メンズ・マイクロ・パフ・フーディ
Mammut フレックスライト インサレーション
パタゴニア ナノ・パフ・ジャケット
スノーピーク フレキシブルインサレーション
アークテリクス インセンド フーディ
BSC 3ストライプス インサレーション ジャケット
インサレーションとは?
インサレーション、あまり聞きなれない言葉かもしれません。でも実は普段から皆さんが着ている中綿の入った防寒着のことを指すんです。タウンウェアとしてはアウターのイメージが強いかもしれませんが、アウトドアでは中間着として活躍することが多く、そのメインの役割は防寒や保温です。
防風・防水も備えたアウター向きのものから、透湿性を備えた行動着として活躍するものもありその機能性は様々です。今回はインサレーションの特長から、選び方、おすすめウェアなどをご紹介していきます。
インサレーションの種類
インサレーションの特徴は防寒の為表地の下に中綿が入っていること。その中綿の素材により種類分けすることが出来ます。中綿の素材にはそれぞれ長所・短所がありますので、まずは基本の中綿素材をチェック。自分が防寒着としてインサレーションに求める機能を念頭に置いてセレクトの目安にしていきましょう。
ダウン
インサレーションの中綿素材のひとつは防寒着の代名詞でもある「ダウン」。ダウンは軽くて保温性が高く、防寒着として非常に人気の高い素材です。しかしそんなダウンの短所は濡れに弱いということ。
透湿性が低い為、屋外活動中の雨や行動中の汗に濡れたりするとロフトと呼ばれるダウンのふくらみを保つことが出来なくなり、保温性が下がってしまうのです。また、天然素材であるダウンは高品質なものになるとお値段がややお高めということもセレクト時のネックになりやすいかもしれません。
化学繊維
もうひとつは「化学繊維」のインサレーション。化繊はポリエステルやポリプロピレン等を主原料とした人工素材を指します。速乾性・透湿性が高い為、濡れに強いというアウトドアウェアには欠かせない特長がありますが、ダウンと比べると保温性や重くてかさばる面が難点でした。
しかし最近の化繊インサレーションは日々進化しており、軽量コンパクト化が進んでいるようです。お値段も比較的お手頃なのは嬉しい所ですね。
インサレーションの性能
インサレーションがどのくらいの性能を持っているのかを数値化したものが「フィルパワー(FP)」と呼ばれるものです。これは一定条件でインサレーションを圧縮した後どの程度までそのふくらみが復元するかというもの。
復元力が高いほど同じ量の中綿で多くの空気を含むことが出来る為、高機能と見ることが出来ます。フィルパワーが同じなら中綿重量があるインサレーションの方がより保温力があると言えます。
インサレーションを選ぶポイント
インサレーションの素材それぞれについてメリット・デメリットがあったと思います。それらを比較した上で、どういうシーンでインサレーションを活用するのかを考える必要があります。用途に合わせてそれぞれ準備することもありかもしれませんが、それが難しければより自分の活動範囲や行動に適した防寒着を選ぶ必要があります。
中綿素材に求められる特長
ここで、インサレーション素材の「ダウン」「化繊」それぞれの特徴を「通気性」「透湿性」「保温性」「撥水性」「耐久性」「携帯性」「お手入れ」「重さ」に分けて比較してみたいと思います。
素材別特長比較
通気性、透湿性、撥水性、耐久性、お手入れは化繊に軍配が上がります。保温性、携帯性、重さはやはりダウンの方が一枚上ですが、羽毛の質や量によっては化繊の保温性も負けていないようです。
やはりしっかりとした保温性を求めるのであれば、やや高価ではありますが、高品質のダウンを選ばないといけません。それ以外ほとんどの項目で行動着として求められる特長を見るうえではまず初めの一枚は化繊インサレーションを考えてもいいかもしれません。
レイヤリング
アクティビティの例を登山と考えインサレーションの担う役割を見ていきましょう。登山の基本はレイヤリングです。ではインサレーションはレイヤリングを考えた時にどのポジションで着用するものなのでしょうか。
インサレーションの基本はミドルレイヤー
まず一番下に着る「アンダーウェア」があります。そして一番上に着るのが「アウタージャケット」です。インサレーションはその間、「ミドルレイヤー」と呼ばれる保温層でその役割を発揮します。
アンダーウェアは透湿、吸湿しアウタージャケットは防風性・防水性などを担います。アンダーで汗を吸収し速乾させて快適性を高めつつ暖かい空気をミッドレイヤーに閉じ込め、アウターで外気の進入や雨から身を守るんですね。
インサレーション着用のタイミング
ここで注意したいのは、ミドルレイヤーとしてインサレーションを着用した場合、着たまま行動するとその保温性ゆえ汗をかき過ぎることになるということ。つまりインサレーションは行動時にはリュックの中にパッキングしておき、休憩や行動量の少ない時に着るウェアと考えてください。
そう考えるとミドルレイヤーとして選ぶべきインサレーションは、パッキングしやすいかさばらないもので、保温性を持ちつつアウタージャケットの中に着ることができる程度の薄手であることがみえてきますね。
ダウンの選択肢
