はじめに
みなさんこんちにちは!冬の凍える寒さも懐かしく新しい春の暖かさが身を包む季節となりましたが春と言ってみなさんはいったい何を思い浮かべますか?お花見などに代表されるようにやはり春と言って植物を思い浮かべる方は多いと思います。道端を散歩していると新しい植物が芽吹いておりついつい目をやってしまいますね。今回はそんな植物にちなんだ話題を提供していきたいと思います!
みなさんは「マサキ」って聞いたことありすか?
ここでいきなり質問なのですがみなさんは「マサキ」って聞いたことはありますか?
とおそらくみなさんがご想像するのは「菅田将暉さん」など人名だと思われる方は多いと思います。しかし今回ご紹介するのは植物のマサキのお話です。えっ、植物にマサキなんてあったんだと思った方もこれを機に「マサキ」の良さを知っていただければ光栄です。
マサキってどんな植物?
「マサキ」はアジアや日本の海岸部に多く育つ低木です。高さは3,4メートルで大きいものだと6メートルにもなります。成長が早くそれなりの高さもあるため垣根に使用されて人々の役に立ってきました。初夏には花、秋には実もなるので一年中通して楽しめる庭木としても人気を集めています。
またこのマサキは日照不足や塩害などの困難な状況にも強く庭木の中でも育てやすい植物の部類に入ると言えるでしょう刈り込みもしやすく手入れの面においても難易度は低いです。庭でのガーデニングを始めようという方は最初にこのマサキを選んでみるのもいいのではないでしょうか?
マサキの生態について知ろう!
植木木としても垣根としても愛されているマサキですが一体どんな生態があるのでしょうか?次は葉や花などのマサキの特徴について4つご紹介いたします!
その1.葉はギザギザの鋸状
まずはこの特徴的なマサキの葉についてです。マサキの葉は楕円形で先端は鋸のようなギザギアした形をしております。少し可愛らしいですよね!葉の大きさは約7センチと大きめなのに加えて表面は光沢を放っておりこれが密集して生えているため垣根として利用したときに日光を遮断する効果も十分に期待できます。
またマサキには斑点模様が入った面白い葉をもつものも存在します。全く知らない人が初めてこれを見たら、「腐ってしまった!」や「変色したのかな?」と誤解を呼びそうね…ですがこのチーズのような色の斑点模様は病気でも栄養不足でもないので安心して観察を楽しんでください!
2.意外な一面あり?マサキは花を咲かせます!
二つ目はマサキの花についてのご紹介。冒頭に述べたようにこの庭木、マサキは意外にも初夏花を咲かせます。それがこちらです!
咲かせる花は白く数センチ程度なのでとてもけなげでついつい見とれてしますね。マサキが垣根だけではなく庭木として使われている理由の一つはこのように機能でも視覚でも人を満足させてくれるところにあるのではないでしょうか?この花は初夏に咲くので5,6月になったら街中の垣根を見てみるとこの花が見られるかも知れませんよ!
赤くて可愛いマサキの実!
3.赤くて可愛いマサキの実!
花が咲いたということはもちろんマサキも実をつけます!それがこちら
マサキは一月前後に赤い実をつけます。大きさは1センチ程度なのでとても可愛いです。葉っぱと身のコントラストもクリスマスカラーなので冬を感じさせますね。 このようにマサキは一年を通してみていて飽きない季節感を提供してくれます!次は植木としても優秀なマサキの育て方についてみていきましょう!
マサキの詳しい育て方は?
続いてはマサキの詳しい育て方についてのご紹介です。水や肥料などの生育条件や剪定などを詳しく見ていきましょう!
マサキの育て方 日光
マサキは基本的に日光を好むので日光がたっぷり当たる日向に植えるのがいいでしょう。しかし日陰でも元気に育つので日光についてはあまり気にしなくてもよさそうです。ただ風通しはいい場所に植えてくださいね!
