検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

鬼灯(ホオズキ)とは?花言葉と気になる効能をご紹介!どこに毒がある?

鬼灯(ホオズキ)は、素晴らしい効能を得られる貴重なスイーツのような野菜です。そんな鬼灯(ホオズキ)の花言葉や効能・毒についてまとめました。さらに、3つに分かれる鬼灯の花言葉についても解説していきます。今年は鬼灯の知識を深めて、おいしく食べてみたいですね。
更新: 2021年3月5日
trus
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

鬼灯(ホオズキ)の花言葉・効能

まんまるのおいしそうな鬼灯を食べるのは、季節を感じさせてくれる日本ならではの光景ではないでしょうか?鬼灯は、平安時代から日本で親しまれてきた歴史がある、薬のような役割をもっていました。

今でもたくさんの人に愛され、食用や観賞用の鬼灯まで幅広く栽培されています。今回は、そんな鬼灯の効能や花言葉と花言葉の由来、鬼灯の見頃・開花・鬼灯の結実時期について深くまとめていきたいと思います。

鬼灯(ホオズキ)とは

鬼灯は、花の見頃が6月から8月で、実の見頃は9月ごろまでとなっています。開花時期から結実するまで、いくつもの季節をまたいで私たちを楽しませてくれます。見頃が長いので、家族でも楽しめるすてきな植物なんですね。鬼灯について、基本的な情報をまとめてみました。さっそく見ていきましょう。

科名属名

鬼灯の科名属名は、ナス科オズキ属です。フィサリス属とも言われています。ナス科なので、連鎖障害のある植物です。栽培するときには、気を付けていてくださいね。

和名別名

鬼灯は、ホオズキと読みます。和名にはいくつもあり、奴加豆支(ヌカヅキ)・輝血(カガチ)・酸漿(サンショウ)・鬼橙(ホオズキ)・赤輝血(アカカガチ)などの別名で呼ばれている地域もあります。

血の漢字が使われているのが目を引いてしまいますね。のちにお伝えしますが、鬼灯に含まれている毒によって名付けられたものなんです。

原産国

鬼灯は、東南アジアが原産国で、日本もその一つです。

分類

鬼灯の分類は、多年草植物です。その草丈は、約60cmから80cm程度になっています。

花名の由来

鬼灯の旧かなづかいは、「ほほづき」なんです。この由来は、諸説あるようです。まずは、ホオズキの実が、真っ赤に膨らんだ実なので「頬を膨らませて鳴らして歩く遊び」の「頬突き」を交えたという説です。

そして「ホホ」というカメムシがつきやすい植物だったため、「ホホ付き」と呼ばれたことが由来ともされているんです。

鬼灯(ホオズキ)花言葉


鬼灯は、その真っ赤な実や効能ばかりに目が行きがちですね。ここでは、鬼灯の花言葉について紹介していきたいと思います。

鬼灯の花言葉:「ごまかし」・「欺瞞」・「心の平安」・「不思議」・「自然美」

鬼灯の花言葉は、たくさんありました。「偽り」・「ごまかし」・「欺瞞」・「心の平安」・「不思議」・「自然美」・「私を誘惑して」などたくさんの花言葉を持っています。

「偽り」などの疑心暗鬼になっているような花言葉もあれば、「自然美」や「心の平安」などの極端な平和な花言葉も持ち合わせています。このギャップに驚かされてしまいますが、いったいどんな花言葉の由来を持っているのでしょうか?

誕生花

鬼灯を誕生花にしているのは、7月8日・8月12日と12月29日です。初夏の季節に開花時期を迎え、受粉してから鬼灯の実が大きくなっていくころが誕生感になっています。魅力があって自然体でも美しいその人に、鬼灯の花を贈ってみてはいかがでしょうか?

鬼灯(ホオズキ)花言葉「偽り」・「ごまかし」・「欺瞞」の由来

鬼灯には、花言葉が大きく異なる二種類のキーワードがありましたね。ここからは、この二つに分けて、花言葉の由来について詳しく解説していきます。

鬼灯の花言葉の由来

鬼灯の花言葉になっている、「偽り」「ごまかし」「欺瞞」の由来となっているのは、鬼灯の実の姿に由来しています。鬼灯は、初夏の季節に白の可愛い花を咲かせます。そして、鬼灯の特徴ともいえる、真っ赤の袋を作ってその中に実をつけるんですね。この袋状になっているのは、実は額なんです。

鬼灯の真っ赤な袋は大きく膨らんでいますよね。とても大きな実が入っているんだと思ってしまいます。

実際の実は、見た目の鬼灯の赤い袋に対してかなりの小ぶりです。この見た目とのギャップから、「ごまかし」などの花言葉が付けられることになってしまいました。

鬼灯(ホオズキ)花言葉「心の平安」・「不思議」・「自然美」の由来

ごまかしなどの花言葉もありますが、一方鬼灯には「不思議」・「自然美」・「心の平安」という花言葉もありましたよね。この由来となっているのは、食用の鬼灯を食べた感想を表しているといわれています。

鬼灯は海外では「ストロベリートマト」と呼ばれ、かなり評価の高い味わいになっています。中には鬼灯を食べて育ったことのある人もいるかと思います。

鬼灯の中の栄養素は抜群で、甘いのにしっかりビタミンや葉酸が摂取できるんですね。甘ずっぱい鬼灯の品種や、トマトのようなフレッシュな鬼灯もあります。どれも食べることによって、心の平安を感じることができるでしょう。

鬼灯(ホオズキ)花言葉「私を誘惑しての由来

鬼灯の花言葉で、「私を誘ってください」や「私を誘惑して」といった妖艶な花言葉もあるんです。これは、花名の由来にもなった、「ほほづき」という鬼灯の旧仮名遣いであった「ホホ」という虫がよく寄り付く姿から付けられたものです。