ここまでの比較を見てみるとミドルレイヤーとしてややかさばりはするものの、化繊インサレーションを選択する方が良いようにも思えます。ただ、ダウンの選択肢が全くないとは言えません。やはりダウンは暖かく、着心地が良いものです。
もし冬の山小屋やテント泊でより快適にリラックスタイムを過ごしたいのであれば、十分に選択するに値するでしょう。行動地の寒さやダウンの中綿の量を考えたり、また山を下りたらタウンでの防寒着にしたいかなどその使い方次第でダウンはその力を十分発揮してくれるでしょう。
各メーカーによる素材の特徴
ここまで化繊インサレーションの使い勝手のよさについて触れてきました。しかし一口に化繊と言ってもメーカーごとにその特長に違いがあります。例えばモンベルの素材名は「エクセルロフト」と呼ばれ、保温力と復元力が高いことが特徴です。
その為、繰り返されるパッキングによるへたりを防いでくれます。パタゴニアは2種類の素材をラインナップ。より軽量化したものや伸縮性・透湿性を兼ね備えたものと用途に応じて選ぶことが出来ます。
伸縮性や透湿性が高いものであれば行動中に着用することも可能になりそうですね。それぞれの素材の特長を比較検討してみるとよいでしょう。
おすすめインサレーション6選!
化繊インサレーションのメリットや特徴を踏まえ、ここからはおすすめとして化繊インサレーションを、各メーカーの特長やおすすめポイントを交えてご紹介していきます!
おすすめインサレーション①
メンズ・マイクロ・パフ・フーディ
撥水性と防風性を備えた同メーカーのモデルと比較しても非常に軽量なインサレーションで耐久性撥水加工済みです。ダウンのように温かくコンパクトに収納できるうえ濡れても保温性を維持できる優れもの。温かさを閉じ込める伸縮性を備えた袖口と裾が特徴です。
おすすめインサレーション②
Mammut フレックスライト インサレーション
Mammut フレックスライト インサレーションは、全4色から選択可能です。メイン素材はナイロンで、総重量は約440g。XSからXLまでの豊富なサイズ展開が用意されています。
ストレッチ性があり、服の中が熱くなるのを防ぐのが特徴的。撥水性にも優れています。また、Mammut フレックスライト インサレーションのフードはヘルメット対応の調節可能なものを採用。ぜひ取り入れてみてください。
おすすめインサレーション③
パタゴニア ナノ・パフ・ジャケット
こちらのインサレーションはリサイクル・ポリエステルを利用していて、防風性を備えた温かいジャケット。撥水性も備え、濡れても保温性を98%維持できるそう。また非常にコンパクトに収納できることもポイントが高いです。
おすすめインサレーション④
スノーピーク フレキシブルインサレーション
Mammut フレックスライト インサレーションは、2万円以内で購入できるアイテムです。ブラック、モスグリーン、ベージュの3色展開で、胸元にスナップボタン付きのポケットが付属。
シンプルなクルーネックタイプで、上から着るタイプです。ファスナーなどがないため、秋はアウター、冬はミドラーとして活躍します。着まわしやすく、普段使いのコーディネートに取り入れても違和感がありません。
おすすめインサレーション⑤
BSC 3ストライプス インサレーション ジャケット
しっかりとした温かさのインサレーションを探している方には、BSC 3ストライプス インサレーション ジャケットがおすすめ。首元までファスナーを閉められる形で、隙間からの風を防ぎます。
バルクを抑えた化繊の中わたが特徴的で、普段使いにもぴったりです。また、BSC 3ストライプス インサレーション ジャケットにはジップポケットが搭載。貴重品を肌身離さず持ち運べます。
おすすめインサレーション⑥
アークテリクス インセンド フーディ
アークテリクス インセンド フーディには、トリムフィットが採用されています。薄手のインサレーションとなっているため、ちょっとした体温調節に最適です。
冷却を促す通気性も持ち合わせているほか、加工による撥水性を向上させています。立体構造で作られているので、スムーズで自由な動きを実現。アウトドアやスポーツ時のストレスを軽減してくれます。また、ポケット内に収納して持ち運びが可能です。
ジャケット以外のインサレーション
これまではインサレーションジャケットをご紹介してきましたが、防寒着と言うとついつい上着ばかり重ねてしまい、防寒がおろそかになりがちな部位が。そうです、腰から下、足元ですよね。それには「パンツやスカート」のインサレーションはいかがでしょう。
折角体を温めても足腰が冷えてくつろげなかったり、眠れなかったりではがっかりですよね。女性ならスカートで腰回りを温めるだけでも全然違います。冬季屋外でのスポーツ観戦などにも活躍すること間違いなしです!是非腰から下の防寒着、試してみてくださいね。
スノーピークフレキシブルインサレーションシリーズ
もっとインサレーションを日常に取り入れたい!けどガチガチのアウトドア仕様はちょっと…という方には、シャツタイプなどタウンウェアとしても使える様々なタイプのインサレーションをおすすめ。
スノーピークからリリースされているこちらのシリーズはタウンウェアも意識してカラーはモノトーンやカーキなどデザインもシンプルでとってもおしゃれなんです!
