大人の塗り絵について
塗り絵といえば、子供がお絵かきのように遊ぶものだと思うことでしょう。ところが今は、大人向けの塗り絵が話題になっており、フランスを発信源として世界的に人気が広まってきているのです。
「大人の塗り絵」の本来の呼び名は「コロリアージュ」になります。一体どこが大人向けなのかというと、絵柄の細かさです。子供が塗るには難しい繊細(せんさい)な柄で、そのモチーフは大人受けするうえに、種類がさまざまあります。
塗り絵は初心者でも楽しめる
塗り絵は、絵を一から描くわけではなく色を塗るだけなので、初心者や絵心のない人でも素敵な絵柄を仕上げられます。塗り絵といっても自分で完成させるということがポイントです。塗り終えるとまず達成感を得られ、でき上がった絵柄を鑑賞する楽しさを味わえます。
上手に塗り絵を完成させたら、スマホで写真を撮り、SNSなどにあげてフォロワーと共有することも可能です。大人の塗り絵の美しい絵柄だからこそ、人に見せたくなります。
大人の塗り絵は費用がかからない
大人の塗り絵は費用のかからない趣味の一つになり得ます。用意する基本的なものは、大人の塗り絵、色鉛筆、鉛筆削り、消しゴムぐらいです。どれもこだわれば高価な商品もありますが、よほどでない限りその金額は知れています。
本屋さんやネットショップで販売されている大人の塗り絵の平均価格は、およそ2,000円前後(2018/3/10時点の価格)です。一冊だけでもじっくりと丁寧な塗り方をすれば、長期間に渡り楽しめます。
塗り絵は100均アイテムだけでも始められる
色鉛筆やほかの道具はもちろん、大人の塗り絵は100均でも100円(2018/3/10時点の価格)で売られています。お試しや塗り方の練習として最適です。大人の塗り絵の一般的な種類は、本や冊子になっています。
カード状になっているものは、切手を貼れば絵葉書として活用することが可能です。100均には300円(2018/3/10時点の価格)の商品も販売されていますが、大人の塗り絵も該当し、それはグレードの高い絵柄になります。
大人の塗り絵の効果
塗り絵は色を塗るという簡単な作業のため、初心者でもすぐに始められます。大きな費用がかからないうえ、手軽に取りかかれることと、色を塗って美しい絵柄を完成させるという目的を持てるのが大人の塗り絵です。
簡単な作業は単純作業ともいえますが、これが体にさまざまな効果をもたらしてくれます。日々のなかで空いた時間が少しでもできる人は、そのすき間を埋める時間つぶし程度から始めてみてはいかがでしょうか。
塗り絵はストレス発散効果がある
単純作業を続けていると没頭し始め意識が集中して、いろいろな負の感情やストレスを忘れられます。さらに呼吸が安定し自律神経が整えられ、リラックスできるようになるのです。ストレスは保留しておくだけではありません。
塗り絵を切りのよいところまで進めるか、最後まで完成させると得られるのが達成感です。それがストレス発散につながります。ストレス軽減効果は、完成させた絵柄を鑑賞している時の満足感も同様です。
塗り絵は脳を活性化させる効果を持つ
塗り絵をする効果はストレス発散の他にもあります。塗り絵の行為は手で色鉛筆を持ち、空白を塗りつぶすことです。さらに色合いも考えないといけません。
塗る色を考え、色鉛筆をつかんで握り、決められたスペースの中を細かく塗るという一連の動きが、脳を活性化させてくれます。これが脳の老化を防ぎ、認知症予防になるのです。大人の塗り絵はこういった効果から、若い人から高齢者まですべての大人におすすめできます。
大人の塗り絵の選び方
大人の塗り絵に興味がでてきて購入しようとしても、絵柄の種類がさまざまあって迷ってしまうことでしょう。ただなんとなく始めるというつもりで、絵柄の複雑な塗り絵を購入するのはよくないです。
塗るのが難しくて逆にストレスがかかり、途中でやめることにつながってしまいます。最初は初心者向けの簡単な絵柄の種類が適しているので、練習のつもりで選んでみてください。初心者向けでもおしゃれな絵柄があります。