鬼灯の開花時期なると、カナブンやカメムシといった虫が寄り付くようになります。こういった情景に由来しているんですね。

鬼灯(ホオズキ)開花時期


鬼灯は、多年草の植物です。冬場は地上部が枯れていますが、3月頃からツルを伸ばし始めます。鬼灯の開花の見頃や、季節などの情報をお伝えします。

鬼灯の花の色

鬼灯の花は、白・淡いクリーム色の花を咲かせます。開花するのは小さな花ですが、見頃を迎えるとたくさんの小さな花がまとまってとてもきれいな情景を見せてくれますよ。鬼灯の見頃は、開花後も長く鑑賞できます。

鬼灯開花時期

鬼灯の開花の見頃は、6~8月です。

鬼灯の結実する季節

開花が終わって受粉したのち、7~9月にかけて真っ赤な実をつけます。額が作るので、袋が緑から次第に真っ赤に色づくのを見ていると季節を感じて楽しみになってきます。

鬼灯(ホオズキ)の開花時期に合わせて「ほおずき市」も楽しめる!

東京都台東区浅草の浅草寺で、毎年ほおずき市が行われています。ほおずき市は、毎年7月9日・7月10日も二日間行われていて、約200年前から開催されている伝統的な行事になっています。

浅草寺の境内では、約120軒ものホオズキの露店で賑わっていて、毎年多くの参拝者が訪れる有名なほおずき市になっています。開花時期に合わせて、全国各地でもほおずき市が行われているようです。

鬼灯(ホオズキ)効能

鬼灯の実には、どのような効能があるのでしょうか?効能はもちろん、その鬼灯の味や食べ方について紹介していきます。

鬼灯の効能

鬼灯は、薬草として昔から」使われてきました。その効能は、幼児夜泣き・ひきつけ・腹痛・腹下し・胸やけ・胸痛などの効能があるといわれています。そして、漢方薬としては鬼灯の根を「酸漿(サンショウ)」と呼び、咳止・解熱の際に東洋医学ではよく用いられています。

鬼灯の味は、甘酸っぱいといわれています。より甘みの強い品種や、青海のある味わいの食用鬼灯など、鬼灯の種類もたくさんあるようです。

鬼灯の食べ方

鬼灯は、額の付いたままのものを選ぶようにしましょう。額をあけて、中の実をそのまま食べることができますよ。きれいに水洗いをしておいしくいただきましょう。鬼灯の実は、柔らかく傷みやすいので、保存するときには水気が付かないようにジップロック袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存するようにしましょう。

変わった食べ方には、アイスクリームのトッピングにしていたり、ジャムにして使用したりと、楽しみ方もいろいろです。いろんなアレンジで、効能の多い鬼灯をたくさん食べてみてくださいね。


鬼灯(ホオズキ)毒がある?

鬼灯には毒があります。鬼灯の毒がある部分は、食用にする実の部分にはないので安心してくださいね。鬼灯の毒があるのは、根の部分です。根に含まれるアルカロイドの毒性によって、子宮を収縮させるしまいます。そして流産してしまう危険性があるんですよ。

過って妊娠中に口にしないようにしましょう。しかし、日本ではこの鬼灯の根を漢方薬にして飲んでいたこともあります。

堕胎剤として、酸漿根(さんしょうこん)という生薬として使われていたんです。当時も、リスクは高かったといわれています。根の部分は食べることはないと思いますが、気を付けるようにしてくださいね。

鬼灯(ホオズキ)花の種類

鬼灯の効能や、毒についてみてきました。さてここからは、そんな鬼灯の品種や種類について紹介したいと思います。鬼灯は、たくさんの品種があります。主な品種でも、約100種ほどあって東南アジア以外でも世界中で自生しているとされています。

さらに鬼灯は、その実を食用に出来る品種と、食用には向いておらず観賞用として栽培される品種とで2つに分類されています。

実を食用とする鬼灯

食用に出来る鬼灯は、シマホオズキ(ゴールデンベリーホオズキ)・ショクヨウホオズキ(ストロベリートマト)・オオブドウホオズキ(トマティーヨ)などが多く栽培されています。特にシマホオズキは、淡いイエローの実をしていて甘酸っぱいのが人気の鬼灯です。

効能もさることながら、美容面でも人気が高まっています。トマトの風味に似ているのは、オオブドウホオズキで、南米原産の鬼灯になっています。

実は観賞用の鬼灯

観賞用で栽培されている鬼灯が、ヨウラクホオズキ(ナギナタホオズキ)・タンバホオズキ・サンズンホオズキなどです。観賞用なので、間違っても実を食べないように気をつけましょう。江戸時代に日本原産の鬼灯が、ヨウラクホオズキです。

きれいな三日月形をした実を付けていて、仏様の首飾りのように見立てている仏花向きの鑑賞用の鬼灯です。

観賞用のほおずきには、小さな実をよくつける種類や、開花時期が長いもの、季節の異なる種類などたくさんの品種があります。満開の季節には、切り花としても使用できるので人気です。

鬼灯(ホオズキ)花言葉や効能を楽しむ

鬼灯の実の効能や、毒についてもまとめてきましたが、いかがだったでしょうか・?夏の時期には、鬼灯の真っ赤な実が暑い日を楽しませてくれますよね。日本では毒さえも、薬として使用していたり鬼灯の花を仏花としてお盆に用いられてきました。

歴史を感じさせてくれる鬼灯の魅力は、今の時代にも色濃く反映されていますね。鬼灯の季節には、ぜひ一度ほおずき市に行ってみてはいかがでしょうか?