キッズサイズもあり!
こちらはキッズサイズも展開されており親子コーデも楽しめます。サイズは4段階。各サイズの目安身長は95㎝、110㎝、125㎝、140㎝となっています。温かさも兼ね備えたおしゃれウェアで冬の親子レジャーに出かければ注目度アップ間違い無し!是非チェックしてみては?
インサレーション着用時の注意
インサレーションをミッドレイヤーとして活用するときにひとつ気を付けたい点があります。インサレーションは中綿が暖かい空気を取り込んで保温効果を生み出すものです。そのため中綿の「ふんわり感」が命。
アウターがぴったりサイズ過ぎるとインサレーションの中綿をつぶしてしまい、保温力を損なう恐れも。購入時にはその辺も注意して選びたいですね!
インサレーション選びまとめ
防寒着としてのインサレーション選びのポイントやおすすめインサレーションをご紹介してきましたが、最後に「最適」なインサレーションを選ぶために考えるべきことやインサレーションの役割や必要性などについてまとめてみたいと思います!
どのようなシチュエーションで着るのか
まずインサレーションをどこで着ることをイメージしていますか?街中でしょうか、登山など行動中にも着たいですか?それとも休憩や山小屋・テント泊中での防寒着としてでしょうか。それぞれの場面で選ばれるインサレーションに求められる機能はかなり違います。
余程極寒の地でなければ行動中は汗をかくほどでしょうから、透湿性に優れた化繊やベストタイプなどはおすすめできますし、タウンウェアとして着るのであればパッキングのことなどを考えるよりはデザインや保温性に目が行くでしょう。
インサレーションを活躍させるたい場面をはっきりさせることが大事ですね。
インサレーションの作りをチェック
インサレーションジャケットの形も様々です。フードのあるなしなどによるメリットデメリットを比較してみましょう。フードがあるものは無いものと比較して嵩が増します。パッキングにはやや不利と言えるでしょう。
しかし首元や頭、耳元なども温めることが出来るフードは真冬のテント泊などしっかり外気から身を守りたいような場合にはとても重宝すると思います。また袖口の作りもとても大切です。少しでも熱を逃がさず、また外気を入れないような作りかどうかもチェックしてみてくださいね。
インサレーションの手入れ
自然素材であるダウンはとてもデリケートなのでお洗濯などのお手入れには十分注意が必要です。羽毛がへたってしまっては当然保温効果も落ちてしまいます。きちんとメンテナンスをすれば長く使うことが出来ますが、自分はあまりこまめでないとお感じの方は、購入後のお手入れも視野に入れることも大切ですね。
インサレーションで万が一の対策を
これまでの話からインサレーションは冬場のものというように感じた方もいるかもしれませんが、夏場でも標高の高い山に登れば、平地との気温差がかなりありますし、急な天候の変化もリスクとして頭に置いておかねばなりません。
そのような時にもインサレーションは活躍します。登山ブームなどの手伝って最近は多くの方が山に登られていますが軽装備の方も多く、遭難などの事故につながりかねないと聞きます。一枚のインサレーションが安全安心で快適な登山をお手伝いしてくれるでしょう。
インサレーションでもっと冬のアウトドアを楽しもう!
近年様々なタイプのインサレーションが各メーカーからリリースされており、その快適性が追及されています。是非この機会に思いきり外遊びを楽しむための装備を考えてみませんか?
タウンウェアとしてインサレーションをどんどん取り入れているおしゃれさんも増えています。もう防寒の為にもこもこ着込む時代ではありません!スマートなレイヤリングで防寒着の概念を覆しどんどん外に出かけてみませんか?
冬は寒くてアウトドアはもっぱら夏派!と言う方、冬のアウトドアも楽しいですよ!