初心者向けの大人の塗り絵
どの種類が初心者向けの大人の塗り絵なのか、分からない場合もあります。まずは初心者向けとうたっている種類を探すのが早いです。これは綺麗な塗り方が解説されていたり、付属のDVDにおさめられた動画でレクチャーを受けられる内容になっています。
最初は勉強のような感じでストレスを感じるかもしれませんが、塗り方の基礎からコツや技を覚えた後は、初心者を卒業し綺麗な塗り方をマスターできているはずです。
初心者向けの塗り絵の柄
綺麗な塗り方を収録した大人の塗り絵のほかに、初心者に適しているのは、塗る一枠のスペースが広い柄の種類です。当然ながら、塗るひとつひとつのスペースは広い方が簡単になります。
あまり神経を使わずにすませることも初心者には大切です。初めのうちは細かくて難しい作業はストレスになりかねません。なれてくると上項でも説明したように、ストレス発散や脳の活性化を期待できるようになります。
大人の塗り絵のおすすめ人気3種類
初心者向けの大人の塗り絵を解説しました。細かくて難しい柄にも取りかかれるようになると、選べる種類の幅が大きく広がります。数をこなすほどに塗り力は上達していきますから、いろいろな柄の種類にチャレンジしてみましょう。
基本的には、自分好みの柄の種類を選べば大丈夫です。今まであまり興味がなかったテイストでも、塗ってみたら好きになったということもあります。視野を広げることは大切です。
大人の塗り絵のおすすめ人気種類①
まずおすすめする大人の塗り絵の人気種類は、お花や植物の柄になります。ガーデニングをおこなって自分で育てたお花を鑑賞するのは素敵な時間です。
また、自分の手で丁寧に色を塗ったお花のイラストを鑑賞するのも、実物を見るのとは違った楽しさがあります。ほかにメリットもあって、それは塗り絵によりお花の仕組みがよく理解できるようになることです。実物をこれまでとは違った視点から観察可能になります。
大人の塗り絵のおすすめ人気種類②
動物の絵柄も人気のある種類です。お花とは違った難しさがあり、塗りがいを感じられることでしょう。動物は姿に動きがあります。色の塗り方で躍動(やくどう)感を表現できるかがポイントです。
でも大人の塗り絵の初心者は、生き生きとしたリアルさを簡単にだせません。そうであっても美しい動物のイラストを仕上げることはできます。慣れるまでは、不自然さを気にせずに楽しむことが大切です。
大人の塗り絵のおすすめ人気種類③
お花や動物など、リアルさの表現を求められるのは苦手という人は、ファンタジーな絵柄はいかがでしょうか。緻密(ちみつ)なイラストの絵本やカラー漫画を仕上げる感覚で楽しめます。
空想の世界観なので、リアルさにとらわれる必要はありません。自分が美しいと思うセンスで自由に塗っていけば、オリジナリティーあるイラストが完成します。完成した自分ならではの作品は、人へ見せてあげましょう。
大人の塗り絵にあう色鉛筆
色鉛筆は二つの大きな種類に分けられます。一つ目は子供のころに使っていたような油性色鉛筆で水に溶けません。二つ目は水彩色鉛筆といって芯が水に溶けます。
二つそれぞれに特徴があり、仕上がりも変わってきますので、大人の塗り絵に慣れてきたら使い分けていきましょう。どういった雰囲気になるのかが分かったら、気に入った方を使い続けるのもおすすめです。また、どちらにも多くの種類があります。
初心者は100均の色鉛筆がおすすめ
100均にも100円(2018/3/10時点の価格)で色鉛筆が売られています。基本の色が12色入っているお得な人気セットで、初心者のうちは練習を兼ねてちょうどいいです。この他に人気の虹色や蛍光色があるので、加えてみるのもいいでしょう。
慣れてくるとこの色数では足りなくなってくるので、価格の上がる本格的な色鉛筆を使ってみてください。種類によって塗り心地や仕上がりに違いがありますから、よく調べて購入した方がいいです。
大人の塗り絵に必要な道具
大人の塗り絵で使う基本的な道具は少しですみます。色鉛筆を削るための鉛筆削りと、色を淡くしたり間違って塗った部分を消したりする消しゴムだけです。
