ズボンの裾上げに悩むあなた!
お気に入りのズボンも…
お店にいいズボンがあって購入しても気になるのは裾の長さです。お店のサービスによってはその場で無料裾上げを行って下さるお店もあるのですが、ミシンやキットを扱っていないお店も数多く、ズボンの裾上げに悩まれる方も多いのでは?
そこで今回は自分ででできる簡単ズボンの裾直し方法についてご紹介したいと思います!
道具があれば簡単!
ズボンの裾直しは意外に簡単で、手縫いでも簡単に出来てしまいます。手縫いに慣れていない方もいらっしゃるとは思うのですが、手順を踏みながら丁寧に塗っていけば必ず綺麗に縫えますので是非ともチャレンジしましょう!
今回は難易度も一緒にご紹介しますのでご自身のスキルに合わせて手縫いを行いましょう!また、ミシンによる方法やテープ・接着剤による裾上げ方法もご紹介しますので是非ともチェックしましょう!
ズボンの裾上げは自宅でも!
方法がたくさん!
自分でできるズボンの裾直しの方法は意外にもたくさんあり、手縫いの方法一つにしてもたくさんの方法が存在します。先ほど申し上げたように今回の手縫いの方法と併せて難易度もご紹介するので参考にして頂ければ幸いです。
さらには手縫いの方法によっては仕上がりの見え方や長さが異なりますので仕上がりの雰囲気の好みで方法を選んでいきましょう。お店よりも綺麗に出来れば気持ちがいいのでチャレンジあるのみです!
お家で簡単裾上げ!
裾直しはお店によっては1000円以上かかる場所があり、こだわりズボンでしたら1000円払ってもお財布に痛くないと思うのですが、買い替えの多いお子様のズボンや、お金を掛けたくないズボンなどには痛い出費となってしまいます。
なので今回は簡単に購入できて自分で裾上げできる方法をご紹介したいと思います。いずれも手芸屋にあるもので治せますのでお気軽にチャレンジできます!
手縫いでズボンの裾上げ 道具
手縫いの道具 ソーイングセット
手縫いでズボンの裾上げをする際に必要な道具は通常のソーイングセットで問題ありません。通常のソーイングセットと言えば「糸・ハサミ・糸・クッション」の四点ほどで問題ありません。
スターターキットなどを購入すればその他色々道具がついてくるのですが、今回は針と糸とハサミ(あればアイロンも)だけあれば問題ありません。もし道具がいろいろほしい方はこれを機にスターターキットを購入しましょう!
手縫いの道具 針と糸
手縫いをする中で最も重要な道具が針と糸です。布によっては針が通りにくい場合もあるのでデニム用などの強度の高い針を選ぶようにしましょう。あまり無理して針を使いすぎると折れる恐れもあるのでスペアもしっかり用意しましょう。
また、糸についても細い糸よりも若干太い方が安心ですが、スラックスなどで目立たせたくない際は細い糸も購入しておきましょう。
手縫いでズボンの裾上げ 長さ
長さが重要
自分で縫って裾上げする際に重要なのがズボンの長さです。もし直したとしても自分の長さと合わなかった場合などはショックが大きいですし、ほどいて縫い直す必要があるので自分のお好みの長さを決めて直すようにしましょう。
長さの目安や好みや人それぞれであったり、ズボンによって長さが異なりますのでしっかり覚えてから裾上げに挑戦しましょう。
長さの目安
カジュアルシーンで履きたい時の長さの目安は「カカト」になっており、ジーンズの裾上げをしたい時はカカト辺りに設定して直すようにしましょう(地面と裾の距離が約1cmほど)
また、スラックスなどのズボンは長すぎるとだらしない感じがする場合もあるので、スーツと合わせるスラックスの場合は若干短めに設定しましょう(地面と裾の距離が1.5cm~2.0cmほど)
デニムとスラックスでも違いがあるのですが、目安を決めておいてからお気に入りの長さを決めましょう!
