろなので、大きさに合わせて食べやすいようにカットしましょう。

マナガツオの幽庵焼き

この幽庵焼きとは醤油や酒を用いた魚の付け焼きのことで、江戸時代から日本では親しまれています。マナガツオやサワラ、カマスなどの魚で調理されることが多いです。

下ごしらえ

まずは甘酢を作ります。砂糖や塩、水を鍋に入れて砂糖と塩がいいぐらいに溶けるまで火にかけ温めます。その後冷まし、ゆずの皮を加え、香りを整えます。

マナガツオを漬ける

酒やみりん、醤油などで作ったつけ汁にマナガツオを入れ、そこにゆずの絞り汁とゆずの皮を加え、拍子木切りにした大根を加え、30分ほど漬け込みます。

火を通す

その後マナガツオを皮の側を上にしてグリルします。身に半分くらい火が通ると反対側もよく焼きます。

汁を塗りながら焼く

両面に良い焼き色がついたら 再び皮の側を上にしてはけなどでつけ汁を塗りながら焼きます。これを繰り返して見に汁が染み込みいい具合に身にも火が通ると完成です。 最後につけておいた、ゆずや大根を添えるといいですね。

材料

・マナガツオ(切り身でも良い) ・つけ汁(酒、みりん、しょうゆ、ゆずの輪切り、大根) ・甘酢(酢、砂糖、塩、水) ・ゆず ・大根


マナガツオの煮物

マナガツオにするとこってりと煮汁が染み込み、身はプリプリですので、とても美味しくいただけます。煮込み具合や煮汁の水の量を変えるだけで深いコクやあっさりとした味も楽しめます。

下ごしらえ

まず、マナガツオの下ごしらえが必要です。マナガツオの頭を切り落とし鱗を取り、内臓や血合いなども取り除きます。その後、尻尾とヒレも切り落とします。 最後に適度な大きさに切ったら大丈夫です。

その時に身に切り込みを入れておくとマナガツオに味が染み込みやすくなって、おすすめです。

煮付けの汁を作る

鍋に醤油やみりん、酒、砂糖、水、生姜などを入れて、沸かします。その時にお好みでゆずなどの香りを入れても大丈夫です。水の量によって味の濃さが変わってきます。

マナガツオを煮る

鍋に入れている煮汁にマナガツオを追加してそのまま20分くらいにます。この時も、煮る時間により身の柔らかさや煮汁の染み込み具合が変わってきますので自分の好みの具合で大丈夫です。

温め直す

マナガツオなどの魚を煮るときは冷め始めた時の方が煮汁が染み込みやすいので一旦冷まし、温め直すとしっかりと味が染み込んで美味しくなるでしょう。

材料

・マナガツオ ・煮汁(醤油、酒、みりん、砂糖、水、生姜)

まとめ

食べると絶品なマナガツオを知らない方もいるはずですが、地方によっては身近に感じる存在でもあります。もし購入できる機会があれば、お料理に。そして、食べる機会があればぜひ味わってみてくださいね。きっとその美味しさに惹かれるはずですよ。