初心者のうちはどれも100均で売られている100円(2018/3/10時点の価格)の道具で大丈夫ですが、塗り絵をより美しく仕上げるためには、こだわらないといけません。大人の塗り絵は緻密な絵柄が多いので、道具によって色鉛筆を対応させる必要があるのです。
塗り絵では色鉛筆を尖らせてから使う
大人の塗り絵をするなら、色鉛筆は常に尖らせておきます。細かく塗っていく繊細さが必要になるためです。ちゃんとした鉛筆削りでないと、色鉛筆の先は尖りません。特に色鉛筆は芯がやわらかいので、削っている時に折れてしまいがちです。
ベテランになって塗り方にとことんこだわるのであれば、カッターを使って手で削る方法もおすすめです。絶妙な角度と尖り具合といった、自分に最適な状態にできます。
大人の塗り絵/綺麗な塗り方のコツ①
気に入った絵柄の大人の塗り絵、色鉛筆や道具を購入し、いざ塗り絵に取りかかろうとしても、どんな感じで進めていくべきか分からなくなってしまうことがあります。
実際に始める前に、簡単にでも塗り方の基本を知っておいた方がいいでしょう。色鉛筆を使った色の塗り方を指南してくれている本がでています。本屋さんやネットショップで購入するか、図書館で借りるなどして一通り読んでおいた方がいいです。
出来上がった塗り絵を参考にする
個人の趣味で塗り絵をして、完成した絵柄の画像をSNSなどにアップする人が増えています。検索すればたくさんでてきますので、自分好みの完成作品を探してみてください。そしてその塗り絵をよく観察します。
どのスペースにどんな色を使い、どのように塗っているのかを参考にするのです。できる範囲で取り入れていけば、早く上達できます。画像をアップしている人にコンタクトをとって教えてもらうのも一つの方法です。
大人の塗り絵/綺麗な塗り方のコツ②
使う色鉛筆が実際にどんな発色をするのか、塗る前に知っておかないといけません。そのためにカラーチャートを作ります。作り方は簡単で、紙の一部分へ色を塗り、隣にその色鉛筆の色や番号などの名称を書いてください。
全色分を一枚の紙に記せば、一目で色が分かるようになります。カラーチャートの色を塗る際、ただ塗りつぶすわけではなく、なるべく薄くから濃くなるようにグラデーションで塗ると、より分かりやすいです。
大人の塗り絵/綺麗な塗り方のコツ③
油性色鉛筆であれば、紙へ色を塗るだけですみます。でも水彩色鉛筆は色を塗ったあとに水で溶かして伸ばし、水彩画のような表現をするものです。水をあてた際に、紙が水分を吸って曲がってしまうことがあります。
こうなると塗り絵がしづらくなってしまうので、防止したいところです。そこで水張りという水彩絵の具を使う際の技を、水彩色鉛筆にも適用します。
水張りのやり方
水張りのやり方は、本や冊子状になっている大人の塗り絵の場合、これから塗り絵をする一枚を切り取ってください。そして板などの上へのせ、外側をテープでとめて固定させます。
水だけをつけた絵筆で、塗り絵の用紙全体に水を塗りましょう。しっかりと用紙が乾いてから、塗り絵を始めます。塗り絵が完成したあとで、テープをはがすのがポイントです。これが簡単な方法で、他にもいろいろな水張りのやり方があります。
大人の塗り絵/綺麗な塗り方のコツ④
大人の塗り絵に慣れていない段階で、塗るスペースの一枠ずつを完成させていく塗り方はおすすめできません。ちぐはぐだったり違和感のある枠ができたりなど、全体で見た時に統一感がなくなる場合があります。
全体で見た綺麗な塗り方のコツは、全体の枠を同時に進めることです。薄くそれぞれの枠を塗っていき、だんだんと完成させていく塗り方で、最後に一つ一つの枠を丁寧に仕上げていきます。
塗り絵に消しゴムを活用する
塗る色を間違えたり濃く塗りすぎたりした場合は、消しゴムを使いましょう。
普通の鉛筆のように色鉛筆の色は完全に消せませんが、薄くはできます。薄く塗っているところはほぼ消すことができるので、塗り始めのうちは修正可能です。塗り絵に慣れてきたら、あえて違う色で塗って消しゴムで微妙に薄くし、他の色で重ね塗りするといった技を使えるようになります。