手縫いでズボンの裾上げ 準備
手縫いで裾上げするには
手縫いの裾上げには様々な種類があり「まつり縫い・並み縫い・返し縫い・千鳥がけ」などがありますが、今回はより簡単なおすすめ縫いをご紹介します。
アイロンがあれば直した際に裾となる部分をアイロンがけして処理するのですが、アイロンでお持ちでない方は"へら"などを用いて裾部分を型付けする必要があります。
この工程を怠ると仕上がり後の裾がダボついて鬱陶しくなってしまいますのでしっかりと裾を固定しましょう。
裾カットの有無
やり方によっては裾をカットする必要もあり、特にデニムなどの厚手の生地はカットしてから裾上げに挑戦した方が簡単になります。一方スラックスなどは比較的薄手の生地なので切らないで簡単に裾上げすることが出来ます。
カットする際には裁ちばさみなどが必要になるので、これを機に裁ちばさみを購入してみる価値もあります。
手縫いでズボンの裾上げ その1
まつり縫い
難易度:★★ 対象ズボン:スラックス、ジャージ 裾上げによく用いられるのはまつり縫い(流しまつり縫い)と呼ばれるやり方で、慣れれば簡単で早く仕上げることが出来ます。
デニムなどの厚手生地にも利用できますが、まつり縫いはステッチ(縫い目)が表に見えないようになるやり方なので、縫い目を見せたくない生地などに用いるのが好ましいです。デニムなどはステッチを表に見せるパターンが多いので後述の方法をおすすめします。
まつり縫い やり方
布は複数の糸が集まって一枚の布になっているので、布を構成している糸を一本だけ針で引っ掛けることで綺麗な縫い目に仕上がります。このコツを掴むのが難しいですが、一本の糸だけすくえるようになれば後の「たてまつり」も簡単に出来てしまいますので、早くコツを掴みましょう!
まつり縫いを進めた場合画像の様な縫い目になります。表に返した時、点のような縫い目に仕上がるので一見縫い目が無いように見えます。糸の色次第で縫ったことが分からないほどの仕上がりになるので糸の色も重要です。
まつり縫い コツ
まつり縫いのコツは「できる限り表に糸を見せない事」で、なるべく一本だけの糸を針ですくって縫い付けることで綺麗に仕上げることが出来ます。コツは焦らないように少しずつ縫う事なので、均等のスパン(幅)で縫うように心掛けて下さい。
あまりスパンを広くしすぎると耐久度が落ちるので一つ一つのスパンは最大でも2cm程にしましょう。縫うのが苦ではない方はスパンを狭くして縫うと、強度が上がります。
手縫いでズボンの裾上げ その2
まつり縫い - たてまつり
難易度:★★ 対象ズボン:スラックス、ジャージ まつり縫いのやり方に「たてまつり」と呼ばれるやり方があるのでそちらもご一緒に紹介いたします。基本的なやり方はまつり縫いと同じですが、裏面の縫い目が縦を向く縫い目に仕上がるのが特徴です。
まつり縫いと同じやり方でできるのと、表の縫い目の見え方は全く同じなので、まつり縫いかたてまつりのやりやすい方法を選んで縫いましょう。
まつり縫い - たてまつり やり方
たてまつりは、通常のまつり縫いが斜め向きに縫っていくのに対して、斜めではなく真上の糸を一本救って縫い進める方法となっております、強度が高いので、まつり縫いに慣れた方や根気強く縫える方にはおすすめの縫い方です。
まつり縫い - たてまつり コツ
たてまつりのコツはまつり縫いと大きな違いは無いのですが、より強度を高くしたい時におすすめできる縫い方となっております。
まつり縫いは斜め向きに縫い進めていくのに対して、たてまつりは垂直方向に糸を縫うので縫いスパンが通常のまつり縫いよりもスパンが狭くなります。根気が必要なやり方ではありますが、強度が欲しい方は是非とも挑戦してみましょう。
手縫いでズボンの裾上げ その3
並み縫い
難易度:★ 対象ズボン:デニム 最もオーソドックスなやり方で、一般的な縫い方となっております。ただまっすぐ縫うだけのシンプルな縫い方ですが、縫い幅などを自由に変えられるのでやりやすいやり方となっております。
デニムなどに対応しているのでステッチを表に見せるように仕上げたい方にはこちらをおすすめします。
並み縫い やり方
並み縫い コツ
恐らく多くの人が一度は行ったことがあるメジャーな縫い方ですが、縫い方次第でアレンジが自由で様々なやり方があります。まっすぐ縫うだけで簡単ですが、あまりスパンを広げすぎると強度が落ちるので3mmほどのスパンで縫い進めると綺麗に縫えます。
また、1cm程のスパンで縛るようにきつく縫うことで裾部分の幅を狭くすることが出来ますので興味がある方はチェンジしましょう!