マサキの育て方 水
水に関しても雨で十分と言えますが夏場の干ばつが心配されるような日や植えてから一年未満の時は多めに水を与え水不足にならないように気をかけましょう。また水が多すぎてもあまりよろしくないので土は水はけのよいものを用いるとより効果的です!
マサキの育て方 肥料
肥料は肥料は二月に油粕と化成肥料を同量混ぜたものを株元に一握り~二握り与えます。普通でしたらこれで十分ですが葉に元気がなくなってきたとき(色が薄い、変色、しなびている)は追加で加えてあげてください!マサキがかかってします病気、うどん粉病は栄養不足が原因なので肥料の調節を行って予防しましょう!
マサキの剪定はどうしたらいい?
マサキの成長は比較的早いため刈り込みなどのお手入れは年に2,3回程度がいいです。マサキは基本的に剪定には強いので多少強めに刈っても大丈夫です!しかし夏場の剪定は控えたほうがいいでしょう。春に出てきた新芽がいきなり強い日差しに当たって枯れてしまう恐れがあるからです。
また剪定、刈り込みをする際は害虫にご注意を。うっかりしているとチャドクガなどの毒を持つ虫が葉の裏に隠れていて刺されてしまうことがあります。剪定、刈り込みの際はゴム手袋と作業着に着替えできるだけ肌の露出を控えてください!急に気持ち悪い虫を見てびっくりして脚立から落ちたなんていう二次災害にも気をつけて!
マサキを脅かす病気や害虫って?
最後にマサキの天敵である病気と害虫についてのお話です。せっかく生育条件をそろえて手間暇かけても気づかないうちに枯れてしまったなんてこと嫌ですよね…お世話以上に気にかけてほしいマサキのメンテナンスについていくつかご紹介していきましょう!
うどんこ病には気をつけて!
植物をすでに育てている方は聞いたことがあるとはお思いですがこれは「葉っぱの表面にカビが生えて腐ってしまう病気」です。まるでうどん粉をかぶせたように白くなってしまうのでこの名前がつきました。この原因となる「糸状菌」はカビなのに乾燥にも強い為ご注意です。時期は春から秋にかけてなので新しく育てる方は開始早々病気にかかってしまったなんて事のないように予防や対策をきちんとしておきましょう。
うどん粉病の対策
・窒素の量を多くしない ・茎と茎の間を空け風通しを良くする ・水分を散布する うどん粉病は乾燥すると繁殖しやすいため乾燥が気になる日は霧吹きなどで水を与えることが予防となります。二つ目の茎との間隔を空ける予防法は万が一感染してしまった時に被害を抑えられるという点もあるのでおすすめです。
マサキを食べてしまう害虫って?
マサキを好好むのは人間だけではありません。「ミノウスバ」という虫はマサキの葉を餌として成長しまたその葉に卵を産んでマサキを食べつくしてしまいます。まさに害虫ですね…
こんなのが庭一面にいたらたまったものじゃありませんよね!ミノウスバの幼虫はみなさん大嫌いな毛虫で成長に伴い食べる派の量が増えていくので早めの駆除が必要です。幸いこの虫に毒はないので触っても大事になることはありません。しかしこの幼虫は危機を感じると食べられまいと思いネバネバとした液体と出すので近づく際はご注意ですよ。
ミノウスバの駆除方法
基本的には殺虫剤を木全体にプシューすると幼虫は息絶えるので害虫駆除にはもってこいです。しかし量があまりに多い場合はホームセンタなどで売っているガーデニング用の大型殺虫剤を全面に吹きかけましょう。繁殖してしまうと駆除が大変になってしまうのでこまめに幼虫を駆除することが予防になるでしょう。
終わりに
ここまでマサキについての特徴や育て方について紹介してきましたがいかがだったでしょうか?植木や垣根にぴったりなマサキは現在では病気などの原因によって使用頻度が下がってしまいました。大切な生命を枯らしてしまわないためにもこまめなお手入れを忘れないことが大切になります。ぜひとも皆さんで自分だけの植木を大事に育ててみてください!