大人の塗り絵/綺麗な塗り方のコツ⑤
どういった順序で塗り始めるのかは人それぞれになりますが、バランスを上手にまとめやすいのは薄い色から塗っていく方法です。濃い色から塗ると後から修正がきかなくなってしまいます。それも外側から塗り始め、中心側で塗り終わるという流れがおすすめです。
塗り絵のキーカラーは赤色
さまざまな色がある色鉛筆の中でも、赤色がもっとも目をひきます。赤色を上手に使えば、アクセントになってメリハリのあるバランスのよい塗り絵に仕上がることでしょう。
ですが使い方を誤ると赤色ばかりが目にとまり、まとまりに欠けて落ち着きのない塗り絵になってしまいます。塗り絵をするうえで赤色は重要ということをふまえて、活用してください。
大人の塗り絵/綺麗な塗り方のコツ⑥
塗り絵に深みをだすには重ね塗りが必要になってきます。ある部分を塗る際に、最適な色の色鉛筆があったとしても、その単色だけでは表面的な色塗りで終わってしまうのです。
複数の色で重ね塗りして明暗やグラデーションなどを加えれば、平面の塗り絵に立体感が生まれ、完成度が上がります。重ね塗りをしてどんな色が生まれるのかは、経験を積み重ねて覚えていきましょう。
塗り絵の重ね塗り方法
色鉛筆での重ね塗りの仕方は簡単です。薄い色から塗っていき、だんだんと濃い色を重ねて仕上げていきます。色を塗る際に手を動かす方向が一定になるよう心がければ、色鉛筆で描くラインがすべてそろうので見た目が綺麗です。
慣れてくると濃い色からでも上手に塗れるようになります。濃い色から塗ると境目がハッキリしやすくなるので、そこを自然に見せることがコツです。
大人の塗り絵/綺麗な塗り方のコツ⑦
グラデーションは境目なく色が変化していきます。自然に色が変わっていく様子はリアリティがあって、塗り絵に躍動感を与えてくれるものです。そんなグラデーションをぜひ取り入れましょう。
一見すると難しそうですが、初心者でも簡単にグラデーションをだせます。単色であれば、塗る時の力加減を変えればいいだけです。強く塗れば濃くなる、弱く塗れば薄くなるので、間をその中間の力で塗ります。
色鉛筆の芯の削り粉を使う
色鉛筆で塗る時の力の入れ具合だけでもグラデーションを表現できますが、もっとふんわりと淡(あわ)い印象にしたい場合は他の方法を用います。色鉛筆の芯の部分をカッターなどで削り、その削り粉をティッシュや綿棒などにつけ、軽く当てるように塗るやり方です。コツをつかむまでは、なるべく優しいタッチで色をつけていくと失敗を防げます。
大人の塗り絵/綺麗な塗り方のコツ⑧
塗り絵に明暗を加えると立体感がでます。濃い色や暗い色を重ね塗りすることで表現できるのは暗い部分です。明るい部分は薄い色だけにします。光の当たっているようなもっと明るい箇所はハイライトです。ハイライトは色を塗らないことで表現できますが、その方法はちょっと難易度が上がります。
塗り絵へ簡単にハイライトを加える
ハイライトのために色を塗らない箇所を残すことは意識しなくても、後からハイライトを加えられます。白色の色鉛筆では白を描き加えることが難しいので、白色のペンを使ってください。
大人の塗り絵/まとめ
大人の塗り絵の効果や、綺麗な塗り方のコツを解説してきました。人気の高まっている大人の塗り絵は、ちょっとした空き時間に楽しめるうえ、ストレス発散効果や脳の活性化効果があります。
それに安い費用ですむ手軽な趣味です。上手にできた塗り絵作品はSNSなどで共有することもできます。コンテストに挑戦するのもおすすめです。まずは一枚だけでも始めてみてください。
塗り絵に使える消しゴムが気になる方はこちらもチェック!
今回は大人の塗り絵について解説しましたが、塗り絵に使える消しゴムについてもっと詳しく知りたいという方は、下記のリンク記事を読んでみてください。
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