手縫いでズボンの裾上げ その4
返し縫い
難易度:★★ 対象ズボン:デニム 返し縫いというのは、並み縫いをする中で一回一回元の場所に戻しながら縫い進めるやり方で、ミシンで縫うのと同じ程度の強度と仕上がりにできます。
難易度は低いのですが、少々手間と時間がかかりますので根気強く手直しする必要があります。場合に応じて裾をカットしたり残したりできますので状況に応じて裾をカットしましょう。
返し縫い やり方
並み縫いを普通に縫い進めると、糸がとぎれとぎれの見え方で仕上がりますが、返し縫いで縫うと糸がまっすぐ続くような仕上がりになり、お店のような仕上がりになります。縫い方は「一回縫って戻って縫って」の繰り返しでまっすぐ線を引いたような仕上がりになります。
返し縫い コツ
返し縫いは基本的に並み縫いと同じですが、一回一回元の位置に針を通す必要があるので縫い忘れをしないように注意を払いましょう。
また、デニムを折り重ねて縫う時などは針が折れる場合があるので一回一回針をしっかりと通して縫い進めることを心掛けて下さい。確実に縫うことで糸のもつれなども起こりにくくなるので焦らずに縫いましょう。
テープでズボンの裾上げ その1
両面裾上げテープ
難易度:★ 対象ズボン:スラックス、ジャージ 裾上げテープにはいろいろと種類があるのですが、今回ご紹介するのは"両面"と"片面"のテープをご紹介します。
いずれも難易度は低くすぐに出来てしまいますので、アイロンがご家庭にある場合はテープを購入して即座に裾上げしましょう。テープに限らずアイロンは重宝しますので是非とも揃えて頂きたい道具です。
両面裾上げテープ やり方
両面テープは非常に便利で、ズボンの接着したい部分にテープを載せてアイロンがけをするだけで接着完了です。特にコツは必要ありませんが、アイロンでしっかり体重をかけてプレスしましょう。
テープでズボンの裾上げ その2
片面裾上げテープ
難易度:★ 対象ズボン:スラックス、ジャージ 両面テープに対して片面テープは片面だけに接着剤が着いており、元裾とズボンの裏側を接着する要領で固定します。
片面テープは両面テープと違ってシワになったりしやすいので、できる限り"幅の広い"片面テープを選んでズボンを接着するようにしましょう。
片面裾上げテープ やり方
片面テープの場合はしわになりやすいので少しずつ圧着しましょう。また、生地が熱いと接着しにくいので、必要に応じてズボンの裾をカットして対策しましょう。
接着剤でズボンの裾上げ
接着剤でズボンの裾上げ
難易度:★★ 対象ズボン:スラックス、ジャージ、デニム 接着剤もテープ同様簡単に裾上げをすることが出来ます。イメージは両面テープと同じように使えるのですが、接着剤の扱いや量を間違えるとシワやシミになる事があるので注意をする必要があります。
こちらもまたアイロンが必須になりますので必ず購入しておきましょう。
接着剤でズボンの裾上げ やり方
布用接着剤も裾上げに使えるので、見つけた方は是非使いましょう。接着剤は半液体なので多く塗りすぎるとシミになったり溢れ出たりするので、少量を塗り広げながら布を接着し、アイロンプレスを行いましょう。
ミシンでズボンの裾上げ
ミシンをお持ちの方に
手縫いに挑戦したい方の多くはミシンがないとお困りのことが多いのですが、もしミシンをお持ちの場合はかなり早く治せてしまいます。家庭用ミシンでしたらデニムを縫う時にパワー不足になる事もありますが、スラックスやジャージでしたら簡単に縫えてしまいます!
意外に簡単!
生地で簡単な生地順に並べると「デニム(チノパン) < スラックス < ジャージ」のようになっており、よくのびるジャージはある程度のスキルが必要とされます。
家庭用ミシンで縫いたい方はデニム用の針に替えてゆっくり縫うことでエラーや針が折れたりしにくくなるので挑戦してみましょう!
ミシンでズボンの裾上げ やり方
ミシンでズボンの裾上げ 方法
裾をカットする方法は、より強度を持たせたい方向けですが、ぶ厚いのでミシンの針が折れる可能性もあります。一方一回折りの場合は、簡単ですが裾の膨らみが少し小さくなることがあるので、見栄えを重視する方は二つ折りに挑戦しましょう。
ミシンでズボンの裾上げ コツ
ミシンで裾上げする際のコツは「ゆっくり縫う事」と「生地をの引っ張りすぎない事」です。ゆっくり縫わなければ急なエラーや手元の狂いに反応できませんし、エラーや針折れに直面する可能性があります。
さらに、生地を引っ張りすぎると生地が伸びて縫い代が足りなくなる恐れが生まれるので、生地を押さえるだけにしてミシンを進めましょう。肝心なのは焦らない事なのでじっくりと縫っていきましょう!
手縫いでズボンの裾上げ まとめ
手縫いで治すのは簡単
自分で裾を直すのは意外にも簡単で、いろいろな種類の方法があります。初めて自分一人で挑戦する方は若干不安かもしれませんが、今回の中kら自分に合った方法を選ぶだけで簡単に直すことが出来るのでチャレンジしましょう!
お店には負けない!
お店のお直しは確実で綺麗ですが、熟練することでお店よりも綺麗に自分で治すこともできてしまいます。ミシンなどはどうしてもお店のモノよりパワーやスペックで劣るかもしれませんが、スキルを磨くことでお店に負けないスキルも身に付くので是非チャレンジしましょう!
ズボンはカットせずに、ズボンを裏返して裾にしたい部分までズボンを折り曲げます。